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バフェットがコロナ禍のバーゲンで計200億ドル以上を新規投資!

バフェット2


<バフェットがコロナ禍のバーゲンで計200億ドル以上を新規投資!>

・バフェット率いるバークシャーハサウェイ社が、メディア大手E.W. Scrippsに600百万ドルの優先株投資を行うことが9月24日に判明。E.W. Scrippsが同業大手のION Mediaを$26.5億ドルで買収するための資金として使われる予定。

・更にバークシャーは、E.W. ScrippsのClass A普通株を追加で300百万ドル購入できるオプションを取得する見込み。

・今回のディールでバークシャーの2020年3Qの想定累積投資額は244億ドル!詳細は以下。

1.米ドミニオンのガス輸送・貯蔵部門買収:97憶ドル
2.バンクオブアメリカ買い増し:21億ドル
3.日本の総合商社への投資:60億ドル(本件は実際には1年ほどかけて購入した総額)
4.スノーフレーク:7憶ドル
5.自社株買い:51億ドル
6.E.W. Scrippsへの優先株投資+普通株購入オプション:9億ドル

関連記事は以下
【1分解説】バークシャーが米ドミニオンのガス輸送・貯蔵部門を約1兆円で買収

バフェットのバンクオブアメリカ株買い増しが止まらない

バフェットが日本の五大商社に投資!元商社マンが商社の先行きを分析

バフェットがスノーフレークに約573百万ドル出資で合意

原文:https://finance.yahoo.com/news/warren-buffett-deploys-20-billion-180621220.html

<コメント>

・バフェットの新規投資ラッシュですね。2020年1Qは航空株や銀行株を大規模に売却していて、暴落相場で大規模投資をするいつものバフェットと違ったので「あれ?」と思ったのですが、2Qにはいつも通り大胆に投資していってます。

・ここまでバフェットが投資を活発に行っているのは近年ではまれであり、やはりチャンスと見ていることがわかります。

・一方で、ビジネスモデルが複雑で長期的な競争優位性を持っているとは思えない日本商社への投資や、以前は絶対に行わないと言っていたIPO投資(スノーフレーク)は、今までのバフェットの投資ルールから逸脱している気もします。

・新しい手法を取り入れているとも言えますが、これが吉と出るか凶と出るかは今後慎重に見ていく必要があります。

以上

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※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/09/25 11:00 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バフェットが過去に投資したアジア企業3社とそのパフォーマンス

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最近、バフェットが日本の5大総合商社に投資したことが話題になりました。

というのも、バフェット率いるバークシャーハサウェイが日本企業に投資をしたのは、1965年にバフェットがバークシャーの経営を始めて以来初めてだったからです。

但し、バークシャーの歴代の投資対象をアジア全域まで広げてみると、過去に3社投資していたことがあります。

今回は、その3社への投資の概要を紹介いたします。

1.PetroChina(中国)

投資時期:2002年~2003年
取得コスト:488百万ドル
売却時期:2007年7月頃
想定売却価格:3956百万ドル(2007年7月1日の株価を基に計算)
リターン:5年間で+711%

<コメント>

・PetroChinaは中国最大の石油企業。一時期は時価総額で世界最大の石油企業になったことも。

・バークシャーが投資してから売却するまでの約5年間で8倍になって大成功を収めています。

・バフェットはこれまで、コノコフィリップスやエクソンモービルなどの石油会社に投資してきた実績もありますが、その中では最も成功した投資になっています。

2.POSCO(韓国)

投資時期:~2006年、2008年
取得コスト:768百万ドル
想定売却時期:2015年頃(明確な情報なし)
想定売却価格:590百万ドル(2015年12月31日の株価を基に計算)
リターン:9年間で-23%

<コメント>

・韓国最大手の鉄鋼メーカー。

・バークシャーが投資してから売却するまでの約9年間で-23%でこちらは大失敗。

3.BYD(中国)

投資時期:2009年
取得コスト:232百万ドル
想定売却時期:継続保有中
想定時価:2919百万ドル(2020年9月1日の株価を基に計算)
リターン:11年間で+1,158%

