
ウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイは、これまで様々な業種に投資を行ってきましたが、なぜか不動産への投資は行ったことがありません。
この理由を解説した記事がありましたのでご紹介します。
出典:https://finance.yahoo.com/news/warren-buffett-why-berkshire-hathaway-210202230.html?.tsrc=fin-srch
不動産への投資を行ってこなかった理由について、バフェットは以下の2つのポイント挙げています。
1.割安価格になりにくい・不動産業界は他のアセットと比較してほとんどの場合において適正な価格付けがされている。
・これは、リートを含め多数の不動産投資家が存在し、不動産という単一アセットの価値評価が比較的簡単であるため、ミスプライスが発生しにくいことが理由。
2.税金の問題・リートの場合、税前利益の90%以上を投資家に分配すれば法人税が免除されます。
・一方で、バークシャーハサウェイは「株式会社」という法人格故に、リートのような法人税免除は適用されません。
・つまり、バークシャーが不動産投資を行うと、バークシャーにおいて法人税が発生し、バークシャーが投資家に配当するときにも配当課税が発生すため二重課税になってしまうのです。
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・ここから得られる考察としては、日本において今まで大手不動産会社が一手に担ってきた不動産の「開発」と「保有」というのは分業されるだろうということです。
・なぜなら、上述した通り、不動産を「保有」して得られる賃料収入には、株式会社であれば法人税がかかるものの、リートにおいては条件をクリアすれば法人税がかからないからです。
・よって、三菱地所や三井不動産などの大手不動産会社は不動産の「開発」に特化するようになり、開発した不動産をリートに売却してリートが「保有」する、というようなスキームに徐々に変化していくことが考えられます。
・なぜこのような変化が今まで起こってこなかったかというと、そもそも日本でリートが解禁されたのが2000年(米国では1960年)なので、現在はビジネスモデル変革の過渡期だからといえるでしょう。
以上
りろんかぶお
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