<りろんかぶおコメント>りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒
★★★☆☆・ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)は米国の大手ヘルスケア企業です。JNJといえば、S&P格付けにおいて世界中でたった2社にしか与えられていないAAAの称号を与えられている超優良企業です(もう一社はマイクロソフト)。
・JNJは、消費者向製品、医療用医薬品、医療用機器の大きく三つの部門があり、どの部門も非常に競争優位性がありますが、中でも随一は医療用医薬品です。売上に対する税前利益率はなんと30%を超える超高収益の分野です。
・医療用医薬品に関して言えば、競争優位を与えている最大の要因はやはり特許です。特許があるからこその超高収益なのです。一方、特許には期限があるので、現時点で特許があることが超長期で見た場合の競争力とはならず、長期的に見ればニーズのある医薬品を生み出し続ける研究部門の強さが競争力の源泉となります。
・この点、JNJは長年のノウハウがあり、研究施設も充実しており、優秀な人材の採用にも力を入れ、なんといっても、毎年$10 bil前後の研究開発費を投じているので、ここが他社を寄せ付けない競争力の源泉となっています。
・但し、優れた研究開発体制の整備は他の大手製薬会社も同様に注力しており、競合他社と比較したときに、特別な競争優位性というのは発揮しづらい業種ではないかと思われます。
<理論株価>237.03ドル(2021年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に2%(米国の平均インフレ率)ずつ成長していくと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要は
こちらご参照。
NYダウ銘柄理論株価一覧は
こちらご参照ください!
<セグメント毎ビジネスモデル>・Consumer
消費者向け製品販売。主力製品はスキンケアのニュートロジーナやアビーノ、バンドエイド、コンタクトのアキュビュー等。
Pharmaceutical
・法人向け医療用医薬品販売。がん、免疫疾患 、精神・神経疾患(中枢神経・疼痛)、ワクチン 、代謝・循環器疾患の5つの疾患領域における医薬品がメイン。
Medical Devices
・法人向け医療機器販売。外科、整形外科、眼科、循環器、がんなどの分野の治療に関する医療機器がメイン。
<決算情報>・売上は93,775百万ドルと前年対比13.6%増加。主力のPharmaceutical部門で、今年から売上の立つコロナワクチンを筆頭に、売上高No 1のSTERALA(免疫薬)、No2のDARZALEX(腫瘍薬)などが牽引。更に、2020年はコロナによる病院の混乱で大きく売り上げが落ち込んでいた医療機器も反動需要で17.9%増。
・純利益は20,878百万ドルで前年対比41.9%増加。昨年はベビーパウダー及びオピオイド関連訴訟で訴訟費を51億ドル計上していたが、2021年はこれが23億ドルに減額。また、収益性の高いPharmaceutical部門の売上が大幅に伸びたことが利益を押し上げた。
・2021年11月にコンシューマー部門の分社化を発表。1年半~2年程で完了する予定。
<財務情報>









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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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