
個人的には21世紀は「一億総資本家社会」がやってくると思っております。
つまり、若者も高齢者も女性も男性も、国民全員が資本家になる社会がやってくるということです。
資本主義社会では、「労働者」と「資本家」の二種類の人間がいます。
現在は多くが「労働者」です。
18世紀半ば頃の産業革命以降、人類は初めて自身の筋力や家畜の筋力に頼らない動力(蒸気機関や電力など)を手に入れ、多くの生産工程が機械化されましたが、いまだに生産工程の中で「人間の労働」が必要なのです。
しかし、そんな時代が今まさに終わりを告げようとしています。
AIやロボット工学の進歩により、今まで機械に任せられなかった労働を、AIやロボットに任せられるようになる未来がすぐそこまで来ているのです。
そのような世の中になると「労働者はAIやロボットに仕事を奪われて生きていけなくなるのでは?」という声が上がったりしますが、そんなことはありません。
まず、この疑問の根底にあるのは、「労働者が働き口を失う→お金を稼げなくなる→生活していけなくなる」という論理があります。
しかしこれはお金を稼ぐ手段が「労働」しかないと思っているからです。
冒頭で説明の通り、資本主義社会では「資本」から収入を得ることができます。
皆が全員、生産活動における資本を提供し、あとはAIやロボットに指示をだすだけの「資本家」になって収入を得られれば、資本主義システムを抜本的に変えずにうまく経済を回すことは可能なはずです。
シンプルに考えれば、人間が生きていくために必要なものを機械が生産してくれるのであれば、その生産物が一部の人に偏らず、皆にきちんと分配されるようになっていれば全く問題ないからです。
(そういった意味で生産活動を国が一括管理する社会主義もうまくいくかもしれません)
もちろん、多くの人は十分な資本を持っていないので、このような世の中にするためには一番最初に大胆な資本の再分配(資本を持つものから持たざるものへ)が行われる必要があり、日本などの資本の蓄積が十分にある国でしか成立しないことも事実です。
但し、人類の歴史が20万年程といわれる中、我々の先祖たちは様々に経済システムを変化させながら発展してきました。
現代的な資本主義システムだってたかだか300年くらいの歴史しかありません。
それを考えれば、そもそも今後永遠に現状のシステムでやっていくことの方が不自然な考え方であり、どこかで変化を受け入れていく必要があると思います。
そういう意味で、「一億総資本家社会」も一つの有力な候補なのではと考えます。
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