
7/29に予定している2021年2Q決算発表前に、シェルが業績改善により株主還元を強化することを発表。
<プレスリリース要約>・マクロ経済の回復による業績改善から、2021年2Q以降に株主還元を強化予定。
・株主還元額は営業キャッシュフローの20%~30%の見通し。
・業績改善に関しては、昨今の原油高に伴う売上増、石油製品や化学品の販売量増及びマージン改善が主因。
出典:Shellプレスリリース
<Shellの長期戦略>・昨今、気候変動問題が取りざたされる中で、石油会社であるShellは2050年までに二酸化炭素のネット排出量をゼロにすることを公表済。
・Shellとしてはネット排出量ゼロを達成するために、以下の三つの分野に資本を配分していくとのこと。
①バイオ燃料などの低炭素製品の販売強化
②太陽光・風力・水力発電への投資
③EVチャージ
・最終的にネット排出量ゼロに到達できない場合は炭素隔離貯留技術を使って人為的にでも達成する予定。
・原油生産量は、原油関連資産の売却や自然減を通して、2030年までに1~2%/年ずつ減らしていくとのこと。
<著者コメント>・株主還元第一主義のShellの復活。
・超長期で見ると原油需要はやはり減っていくのでしょうが、その分今後の油田開発投資は激減していくでしょうから供給も減って、原油価格は適温な水準を保ち、既存の優良資産を持っているシェルなどのオイルメジャーは実は堅実なキャッシュフローを生み出し続けるのではと考えます。
・一方でシェルは、ヨーロッパの企業ということもあって、社会的圧力から、クリーンエネルギー系にビジネスをシフトしていくことを発表済み。油田開発などと違ってクリーンエネルギーは参入障壁が低いので、利益率の悪化は懸念されますね。
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