
Googleといえば世界的な企業で、検索エンジンや、YouTube、Google Map、Google翻訳などの便利なサービスは皆さんも使ったことがあると思います。
一方で、Googleは自動運転の分野に投資したり、ヘルスケアやロボット、量子コンピューターなどの分野にも積極的に投資していて、2014年には持ち株会社のAlphabetが設立され、より新規の分野にも注力していくことが発表されました。
これを受けて、Alphabetって今どういうことに取り組んでいるの?これからAlphabetはどこに行こうとしているの?といった疑問にお答えするため、Alphabetについて色々調べてみました。
前回記事↓
Alphabetはどこへ向かうのか?①Alphabetはどこへ向かうのか?②今回は、Alphabetの現在の収益源と今後どこへ行こうとしているのかについて記載します。
1. 収益源・Alphabetの2016年~2018年の3年間の売上の内訳は以下の通りです(Annual Report抜粋)。

・Google segmentというのがGoogleからの売上で、Other BetsというのがGoogle以外の子会社からの売上です。
これを見てもわかる通り、Alphabetの売上の99%以上がGoogleからの売上で、その他の事業はまだほとんど収益化できていない状況です。
・まだ多くが研究段階なので仕方なしですが、Other Betsもいくつかは商用化段階に入りつつあるので、徐々に収益化が実現してくるものと思われます。
2. 今後どこへ行くのか?・ここまで見てきたように、Alphabetは我々の慣れ親しんだウェブサービスのみならず、メディカル、自動運転等、一見それぞれに関係のないビジネスをしているように見えます。これらを同時並行で進めて、いったいどこへ行こうとしているのでしょうか?
・その答えは、Alphabet設立時のラリーペイジの手紙の最後にありました。
“And hopefully… as a result of all this, we are excited about improving the lives of as many people as we can”
・Googleの創業時のMissionは「世界中の情報を整理して、誰もがアクセス出来て使えるようにすること」でした。
ただ、会社が大きくなり、時がたち、創業者であるラリーペイジとセルゲイブリンは「より多くの人の生活をよりよくしたい」という更に大きなMissionが芽生え、それを実現すべくAlphabetを設立したということだと思います。
・そして、その大きなMissionの中核にあるのはやはり「検索」だとラリーペイジは答えました。
「検索というのは我々にとってとても深い意味を持つ。
長い間検索技術を改良してきたが、まだ全く完成に近づいていないし、まだ出発点でしかない。
検索の理想形は、PCがユーザーを完璧に理解し、世界の情報を完璧に理解し、周りの全てを完璧に理解することだ。
現在AI技術が発達し、AIが自ら学ぶ機械学習の研究が進んでいる。
AI研究が更に進んで、検索技術に組み込んでいけば、我々が求める理想形に近づけるのではないかと思っている。」
・我々からしたら今のGoogle検索で十分便利だと思うのですが、ラリーペイジにとってはまだ出発点に過ぎず、全然違う未来を見ているということですね。
・ラリーペイジとセルゲイブリンがGoogle創業時にFounder’s Letterを公表しましたがその中に「Googleは従来の会社ではないし、そうなるつもりもない。」と述べていました。
・「そんなことできるわけがない、ばかげている」ということに大きな投資を行って、我々の生活を革命的に変えてくれる。それがAlphabetですね。
以上
りろんかぶお
その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
- 関連記事
-