
自分が20代の時、周囲にいるいわゆる高学歴高収入のエリートほど人生に悩んでいる人が多い印象を受けました。
そういった人と話したりする機会も多かった著者が「20代のエリートほど人生に悩む理由」について分析してみたいと思います。
1.20代のエリートの特徴まずここで挙げる達は、たいてい高学歴で高収入といわれる大企業に入社したばかりの20代のエリートサラリーマンです。
高学歴の彼らはこれまでの人生で、受験や就活等の局面で、高いレベルの競争に勝ち抜いてきた人たちです。
こういう人たちの特徴は、他人に認められたい、ほめられたいという自己承認欲求が極めて強く、競争に勝つことに喜びを見出します。
よって、学校選びにおいては、何を学びたいかに関係なく、どこが一番偏差値が高いか?という視点で考えます。
会社選びに関しても、何をやりたいかではなく、どこが一番入社難易度が高いか、どこが一番給料が高いか、という視点で考えます。
こういう人たちは、単純に競争に勝つことが至上の喜びであり、その目的を達成するためには大変な努力もいとわないので、スポーツの面においても優秀な人が多いです。
2.20代のエリートが悩む理由しかし会社に入社後、彼らが人生に悩んでしまうのはなぜでしょうか?
その理由は、彼らが入社するような日本の伝統的な大企業では”競争がない”ことが大きな原因と考えられます。
入社までの人生では、受験や就活など、みんなに共通の競争の場が定期的に用意されてきたため、それに情熱を傾けることができました。
一方で、日本の伝統的な大企業では年功序列・終身雇用で、仕事を頑張っても、頑張らなくても給料は一緒、成果が出せなくてもクビにはならないという競争環境が皆無な状況下、若手はほとんど雑用的な仕事ばかりさせられるという状況が追い打ちをかけます。
よって、彼らは何か情熱を傾けられる目標を探すのですが、その目標がなかなか見つからず、毎日何となく過ごしてしまうことにひどく時間を無駄にしてしまっているのではないかという強い喪失感を感じてしまうのが、20代エリートの典型的なパターンです。
そして多くの人が次第に、追いかけるべき目標を探すことから、そもそも幸せとは何か?という根源的な問いにぶち当たるのです。
この問いに対する明確な答えはそもそも存在しない故に、多くの人がこの問いに苦しめられる、というのが20代エリートサラリーマンです。
3.20代のエリートの悩みに答えを見出す方法ではこのような人たちはどのようにすればこのような苦しみから開放されるのでしょうか?
その最も効果的な方法と考えられるのが過去の哲学者たちの考えに触れてみることです。
というのも、実はこのような悩みは、何も自分だけが感じているものではなく、今までの人類の歴史の中でおそらく全ての人が人生のどこかの場面でぶち当たる問題だからです。
そしてこの問題に対して、人並外れて深く考察し、その考えを書物に残した人たちが2000年以上も前から多く存在します。
であれば、自分が一から考えるのではなく、そういった哲学者たちの考えに触れてみて、自分にも取り入れられる要素がないかを考えてみればいいのです。
古代ギリシャでは、ソクラテス、プラトン、アリストテレスなどが有名でしょう、中世ではアウグスティヌス、近代ではデカルト、ヘーゲル、現代ではニーチェ、フロイト等、非常の多くの人たちがこの問いについての深い考察を行っています。
個人的に一番影響を受けたのは仏教の考え方です。
成功者の多くが哲学に精通しているのも、彼らが私たちと同じように悩んでいた時期があり、その時に哲学書を読み漁ったことを物語っています。
ということで、こういった悩みを抱えている人たちには、哲学書をお勧めします。
個人的には光文社古典新訳文庫が読みやすくておススメです。
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