<コメント>

・中国のEVメーカー。

・こちらは今でもBYDの24.6%を保有しており筆頭株主。

・中国版テスラともいわれ、最近EVが脚光を浴びたことで株価が急騰。2020年だけで株価は2.5倍以上になっており、これがリターンを大きく押し上げました。

STOP

<まとめ>

・PetroChinaは石油で、POSCOは鉄鋼、今回投資した日本の総合商社も、石油・ガス、石炭、鉄鉱石などのコモディティー関連資産を多く持っており、アジア向けではコモディティ投資が多いことがわかります。

・中国企業への投資では大成功しているものの、韓国企業への投資では大失敗。国のマクロ環境を見ると、日本は韓国に似ているので、今回の日本総合商社への投資もずっこけないか心配ですね。。

・バークシャーの1977年からの歴代ポートフォリオはこちら↓

バフェット歴代ポートフォリオ

以上

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[ 2020/09/24 13:05 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バフェットがスノーフレークに約573百万ドル出資で合意

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<バフェットがスノーフレークに約573百万ドル出資で合意>

・今年9月~10月IPO予定のクラウドベースデータプラットフォーム企業のスノーフレークは、バフェット率いるバークシャーハサウェイが、250百万ドル相当のスノーフレーク株を直接引受(スノーフレークから投資家への直接販売)することで合意したとコメント。(Salesforce Venturesも同額を直接引受)

・更に同社によると、バークシャーは4,042,043株を既存株主からIPO価格で購入することにも合意済みであると明かした。

・スノーフレークのIPOターゲット価格は75ドル~85ドル/株であり、時価総額は209億ドル~237億ドルに相当。仮にIPO価格が80ドルとして、バークシャーは合計716.7万株、時価573百万ドル出資することになり、スノーフレークのおよそ25%を保有することに。

<りろんかぶおコメント>

・バークシャーがIPO銘柄に投資するというのはビッグニュースです。

・なぜなら、バフェットとマンガーは「我々がIPO銘柄に投資するということは今までもこれからも決してないと思います」と明言していたくらい、IPO銘柄に投資することが不利な投資と思っていたからです。

・IPO銘柄への投資がなぜ不利と考えているのか。それは、企業はIPOをすることでより多くの資金を調達したいと思うので、事業環境が良い時、多くの投資家に注目されている時に株式公開します。よって、必然的に企業の評価は高くなりがちです。

・更に、IPOに際しては、それを補佐する証券会社に資金調達額の〇〇%という形で巨額の手数料が発生します。つまりIPOで投資する投資家は間接的に証券会社に高い手数料を払っているのです。

・こういったことから、バークシャーはIPO銘柄に投資してこなかったのですが、今回それでもスノーフレークに投資したということは相当気にいったのかもしれません。

・スノーフレークはクラウド関連企業で、競合はアマゾンやマイクロソフトになるのですが、近年急成長しており、バークシャーハサウェイ自身もスノーフレークの顧客になっているので、実際に利用者としてスノーフレークの優位性に気付いたということかもしれません。

・IPOに今まで手を出さなかったバークシャーが買うということでスノーフレークのIPO(日付は未定)は相当注目されるはずですの要注視です。

以上

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[ 2020/09/09 10:08 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バフェットがウェルズファーゴを大量売却した理由

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<バフェットがウェルズファーゴを約2700憶円ほど売却>

・バフェット率いるバークシャーハサウェイの9月4日付SEC提出資料によると、同社は2020年7月以降に保有していたウェルズファーゴ株を約1億株(時価で約2700億円)売却していたことが判明。

・バークシャーの現時点でのウェルズファーゴ株保有は同社全体の3.3%まで減少し、現在は1.36憶株保有、時価で約3600億円となった。

・ウェルズファーゴは2016年に、顧客の承諾手続きを経ずに銀行口座を開設したり、クレジットカードを発行したりする不正営業の横行が発覚しており、2020年2月に米司法省とSECに制裁金として総額30億ドルを支払うことで合意していた。

<りろんかぶおコメント>

・バフェットはウェルズファーゴを1991年から買い始め、その後も買い増し続けてきていました。

バフェット歴代ポートフォリオ

・リーマンショック直後にも大量に購入し、保有時価は最大で3兆円以上となり、2012年~2017年はバークシャーの有価証券ポートフォリオで保有時価トップに君臨していました。

