投資信託の基準価額について解説していきます。
<目次>
1. 基準価額とは2. 基準価額の算出方法3. 具体例
1. 基準価額とは
基準価額とは投資信託の値段のことで、株式でいう株価のことですね。
また、株式の取引単位が「株」であるのに対して、投資信託の取引単位は「口(くち)」と呼ばれ、口当りの投資信託の値段が基準価額となります。
そして、この基準価額が運用の成果によって変動していくのです。
また上場企業の株価は市場が開いている間刻々と変動しますが、投資信託の基準価額は、1日に1つの価額として公表されます。
※一方で、投資信託が上場して、株価と同じように価格が刻々と変動するものをETFと呼びます。
2. 基準価額の算出方法
基準価額の算出方法は以下の通りです。
基準価額=総資産総額÷総口数
総資産総額:
投資信託に組み入れられている全運用資産の時価総額から運用コスト及び分配金を差し引いたもの。
3.具体例
例えば、運用開始時の投資信託の基準価額が1円/口の時に、Aさんが1万口=1万円、Bさんが2万口=2万円を購入したとします。
すると、この時点で投資信託には3万円の運用元本ができたことになります。
ファンドマネージャー達がこの3万円を運用して、6万円に増やすことができました。
すると総資産額は6万円、総口数が3万口(Aさんが1万口、Bさんが2万口)なので、基準価額は6万円÷3万口=2円/口ということになります。
新規購入者はその時点の基準価額で購入しなければいけないので、例えばこの時にCさんが3万口=6万円(3万口×2円/口)で購入したとしても、その時点での総資産額は12万円となり、基準価額は2円/口(総資産額12万円÷総口数6万口)で変わらないため、元々の出資者であるAさん、Bさんに帰属する資産額も希薄化されないという仕組みになっております。
以上
りろんかぶお
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