Capgemini社がWorld Payment Report 2021を公表したので概略を下記します。
・コロナパンデミックが加速させた決済方法の変容により、決済市場には新しくてかつ顧客体験が重要性を増す新しい時代”Payment 4.X”が訪れている。
・使い勝手がよく、ライフスタイルに根付いた決済方法を欲する消費者と、迅速な決済、スムーズな集計、シームレスな国際間取引を欲する小売店が、”Payment 4.X”時代に火をつけたといえる。
・将来有望な新興企業は、優れた顧客体験を提供すべく、”Payment 4.X”の要である、データ、共有インフラ、プラットフォーム、組み込み型金融を、駆使していくことだろう。
・デジタル決済がますます受け入れられる中、伝統的な決済方法(小切手やカード決済等)は厳しい環境にさらされる。
・未来の決済にフォーカスした新興企業は決済による顧客体験を強化するための投資を拡大していっている。
・B2B決済に関する顧客は、決済のデジタル化にあたって、ソリューションプロバイダーではなく、アドバイザリーパートナーを求めている。
・先陣を走る新興企業群は、プロダクトではなく顧客体験をベースにしたソリューションを模索するために、PayTechやシナジーのあるエコシステムを持っているパートナーと協業するだろう。
・新しい顧客習慣、決済方法などは、ポストパンデミックの顕著な回復と成長を後押しする。
・非接触決済、迅速な決済成立、安全なセキュリティ、よりよい顧客体験に対する予期せぬ需要拡大は、デジタル決済を新たな高みに押し上げる。
・コロナパンデミックはB2B決済の転換点となり、2025年にはB2Bのデジタル決済は$200billionに上ると予想する。(図3)
・インスタント決済やEマネーは、世界のNon Cash決済のうち2020年には14.5%を占めたが、2025年には25%に達するだろう。(図4)
・次世代の決済方法である、Buy Now Pay Later、Invisible決済、Biometric決済、仮想通貨決済などが、デジタル決済市場の成長を牽引する。
<参考図>
出典:全てCapgemini社のWorld Payment Report 2021
図1 2016年~2020年の世界のノンキャッシュ決済額推移

図2 2020年~2025年の世界のノンキャッシュ決済額推移予想

図3 2020年~2025年の世界のB2Bノンキャッシュ決済額推移予想

図4 伝統的決済方法(小切手、カード等) vs 新しい決済方法(インスタント決済、eMoney)

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