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【アメリカンエクスプレス】 バフェットが50年以上保有し続けるクレジットカード会社の理論株価は?(2019年12月期)

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<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★☆☆☆

1. 企業概要

・アメリカンエクスプレス(アメックス)はVISAやMaster Cardと肩を並べるクレジットカード会社です。

・ちなみに各クレジットカード会社のマーケットシェア推移は以下の通り。
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出典:WalletHub https://wallethub.com/edu/cc/market-share-by-credit-card-network/25531/

2. 業界展望

・クレジットカード業界の展望は個人的には厳しいと思っております。
近年QRコード等のスマホ決済が急増し、キャッシュレス決済分野の競争が激化していることが理由です。

・クレジットカード各社も近年、Apple Pay等のスマホ経由の決済を採用し始めていますが、あらゆる機能がスマホに集約されていく中、現金をクレジットカードに置き換えたのと同じように今度はクレジットカードをスマホに置き換える時代が訪れようとしていると考えられます。

3. 個別企業競争力

・さて、このように競争が激化していく業界の中、アメックスの競争優位性はあるのでしょうか?
りろんかぶおとしては、アメックスの競争優位性は発揮しづらくなってきていると感じております。

・今までのアメックスの競争優位性は、アメックスカードを身に着けていることによって得られる優越感や特別感、社会的ステータス等といったカード利用者の一種の「体験」でした。

・富裕層をターゲットにするアメックスのあの洗練されたデザインのカードを持っているだけで、自身の社会的ステータスを周囲にアピールできることや、そういった質の高い人たちの仲間に入れたことに対する特別感が、アメックスの高い年会費を許容してきたのです。

・但し、アメックス利用者が特別な体験するために必要であった「クレジットカード」という現物が不要とされる時代が訪れようとしている中、アメックスも単なる決済手段となり高い年会費の対価は高品質のサービスのみになります。

・こうなるとアメックスの競争力の源泉であった「優越感や特別感、社会的ステータス等といった利用者の体験」が大きく損なわれ、キャッシュレス決済プレイヤーの一つとして厳しい競争にさらされると思うのです。

<理論株価>
88.23ドル (2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要は
こちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧は
こちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Global Consumer Service Group (GCS)
個人向けクレジットカードサービスの提供

2. Global Commercial Service (GCS)
法人向け決済、コスト管理、コンサル、ファイナンス、国際送金サービスの提供

3. Global Merchant & Network Service (GMNS)
加盟店に対するカード取引、加盟店開拓、不正利用防止、マーケティング戦略、データ解析サービスの提供

<決算情報>

・売上は43,556百万ドルと前年対比8.0%増加、決済金額増加に伴い手数料収入が6%増加、クレジットカード会員増加に伴い年会費収入が17%増加、カードローンの増加に伴い金利収入が14%増加したことが主因。

・純利益は6,759百万ドルで前年対比2.3%減。費用増(マーケティング費用やカードメンバー向サービス費用)が売上増を相殺する形で微減。

<財務情報>
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以上

りろんかぶお

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2020/04/01 10:15 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:2019年にセミリタイアし現在は専業投資家。
元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【家族】:妻、子供2人
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること
【投資デビュー】:大学3年生(小遣い稼ぎのつもりがぼろ負け。。)

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