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岸田文雄新首相の「新しい日本型資本主義」って具体的にどういうこと?


10月4日に誕生した岸田文雄新内閣総理大臣。

岸田さんはことあるごとに「新しい日本型資本主義」といってますがこれってどういうこと?という方向けに、
岸田さんの経済政策を簡単にまとめてみました。

このまとめでは、岸田さんの総裁選特設サイトと著書の「岸田ビジョン」を参考にしています。

1.成長と分配の好循環

アベノミクスの基本的考えは「トリクルダウン」でした。

まず大企業から業績を回復させ、それによって下請けの中小企業や、企業で働く会社員の給料も上がっていくと踏んだものでした。

確かに大企業の業績は改善し、株価も上昇したのですが、会社員の給料はほとんど上がらなかったのです。
つまり儲かったのはたくさん株を持っている富裕層だけだったのです。

これを踏まえ岸田さんは、成長も大事だけどそこで得た利益をしっかりと労働者に分配していくことが大事だよね、という考え方。

更には利益に対する税金を通して、高齢者や子育て世帯等、幅広い国民に「分配」していくことも重要だよね、
そしてその分配によって、消費が活性化してさらなる成長につながるよね、という考え方。

つまり、今まで「成長」に重きを置いていた政策を、「成長」と「分配」でバランスをとる政策に変えていきたいというもの。

2.成長戦略4本柱

科学技術立国

日本が再度成長を取り戻すためには科学技術への長期的で大胆な投資が欠かせない。

ところが、例えば国立大学への国からの補助金は年々削られていっていて、
研究開発にお金が回っていない。

岸田首相の下では、これらの研究開発・人材育成にしっかりとお金が回るように、
10兆円規模の大学ファンド設立や税制改革を実行していく予定。


経済安全保障

上記で育てた日本の技術を他国から守っていくことも重要

そのために、「経済安全保障推進法」(仮称)を策定予定。


デジタル田園都市構想

田園都市構想とは、年に田園のゆとりを、田園に都市の活力をもたらし、両者の活発な交流により国の発展を目指すというもの。

更に現在のデジタル技術を使うことで、都市と田園(地方)の交流をさらに活発化させるというもの。

日本という小さな国の中で、現在は東京に一極集中している構図で、せっかくの国土を十分に使えていない。

田園都市構想は国土の均衡ある発展を目指すもので、
岸田内閣では5Gの早期展開、地方におけるデジタル・インフラの整備、テレワーク、自動運転など、デジタルの社会実装により
地方活性化により力を入れていく考え。


人生100年時代の不安解消

社会保障について、

これまでの若者が高齢者を支えるモデルではなく、全員で全員を支えあう社会保障への転換。
つまり年齢に関係なく、お金を持っている人から、持っていない人や子育て世帯に再配分していくという考え。

また、フリーランスという働き方が増えてきている中、会社員を大前提に作られた年金制度についても、
国民年金と厚生年金の財政を一元化するなど、働き方と関係なく働く方は誰でも加入できる「勤労者皆社会保険」を実現する予定。

3.分配政策4本柱

企業の株主至上主義是正

日本でも、アメリカ的な株主至上主義的な経営が少しずつ浸透してきているが、岸田内閣ではこれを是正したい考え。

株主の短期的な利益追求でなく、企業の長期的利益に重点を置き、
更に、従業員や取引差への分配を促進させる、というもの。


子育て世帯支援

上記の従業員への分配強化による所得倍増を目指し、
更には、利益に対する税金を活用して、子育て世帯にも分配を強化していくもの。

このような分配強化のために、短期売買のキャピタルゲイン税引き上げなどの増税を検討。


所得倍増
企業から従業員への賃上げ促進により所得倍増を目指すととともに、
看護師、介護士、幼稚園教諭、保育士など、賃金が公的に決まる職業の公的価格の見直しで賃上げを行う。


財政の単年度主義是正

現在、プライマリーバランス黒字化を目標としている通り、単年度で政府の収支を均衡させることを目指している。
但し、科学技術の振興や経済安保などの国家課題に計画的に取り組むべく、この単年度主義を是正するという考え。

一方で財政の健全化には積極的で、財政にゆとりがないと大胆な投資もできないし、
いつか、国内外の投資家に見限られて日本円や国債が暴落する事態が起こりかねないという考え。

STOP

<コメント>

・なんといっても個人的には、財政の考え方が、基本的には「収支均衡」を目指す考え方であり、政策であれこれ言っているものの、結局は大胆に予算を確保することができない政権だという印象。

・また分配の強化についてもどうだろう。新自由主義でアメリカは1970年代以降、とんでもない成長を遂げた。つまり株主の利益を求めることは結果的に社会の利益になるという資本主義の神髄が発揮された結果ではなかろうか。

・日本でも、小泉政権以降徐々に新自由主義にシフトするような動きがみられたが、これを岸田さんは是正したいと。これじゃあ、ますます日本企業に投資するメリットはなくなりますね。株主の取り分を減らして従業員の給料を上げなさい、株主の取り分から税金を取って高齢者や子育て世帯にお金を回します、と言っているようなもの。きっと、法人税増税も頭の中にあるのではと思わせる。

・より社会主義的な「頑張った人も頑張ってない人もみんな平等」という、日本を停滞させた悪い価値観を復活強化させたい首相なんだと思った。

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りろんかぶお

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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プロフィール

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Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
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【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
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