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20世紀最大の発明の一つ!ETFの仕組み

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出典:Getty Image

<ETFとは>

ETFとはExchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。

ETFは日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、S&P500等の指数に連動するように運用されている投資信託の一種ですが、従来の投資信託と違い”上場されている”という点に大きな違いがあります。

従来の投資信託は、一口当たりの基準価格が一日一回、株式市場が閉じた後に更新されます。

一方でETFは、株式市場に上場しており、リアルタイムで価格が変動し、市場が開いている間に自由に売買が可能です。

ETFは一見シンプルな商品ですが、実はその裏にはETFが「20世紀最大の発明の1つ」と言われる複雑な仕組みが存在します。

<ETFの仕組み>

例えば投資家が、TOPIXのETFを市場が開いている時に購入したとします。

従来の投資信託のように、投資家からお金を受け取って、そのお金で投資信託会社がTOPIXの組み入れ銘柄、つまり東証一部上場全銘柄を買うとなると、タイムロスが生じ、その間に株価が変動してしまうため、投資家は結局購入したい価格で買えません。

そこで、ETFでは以下のような秀逸な仕組みが採用されているのです。
ETFの仕組み_20200728

ETFは上場されているので、価格は需給で決まり、買い手が多ければ上がりますし、売り手が多ければ下がります。

但し、需給で決まるということは実際のS&P500の指数価格から乖離してしまうということがおこります。

そこで、乖離してしまったETF価格を、実際のS&P500の指数価格に調整する仕組みがETFの秀逸なところです。


仮に、ETFの買い手が多く、実際のS&P500よりもETF価格が高くなってしまった時のことを例にとって考えてみます。

そのようなときにはマーケットメイカーは以下のような働きをします。

①マーケットメイカーは株式市場でS&P500組み入れ銘柄を購入。

②マーケットメイカーは購入した株式バスケットを運用会社に拠出し、運用会社からETFを取得。

③マーケットメイカーは取得したETFを株式市場を通じて投資家に売却し、現金を入手。

※実際には①~③がほぼ同時に起こっているイメージ。

つまり、ETF価格が上方乖離している時、マーケットメイカーは、「S&P500現物銘柄をロング」し、「ETFをショート」しているのです。

こうすることで、ETF価格は下落し、実際のS&P500価格は上昇するので、両者の乖離が是正されるのです。
逆もまたしかりです。

株式市場の需給で決まっているはずのETF価格がS&P500指数価格に連動するのはこういったからくりがあります。

<取引価格と基準価格>

但しここで一つ疑問がわいてきます。

市場の需給で決まっているはずのETF価格がたまたまきれいにS&P500指数に連動しているとすると、現物の株は購入されないのかという点です。

これはまさにその通りです。

株式市場で取引されているETFの価格は「取引価格」といいます。

一方で、マーケットメイカーと運用会社の間で取引されるETF価格は「(現物株式の総資産価値ー関連経費)÷発行済ETF口数」であらわされこれを「基準価格」といいます。(従来の投資信託の価格はこの基準価格のことです。)

そして、この「取引価格」と「基準価格」が異なるということは、ETFの性質上実際に起こります。

但し、実際には「取引価格」と「基準価格」の乖離というのは1%未満程度に収まるというのが実態のようです。

以上

りろんかぶお

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2020/07/28 17:17 ] 13.投資の勉強部屋 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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