こんばんは!バフェット部のりろんかぶおです。
本日は、題名の通り、皆さんが今すぐサラリーマンを卒業するための準備を始めた方がいい理由について、
つらつらと書いていきたいと思います。
なぜサラリーマンを卒業すべきなのか?これは、皆さん感じられていると思いますが、
このまま、日本企業で勤め続けると、ほとんどなにも成し遂げられないまま自分自身が壊されてしまうからです。
壊されてしまう原因は主に以下3つに絞れると思います。
① 長時間労働
② 達成感のない仕事
③ いくら頑張っても給料は一緒まずは①から見ていきましょう!
① 長時間労働今、日本では電通の新入社員が過労を理由に自殺したことをきっかけに
長時間労働が大変問題になっていますね。
警察庁の資料によると、2013年には27,283人が自殺しており、
なんとそのうちの
2,323人が勤務問題を原因に自殺しております。
この前、アメリカの友達に、この現実を話したところ、
まずは仕事のし過ぎで死ぬという概念がないらしく、
「日本人はクレイジーだね。。」といっておりました。
ちなみに、りろんかぶおは会社の都合で現在アメリカで働いているのですが、
ほとんどのアメリカ人は、定時に帰ります。
では、なぜ日本企業では、これほどまでにみんながみんな長時間労働しているのでしょうか?それは、単に仕事が多すぎるのです。
では、こんなに仕事をいっぱいして、パフォーマンスは出ているのか?
以下は、11月末時点の世界時価総額ランキングTop 10です。

ご覧の通り、アメリカ企業がずらりです。。
Top 50迄みても、唯一トヨタ自動車が27位に入っているのみです。。
これをみてもわかる通り、日本企業は世界的にみて、
パフォーマンスが高いとはとても言えません。。ではなぜ仕事の量は世界でもトップクラスなのに、パフォーマンスが悪いのでしょうか?それは、利益には直接結びつかない社内向けの仕事が多すぎるからです。
りろんかぶおも、古くからの日本企業に所属しておりますが、
ほんとに社内向けの仕事多すぎです。。
・会議をしたら必ず議事録を書く。(ほとんど一言一句漏らさず)
1時間の会議をしたら、1時間~2時間ほど議事録を書いています。
・メールがとにかく多い。(1日300通メールがきます)
・無駄な社内ミーティングが多い(何かを決めるわけではなく、ただ情報共有するだけの会議がたくさんあります)
・出張者対応(海外駐在ということもあり、日本から出張者が来ると毎晩ステーキなどの高級料理屋に行って、社内接待をしています)
・稟議や社内報告書(とにかく月次の社内報告書が多い。一つのプロジェクトでも、報告書の提出先が複数あるため、それぞれメッシュの違う3つの月報を書いています。)
Etc.
社内の業務を上げたら本当にキリがありません。。
当社では、部署にもよると思いますが、7割~8割くらいは社内の仕事をしているイメージです。。
ではなぜこれほどまでに、社内向けの仕事が多いのでしょうか?それは、日本企業では裁量がまったくゆだねられていないからです。
自分では何も決められないから、裁量がある人に情報を共有しなければならない。
大きなプロジェクトで関係者が多くなるといろいろな形で情報共有しようとするため、
メールが増え、情報共有のミーティング多くなる。
そしてサラリーマンとしては、情報共有することが美徳と思われるのです。
そうするとどういうことが起こるのでしょう?
それは、情報共有することが基本動作となり、何も考えずにとにかく何でもかんでも情報を共有するのです。本来情報共有の目的は、裁量がある人に意思決定をしてもらう時の材料としてもらうべく、
情報を共有するのです。
但し、この目的を考えずにとにかく情報を共有するのが今の日本企業の文化です。
そうすると、共有する必要のない無駄な情報でも共有する、
そうするとメールが増える、
メールが長くなる、
会議が増え長くなる。
そして共有した情報をしっかりと把握していないと、
「なんでお前はそんなことも把握していないんだ」と怒られるわけです。
そうすると、メールもしっかりと読まなければならず、
あっという間に夕方になっているわけです。。
また、実際に実務をしている人と、意思決定をする人が
違うので、実務担当者は、意思決定をする部長、本部長、幹部などに
きめ細かな社内報告書を、いくつも作成しなければならないのです。
そして、意思決定をする人がわざわざ日本から海外まで出張にきて
面談に出なければならず、
そういった、偉い人が来ると、まずはきめ細やかな出張スケジュール表を
現地の若手が作成し、
案件のことを何もわかっていない意思決定者に
面談で発言いただくべきことを、あらかじめ文書にして
お渡ししなければならない。。
そして、海外駐在員がゴマすりするために、
必ず毎晩、現地のいろいろな高級店に連れまわすのです。
ご覧のように、裁量が与えられないだけで、
ここまで膨大な業務が発生します。
そしてこれは全て社内向けの仕事です。
アメリカでは、各個人にある程度の裁量が与えられている為、
情報を共有する必要がないし、自分で物事を判断して、
どんどん前に進めるのです。
アメリカでは結果が全てですので、
上司にゴマすりする必要もありません。
だから、アメリカ企業はとても生産性が高く、早く帰れるのです。
もちろん、数百億の投資案件を、課長レベルに意思決定できるようにしろとは言いませんが、もっともっと裁量を与えることはできるはずです。
② 達成感のない仕事りろんかぶおも、現在の企業に努めて、ある程度月日が経ちますが、
業務において達成感を得られたことは一度もありません。
なぜ達成感を得られないのか?
