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米ドル建日経平均がバブル期最高値を更新したことは何を意味するのか?

イメージ_20210114

出典:https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2017/2017_74.html



先日、ドル建て日経平均株価が1989年12月に付けた史上最高値(270.82ドル)を更新したことが話題になりました。

ところが円ベースでみると、過去最高値は38,915円であり現在の28,000円台の水準はまだまだ30%弱安い水準。

ここで浮かび上がってくる疑問が

「日経平均の本質的な価値は円ベースとドルベースのどちらで見ればいいのだろうか?」

というもの。


そもそも日経平均の本質的な価値とは何でしょうか?

これは「日本企業の集合体の本来の価値」と考えることができます。

そして、日本企業の集合体の本来の価値を1989年と現在で比べるためには物価変動を差し引く必要があります。

というのも企業の見た目上の価値というのは将来のキャッシュフローを現在に割り引いたものの合計なので、企業の本来の価値が上がっていなくても物価が上がれば企業の見た目の価値も上がるからです。

よって冒頭の質問「日経平均の本質的な価値は円ベースとドルベースのどちらで見ればいいのだろうか?」

の答えとしては、

「どちらの通貨で比較してもよいが、物価変動を差し引いて比較する必要がある」

です。

では具体的に見ていきましょう。

1.円建て日経平均の物価変動控除後の比較

円建て日経平均の過去最高値:38,915円
2021年1月13日終値:28442.73円

一方で日本の消費者物価指数は以下のように推移してきました。

日本CPI_20210114
出典:世界経済のネタ帳

1989年の物価指数が88.52に対し、2020年末は101.75。

ということは1989年の日経平均も今の物価水準で考えれば同じように上昇していなければいけないので、
今の物価水準で考える過去最高値は以下のようになります。

38915円(1989年の最高値)÷88.52(1989年の物価指数)×101.75(2020年の物価指数)
=4,4731円(2020年の物価水準でみた過去最高値)

つまり物価変動を差し引いた現在の日経平均株価は過去最高値よりも36%程低い水準であると言えます。


2.ドル建て日経平均の物価変動控除後の比較

次に、ドルベースでも同じように考えてみます。

ドル建て日経平均の過去最高値:270.82ドル
2021年1月13日終値:274.44ドル

一方で米国の消費者物価指数は以下のように推移してきました。

米国CPI_20210114
出典:世界経済のネタ帳

1989年の物価指数が123.94に対し、2020年末は259.54。

円建てと同じように今の物価水準で考える過去最高値は以下のようになります。

270.82ドル(1989年の最高値)÷123.94(1989年の物価指数)×259.54(2020年の物価指数)
=567.12ドル(2020年の物価水準でみた過去最高値)

つまり物価変動を差し引いた現在の日経平均株価は過去最高値よりも52%程低い水準であると言えます。


3.まとめ

円建てとドル建ての過去最高値から乖離幅は異なりますが、結論として現在の日経平均の本質的な水準は過去最高値からはまだまだ低いということですね。

米ドル建日経平均株価が過去最高値を上回った理由は、企業の本質的な価値が過去最高を越えたわけではなく、単純に米国で物価が大幅に上昇したから(それに伴って円高ドル安になったから)

ということです。

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りろんかぶお

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2021/01/14 10:49 ] 7.企業研究 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

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Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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