
中国Eコマース大手のアリババが2021年4~6月期決算を発表しました。
<決算結果>Alibaba | | | |
| 予想 | 実績 | 前年同期比 |
売上高 | 32.54B | 31,86B | 64% |
調整後EPS | 2.24 | 2.57 | 12% |
セグメント別売上高

セグメント別EBITA
<著者コメント>・EPSは予想を上回るも売上高は下回る。
・売上高は前年同期比34%増と好調。けん引役は中国国内コマース(34%増)、海外コマース(54%増)、中国→海外コマース(37%増)、配送サービス(50%増)。
・中国国内コマースの成長は、買収したスーパーマーケット大手Sun Artの取り込みによるものが大きく、Eコマースの伸びは鈍化。既に飽和状態か。その分海外コマースに期待。
・注目のCloud部門は前年同期比29%増。米国のクラウド大手と比べて低成長なのは、最大顧客であるTikTokを運営するBytedanceの海外事業のクラウドをアリババから他社に乗り換えたことが主因。今期いっぱいはこの要因が成長率を押し下げる。
・調整後EBITAは前年同期比8%減。戦略的投資分野への先行投資(特にマーケティング費用)を前年同期比2.7倍の2,000百万ドル超に増やしているためEBITAは減少。
・戦略的投資分野には、Freshippo等のリアル店舗、地方在住の低所得層向けのTaobao Deals、フリマアプリのIdle Fish、食品デリバリーのEle.me、東南アジアECのLazadaなどが含まれる。
・アリババはコアとなる中国国内EC以外の柱を作ることを優先しかなりの投資をしているので、売上の伸びに対して利益の伸びは当分期待できない可能性あるが、これはかつてアマゾンがたどった道か。
・自社株買いを10Bから15Bに増額。中国政府リスクで株価低迷中なので絶好の機会。
応援ボタン↓を押して頂けますと励みになります。
にほんブログ村りろんかぶお
※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
- 関連記事
-
「低年収・子持ち・投資知識ゼロの人がFIREするためにやるべきたった一つのこと」を、31歳でFIREした僕が自身の実体験をもとにnoteにまとめました。
また僕がFIRE計画時に実際に作成した収支計画表(Excel)も添付してます。必要な資産額や何歳でFIREできるかがわかりますので是非ご覧ください。
興味ある方はここをクリック!