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バフェットが日本の五大商社に投資!元商社マンが商社の先行きを分析

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<バフェットが日本の五大商社に投資!>

・バフェットは8月30日、バークシャーの子会社を通じて日本の五大商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅)に投資したことをコメント。現時点で各社の5%以上の持分を保有。総額6000億円ほど。

・長期保有意向で、株価次第で持分比率をそれぞれ最大9.9%まで引き上げる可能性あり。

・バフェット曰く、「日本と5社の未来に参加することができてうれしく思う。日本の5大商社は世界中に多くの合弁事業を保有しており、今後もそれらのパートナーシップ拡大していくだろう。将来的に相互に利益になるようなことがあればと望んでいる。」

原文:https://www.berkshirehathaway.com/news/aug3020.pdf

<コメント>

・衝撃的ニュースです。バフェットが日本の会社に投資したのは聞いたことがないからです。(あるかもしれませんが)
自分も上記の会社のいずれかに在籍していたのでうれしいです。

・一方で、中にいた身としては総合商社の先行きには若干の疑問が。

・商社は元々、貿易仲介ビジネスが主流だったものが2000年以降、事業投資に大きく舵をきり資源の分野などで大成功を収めました。一方で、近年は事業投資の分野でも行き詰っているのです。

・商社は事業に投資を行うとき、知見の浅さから事業主体にはなれないので、常に主体を担ってくれるパートナーが必要です。昔は商社のように大きな資本を出せて、低金利の日本から安い融資を引っ張ってこれたことにバリューがあったので、事業主体のパートナーからも評価を受けて共同出資が実現しました。

・しかし、昨今は世界中で低金利が常態化し、お金があふれているので、わざわざ大したバリューもないのに、異常にリスクを嫌い、それでいて高いリターンを要求する、いわばめんどくさい商社をパートナーに引き込みたいと思う事業主体が激減してきているからです。

・つまり、コバンザメのように良質資産の株主に入れてもらい、甘い蜜を吸ってこれた今までとは環境がガラッと変わってしまい、今ではそもそも投資をできる対象が激減しているのです。

・更に、投資の幅を広げて、企業への投資も行っていますが、異常にリスクを嫌う保守的な体質もあって、うまくいっている投資は多くありません。

・また、株式会社の企業形態をとっている以上、投資収益に対しても法人税は免れず、さらに会社の中の経費を賄ってあまりあるリターンを出せなければ存在意義がありません。つまり手数料が高いファンドのようなものなので、リターンが魅力的でなければ投資家が商社に投資する意味がないのです。
(通常、ファンドは「株式会社」ではなく、「投資事業組合」の形式をとっているため、パススルー課税が適用されて法人税がかかりません)

・ということもあって、魅力的な投資リターンを出すための環境が失われた現在の商社の将来性には疑問を抱かざるを得ないです。但し、めちゃめちゃ優秀な人が多いのは事実であり、このような状態からも脱却してくれる可能性はありますが。

以上

りろんかぶお

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2020/08/31 10:00 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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