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最適なポートフォリオについて、理論的には既に答えが出ている

投資をする人なら誰もが「最適なポートフォリオとは何か?」というのを日々考えるだろう。

そのために、決算書を読み、マクロ経済環境を調査し、中央銀行の一挙手一投足をチェックしたりする。

そんな中、実は「最適なポートフォリオ」は理論的にはほぼ確立されているといっても過言ではない。

その理論が現代ポートフォリオ理論である。

今回はその中核に位置するCAPM(Capital Asset Pricing Model、資本資産評価モデル)について紹介する。

但し難しい説明は省いて結論だけお伝えすることにする。

1.最適なポートフォリオとは何か?

まず、現代ポートフォリオ理論における「最適なポートフォリオ」とは何だろうか?

それは、とっているリスクに対して最も高いリターンを出すポートフォリオである。

全てのリスク資産の組み合わせに関して、右軸にリスク、縦軸にリターンをとった時、
以下のグラフのような曲線であらわされる。


効率的フロンティア
出典:https://equity-investment.info/word/word1/


このような曲線が描けた時、最適ポートフォリオは曲線上の上半分ということになる。

なぜなら曲線上の下半分は、取っているリスク量が同じでもリターンが低いので最適とは言えないからである。


そしてこれらのリスク資産に加えて安全資産(国債などのノーリスク資産)を加えると、
下図のような直線が描ける。

CAPM.png
出典:Investopia


安全資産はノーリスクなので当然縦軸に存在し、その点と曲線の接点を結ぶ直線を描けば、
その接点ポートフォリオと安全資産の組み合わせで直線のようなポートフォリオが作れるということになる。

この直線状のポートフォリオを「効率的ポートフォリオ」と呼ぶ。

直線の下部には個別資産と安全資産の組み合わせが点在しているわけだが、
それらは効率的ポートフォリオに比べてとったリスクに対するリターンが劣るので最適とは言えない。

よって、理論上では効率的ポートフォリオ以外のポートフォリオを組むことはナンセンスなのである。

2.接点ポートフォリオとは何なのか?

上述の通り、効率的ポートフォリオとは安全資産と接点ポートフォリオの組み合わせであると説明した。

つまり接点ポートフォリオさえわかれば、効率的ポートフォリオは自由自在に作れてしまうわけだ。

そして、接点ポートフォリオとは何か?こたえるのがCAPMである。

結論からいうと、CAPMに基づけば、接点ポートフォリオは

「マーケットポートフォリオ」である。

マーケットポートフォリオとは、市場に供給される全ての証券のバスケットを指す。

つまり、全ての証券を時価総額に比例した投資比率で保有することを意味する。

それでは、なぜマーケットポートフォリオが接点ポートフォリオといえるのだろうか?

それに対してCAPMでは次のようにきわめて簡単に論証する。

「市場に参加する投資家が合理的に行動する場合、投資家は安全資産と接点ポートフォリオの組み合わせによって最適ポートフォリオを実現しようとする。

ということは、全ての投資家が投資しようとするリスク資産ポートフォリオは、接点ポートフォリオそのものである。

従って、証券の需要と供給が一致する市場均衡の状態では、マーケットポートフォリオはこの接点ポートフォリオでなければならない。

仮に、マーケットポートフォリオが接点から外れた場所に位置するとしよう。

投資家は接点ポートフォリオを求めているのに、マーケットが違うところで均衡してしまっているということは、
需給のバランスが崩れてしまっていることを意味する。

その結果、需要が供給を上回る証券の価格は上昇し、その逆は下落する。

このように市場メカニズムがマーケットポートフォリオが接点にくるまで続くことになる。

このように、市場はマーケットポートフォリオが接点ポートフォリオに来るようにあらゆる証券の価格を調整している、
ということができる。

従って投資家はマーケットポートフォリオのバスケットを買うことで接点ポートフォリオへの投資を実現できるのである。」

これがCAPMの最も基本的な主張である。


3.マーケットポートフォリオとして具体的に何に投資すればいいの?

それでは、具体的にはマーケットポートフォリオってどうやって投資すればよいの?という疑問がわいてきます。

上述の通り、マーケットポートフォリオとは、市場に供給される全ての証券のバスケットを指します。

よく、全世界株式(例えばVT)、全米株式(例えばVTI)やTOPIXをマーケットポートフォリオと呼ぶ人がいますが厳密には異なります。

なぜなら、証券の中には債権や資産担保証券(住宅ローン証券等)等も含まれるので、株式のバスケットである上述の商品だけでは不十分です。

一方で、厳密に全ての証券をバスケットにしたETFというのは存在しないので、最もバスケットにしやすい株式市場のバスケットを、マーケットポートフォリオとして扱っているのである。

但し、現在のように日本人でも国境を越えて投資できるようになった今、日本人投資家の需要を海外の証券が満たしてくれるということが簡単にできるようになった。

すると、日本の株式市場のバスケットであるTOPIXだけでは、効率的ポートフォリオにはなっていないと考えられる。

投資のグローバル化を踏まえればやはり、最もマーケットポートフォリオに近いのは全世界株式(VT)だろう。


よって、VTと国債(日本人なら日本国債、ただ日本国債は金利ゼロなので現金でもよい)の組み合わせで今日から誰でも理論的に最適なポートフォリオを組めることになる!

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りろんかぶお

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2021/07/20 12:11 ] 14.投資の勉強部屋 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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