バフェット部 セミリタイアした東大卒元商社マンの米国株情報サイト

M&Aを手掛けた東大卒元商社マン(証券アナリスト資格有、現在はセミリタイアし専業投資家)が主に米国株の理論株価を全力分析!

アリババの企業研究~中国オンライン市場の覇権を取った企業~

アリババ_20200714


1.企業概要

アリババは、オンラインおよびモバイル向けの商取引サイトを展開。
2019年3月期の総取引額(GMV)は5兆7,000億人民元($8,460億)と世界最大規模。
タオバオ(C2C)や天猫Tmall(B2C)など、中国最大級の電子商取引市場を運営。

引用:マネックス証券

2.企業理念

①Mission

ビジネスをどこでも簡単にできるようにすること
“Our mission is to make it easy to do business anywhere.”

②Vision

商取引の未来のインフラを作ること。
“We aim to build the future infrastructure of commerce.”

2036年までに
・顧客を世界で20億人に
・1000万のビジネスを利益を出せるように
・1億人に雇用を創出

③Values

第一に顧客、第二に従業員、第三に株主
信用が全てをシンプルにする
変化が唯一の安定
今日のベストパフォーマンスは明日のベースライン
今でなければいつやる?自分でなければ誰がやる?
本気で生きて、楽しく働く


3.ビジネスセグメント概要

①Core Commerce

消費者向 – 中国

Taobao Marketplace: China’s largest mobile commerce destination C2C。ヤフオク、メルカリのイメージ。
Tmall: third-party online and mobile commerce platform for brands and retailers B2C。アマゾン型ではなく楽天型。在庫は持たず場の提供だけ。

法人向 – 中国

1688.com:TmallのB2B版。マーケットプレイス。

消費者向 – 中国-外国間、外国

Lazada:東南アジアのEコマース。(海外→海外)
AliExpress:Cross-borderビジネス。海外顧客が中国から購入できるサービス。(中国→海外)
Tmall Taobao World:海外居住中国人が中国から製品を購入できるサービス。(中国→海外)
Tmall Global:海外ブランド等が中国顧客にリーチするためのサービス。(海外→中国)
Trendyol:トルコのEコマース
Daraz:パキスタンとバングラデッシュを含む南アジアのEコマース。

法人向 – 中国-外国間、外国

Alibaba.com: 国際オンラインマーケットプレイス

物流

Cainiao Network:物流のデータプラットフォーム。顧客の物流効率化のためのアドバイスやデータ提供を行う。在庫管理、購入履歴管理、最適な輸送ルート等のデータを駆使して取引の一連の流れを効率化。

消費者向サービス

Ele.me:オンデマンドデリバリー
Koubei:オンラインレストランプラットフォーム
Fliggy:オンライントラベルプラットフォーム


②Cloud Computing

Alibaba Cloud:企業向けにクラウドサービス(データベース、アプリケーション、ストレージ、セキュリティ等)を提供。更に、自社のEコマースシステムをクラウドに移行中。

③Digital Media and Entertainment

Youku:中国第三位の動画共有・配信サイト。中国版Youtube。バイドゥ、テンセントの参入で競争激化し、存在感は低下。
Alibaba Pictures:国内や海外の映画作品への投資・製作をはじめ、オンラインでのチケット発券サービスの提供、映画作品のマーケティング・配給のサポート事業


④Innovation Initiatives

Amap:中国最大の地図アプリ。中国版Google Map
DingTalk:ビジネス向けのコミュニケーション·コラボレーションプラットフォーム。メッセージ、チャット、ビデオ会議等。
Tmall Genie:中国一位のスマートスピーカー

⑤その他

Ant Group:アリペイで知られる決済サービスに加え、資産管理、少額融資、保険などの金融スサービスも提供。アリババは33%出資。



4.セグメント業績
出典:アニュアルレポート

部門別売上高_20200714

部門別EBITDA_20200714


5.コメント

・アリババはアマゾン型ではなく楽天型(自社で在庫は持たず場の提供だけ)。

・主力のCore Commerceが売上高の86%を占める。前年対比35%増加しておりまだまだ伸びている。

・中でも注目は物流のCainiao。というのも、楽天に対するアマゾンの強みが物流(購入から到着までのスピード感)であるように、アリババにとっても物流は超重要。アリババは自社の直販ではないものの、巨大な物流データを基にした良質の物流プラットフォームを持っており、ここがアリババに大きな付加価値を生み出している。Cainiaoの売上は前年対比50%増加しており、今後も期待。

・更に次の注目はクラウド。中国のクラウド市場はまだまだ伸びることが予想され、中国市場の1位のアリババには今後も期待できる。

中国クラウド_20200714


以上

りろんかぶお

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



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[ 2020/07/14 12:28 ] 7.企業研究 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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