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コロナウイルス~治療薬・ワクチンは?春になれば収束するか?~④

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(Photo/Getty Images)

今回は前回に引き続きコロナウイルスについて冷静に事実を見ていくという意味で詳細を調べてみました。

前回記事
コロナウイルス~事実を知れば冷静な投資ができる~①
コロナウイルス~全世界感染者・死者の現状を知る~②
コロナウイルス~SARS(2003年)と比べればウイルスショックの全容がつかめる~③


6.治療薬はいつごろできそうか?

治療薬に関して、一般的な新薬開発には通常以下のステップが踏まれます。

① 創薬
② 前臨床試験
③ 臨床試験
④ 審査

これらのステップを経て最終的に薬事承認を得た薬が、世の中に販売されるわけですが、これらの過程でかかる年月は一般的に9年~17年程といわれております。

つまり、今回の新型コロナウイルスに対して、まったく新しい治療薬を開発しようとしても、足元の大流行の解決には結び付きません。

実際に、過去コロナウイルスが巻き起こしたSARSやMERSに対する抗ウイルス薬は未だに開発されていません。

そこで期待されるのが、すでにある医薬品の転用です。既存薬から別の病気の薬効を見つけ出す手法は、「ドラッグ・リポジショニング」と呼ばれており、新薬開発でよく見られるものなのです。

米国の臨床試験登録サイト「CrinicalTrials.gov」によると、現在主に以下の既存抗ウイルス薬の臨床試験(人体投与を通じた試験)が行われています。

・レムデシビル(米ギリアド・サイエンシズ、エボラ出血熱の治療薬)
・ロピナビル/リトナビル配合剤(米アッヴィの「カレトラ」、HIV感染症に対する治療薬)
・ファビピラビル(富士フイルム富山化学の「アビガン」、抗インフルエンザウイルス薬)

レムデシビルやロピナビル/リトナビル配合剤は、これまでの研究で、MERSやSARSなどのコロナウイルス由来の感染症への有意性が示唆されており、今回の新型コロナウイルスへの効果も期待されています。

このように治療薬に関しては、既存薬の転用がキーとなりそうです。

7.ワクチンはいつごろできそうか?

今度は治療薬ではなく、予防薬であるワクチンはいつごろ出てきそうかという疑問です。

ワクチンはご存知の通り、無毒化や弱毒化したウイルスを体内に投与することで免疫を得る仕組みです。

かつて蔓延した、はしか、水痘、おたふくかぜ、ジフテリア、ポリオ、破傷風などの病気は、ワクチンの予防接種が浸透して9割を超える人が免疫をもつようになっていますね。

そしてこれらの多くは予防接種で免疫を獲得すれば二度とかからないようにできるものなので、幼児の時に一気に投与していくのが一般的ですね。(但し、インフルなどはワクチンの永久性がないので毎年投与する必要あります)

ワクチンは、新薬開発とは違って、ウイルスが特定できていればそれを無毒化、弱毒化させて製造されるものなので、臨床試験に至るまでは通常5~8か月程の短期間でできるとされていますが、やはりそこから臨床試験などを経ると、結局数年かかるとされています。

ということで、こちらも足元の大流行の解決には結び付きませんね。結局、短期的に見ればワクチンには期待できません。

8.暖かくなったら収まりそうか?

例えば、インフルエンザは冬に流行するものの、春になってあたたかくなってくると収束していきますね。冬に流行する理由としては主に以下があるようです。

・空気が感染していると、ウイルスが浮遊しやすい。
・冬の寒さで体温が下がると、体の抵抗力が弱まる。
・気温が下がると、人々は屋内の換気の悪い場所で過ごす傾向が一層高まり、飛沫感染や接触感染のリスクが高まる。

以下は、新型コロナウイルスの感染者数を示す世界地図です。赤い丸が大きいほど感染者数が多いことを表しています。

コロナマップ
(出典:日経新聞社、https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/)

これを見ると、北半球が圧倒的に感染者数が多くて、南半球は圧倒的に少ないですね。
これは、北半球は冬で、南半球は夏だから、なのではないかと思わずにはいられません。

では専門家はどう見ているのでしょうか?

WHOは3月6日に出した声明で、「新型コロナの流行がインフルエンザのように暖かくなると終わるわけではない」と説明しています。

多くの専門家も、今回のウイルスは未知のウイルスであり、過去のウイルスと同じように暖かくなれば収束するという根拠はどこにもない、というような意見を出しております。

確かに楽観はできませんが、インフルエンザが冬に流行する理由を見てもわかる通り、温かくなってくるとウイルスが感染しにくくなってくるというのは事実です。(暖かくなれば、湿気でウイルスのような粒子は浮遊しにくくなり、人間の一般的な抵抗力が高まり、屋外で過ごす傾向が強まり、屋内もよく換気するようになる)

専門家はこのような状況の時に楽観論を言うことは許されない立場なので慎重な意見を言いますが、温かくなると一般的にウイルス感染が減少するというメカニズムは頭に入れておいてもいいかもしれません。

以上

りろんかぶお

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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