バフェット部 セミリタイアした東大卒元商社マンの米国株情報サイト

M&Aを手掛けた東大卒元商社マン(証券アナリスト資格有、現在はセミリタイアし専業投資家)が主に米国株の理論株価を全力分析!

【シスコシステムズ】世界最大のPCネットワーク機器メーカーの理論株価は?(2019年7月期)

rogo-2017-CSCO.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★

1. 企業概要

・シスコシステムズは世界最大のデジタルネットワーク関連機器メーカーで、ルータ、スイッチ、セキュリティ、無線LAN、ビデオ会議端末、サーバ等の様々な装置の販売を行っている企業です。

2. 業界展望

・シスコの主力製品であるルータやスイッチは簡単に言うと、ネットワークの中であらゆるデータが飛び交う中、ある端末からある端末にデータを送信するときに最も効率よく正確にデータの運搬を行うための司令塔となる装置です。

・このようなネットワーク関連機器は、世の中が今後更にデジタル化、IoT化が進み、データ輸送が更に膨大になることが予想される中、肝となる機器なので、今後も業界としては堅実な需要が見込まれると考えます。

3. 個別企業競争力

・シスコは主力製品であるスイッチとルータで全社売上の半分近くを稼ぎ出しますが、他社に対する競争優位性はどうなのでしょうか?以下はスイッチとルータの市場シェアの推移です。

market share-CSCO-2019

・シスコは常に50%以上のシェアを持っており他社を圧倒していることがわかります。実はシスコは20年以上、この業界で圧倒的なシェアを誇っており、他社を寄せ付けない強さを持っております。この強さの源泉は何なのでしょうか?

・インターネットに接続されたPCは世界標準の通信規約を利用して通信を行うので、ルータなどもこの規約に準拠した仕様となっております。但し、この通信規約の解釈の仕方が各メーカーによって微妙に異なるようなので、異なるメーカー同士の製品は互換性が完全ではなく、同じメーカーの製品同士の方が相性がいいようです。そうなると、ユーザーとしては多く使われているメーカーのルータを使うのが都合よく、マーケットリーダーが更に強くなっていくという構図のようです。

・また、ルータやスイッチのようなハイテク機器は仕組みが複雑で,その操作が高度に専門的で高い知識を必要とし、かつ,そうした技術や知識がベンダー固有のものであることから,技術情報を入手しやすいベンダー製品の方が,ユーザーにとっては利便性が高いということになります。したがって,ユーザー数が多いベンダーほど他ユーザーからの情報入手が容易になり、ますますユーザーが増加するという正のフィードバック現象が起こります。

・また上述の通り、仕組みが複雑で操作が高度に専門的な製品故に、みんなが使っている首位企業の製品が安心といった心理が働きやすいというのも大きいです。

・上述のような理由からも、シスコは強い競争優位性を保持しており、営業利益率も20%台後半という異次元の強さを誇ります。このような観点から見て、今後もシスコが他社に対して強い競争優位性を維持し続けるのではないかと考えます。

<理論株価>
44ドル(2019年7月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Infrastructure Platforms
・スイッチ
(ネットワーク内で端末間の接続を行うネットワークデバイスのひとつで、受信データの宛先を解析し、該当する端末が接続されている宛先のみにデータを高速に送信することを可能にする装置。関係のない宛先には不要なデータを送信しない為、回線混雑の低減が主な役割。)
ここがわかりやすいです↓
https://www.allied-telesis.co.jp/library/nw_guide/device/switch.html

・ルータ
(スイッチが端末と端末を接続するデバイスであったのに対し、ルータはネットワーク(LAN(Local Area Network)とLAN,LANとWAN(Wide Area Network))間の接続を行うデバイス。)
ここがわかりやすいです↓
https://www.allied-telesis.co.jp/library/nw_guide/device/router.html

・ワイヤレス(WiFiのアクセスポイントやワイヤレスコントローラ等)
・データセンター内各種機器


2. Applications
・ソフトウェア(ネットワーク関連装置を管理、操作するソフトウェア)
・コラボレーション(ビデオ会議システム、IP電話等)
・IoT

3. Security(ネットワーク内のデータやユーザを外部から保護するためのセキュリティ製品)

4. Other Products
・クラウド
・システムマネジメント

5. Services
・自社製品に関するテクニカルサポート
・コンサル

<決算情報>

・売上は51,904百万ドルと前年対比5.2%増加、主にApplicationとSecurityセグメントが牽引。

・純利益は11,621百万ドルで前年対比105倍、前年度は税制改正により一過性の税負担が生じていたことが要因。

<財務情報>
kabuka-CSCO-2019.png
rev-CSCO-2019.png
pat-CSCO-2019.png
cf-CSCO-2019.png
roe-CSCO-2019.png
eps-CSCO-2019.png
seg-CSCO-2019.png
area-CSCO-2019.png
div-CSCO-2019.png
seiko-CSCO-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。

関連記事


[ 2019/11/07 14:29 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:2019年にセミリタイアし現在は専業投資家。
元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【家族】:妻、子供2人
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること
【投資デビュー】:大学3年生(小遣い稼ぎのつもりがぼろ負け。。)

プロフィール詳細はこちら

PR
株式投資本の王道






















米国株人気ブログ紹介
ブログランキング
その他人気ブログはこちら