
Googleといえば世界的な企業で、検索エンジンや、YouTube、Google Map、Google翻訳などの便利なサービスは皆さんも使ったことがあると思います。
一方で、Googleは自動運転の分野に投資したり、ヘルスケアやロボット、量子コンピューターなどの分野にも積極的に投資していて、2014年には持ち株会社のAlphabetが設立され、より新規の分野にも注力していくことが発表されました。
これを受けて、「Alphabetって今どういうことに取り組んでいるの?」「これからAlphabetはどこに行こうとしているの?」といった疑問が浮かんできたのでAlphabetについて色々調べてみました。
複数回に分けて記載したいと思いますが今回は、設立当初から現在までの歴史について簡単に記載してみます。
<Google/Alphabetの歴史>1998年:Google設立・Googleの共同創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、スタンフォード大学博士課程在籍中に、共同で検索エンジンに関する論文を書き、それをサービス化することを目的としてGoogleを設立。
・そしてなんと、設立当初の数人のエンジェル投資家の一人が、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス。
・設立当初のMissionは“Google’s mission to organize the world’s information and make it universally accessible and useful”。つまり、世界中の情報を整理して、誰もがアクセス出来て使えるようにすること、と定めていました。
2001年: エリックシュミットがCEO就任・Googleの規模が大きくなってきた2001年、当時まだ20代であったラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが経営するには大きすぎるとの出資者からの指摘もあり、エリックシュミットがCEOに就任し、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンを合わせた3人体制での経営が始まりました。
・こういった体制を敷くことで、一般的な社長業はエリックが担当し、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンはGoogleの戦略を考えることに専念できたことがその後Googleの成長に大きく寄与しました。
2004年~2009年:現在のコアサービスを次々に開始2004年
・Gmailサービス開始
・株式公開
2005年
・Google Mapサービス開始(買収したWhere 2 Technologiesが大元の技術)
・Android買収
2006年
・Youtube買収
・Google翻訳サービス開始
2008年
・Google Chlomeサービス開始
2010年~:既存ビジネス領域以外の分野にも次々に進出2010年:自動運転カープロジェクト発表
2012年:眼鏡型プロジェクト「Project Class」を発表
2013年:
・気球式インターネット網プロジェクト「Project Loon」を発表
・オンライン授業サービス「Helpouts」を開始。
・老化・病気・ヘルスケアに取り組む「Calico」の設立を発表
2014年:量子コンピュータ開発を発表、AIやロボット関連企業を次々に買収
2014年:Alphabet設立・既存ビジネス領域(いわゆるGoogleのサービス)以外の分野にも事業領域が急拡大したことにより、新規事業分野も含めて効率的に注力していくために、Googleを含むそれ等の企業を傘下に収めるAlphabetという持ち株会社を設立。
・GoogleのCEOはスンダ―ピチャイが就任し、AlphabetのCEOにラリーペイジ、Presidentにセルゲイブリンが就任し、共同創業者の二人はより長期的な目線で新規事業に注力することとなった。
・企業名の由来は、①企業の集合体である持ち株会社に対して、人類にとって最も重要な革命の一つである文字の集合体を指すアルファベットが適していたこと、②Alphaはファイナンス用語で投資の超過収益を意味し、それにBet(賭ける)するという意味で、より新しい分野に大きな投資を行っていく企業体にふさわしかったことが理由とされている。
~現在:AR/VRやクラウド、AI等の分野の企業を積極的に買収STOP
・Google設立当初からの買収企業数は現在(2019年11月時点)までで230社に上ります。
・これを見てもわかる通り、Googleはどのようなサービスを作りたいかは自社で考えるものの、そのために必要な機能、及びそのサービスを補強するために必要な機能は、積極的に買っていたことがわかります。
・これはGoogle検索などのコアサービスから生み出されるけた外れの広告収入(2018年の広告収入は12兆円を超えます)があるからこそできる芸当なのです。こういったキャッシュカウがあるからこそ、必要な機能は次々に買って、時間を節約しスピード感をもって次々と新しいサービスを提供し続けてこれたのです。
次回はこのAlphabetの関係会社群をもう少し細かく見ていきます。
以上
りろんかぶお
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