バフェット部 セミリタイアした東大卒元商社マンの米国株情報サイト

M&Aを手掛けた東大卒元商社マン(証券アナリスト資格有、現在はセミリタイアし専業投資家)が主に米国株の理論株価を全力分析!

【キャタピラー】 建設機械業界の巨人の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-CAT.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

・Caterpillarは世界最大の建設機械メーカーです。

・業界の展望としては、今後も堅調に伸びていくことが予想されております。途上国のインフラ整備、都市化、世界人口増による鉱物資源・エネルギー資源開発関連の需要増などに伴い、建設機械の需要は今後も確実に伸びていきそうです。

・ではそういった伸び行く業界においてキャタピラーの競争優位性はいかがなものでしょうか?りろんかぶおはキャタピラーは業界内で非常に高い競争優位性を持っていると考えます。

・建機業界においてキャタピラーは世界トップですが、その最大のライバルは日本のコマツです。キャタピラーとコマツのマーケティング戦略は似ていて、製品価格自体は競合他社よりも高いことが多いものの、製品ライフサイクル全体でのコストが競合よりも低く(故障の少なさに起因する維持管理費の低さや機械の稼働効率、再販価格の高さ)、実質的な価格競争力を有していることを売りにするものです。よって両社ともに安かろう悪かろうの製品ではなく、高い品質とサービスを提供することで顧客の信頼を勝ち得ており、本業界において高いブランド力を有します。(近年はICT技術も駆使し、稼働率向上やメンテナンスコスト低減に取り組んでおります)

・但し売上高で見るとキャタピラーはコマツの二倍以上であり、シェアでは2位以下を圧倒しております。そして、建設機械の製造コストの大半は資本集約的な大型部品(エンジン、車軸、トランスミッション及び油圧ブレーキ)であり、規模の経済が大きく寄与するのです。キャタピラーは、同一部品を用いる製品ラインをデザインし、規模の経済を活かし他社よりも大規模かつ最新鋭の部品製造工場を設立することで、部品の単位当たりコストを他社よりも下げることができるのです。また、輸送コストを下げるために部品レベルで世界の需要地へ搬送し、現地の組立工場で最終製品を完成させることで、高いコスト競争力を発揮しております。

・建設機器需要は景気の良しあしに大きく左右されるため、業績のぶれは非常に大きいのですが、上述の通り規模の経済が働く業界において、圧倒的シェアを誇り、高い品質とサービスを長年提供し続けてきたことによる強力なブランドを誇るキャタピラーは、今後も競争優位性を保持し続けると考えます。

<理論株価>
130.12ドル (2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. 建設機器
主にインフラ、林業、ビル建設業者への建機販売。主な製品はアスファルト舗装機、コンパクター、切削機など。

2. 鉱山開発・運搬関連機器
主に採鉱、採石、重量構造物、運搬業者への建機販売。主な製品は、ショベルカー、運搬トラック、ロータリードリル等。

3. エネルギー・輸送関連機器
オイル&ガス、発電、海運、鉄道関連業者への建機販売。主な製品は、エンジン、ジェネレーター、推進機器、ガスタービン、電気式ディーゼル機関車等。

4. ファイナンスサポート
Caterpillar製品購入の際のファイナンスサービス。分割払いやリース等。

<決算情報>

・売上は53,800百万ドルと前年対比1.7%減、全セグメントで最終顧客需要は堅調だったもののキャタピラーからディーラーへの販売量は微減したこと(ディーラーが前年に在庫を多めに持っていた為)、ドル高によるマイナスのインパクトを、販売価格の上昇が一部相殺する形となった。

・純利益は6,093百万ドルで前年対比0.9%減、上述の販売量減とドル高の影響に加え、製造コストの増加があったが、販売価格増加と経費削減で相殺。

<財務情報>
abuka-CAT-2019.png
rev-CAT-2019.png
pat-CAT-2019.png
cf-CAT-2019.png
roe-CAT-2019.png
eps-CAT-2019.png
seg-CAT-2019.png
area-CAT-2019.png
div-CAT-2019.png
seiko-CAT-2019.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
関連記事


[ 2020/04/14 10:21 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


プロフィール詳細はこちら

PR
株式投資本の王道






















米国株人気ブログ紹介
ブログランキング
その他人気ブログはこちら