「どんな仕事も、自分で支配する限りは楽しく、服従する限りは楽しくない。」
これは、フランスの哲学者アランの著書「幸福論」の中の一節だが、
楽しいかどうかはこれに尽きると思う。
例えば会社員であっても、新入社員の内は上司や先輩にあれこれ指示されて、
上司や先輩の思い通りになるように仕事をすることが求められる。
完全に服従しているのである。
だからつまらない。
一方で、年次を重ねてある程度の裁量も与えられて、
自分自身で物事を前に進められるようになることもあるだろう。
自分が担当している分野に関しては、自分が最も詳しいし、みんなが自分を頼ってくるし、
なんといっても、自分自身で考えながら進められる。
このような仕事はとても楽しいだろう。
サラリーマンは頑張っても頑張らなくても給料が一緒だから
目標設定ができずに仕事を楽しめないと思っていたが、
自分で仕事を支配できている人はお金に関わらず仕事を頑張るだろう。
しかも、自分で支配できている仕事の時、
仕事の難易度が高ければ高いほど楽しいものだ。
アランによると、人間は苦労して勝ち取った楽しみが大好きな動物で
あてがわれた楽しみには退屈してしまう。
スポーツ選手は日々苦しい練習に打ち込んでいるが、
日々苦労しているからこそ勝利した時の喜びがひとしおなのである。
逆に王様ほど退屈な存在はないだろう。
王様は欲しいものは全て手に入れられるし、
勝負事をしても全て勝たしてくれるだろう。
なんの苦労もせずに手に入れたものや勝利には何も感じなくなってしまう。
だから王様の退屈が極限に達すると戦争を始めるのである。
幸福は少しばかりの苦痛を前提としている。
自分の支配できることで行動し、
自ら選び自ら求めた苦しみを通じ、
その果てに達成することこそ、人間にとって最高の幸福である。
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