<りろんかぶおコメント>りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒
★★★★☆・フィリップモリス(PM)は言わずと知れたたばこの世界最大手。
ジェレミーシーゲル著「株式投資の未来」で、S&P500構成銘柄の中で過去半世紀において最も高いリターンを達成した銘柄としても紹介されてます。
・PMは元々米国含む全世界を対象にたばこ事業を展開しておりましたが、2003年にアルトリアグループに社名変更し、その後2008年にタバコ事業国際部門としてスピンオフされたものが現在のPMとなっております。(なので米国以外の全世界が事業の対象)
・PMの代表的なブランドはタバコを吸わない人でも一度は聞いたことあるマルボロ。
世界各国で事業を展開しそのどのエリアでもだいたいはマーケットシェアNo1かNo 2を占める、たばこ界の最強企業。
・そして最近iQOSと呼ばれる非燃焼・加熱式たばこを新たに売り出し、人気を集めてます。
従来のたばこはタバコを燃焼させるため煙が出ますが、iQOSは燃やさず加熱することでニコチンを含むエアロゾルを生じさせてそれを吸引するというもの。たばこ企業は独自の研究で、加熱式は燃焼式よりも健康への害が少ないということを発表しており、近年売上を伸ばしてます。
・下表の営業キャッシュフローを見るとわかる通り、強力なブランド力で顧客を完全に囲い込み、ほとんど投資キャッシュフローを必要としないためフリーキャッシュフローの大きさと安定性がえげつない!
但し、やはり健康を害する商品であることは間違いなく、業界的には縮小しゆく分野、かつ規制や訴訟、かつ増税の対象になりやすい業界でもあります。
・りろんかぶおは大のたばこ嫌いの為、きっと買わないだろうなと思っていた企業ですが、現在のPMのビジョンは「すべての従来型たばこを将来的に加熱式たばこに置き換え、健康への害を減らし煙のない未来を創ること」だそうです!
まあ、現在の稼ぎ頭の従来たばこを悪者にしている感あり、究極のジレンマですが。。
・一方、日本呼吸器学会などの独立した機関からは、「加熱式たばこが燃焼式よりも健康リスクが低いとは言えない」「加熱式において、煙は出ないのではなく見えにくいだけであり受動喫煙リスクは軽減されない」といったことを言っており、健康への害が少ないかどうかは更なる研究が必要みたいです。
<理論株価>86.85ドル(2021年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要は
こちらご参照。
NYダウ銘柄理論株価一覧は
こちらご参照ください!
<セグメント毎ビジネスモデル>・基本的には、全世界(米国以外)でたばこを販売することで収益をあげるというとてもシンプルなビジネスモデル!
・代表的なブランドは、Marlboro、L&M、Chesterfield、Philip Morris、iQOS等。
・Marlboroは世界で最も買われているたばこでフィリップモリスの数あるブランドの中でも販売個数でいうと全体の30%超を占めます!
・米国と中国を除いた全世界のマーケットシェアは30%弱で世界No 1。
<決算情報>・売上は82,223百万ドルと前年対比8.1%増加、加熱式タバコの販売量増、加熱式タバコデバイスの販売量増、単価増のプラスの要因を、紙巻きたばこの販売量減が一部相殺。
・純利益は9,109百万ドルで前年対比13.1%増、上述の売上増に加え、製造コスト減が寄与。
<財務情報>









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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。
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