
<りろんかぶおコメント>りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒
★★★★☆・Verizonは米国の大手通信企業です。米国では、米国全土でサービスを展開する大手通信事業者は、AT&T、スプリント、Tモバイル、Verizonの4社が存在。1984年に、それまで米国全土での長距離通信事業を牛耳っていたAT&Tが7つの地域通信事業者に解体され、そのうちの一つが他社との合併を経て、2000年にベライゾンが設立されたもの。
・この業界は、連邦通信委員会(FCC)などによる規制の多い業界で、かつ、設備投資額が巨大な為、それ自体が参入障壁となっており、競争が少ない業界です。元々通信事業は他者との差別化が難しいサービス形態(回線に快適につながればどこの会社でもよい)だとは思いますが、ベライゾンの営業利益は20%前後であり、やはりこの寡占市場での恩恵を受けている状況だと思います。
・更に、通信各社は5Gの開発を進めており、今後本格化するIoTの時代においては、通信事業が更に存在感を増すことが予想されます。寡占市場で、かつ、今後も市場規模が大きくなることが予想される業界ということで、業界全体で見ておけば堅実なリターンが期待できるのではないかと考えます。
<理論株価>60.82ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要は
こちらご参照。
NYダウ銘柄理論株価一覧は
こちらご参照ください!
<セグメント毎ビジネスモデル>1.Consumer Group一般消費者向けの無線及び有線通信サービスの提供。
・Service
無線通信サービス(主に携帯の通信等。米国の一部地域では5G通信サービスも開始済み)
有線通信サービス(主に固定電話やインターネットの有線サービス等。縮小していく市場なるも、特に光ファイバー網の整備に注力)
・Wireless Equipment
無線通信用機器販売
2.Business Group国内外の法人や、米国内の連邦及び州政府向けに、無線及び有線通信サービス、ビデオ・データサービス、組織内ネットワーク、セキュリティ、音声サービス、IoTサービス
・Global Enterprise(海外企業向けサービス)
・Small and Medium Business(米国内企業向けサービス)
・Public Sector and Other(連邦政府、州政府、教育機関向けサービス)
・Wholesale (Verizon設備を最終消費者向けに提供している企業向けのサービス)
3.Corporate and Other現時点ではこのセグメントに、コーポレート関連の経費に加え、メディア事業が属す。Verizonは近年、AOLとYahooを立て続けに買収し、両社を合併してVerizon Mediaを傘下に置く。メディアを通じての広告収入がメイン。
<決算情報>・売上は131,868百万ドルと前年対比0.8%増。一般消費者向けのワイヤレス事業が牽引。
・純利益は19,265百万ドルで前年対比24.1%増。無線通信事業のコスト削減、前年対比で減価償却費が少なかったこと、前年度にメディア事業にて4,591百万ドルの減損を計上していたこと、が主因。
・13年連続増配銘柄。
<財務情報>


※2013年にWireless部門の45%を保持していたVodafoneから全持分を買収することで合意。これにより、ワイヤレス部門を完全子会社化し純利益が急増。






以上
りろんかぶお
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