
実は先進国には、資産形成する上でとても有利な先進国特有の歪み(ひずみ)があります。
この歪みをうまくつくことができれば、資産形成式ともいえる
「①収入ー②支出+③運用益」を極大化することが簡単にできるのです。
一つ一つ見ていきましょう。
①収入先進国に住む人の所得水準は途上国に比べて高いです。
なぜでしょうか?
それは生活コストが高いからです。
先進国における標準的な生活レベルというのは時代とともに向上して、途上国と比べると便利な生活をしている分、生活コストが高いのです。
すると先進国における”標準的な生活”をするためには高い収入が必要です。
よって賃金設定を低くしすぎていると労働者が集まらないため、企業はコスト競争力を保つために誰でもできるような低賃金労働は人件費の安い国に委託しています。
よって必然的に先進国に残る仕事は、高い人件費に見合う付加価値の高い仕事になっていくのです。
そして付加価値の高い仕事をするためには、高い教育を受けている必要があるため、先進国の国々は昔から教育に力を入れているのです。
②支出上述したように、先進国の”標準的な生活”コストは相対的に高いでしょう。
これは、先進国の方が物価が高いから、というのもありますが主な理由は、途上国の人と比べて先進国の人は圧倒的に便利な生活をしているためです。
例えば、電気や水道、インターネットは当然のように使えますし、ロボット掃除機、洗濯乾燥機、食洗器、パソコン、テレビ等、いわゆる標準装備と呼ばれるものが、実は貧しい国では当たり前ではありません。
これに加えて、一般の人でも、会社に近い都内に住んだり、かっこいい車を買ったり、映画を見たり、高い洋服、ブランド物の小物・靴を買ってみたり、友達と飲みに行ったり、たまには少し高級なお店でディナーしてみたり、いわゆる生きていくためには必ずしも必要でないことにもお金をたくさん使います。
世の中では、
これらの生きていくために必要でない費用も含めて、”標準的な生活”コストととらえられています。これが、
先進国特有の歪みです。
普通に考えれば、同じ機能を持つモノの実質的な値段というのは、基本的には年々下がっていきます。
なぜなら時代の流れとともに、生産工程の機械化や、人件費の安い国への外注などによって、モノの生産コストは改善していくからです。
資本主義社会の中では、利潤を追い求める競争の中で、常にコストを下げようというインセンティブが働き続けるものです。
よって先進国においても、”生きていくために必要最低限な生活”を送るためのコストというは実はとても低いのです。
リモートでも働けるようになった中、ほんとに都内の家賃の高い家に住む必要があるでしょうか?
交通インフラがここまで整備されて、カーシェアなどもあるのに、ほんとに車を買う必要があるでしょうか?
おいしい料理はわざわざ高いお金を払わないと食べれないでしょうか?
友達との飲み会は、雰囲気のいい居酒屋でないとだめでしょうか?
確かに豊かな生活を送るためには欲望を満たしていくことは大切です。
ただ、「モノを買う」という方法以外に欲望を満たすことはできないのでしょうか?
つまり、世の中の”標準的な”生活に惑わされず、生きていくためには必ずしも必要でない出費を削っていけば、生活コストを劇的に下げることができます。
③運用益通常であれば、高い収入を得ても、生活コストも高いために、ほとんどの人は収支がプラスマイナスゼロになります。
ただ、高い収入を得て、生活コストを低く抑えることができれば、そこには差が生まれます。
そして、その差額を資産として運用することができるようになるのです。
投資先を考えるとき、日本のように豊かになりすぎた国では、子供の人数も減り、人口が減少していく傾向にあるので、経済のパイ自体が拡大しないので、投資先としては良いとは言えません。
但し、グローバル経済の昨今、「ヒト・モノ・金」の中で、「金=資本」は最も簡単に国境を越えられます。
日本に住んでいたって経済のパイが拡大している米国や中国などに投資すればいいのです。
そうすることで運用益を極大化することができるでしょう。
<まとめ>上記で見てきた通り、先進国特有の歪みとは、
賃金のベースとなる”標準的な生活コスト”の中に、生きていくためには必ずしも必要でないコストまで含まれている点です。
よって、そのような不必要なコストを削ることができれば生活コストは劇的に下がり、収入と支出の間に差が生まれ自然と資産が積みあがっていくのです。
そしてそのようなコストを削る上で、最も重要なのは、
「モノを買う」という方法以外に欲望を満たすことはできないのか?という問いです。
この問いに対する答えを見つけることができたならば、あなたの資産は飛躍的に増大していくことでしょう。
以上
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