<りろんかぶおコメント>・ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)は米国の大手ヘルスケア企業です。JNJといえば、S&P格付けにおいて世界中でたった2社にしか与えられていないAAAの称号を与えられている超優良企業です(もう一社はマイクロソフト)。
・JNJは、消費者向製品、医療用医薬品、医療用機器の大きく三つの部門があり、どの部門も非常に競争優位性がありますが、中でも随一は医療用医薬品です。売上に対する税前利益率はなんと30%を超える超高収益の分野です。
・医療用医薬品に関して言えば、競争優位を与えている最大の要因はやはり特許です。特許があるからこその超高収益なのです。一方、特許には期限があるので、現時点で特許があることが超長期で見た場合の競争力とはならず、長期的に見ればニーズのある医薬品を生み出し続ける研究部門の強さが競争力の源泉となります。
・この点、JNJは長年のノウハウがあり、研究施設も充実しており、優秀な人材の採用にも力を入れ、なんといっても、毎年$10 bil前後の研究開発費を投じているので、ここが他社を寄せ付けない競争力の源泉となっており、今後も競争優位性は持続するのではないかと考えます。
<理論株価>155.75ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要は
こちらご参照。
NYダウ銘柄理論株価一覧は
こちらご参照ください!
<セグメント毎ビジネスモデル>・Consumer
消費者向け製品販売。主力製品はスキンケアのニュートロジーナやアビーノ、バンドエイド、コンタクトのアキュビュー等。
Pharmaceutical
・法人向け医療用医薬品販売。がん、免疫疾患 、精神・神経疾患(中枢神経・疼痛)、ワクチン 、代謝・循環器疾患の5つの疾患領域における医薬品がメイン。
Medical Devices
・法人向け医療機器販売。外科、整形外科、眼科、循環器、がんなどの分野の治療に関する医療機器がメイン。
<決算情報>・売上は82,059百万ドルと前年対比0.6%増加。地域別ではアジア・アフリカが牽引、セグメント別では医療用医薬品の増収が牽引。
・純利益は15,119百万ドルで前年対比1.2%減少。オピオイド問題で40億ドルの訴訟費用を計上したことを、ASPビジネス(医療器材を洗浄・消毒・滅菌する装置の製造・販売)の売却による20億ドルのキャピタルゲインが一部相殺。
・57年連続増配銘柄。
<財務情報>









以上
りろんかぶお
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