バフェット部 セミリタイアした東大卒元商社マンの米国株情報サイト

M&Aを手掛けた東大卒元商社マン(証券アナリスト資格有、現在はセミリタイアし専業投資家)が主に米国株の理論株価を全力分析!

円高の正体!日米間の物価格差に見る為替トレンド!

こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

このブログではあらゆる企業の財務分析及び理論株価を広く共有し、
「どの銘柄を、いつ買えばいいのか?」の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!


前回の記事「日経平均 vs S&P500(円ベース)!世界最強の米国株は円高に勝てるのか?」で、
為替とは両国間のインフレ格差、つまり物価で決まるという話をしました。


今回は、物価と為替の関係について以下の順で見ていきたいと思います。

目次
1. 為替レートの長期トレンドを決めるもの
2. 日米の消費者物価指数(CPI)推移
3. 日CPI÷米CPIと為替推移の相関性


1.為替レートの長期トレンドを決めるもの

まずは新ためてドル円チャートを見てみます!
ドル円チャート_20170923

データソース:https://stooq.com/q/d/?s=usdjpy&c=0&d1=19600101&d2=20170921

この通り、ドル円レートは長期で見ると基本的に円高トレンドとなっております。


為替市場はとても巨大で為替レートの決定には様々な要素が複雑に絡みあいます。
ただ、長期で見た時のトレンドは両国間の物価で決まるといわれております。


この考えは購買力平価説と呼ばれ幅広く認知される考え方で、簡単に説明すると以下のような考え方です。


例えば、同じはさみが日本では100円、米国では1ドル買えるとします。
この場合、はさみ自体はものを切るという機能しかなく、日本で買おうと米国で買おうと本質的な価値は一緒ということになります。
そうすると100円と1ドルで同じ価値のものを買えるので、為替レートは100円/ドルということになります。


次に、例えば日本ではデフレが起こり同じはさみが90円、米国ではインフレが起こり1.1ドルになったとします。
この場合為替レートが100円/ドルのままだと、米国でははさみが110円することになってしまいます。
すると必ず、日本で安くはさみを仕入れて米国で高く売るという貿易が行われて為替レートが適正水準に落ち着いていきます。
この時の適正水準は90円÷1.1ドル≒82円/ドルということになります。


つまり日本でデフレが起こると円高になるということです。


では次に、日米の物価の推移を見ていきましょう!


2.日米の消費者物価指数(CPI)推移


各国の物価を表す代表的な指標として消費者物価指数(CPI)があります。
これは各国の統計局が長期データをまとめておりますので誰でも閲覧可能です。

それでは日米のCPIにつき、1970年を基準年とした時の推移を見てみましょう!
CPI推移_20170923

データソース
日本CPI:http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001074279&cycode=0
米国CPI:http://www.usinflationcalculator.com/inflation/consumer-price-index-and-annual-percent-changes-from-1913-to-2008/

安定した伸びを見せる米国CPIとは対照的に、
日本CPIは1990年頃から頭打ちになっていますね。。

これを見ればわかる通り、物価が上昇し続ける米国と、停滞する日本ということで
円高が起こりやすい状況になっています。


次に、為替の適正水準を求めるための計算式、
「日本での物の値段÷米国の物の値段」=「日本CPI÷米国CPI」
の推移を見ていきましょう!


3. 日CPI÷米CPIと為替推移の相関性


日米CPI対比_20170923

※基準年は1970年

米国のインフレ率が日本を長期で上回るため、基本的には下落トレンドですね。


つまり、購買力平価説に基づけば今の円高トレンドが証明できるわけです。


米国株投資家としては円安になってほしいものですが、
日本はこの物価停滞状態を脱却し、米国のインフレ率を上回らなければ、
購買力平価の原理からは大きな円安は見込めないということになります。


但し、「日経平均 vs S&P500(円ベース)!世界最強の米国株は円高に勝てるのか?」
でご説明の通り、円高トレンドが続いたとしても、
円高によるマイナスの影響を、米国インフレによる米国株上昇というプラスの影響が一部相殺してくれるため、
為替はそこまで気にする必要はないと思われます。

とはいえ、米国株投資家にとって為替動向はとても重要ですので、今後も分析を続けていきたいと思います。

理論株価一覧
(一覧表は随時アップデート中!最新版はこちら!)

