
(2017年11月27日更新)
こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!
このブログではあらゆる企業の財務分析及び理論株価を広く共有し、
「どの銘柄を、いつ買えばいいのか?」の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!
今回は、以下のテーマについて3連載で考えていきたいと思います!
「果たして米国株は割高なのか?」本日は3連載の最後で、このテーマに関して
シラーPERの観点で見ていきたいと思います。
① NYダウ理論株価 by りろんかぶお (
1回目記事ご参照)
② バフェット指数 (
2回目記事ご参照)
③ シラーPER目次
1. 背景2. 評価方法3. 結果-③4. まとめ
1. 背景
2016年中旬に著名投資家の
ジョージソロスが、2016年内に米国株が
大暴落することを予想し、
米国株の大量ショート(売りポジション)、
かつ株価とは逆相関にある
”金”に大量のロング(買いポジション)を仕込んだことは有名です。
結果としては、トランプ相場でNYダウは史上最高値を更新し続け、ソロスは大損をしましたが、
現在多くのアナリストが米国株はバブル状態であり、近いうちに
リセッション(景気後退)が訪れる、と警鈴を鳴らしております。
以下がNYダウの過去10年間の推移ですが、2008年のリーマンショック以降上昇を続けており、
歴史的に見ればそろそろ大きなリセッションが訪れてもおかしくありません。

こういった状況下、米国株長期投資をするりろんかぶおとしても、現在の米国株は果たして割高なのかどうか、
データを見ながら分析してみようと思います。
2. 評価方法
本日は③の評価方法(シラーPER)で割高有無を見ていきます。
シラーPERは1988年にエール大学の
ロバート・シラー教授らによって提案された指標で、
主に株価の割高・割安性を判断するために使われます。
具体的な公式は以下の通り。
シラーPER=時価総額÷(インフレ調整後の過去10年間純利益の平均)ポイントは単年度の純利益ではなく
10年間の平均値を用いるという点で、
これにより一時的要因による収益変動や景気循環の影響が除外されるため、
実質的な企業収益力との関係が示されるといわれております。
シラーPERの歴史的な平均値が
16~17程度なので、
この平均値よりも大幅に大きい値だと割高だと判断できるということになります。
3. 結果-③

出典:http://www.econ.yale.edu/~shiller/data.htm
表のように、2017年9月現在の
シラーPERは30.6であり、
歴史的にみても2000年の
ITバブルに次ぐ高水準となっております。
リーマンショックの際は27程ですから、シラーPERの観点で見ても
危険水準といえるほど割高であるといえるでしょう。
4. まとめ
本日迄3連載で米国株の水準についてみてきましたが、
以下3つのどの指標を見ても
割高であるということがわかりました。
① NYダウ理論株価 by りろんかぶお (
1回目記事ご参照)
② バフェット指数 (
2回目記事ご参照)
③ シラーPER
では、私たち投資家がとるべき姿勢としては、
ショートポジションをとればいいのか?
それははっきりと
否といえます。
今回の3つの評価方法はいずれも割高であるかどうかを判断するには、
とてもいい評価方法だと思いますが、この
バブルのような米国市場がいつはじけるか
というのはこれらの指標を使ってしても
わからないからです。
例えば、シラーPERではITバブルの時は44迄高くなるまでバブルが続きました。
かの有名なジェレミーシーゲルも以下のように言っております。
「バブルとは皆が思うよりも長く続くものだ」著名投資家ジョージソロスも、2016年に巨額のショートポジションを取りましたが、
その時点で割高であったことは間違いなかったはずですが、
バブルはいまだに続いている為に巨額の損失を出しました。
よって、我々の取る姿勢とは
「大暴落をひたすら待ち、暴落後の割安な銘柄を買い増すために現金比率を高める」ということになるでしょう!
ウォーレンバフェットもこのような大暴落時に、素晴らしい企業を割安で大量に買うことを推奨しております。
我々長期投資家としては大暴落は大儲けする絶好のチャンスとなりますので、
恐れず、冷静にその時を待ちましょう!
NYダウ銘柄理論株価一覧は
こちらご参照ください!
以上
りろんかぶお
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