人間だれしも人生の中で「自分の好きなことは何だろう?」ということに悩むのではないでしょうか?
なぜか?
それは現状に満足できていないからです。
例えば自分の場合は、大学院を卒業して会社に入社後にこの疑問にぶち当たりました。
自分は承認欲求が強い方で、会社に入るまでの人生では自身の承認欲求を満たすために「競争に勝つ」という手段をとっていました。
それは、部活であったり、受験であったり、就活であったり、競争であれば何でもよかったように思います。(負けることの方が多いのですが)
一方、自分は伝統的な日本企業に入社したため、そこには競争環境が皆無でした。
よって、自身の欲求を満たす方法を見失い、何となく日々を過ごしてしまう自分がすごく嫌で、それから「幸せな人生」について深く考えるようになったのです。
哲学書や自己啓発本をたくさん読んでいった中で「幸せな人生」を送るためには、「自分の好きなことに熱中しながら、それが誰かの役にたつような人生」を送りたいなと思うようになりました。
つまり好きなことに熱中していることがそのまま収入につながるというわけです。
そしてここでぶち当たるのは「自分の好きなことは何だろう?」という疑問です。
この問いに対してものすごく長い間考えていたと思います。(4~5年程)
はじめは、過去を振り返ってどのような時が楽しかったかを振り返ってみたりしてましたが、なかなかぴんと来るものが見つかりません。
そこで思ったのが、自分の好きなことが必ずしも今までやってきたことの中にあるわけではないかもしれない、つまり今後いろいろなことをやっていく中で新しい発見があるかもしれないしその中に自分の好きなことがあるかもしれない、ということです。
そこからは方針転換をして、自分が少しでもやってみたいと思ったことはどんなに小さなことでも全てやってみることにしてみました。
例えば、友達とママチャリで琵琶湖や淡路島を一周したりしました。
他にもスカイダイビングとか、ハンググライダーにもチャレンジしました。
ちっちゃいことでも、あのお店のご飯食べてみたいなとか、あのラーメン屋さんに行ってみたいなとか、あの人と話してみたいな、とかふと思った小さなことも全て実行に移してみることにしたのです。
そして、たぶん最も多くやったのが読書です。
自分が読みたいと思う本は片っ端から読みました。
これも、みんなが読んでいる名著だから読んでみようというのではなく、「自分が読みたいかどうか、読んでいて楽しいかどうか」というのを基準に本を読んでいました。
こういったことを通して、ある時ふと気づいたことがありました。
「自分が読みたいと思う本がある特定の分野に偏っているな」、と。
そしてそれが経済学の本、もっと言えば資本主義に関する本だったのです。
それからも、そういった本を片っ端から読み、証券アナリストの資格取得を通して体系的に学ぶということもしました。
今までの自分だったら、資格を取ることが目的になっていたと思いますが、その時は単純に資本主義についてもっと知りたいというのをモチベーションに資格の勉強をしていました。
そのような経験を通して、自分は資本主義のことに人一倍興味があるし、資本主義の成り立ちや今後の在り方を考えることがとても楽しいなと思えるようになり、もしかしたら自分の好きなことはこれかなと思えたわけです。
そして好きな資本主義の知識を生かして社会に貢献していければ最高だと思い、それはやはり資本を通じて世の中に貢献していく「投資」だったのです。
株式を保有することは会社のオーナーになるということですから、その会社が世の中に製品やサービスを提供することで、オーナーとして社会に貢献していると言えます。
「株式市場での株式を買っているだけでは社会貢献といえないのでは?」という人もいますが私はそうは思いません。
確かに株式市場で投資をしても、自分の投資したお金は直接企業に届くわけではなく、元々その株を持っていた人にわたるだけです。
但し、一番最初に株式を発行した時にはその株式と引き換えに資本が直接企業に届いているわけで、株式市場ではそのバトン(株式)をつないできているといえるでしょう。
そう思えば、株式を保有していることは、企業に資金を提供した証を持っていることと同義ですし、企業はその資本を元手にビジネスを展開しているわけですから、そう考えれば株式市場での投資も社会貢献に結び付けることができるのではないでしょうか?_
とわいえ、株式市場での投資と社会への貢献を結びつけにくいというのもわかります。
自分もその感覚はありますし、だからこそもっと自分の投資したお金が企業に直接届く形での投資もしたいなと思います。
新しく何かを始めようとしている人を資本の面で応援できるようなことができればそれは素敵だなと思います。
そこまで考えて、経済的自由を達成したこともあって、会社を退職したわけですが、そのときの自分の整理としては、
自分の好きなこと:
資本主義についてもっと知り、今後の在り方について考えていくこと
好きなことを通じた社会貢献:
資本の面で社会に貢献すること。
当面は株式市場を通じた投資を行うものの、将来的には新しく何かを始めようとしている人を資本の面で応援できるようなことをしたい
という思いで独立しました。
こういった思いを周囲の人にも話していたので、いろんなご縁があって昨年、起業家応援ファンドみたいなものを設立できました。
もし「自分の好きなことは何だろう?」と悩んでいる方がいれば参考になればなと思います。
補足として一つ注意点は、自分の好きなことは時間と共に移り変わっていくことを認識しておいた方がいいと思います。
イチローみたいに大好きな野球を一生突き詰めていくというような人生はもちろん素敵なのですが(そういった人たちが歴史に名を残す人物になっていくわけです)、普通はひとつのことをずっとやっていると飽きてきます。
そして、そんなときは別の好きなことを探せばいいんです。
好きなことがコロコロ変わると「あいつは会うたびに言っていることが変わっていて軸がないやつだ」と悲観的に言う人も出てきますが、あくまで目的な「幸福な人生」を送ること、自分の人生の時間を「楽しい」という感覚で満たしていくことです。
なので、好きなことを見つけたからといってその一つのことを一生追いかける必要はなく、もっと気楽に自分が楽しいと思えることを日々追及していけばいいんだと思います。
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