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【バフェットの教え】 イネビタブルズ(保有していなければならない企業)

バフェット名言集


【バフェットの教え】 イネビタブルズ(保有していなければならない企業)
※1996年のバフェットの手紙からの引用。(著者翻訳)

コカ・コーラやジレット(現P&G)などの企業は、「イネビタブルズ(所有していなければならない)」と表現してもいいかもしれません。これらの企業が10年後、20年後に、清涼飲料や髭剃りの分野でどれほどの業績をあげているかについて、多少異なる予想が存在するでしょう。私は、これらの企業が今後、製造、流通、包装、製品開発の面で、努力を継続する必要がないといっているわけではありません。しかし、生涯にわたる投資期間においても、コーラとジレットが世界中でそれぞれの分野における支配を強めていくだろうということに、例え彼らのライバルでさえ疑問を呈するものはいないでしょう。確実に、彼らの事業分野での支配はおそらく強まるでしょう。両社は過去10年間で既に巨大な市場シェアを大幅に拡大しており、事業の全ての面が今後10年間もそのパフォーマンスを繰り返すことを示しています。

ハイテク企業や成長の初期段階にある企業の多くがイネビタブルズよりも数段速い成長を見せるでしょう。しかし私は、素晴らしい成果を期待するよりも、確実な良い成果を好みます。

チャーリーと私は、生涯にわたってほんの一握りのイネビタブルズにしか出会えないでしょう。リーダーシップだけでは確かな結果を保証できません。長期にわたって無敵を誇ったGM、IBM、シアーズでさえ数年前に衝撃を目の当たりにしました。一部の業界または事業では、リーダーに実質独裁的な権限を与えます。その結果これらの企業は自然の法則として「肥えるものだけが生き延びる」という考えを確立する傾向がありますが、そのほとんどは生き残ることができません。したがって、イネビタブルズに見える企業の中にも、今は高波にうまく乗れていてもライバルからの攻撃に非常に弱い、多くの「詐欺師」が紛れ込んでいるのです。イネビタブルズに必要な条件を考えれば、決してNifty Fifty(突出した50銘柄)やTwinkling Twenty(きらめく20銘柄)程の数の企業探し当てることができないことを認識しています。したがって、我々のポートフォリオには、いくつかの「かなり有望な」銘柄も加えているのです。

もちろん、最高のビジネスであっても割高ということはあります。高値掴みのリスクは定期的に訪れますが、私たちの意見では現在(1996年当時)は、イネビタブルズを含め実質的に全ての株の投資家にとってそのリスクが極めて高いといえるかもしれません。過熱した市場で投資を行う投資家は、投資した企業(例えそれが優れた企業だとしても)の本質的価値が、自身が支払った価格に追いつくのにとても長い時間を要するかもしれないということを認識する必要があります。

はるかに深刻な問題となるのは、優れた企業の経営陣が横道にそれて、本業である素晴らしいビジネスを怠り、まあまあかそれより悪い他の事業に注力し始めるようなケースです。そのようなことが起こったとき、投資家の受難はしばしば長引きます。残念ながら、それは何年も前にコカ・コーラとジレットの両方で発生したのです(数十年前、コカ・コーラはエビの養殖事業を行い、ジレットが石油開発をしていたということをあなたは信じられますか?)。優れていると思われるビジネスへの投資を検討するとき、チャーリーと私が最も恐れることは「焦点が外れる」ことです。ビジネスに傲慢または退屈が存在すると、マネージャーの注意がそれ、その結果企業価値が停滞するのを、私達は頻繁に見てきました。しかし、コカ・コーラとジレットの現在の経営陣を見れば、そのようなことが再び起こることはないといえるでしょう。

STOP

・イネビタブルズの考え方は非常に示唆に富みます。全ての投資家が自身にとってのイネビタブルズを探し当てることが重要になってくるでしょう。

・一方でバフェットはイネビタブルズに必要な要素が何なのかということを具体的には教えてくれません。バフェット自身も別の手紙で、「それはどんなデータベースを用いようと数値化するのは不可能」といっております。

・しかし、「コカ・コーラやジレットは、ブランドネームの力や商品の特性、また流通システムの強さにより並外れた競争力が生み出され、将来に備えて堀が築かれて行きます」とも述べており、それらの優位性を数値化はできないにしても「見ればわかる」というのです。

・私自身も髭剃りを買うときは毎回ジレットを買ってます。なぜなんでしょうか?その他にも、日々生活する中で何気なく毎回この製品を使うというのがどんな人にもあると思います。「何気なく」だけれども「毎回必ず」その製品を使っている。無意識のうちにそれを選んでいたけど、「なぜそれを選んでいるのか?」をひも解いていけば、それぞれにとってのイネビタブルズの要素が見えてくるかもしれません。

以上

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りろんかぶお

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2020/05/29 11:21 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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