それは、①で説明の通り裁量がないからです。
裁量がないから、自分で決めて物事を前に進めるという感覚が得られず
自分の判断で勝負に出ることもできないからです。
当事者になり切れないのです。
また日本企業の業務分担の仕方にも大きな問題があります。
日本企業の業務分担は基本的に
横割りです。
意思決定は幹部や部長、
客との交渉は中堅、
その他すべての雑用が若手、
といった風に分担されます。
意思決定をする幹部や部長は、
実務をやっておらず、多くの案件を抱えすぎている為、結局よくわからないまま、
実務をしている中堅担当者に言われるがまま、意思決定をする。
中堅は、一番案件のことは良く知っているが、重要な意思決定は全て、上が行う。
若手は、社内の会議設定、会議室予約、会議資料作成、議事録作成、その他内部報告、飲み会企画、等といったことに忙殺されて、結局案件の本質的なことはわからずじまい。
つまり誰も達成感を得られないのです。
幹部や部長ですら、いろいろな営業部に振り回され、毎月出張に行き、これを発言してくださいといわれたことをそのまま発言して帰ってくる。
こんなのが楽しいはずがありません。
一方でアメリカの業務分担の仕方は
縦割りです。
雑務的なことも自分でやらなければいけないこともあるでしょうが、
ある程度限定されたエリアの中で自分で決めて物事を前に進めることができるのです。
もちろん責任を伴う仕事ですが、責任があるからこそ、達成感があるのです。
日本においてはだれも責任を負っていません。
だから達成感が得られないのです。
日本でも、仕事を縦割りにして、もっともっと裁量を与えていくべきです。
③ いくら頑張っても給料は一緒これはアメリカにきてよく思いますが、
日本の企業は、
社員をモチベートする仕組みが全くないなと愕然とします。通常アメリカ企業では、頑張れば頑張った分だけ、給料がもらえます。
その反面、結果を出せなかった人はすぐにクビになります。
だから社員は必至で頑張るわけです。
たとえクビになったとしても、スキルさえあれば、
すぐに転職できるのです。
だからみんなスキルを磨くわけです。
そして個々人が強くなり、モチベーションをもって仕事に取り組むわけですから
それは組織として強いです。
一方で日本企業はどうでしょう?
日本企業ではめったにクビになることはありません。
すぐにクビにするような企業だと、安定志向の強い日本では優秀な人材を採用できないからです。
その代わりいくら頑張っても給料はみんなと一緒です。
こうすると何が起きるでしょうか?
「仕事を頑張っても、頑張らなくても給料が一緒なら、楽をしたい!」と思う社員がいっぱい出てくるわけです。
りろんかぶおの勤める会社でも、周りから注意されにくいシニア層には
全然仕事をしないで給料だけもらっている人はいっぱいいます。
でも会社はそういったお荷物社員をクビにできないのです。
またいくら頑張っても給料が一緒なのにどうやって社員をモチベートするのでしょうか?
日本企業の社員の唯一のモチベーションは
「出世」です。
だから醜い出世争いが出てきますし、社内接待が過剰になってくるわけです。
そして出世に関係のない若手や出世コースから外れた中堅を、モチベートする仕組みは一切ありません。
日本でも、成果に連動して給料を与えるべきですし、成果を出せずに努力もしない人はどんどんやめさせていかないと、いつまでたっても生産性は上がりません。
このままでは海外の企業にどんどん浸食されて行ってしまうという危機感を持たなければなりません。
以上の通り、一般的な日本企業の惨憺たる状況を説明してきましたが、
「じゃあ、これら変えるべく立ち上がればいいじゃないか!」
と思うことでしょう。
これは結構難しいです。
同じ会社に10年以上勤めると、その企業文化が沁みついてしまうのです。
何十年にもわたって染み付いた文化は、社員一人一人に沁みついており、
これを変えることはとても難しいです。。
りろんかぶおの勤める会社でも、
新しく就任した社長が
「社内向けの仕事を削減し、もっともっと外向きの仕事に力を注ごう!」
と号令をかけたのですが、
実態は何も変わりません。
これが、肥大化して変化に柔軟に適応できなくなってしまった日本企業の現状です。
このまま日本企業に努めていると、非生産的なことで長時間働かされ、達成感のない仕事をして、いくら頑張っても給料は同じといった、本当に奴隷のような人生を歩まなければなりません。
この状況から抜け出すためにはどうすればいいか?
それは、一人の個人として、経済的に自立するしかないのです!
雇われなくても生きていく力を付けなければならないのです。
次回は経済的に自立するための手段としての投資について、りろんかぶおなりの考えを述べていきたいと思います。
りろんかぶお
その他の米国株関連人気ブログはこちら↓
にほんブログ村※上記で述べたことは、一般的な日本企業文化のことであり、すべての日本企業がこういった状況であるわけではありません。
※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
- 関連記事
-