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世界恐慌(1929年~)で起こっていたこと

世界恐慌_20200508

出典:ウィキペディア

<世界恐慌で起こっていたことまとめ(超概略)>

NYダウチャート
ダウチャート_20200508

出典:https://tunenohikampo.com/2020/03/29/1929/

世界恐慌の背景・経緯

1. 1914年~1918年の第一次世界大戦で、主戦場とならなかった米国は戦争特需、戦後藤樹で経済が大きく活性化。


2. 米国では、企業業績好調⇒個人の所得向上⇒消費拡大⇒企業業績向上・・・の好スパイラルに突入。この時期に自動車、電気製品、マイホームなどが大量に売れ、消費者ローンも拡大。


3. 投資信託の普及で株式投資が大衆化し、信用取引や投機も流行し1920年代の株式市場は絶好調。


4. 企業は生産設備を増強させ続ける一方、1920年代半ば~後半には需要が飽和状態に達し、農業不況(供給過多による農産物下落で農家が打撃を受け購買力低下)も手伝って、供給と需要が急速に乖離を始める。(つまり実体経済は1929年の株価大暴落以前にすでに下降していた)


5. 一方、株式市場は投機熱が増し上昇を続け、1929年9月3日にNYダウは最高値381.17を付け、6年間で約5倍に。


6. 1929年9月3日以降、市場参加者は実態経済とかけ離れた株価にようやく気付き、徐々に売り圧力が増し株価は下落。売りが売りを呼ぶ展開となり、ついにパニック状態に陥ったのが1929年10月24日(木)のBlack Thursdayと同年10月29日(火)のTragedy Tuesday、(火))で、NYダウは230ドル迄大暴落。


7. この株価大暴落が世界大恐慌のきっかけといわれるが、具体的には以下の理由があったとされている。


① 当時は商業銀行でも、株式保有と自己勘定売買が認められていた為、株価暴落→銀行の損失→不安になった預金者から大量の預金取付騒ぎ→銀行倒産→他行への取付→銀行の連鎖倒産→実体経済への信用収縮→実体経済の倒産や失業→銀行の損失、という最悪の負のスパイラルに入ってしまったこと。

② 当時金本位制を採用していた英国では、世界恐慌による債務急増、国際収支悪化により金融不安が強まり、ポンドが売られ金が大量に流出(金本位制ゆえポンドは一定のレートで金と交換可能)。これが急速に進んだことで金本位制が立ち行かなくなり、英国は1931年9月に金本位制を離脱。米国もいずれ金本位制を離脱するのではないか,という推測が市場に流れ,欧州諸国はドルを金に交換し始め、米国でも大量に金が流出。金流出を防ぐために、連邦準備銀行は1931年10月、大恐慌の真っただ中で、経済を冷やす効果のある金利引上げをせざるを得ない状況に。これが大恐慌に追い打ちをかけた。

③ 恐慌の中、米国は自国経済を守るために、関税を高め保護貿易政策をとったことで世界経済を悪化させた。


8. 多くの指標がボトムを付けた1933年は、

NYダウは1929年高値:381.17ドル⇒1933年底値:41.22ドル
GDPは1929年:1,044億ドル⇒1933年:560億ドル
失業率は1929年:3.2%⇒1933年:24.9%、


9. GDPが1929年の水準を回復したのは1940年なので、11年も経済低迷が続いたことになります。


STOP



ここまで見ていったとき、現在のコロナショックで果たして世界恐慌のように、長期停滞が訪れるでしょうか?

世界恐慌の対比でいうと以下のように考えられると思います。

・現在、商業銀行による株式の自己勘定売買は大幅に規制されている為、銀行はコロナショックによる株価大暴落で直接的な影響は受けていない(景気後退による融資の貸し倒れリスクはあるものの)。

・1929年当時は、「最後の貸し手」の役割を果たすものがいなかったために大量の企業倒産を招いたが、昨今は政府やFRBがその役割を担うため、大量倒産という事態にはならない。(特にロックダウンという政府命令によって経済を人為的にストップしている状況なので、企業に痛みを強いる代わりに政府は企業を守るのが当然)

・金本位制ではない昨今では、不況時に金利を上げざるを得ない状況というのはあり得ない。

・但し、失業者の急増、自粛マインドの定着などによって、消費減少⇒企業業績悪化⇒個人所得減少⇒消費減少・・・という負のスパイラルに陥るリスクはある。

以上

りろんかぶお

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2020/05/08 10:59 ] 13.投資の勉強部屋 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:2019年にセミリタイアし現在は専業投資家。
元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【家族】:妻、子供2人
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること
【投資デビュー】:大学3年生(小遣い稼ぎのつもりがぼろ負け。。)

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