
1.企業概要アリババは、オンラインおよびモバイル向けの商取引サイトを展開。
2019年3月期の総取引額(GMV)は5兆7,000億人民元($8,460億)と世界最大規模。
タオバオ(C2C)や天猫Tmall(B2C)など、中国最大級の電子商取引市場を運営。
引用:マネックス証券
2.企業理念①Missionビジネスをどこでも簡単にできるようにすること
“Our mission is to make it easy to do business anywhere.”
②Vision商取引の未来のインフラを作ること。
“We aim to build the future infrastructure of commerce.”
2036年までに
・顧客を世界で20億人に
・1000万のビジネスを利益を出せるように
・1億人に雇用を創出
③Values第一に顧客、第二に従業員、第三に株主
信用が全てをシンプルにする
変化が唯一の安定
今日のベストパフォーマンスは明日のベースライン
今でなければいつやる?自分でなければ誰がやる?
本気で生きて、楽しく働く
3.ビジネスセグメント概要①Core Commerce消費者向 – 中国Taobao Marketplace: China’s largest mobile commerce destination C2C。ヤフオク、メルカリのイメージ。
Tmall: third-party online and mobile commerce platform for brands and retailers B2C。アマゾン型ではなく楽天型。在庫は持たず場の提供だけ。
法人向 – 中国1688.com:TmallのB2B版。マーケットプレイス。
消費者向 – 中国-外国間、外国 Lazada:東南アジアのEコマース。(海外→海外)
AliExpress:Cross-borderビジネス。海外顧客が中国から購入できるサービス。(中国→海外)
Tmall Taobao World:海外居住中国人が中国から製品を購入できるサービス。(中国→海外)
Tmall Global:海外ブランド等が中国顧客にリーチするためのサービス。(海外→中国)
Trendyol:トルコのEコマース
Daraz:パキスタンとバングラデッシュを含む南アジアのEコマース。
法人向 – 中国-外国間、外国 Alibaba.com: 国際オンラインマーケットプレイス
物流 Cainiao Network:物流のデータプラットフォーム。顧客の物流効率化のためのアドバイスやデータ提供を行う。在庫管理、購入履歴管理、最適な輸送ルート等のデータを駆使して取引の一連の流れを効率化。
消費者向サービスEle.me:オンデマンドデリバリー
Koubei:オンラインレストランプラットフォーム
Fliggy:オンライントラベルプラットフォーム
②Cloud ComputingAlibaba Cloud:企業向けにクラウドサービス(データベース、アプリケーション、ストレージ、セキュリティ等)を提供。更に、自社のEコマースシステムをクラウドに移行中。
③Digital Media and EntertainmentYouku:中国第三位の動画共有・配信サイト。中国版Youtube。バイドゥ、テンセントの参入で競争激化し、存在感は低下。
Alibaba Pictures:国内や海外の映画作品への投資・製作をはじめ、オンラインでのチケット発券サービスの提供、映画作品のマーケティング・配給のサポート事業
他
④Innovation InitiativesAmap:中国最大の地図アプリ。中国版Google Map
DingTalk:ビジネス向けのコミュニケーション·コラボレーションプラットフォーム。メッセージ、チャット、ビデオ会議等。
Tmall Genie:中国一位のスマートスピーカー
⑤その他Ant Group:アリペイで知られる決済サービスに加え、資産管理、少額融資、保険などの金融スサービスも提供。アリババは33%出資。
他
4.セグメント業績出典:アニュアルレポート

5.コメント・アリババはアマゾン型ではなく楽天型(自社で在庫は持たず場の提供だけ)。
・主力のCore Commerceが売上高の86%を占める。前年対比35%増加しておりまだまだ伸びている。
・中でも注目は物流のCainiao。というのも、楽天に対するアマゾンの強みが物流(購入から到着までのスピード感)であるように、アリババにとっても物流は超重要。アリババは自社の直販ではないものの、巨大な物流データを基にした良質の物流プラットフォームを持っており、ここがアリババに大きな付加価値を生み出している。Cainiaoの売上は前年対比50%増加しており、今後も期待。
・更に次の注目はクラウド。中国のクラウド市場はまだまだ伸びることが予想され、中国市場の1位のアリババには今後も期待できる。

以上
りろんかぶお
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