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M&Aを手掛けた東大卒元商社マン(証券アナリスト資格有、現在はセミリタイアし専業投資家)が主に米国株の理論株価を全力分析!

【ボーイング】 世界最大の航空機メーカーの理論株価は?(2019年12月期)

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※直近のボーイングの状況に対する分析については以下ご参照。
ボーイング株は買い時なのか?①
ボーイング株は買い時なのか?②
ボーイング株は買い時なのか?③

<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★

・Boeingは米国の航空宇宙機器メーカーです。中でも主力は民間用航空機の製造・販売となります。

・民間用航空機の業界に関しては、ビデオ会議等の発達でビジネス需要の減少が見込まれたりしますが、そもそも今後の需要はどのように見られているのでしょうか?日本航空機開発協会の予測によると以下の通り、成長力の強いアジアがけん引役となり、航空旅客輸送量(×10の12乗 人・km)は今後20年で2.3倍に増加すると予想されております。
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出典:日本航空機開発協会

・上述の需要増大を背景に、旅客機自体も以下の通り新規需要が拡大していく見込みです。2038 年の運航機数は 2018 年の23,904 機から 1.69 倍の 40,301 機に増加、2019~2038 年の 20 年間のジェット旅客機の納入機数は 35,312 機となると予想されております。これらを踏まえても、この業界が今後もまだまだ成長が続いていく業界であることがわかります。
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出典:日本航空機開発協会

・こういった伸び行く業界の中で、Boeingの競争力はどうなのでしょうか?以下は、メーカー別ジェット機受注数の推移です。Boeingは最大のライバルである欧州のAirbusとマーケットリーダーを激しく争っておりますが、ほぼこの二社で90%程度のマーケットシェアを占めております。
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出典:日本航空機開発協会

・旅客機は大きく、主要ジェット機(100座席以上)とリージョナルジェット機(100座席以下)の二つに分けることができますが、航空機市場全体においては主要ジェット輸送機需要が占める割合が大きいです。Boeing、Airbusともに主要ジェット輸送機の製造に注力しており、同市場はこの2社の独壇場になっておりますが、その理由は、航空会社にとって現行機と異なるメーカーの機体導入はパイロット育成に時間とコストを要することや、リージョナルジェット機と比較して主要ジェット輸送機は高い開発コストを要するという参入障壁があることなどが挙げられます。一方で、リージョナルジェット機の市場シェアは混戦状態となっています。

・航空機需要は景気動向に大きく左右されるので、景気後退期の業績の落ち込みは覚悟する必要がありますが、この伸び行く業界において、実質二社独占の状態が続いており、高い参入障壁に守られた競争優位性があるため、適正な株価で購入することができればBoeing社は長期投資に適した会社であると思います。

<理論株価>
188.95ドル(2018年12月31日時点)

※1 2019年は737MAXの運航停止という特殊要因により赤字転落したため、特殊要因を除いた理論株価として2018年末時点の理論株価を再掲。
※2 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※3 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
1. 民間用航空機
民間用航空機の製造、販売、及びアフターサービスの提供。
現在生産中の機体は、737、747、767、777、787の5種類。現在797を開発中。

2. 軍事、防衛及び宇宙関連
軍事用航空機、防衛関連機器、宇宙航空関連製品(衛星、スペースステーション等)の製造、販売。

3. サービス&サポート
自社製品のメンテナンスやアップグレード等のサービス提供。

4. ファイナンスサポート
自社製品購入顧客に対する融資などを通じたファイナンスソリューションの提供。

<決算情報>

・売上は76,559百万ドルと前年対比24.3%減少。主力製品ボーイング737MAXの事故に伴い、通常時に総売上の3~4割を占める同型機の納品が一部ストップしたことが主因。

・純利益は▲636百万ドルと赤字転落(前年は10,460百万ドルの黒字)。737MAXの売上激減に加え、世界的な同型機運航停止に伴い、顧客(航空会社)への補償費用として8,259百万ドルを計上したことが主因。

・2020年1月から737MAXの生産を一時停止していたものの、ボーイングによると5月には生産再開予定。アメリカ連邦航空局(FAA)からの運航再開に関する許可も2020年中旬に取得予定。

・737MAXは受注残に対して5%程のキャンセルが出たものの、2019年末時点でも4,398機(737MAXのみ)の受注残を抱えている状況。

・9年連続増配銘柄。

<財務情報>
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以上

りろんかぶお

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2020/03/27 10:59 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(2)
V
お久しぶりです。
でも毎日参考にさせてもらってます。
激下げしましたが、大丈夫ですか?
僕としてはVよもっと下がれー!とおもってますが^_^、小遣いで買うにはちょーっと高いので。(*´-`)
[ 2018/10/16 08:09 ] [ 編集 ]
Re: V
Visaはほんと最強銘柄の一つですよねー。
下がってほしいのですが、自分の買いたいレベルからは相当乖離してしまっているのでいつ買えるのやら。。

激下げでもあまり気にせず相変わらず長期投資続けてます!

> お久しぶりです。
> でも毎日参考にさせてもらってます。
> 激下げしましたが、大丈夫ですか?
> 僕としてはVよもっと下がれー!とおもってますが^_^、小遣いで買うにはちょーっと高いので。(*´-`)
[ 2018/12/16 21:17 ] [ 編集 ]
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:2019年にセミリタイアし現在は専業投資家。
元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【家族】:妻、子供2人
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること
【投資デビュー】:大学3年生(小遣い稼ぎのつもりがぼろ負け。。)

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