
最近、バフェットが日本の5大総合商社に投資したことが話題になりました。
というのも、バフェット率いるバークシャーハサウェイが日本企業に投資をしたのは、1965年にバフェットがバークシャーの経営を始めて以来初めてだったからです。
但し、バークシャーの歴代の投資対象をアジア全域まで広げてみると、過去に3社投資していたことがあります。
今回は、その3社への投資の概要を紹介いたします。
1.PetroChina(中国)投資時期:2002年~2003年
取得コスト:488百万ドル
売却時期:2007年7月頃
想定売却価格:3956百万ドル(2007年7月1日の株価を基に計算)
リターン:5年間で+711%
<コメント>
・PetroChinaは中国最大の石油企業。一時期は時価総額で世界最大の石油企業になったことも。
・バークシャーが投資してから売却するまでの約5年間で8倍になって大成功を収めています。
・バフェットはこれまで、コノコフィリップスやエクソンモービルなどの石油会社に投資してきた実績もありますが、その中では最も成功した投資になっています。
2.POSCO(韓国)投資時期:~2006年、2008年
取得コスト:768百万ドル
想定売却時期:2015年頃(明確な情報なし)
想定売却価格:590百万ドル(2015年12月31日の株価を基に計算)
リターン:9年間で-23%
<コメント>
・韓国最大手の鉄鋼メーカー。
・バークシャーが投資してから売却するまでの約9年間で-23%でこちらは大失敗。
3.BYD(中国)投資時期:2009年
取得コスト:232百万ドル
想定売却時期:継続保有中
想定時価:2919百万ドル(2020年9月1日の株価を基に計算)
リターン:11年間で+1,158%
<コメント>
・中国のEVメーカー。
・こちらは今でもBYDの24.6%を保有しており筆頭株主。
・中国版テスラともいわれ、最近EVが脚光を浴びたことで株価が急騰。2020年だけで株価は2.5倍以上になっており、これがリターンを大きく押し上げました。
STOP
<まとめ>・PetroChinaは石油で、POSCOは鉄鋼、今回投資した日本の総合商社も、石油・ガス、石炭、鉄鉱石などのコモディティー関連資産を多く持っており、アジア向けではコモディティ投資が多いことがわかります。
・中国企業への投資では大成功しているものの、韓国企業への投資では大失敗。国のマクロ環境を見ると、日本は韓国に似ているので、今回の日本総合商社への投資もずっこけないか心配ですね。。
・バークシャーの1977年からの歴代ポートフォリオはこちら↓
バフェット歴代ポートフォリオ 以上
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