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ビヨンドミートの企業研究①

beyond meat


今回は、植物性由来人口肉の生産販売を手掛けるBeyond Meatについて研究していきます。

Beyond Meatについて調べようと思ったのは、サピエンス全史という本を読んでいる中で、現在の畜産業が動物たちにとっていかにひどいものかということを思い知らされたのがきっかけです。

市場経済に巻き込まれた動物(主に牛や豚や鶏)たちは、人間の都合により、いかにコストを抑えて、おいしい肉を生産するかという点が過度に追求されてきました。

メスの母胎を気にかけず次から次へと妊娠させる大量生産、遺伝子組み換えによる短期間での巨大化、スペースの節約のためほとんど身動きができないほどの空間での劣悪な飼育環境。

家畜たちは、人間に食べられるためだけに生まれてきて、その短い一生を、糞尿まみれの身動きのほとんどできないところで、座ったり立ち上がったりじっと壁を見つめたりしながらただただ時間をつぶしていくのです。

鶏に関しては、最近こんな記事も見つけました。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68975?page=7

過度に工業化された畜産業は、まるで工場と一緒で、我々人間と同じく感情を持っている動物たちが、最終製品(肉)を作るためのただの機械や部品として扱われているのです。。

人類と資本主義の犠牲になってしまった罪のない動物たちを助けるために、投資をする者としても力になりたいと思い、見つけたのがBeyond Meatでした(市場では既にかなり注目されている企業のようですが自分は知りませんでした)。

かつて奴隷制度が普通だった時代に、そんなのはおかしいと立ち上がった人たちがいました。奴隷を利用した生産物というのは当然コストが安く需要者にとって都合がいいのですが、国や需要者の意識が変わって、コストは高くなるけども奴隷制度をなくすという方向に舵を切ってきたのです。

現在の家畜たちもまさに奴隷です。一見、利益が全てに見える資本主義社会においても、かつての奴隷制度を駆逐したように、現代の奴隷も駆逐できると思っております。

<Beyond MeatのMission>

Beyond MeatのMissionは、”タンパク質の未来を創ること” であり、動物性食肉から植物由来の人口肉に代替することで以下4つの課題を解決するとしております。

1. 人類の健康の改善

牛肉などの肉は、タンパク質が豊富で、私たちが生きていく上で必要な必須アミノ酸を含みますが、肉の摂取が健康を害するという研究が多いことも事実です。

一般的には動物性脂肪の過剰摂取によって血液がドロドロになり、心臓病や脳卒中、糖尿病などの原因になるとも言われております。

また、世界保健機関(WHO)は、牛肉などの”赤肉”を、グループ2発がん性物質に指定し、ベーコンやソーセージなどの”加工肉”はグループ1発がん性物質にリストアップされています。(※グループ1が最も発がん性が高く、加工肉以外にタバコやアスベスト、プルトニウムなどもリストに含まれる)

植物由来の人口肉に切り替えることで、こういった健康上の問題を解決することが期待できるのです。

2. 地球温暖化への貢献

家畜のげっぷや排泄物からは温室効果ガスに分類されるメタンや亜酸化窒素が放出されます。一見、大した量には思えないかもしれませんが、全世界で莫大な数の家畜が存在する中、国連食糧農業機関(Food and Agriculture Organization、FAO)の調べによると、人為的に排出されている温室効果ガスの14.5%が畜産業から排出されているものとしております。
https://www.afpbb.com/articles/-/3000579

植物由来の人口肉生産過程でも当然温室効果ガスが排出されますが、畜産業と比較すれば圧倒的に少ないといわれており、温暖化に貢献できると期待できます。

3. 食料資源の確保

世界の食料問題は、人口の増加と資源利用上の制約、地球環境の変化によって深刻化することが予見されていて、食料の生産と消費がもたらす環境への負荷が増大する一方で、この増大しつづける地球環境への負荷が、回帰的に食料生産に影響を及ぼすことが考えられます。

過度な食肉への偏重を防ぎ、代替肉という選択肢が増えることで食料資源の確保を促進することができます。

4. 動物福祉

冒頭に記載の通り、市場経済に組み込まれてしまった動物たちは、人類の欲を満たすためのモノとして扱われているのが現状です。

市場経済においてこのような動物たちを守るためには、需要者に対してもっと魅力的な代替物を提供する必要があり、Beyond Meatはその役割を果たすことができます。

<Beyond Meatの歴史>

2009年:
創業者のEthan Brownは、学生時代から環境問題や持続可能な社会の実現に関して興味があり、そうした問題解決に貢献したいという思いから、再生可能エネルギーに注力する会社に勤務するも、環境問題解決には食からのアプローチが必要不可欠と思い、ビヨンド・ミートを設立。
当初、多くの企業や個人から資金調達を行い、ビルゲイツも当初の出資者として有名。

2013年:米国のスーパーマーケットであるWhole Foodsで初めて植物由来の人口鶏肉を販売開始し、翌年人口牛肉を販売。

2015年:植物由来バーガー肉のブランドである“The Beast”が販売開始。

2017年:植物由来の人口ソーセージである“Beyond Sausage”を販売開始。

2018年:
米TGIフライデー、加A&W、英Tesco、英Honest Burger、英All Bar One、米カールスジュニア、米Del Taco等、多くのレストランやファーストフードがBeyond Meatを採用、販売開始(一部地域でのテスト販売含む)。
また、9月には国連からEnvironment Champion of the Earth Awardを受賞。

2019年
加Tim Hortons、米Dunkin' Donuts、独Lidl’s、独METRO Cash & Carry、ニュージーランドHell Pizza、Subway、米KFC、米McDonald’s、米Hardee's等、がBeyond Meatを採用、販売開始(一部地域でのテスト販売含む)。
5月に米NASDAQに上場。公募価格25ドルに対し初値は46ドル、7月には高値の239ドル迄上昇し期待感の高さがうかがえた(その後急落)。

現在、世界50か国でBeyond Meatが取り扱われており、今後も拡大予定。

STOP

・2018年あたりから急激に、様々な店で取り扱われるようになっており、既に世界進出もしているので、今後も大きな伸びが期待できそうです。

・出資者の中には、ビルゲイツの他、俳優のディカプリオがいたり、日本では三井物産が出資しております。

次回は、人口肉業界の将来性などについて研究していきます。

以上

りろんかぶお

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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[ 2019/12/19 12:26 ] 7.企業研究 | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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