
ARK社を率いるキャシーウッドが、8/25のブルームバーグのインタビューで、
悲観ムード一色の中国株を再び買い始めた理由を明かしているので紹介いたします。
<キャシーウッドの発言内容まとめ>・ARK社が中国株から投資を引き揚げ始めたのは、アントのIPO延期がなされた昨年11月頃から。
・それは中国政府を脅かすほどの力をつけつつある巨大企業に対して、政府が厳しい姿勢を取っていくだろう懸念が増していったから。
・それ以降、我々は中国株から撤退していったが、そんな中で7月末に中国政府から「学習塾企業の非営利化」が発表された。
・このような衝撃的なことが起こった故に、中国政府リスクが嫌気され、中国株全体に下落圧力がかかった。
・ただ、ここで我々は、「中国政府に好かれそうなビジネスをしている企業はどこか?」ということを考えた。
・我々の出した答えは、低所得者に対するケータリング、宅配サービス、グローセリー等のサービスを行っている企業だ。
・だからこそ、それらのサービスを展開するJD.comやPin duo duoを新規購入した。(その後テンセントも新規購入している)
・我々は上述の企業と、今後も政府の圧力を受けるであろう企業、例えばアリババ等、とは分けて考えている。(アリババの持ち分は減らしている)
<著者コメント>・今の中国株は恐怖にかられなんでも投げ売りされている状況。このような環境を逆にチャンスととらえ、しっかりと状況を整理し、勇気をもって立ち向かっていくあたりはさすがキャシーさん。
・このようなマーケット全体が恐怖に渦巻く中で、冷静な判断をし、バーゲン価格で優良企業に投資できた人が、大きなリターンを獲得する。ウォーレンバフェットもそうやって富を築いてきた。
・今の中国共産党は確かに、低所得者に寄り添った政策を次々に実行しており、それも鑑みた上でのJD.comやPinduoduoの購入とのこと。
・直近の報道でテンセントを新規購入したとのことだが、それも何かしらの分析に基づくものだろう。
・「アリババは引き続き政府の圧力を受ける」というたぐいのコメントがあるが、アリババホルダーとしてはガックシ。一方でアリババも地方在住の低所得層向けのTaobao Dealsというサービスの展開を急速で進めているので、キャシーの見解が正しければアリババも中国政府の好む企業という判断はできるのではないかと考える。
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りろんかぶお
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