
<りろんかぶおコメント>りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒
★☆☆☆☆1. 企業概要
・ゴールドマンサックスは投資銀行業務、証券業務および投資運用業務を中心に、企業、金融機関、政府機関、個人など多岐にわたる顧客を対象に幅広い金融サービスを提供している世界有数の金融機関です。
2. 業界展望
・ゴールドマンサックスのように、投資銀行業務や投資運用業務が中心の金融機関では、業績が景気に左右されやすいものの、M&Aや資産運用ニーズは資本主義が続く限り今後も永続的に存在するものなので、業界としては緩やかに拡大していくことが予想されます。
3. 個別企業競争力
・ゴールドマンサックスがビジネスを行う分野では、JPモルガンチェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、クレディ・スイス、ドイツ銀行、UBS、バークレイズ等、非常に多くの競合が存在します。
・そういった中でゴールドマンサックスを他社から差別化する要因は何でしょうか?
それはやはりいかに優秀な人材がいるか、に尽きるのではないかと考えます。
・実際に、ゴールドマンサックスは自社の経営戦略の中に以下の記載あり、金融サービス事業において、いかに優れた人材が重要かが記されております。
QTE
わが社は、すべての職務に最高の人材を発掘し獲得することに並々ならぬ努力を傾注している。我々の業務は巨額の数字によって測られるが、人材は一人一人に焦点をあてて選んでいる。金融サービス事業においては、すぐれた人材なくして最良の企業たり得ないということをわが社は承知している。
UNQTE
・りろんかぶおは会社勤務時にM&A業務に携わったことがあり、FA(ファイナンシャルアドバイザリー)を起用させていただいたこともありますが、FA選択の決め手は、業界の知見及び今までの実績に加え、やはり担当者がいかに優秀かといった点が重要になります。
・ゴールドマンサックスは優秀な人材を採用するために、多額の報酬及び成果を出せばしっかり評価されて昇進できるといった人事制度に力を入れております。但し、これは競合他社にもまねできることであり、ゴールドマンサックスが将来も優秀な人を集められるかといったところはかなり不透明であり、個社の競争力を維持することが難しい業界との認識です。
<理論株価>222.06ドル (2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要は
こちらご参照。
NYダウ銘柄理論株価一覧は
こちらご参照ください!
<セグメント毎ビジネスモデル>1. Investment Banking
典型的な投資銀行業務。M&A(企業の合併・買収等)等に関するアドバイザリー業務、資金調達(株式・債券の発行等)等に関する引受業務、企業融資・買収時ファイナンス等
2. Global Markets
機関投資家に対して、主にマーケットメーカー(※
https://www.ig.com/jp/glossary-trading-terms/market-maker-definition)として、金融商品の売買、資金調達、リスクマネジメント業務を行う
3. Asset Management
投資信託業務や、企業、不動産、インフラ、証券などの資産に対して投資・貸付を行う
4. Consumer & Wealth Management
投資家への運用助言サービスや、一般個人向けの消費者金融・クレジットカードサービス等を行う
<決算情報>・売上は36,546百万ドルと前年対比0.2%減、世界的にM&Aや資金調達が減少したことでInvestment Banking部門が減収したものの、コモディティ商品や住宅ローン証券のマーケットメーカー業務が増収となり相殺した形。
・純利益は7,897百万ドルで前年対比19.9%減、売上が横ばいだった一方、貸倒引当金増、訴訟費用増、IT投資増、等、費用が増加したが要因。
<財務情報>









以上
りろんかぶお
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