Untitled spreadsheet
NYダウ銘柄
企業名(時価総額順)
※カッコ内はS&P格付
※企業名クリックで
財務分析が見れます
理論株価
(ドル)
現在株価
(ドル)
(2017/9/24)
割安度
割高度
連続増配
(2016年迄)
(5年以上のみ)
時価総額
(百万ドル)
(2017/9/24)
最新決算年
純利益
(百万ドル)
実績PER
アップル (AA+) 138 151.89 10%  高 5年 784,546 45,687 17.17
マイクロソフト (AAA) 56 74.41 33%  高 15年 574,484 16,798 34.20
ジョンソン エンド ジョンソン (AAA) 104 131.39 26%  高 54年 352,651 16,540 21.32
エクソンモービル (AA+) 36 79.92 122%  高 34年 338,629 7,840 43.19
JPモルガン・チェース (-) 79 94.83 20%  高 6年 333,703 24,733 13.49
VISA (A+) 33 105.56 220%  高 9年 241,391 5,991 40.29
ウォルマート (AA) 122 79.53 -35%  安 44年 237,572 13,643 17.41
P&G (AA-) 78 92.24 18%  高 60年 235,213 10,508 22.38
シェブロン (AA-) (※1) 117.29
29年 222,265 -497 NA
GE (AA-) 16 24.87 55%  高 215,323 8,831 24.38
ファイザー (AA) 36 35.96 0%  安 7年 213,867 7,215 29.64
ベライゾン (BBB+) 56 49.90 -11%  安 12年 203,562 13,608 14.96
コカ・コーラ (AA-) 33 45.49 38%  高 54年 194,029 6,527 29.73
ホームデポ (A) 68 159.97 135%  高 7年 188,575 7,957 23.70
ユナイテッドヘルス (A+) 136 193.03 42%  高 7年 186,633 7,017 26.60
メルク (AA) 55 65.13 18%  高 6年 177,633 3,920 45.31
インテル (A+) 35 37.18 6%  高 175,081 10,316 16.97
シスコシステムズ (AA-) 42 33.37 -21%  安 6年 166,852 9,609 17.36
ダウデュポン (※2) 69.96 - - 163,425


ウォルトディズニー (A) 51 98.60 93%  高 152,187 9,391 16.21
ボーイング (A) 155 256.45 65%  高 6年 151,583 4,895 30.97
IBM (AA-) 213 145.13 -32%  安 21年 135,252 11,872 11.39
マクドナルド (BBB+) 74 158.91 115%  高 41年 128,717 4,687 27.46
3M (AA-) 107 210.76 97%  高 58年 125,775 5,050 24.91
ユナイテッドテクノロジーズ (A-) 55 115.01 109%  高 23年 91,842 5,055 18.17
ゴールドマンサックス (A+) 241 231.03 -4%  安 6年 89,380 7,398 12.08
アメリカンエクスプレス (BBB+) 73 88.40 21%  高 5年 78,144 5,408 14.45
キャタピラー (A) 49 124.43 154%  高 23年 73,535 -67 NA
ナイキ (AA-) 37 53.24 44%  高 15年 69,859 3,760 18.58
トラベラーズ (-) 192 122.04 -36%  安 12年 33,677 3,014 11.17
(※1)シェブロンは過去対象期間のフリーキャッシュフローがマイナスの為理論株価計算不可
(※2)ダウデュポンは2017年9月設立のため理論株価計算不可









NYダウ平均株価 17,597.28 22,336.25 27%  高 - 6,335,385 276,706 22.90
(※)シェブロン及びダウデュポンは現在株価を使用。

以上

りろんかぶお

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
関連記事


[ 2017/09/24 12:42 ] 13.投資の勉強部屋 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


プロフィール詳細はこちら

PR
株式投資本の王道






















米国株人気ブログ紹介
ブログランキング
その他人気ブログはこちら