2017年12月13日にFOMC(Federal Open Market Committee=連邦公開市場委員会)の声明文が公表されましたので全訳を下記します。
ちなみにFOMCとは、アメリカの金融政策を決定する会合のことで、日本でいう「日銀金融政策決定会合」に当たります。
年に8回開催され、現在の景況判断と政策金利の上げ下げなどの方針が発表されます。その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼします。
~FOMC声明 2017年12月13日~1. ポイント・労働市場は引き続き上向き、経済活動も堅調に上昇を続けている
・足元のインフレ率は依然として軟調なるも、中期的には目標の2%付近に安定させられると予想する。
・現在の状況を鑑みて、政策金利目標は1.25%〜1.50%に引き上げることを決定。(変更前は1.00%~1.25%)
2. 全文和訳11月に開催された前回FOMC以降も、労働市場は引き続き上向き、経済活動も堅調に上昇を続けている。ハリケーンの影響を平均化すると、雇用は堅調に推移し、失業率はさらに低下した。家計支出は緩やかに拡大し、直近四半期の設備投資の伸びが加速している。 12ヵ月ベースで、全体のインフレ率と食料とエネルギー以外の項目のインフレ率は低迷し、2%を下回っている。ブレークイーブンインフレ率は低いままで、長期的なインフレ期待も結局ほとんど変わらない。
その法的義務に沿って、FOMCは最大限の雇用と物価安定を促進することを目指す。巨大ハリケーンによる混乱と再建は、最近数ヶ月間の経済活動、雇用、インフレに影響を及ぼしたが、国家経済の見通しを大きく変えていない。結論として、委員会は、金融政策を段階的に調整しながらも、経済活動が緩やかに拡大し、労働市場が更に強化されると予想している。 12ヶ月ベースのインフレ率は、短期的には2%を若干下回るものの、中期的には目標の2%程度に安定させられると予想する。経済見通しに対する短期的なリスクは概ねバランスが取れているように見えるが、委員会はインフレの動きを注意深く監視する。
今までの労働市場とインフレ率及びその予想を考慮して、FOMCは政策金利目標を1.25%~1.50%に引き上げることとした。金融政策の姿勢は依然緩和的であり、労働市場の状況の一層の強化とインフレ率2%への回復を支えている。
政策金利目標の調整タイミングと規模を決定する際、委員会は、最大雇用と2%のインフレという目標に関連するそれまでの経済状況及びその予想を評価する。この評価では、労働市場の状況、インフレ圧力とインフレ期待、財政的および国際的動向に関する指標など、幅広い情報を考慮に入れる。委員会は、実際のインフレと予想インフレの動き目標インフレ率と比較して慎重に監視する。委員会は、連邦政府の金利の段階的な上昇を保証するような経済状況が進展すると予想している。FOMCは経済状況が、金利の段階的な上昇を後押しするように進展すると予想している(一方で、政策金利は長期的に、予想される水準を下回る可能性はある)。しかし、実際の政策金利の将来推移は、データに基づいた経済見通しに依存することになる。
(訳終わり)
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以上
りろんかぶお
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