・バフェットもウェルズファーゴは永久保有銘柄と認定していたので、コカ・コーラやアメリカンエクスプレスなどと並んでバフェット銘柄の代表格でした。

・そんなウェルズファーゴですが、バークシャーは2019年第三四半期から大量売却を進めていたことを考えれば、バフェットがウェルズファーゴを手放すと判断したのはコロナの影響ではないように思います。(保有数が莫大すぎて分散売却していたところへコロナショックが来てしまった)

・おそらく、理由は2016年の不正営業により顧客の信頼を失ったことで、永久保有できるビジネスではなくなったと判断したように思えます。

・バフェットはコロナ以降、ウェルズファーゴのみならず、JPモルガンやPNCファイナンシャルなどの銀行株を大量に売却する一方、7月に入ってからは同じ銀行株であるバンクオブアメリカを大量に買い増しております。

・これらの理由についてバフェット自身のコメントはありませんが、銀行株に一貫して悲観的であるわけではないということは確かです。著者の意見としても、銀行というのは資本主義には欠かせない役割を担っているので銀行の機能がなくなることはないのでその点は安心しています。

・バンクオブアメリカは2017年頃から大量に買い漁っており、バークシャーにとってウェルズファーゴの代わりになる存在になるのかもしれません。その一方で、これまでのバフェットのスタイルを考えればウェルズファーゴは完全売却される運命にあると思います。

以上

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[ 2020/09/08 11:54 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バークシャーの商社株への投資がバフェットの投資判断とは思えないこれだけの理由

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バークシャーハサウェイ社の8/30付プレスリリースで、バークシャーが日本の総合商社5社(三菱商事、伊藤忠、三井物産、住友商事、丸紅)に5%ずつ投資(合計で約6000億~7000億円)したことを公表して話題になりました(関連記事は以下)。

バフェットが日本の五大商社に投資!元商社マンが商社の先行きを分析

一方で、これまでバフェットを分析してきた身として、かつて総合商社に勤めていた身として、今回の投資はバフェットの投資判断ではないのではと考えております。

(バークシャーにはバフェットと相棒のチャーリーマンガーの他に、トッド・コームズとテッド・ウェシュラーというファンドマネジャーがおり、彼らはそれぞれ$10 billion ~ $15 billionの運用を任されています。)

その理由は、以下の点で今回の投資がバフェットの今までの投資と大きく異なると思うからです。

1.永続的な競争優位性の観点

・バフェットは投資する際に、その企業が永続的な競争優位性を保有するかどうかを非常に重視します。

・それ故に、バフェットの投資先というのは消費者に愛されるブランド企業が多いのです。(アップル、コカ・コーラ、アメリカン・エクスプレス、クラフト・ハインツ等)

・一方で現在の総合商社は投資会社です。世界中の事業や企業に幅広く投資しているコングロマリットゆえに、アップルやコカ・コーラなどのように会社としてわかりやすい競争優位性というのは持っていません。

・この点も、バフェットの投資理念からは外れてしまう。

2.ビジネスモデルがシンプルかどうかという観点

・バフェットは投資する際に、その企業の事業内容を自分自身が明確に理解できるかどうか、という点を非常に重視します。

・そのようなことから、バフェットの投資対象はとてもシンプルなビジネスモデルを持つ企業が多いです。(アップルはiPhone、コカ・コーラはコーラ、アメリカンエクスプレスはクレジットカード、クラフトハインツはケチャップ、のように)

・一方、総合商社というのはいわゆるコングロマリットで、取組事業がとても幅広く、その全てを理解することは困難です。

・その点でも、バフェットの投資理念からは大きく全く異なるタイプの企業でと言えるでしょう。

3.資源への投資

・バフェットは、今まで資源株への投資を否定してきました。

・なぜなら、石油やガス、鉄鉱石、石炭などのコモディティーを売る会社は、ライバル会社に対して商品における差別化ができないために(例えば、我々がガソリンを買うとき販売企業にこだわらないのと同様に)、業界内で競争優位性を確保することが困難だからです。

・一方で、総合商社の利益に占める資源の割合は非常に大きく、市場からは商社は資源株とみられています。(現在資源比率を減らす努力をしていますが)

・これも、バフェットの過去のバフェットの投資判断とはかけ離れているポイントといえるでしょう。

STOP

このような理由で、今回の総合商社への投資はバフェットの投資判断と考えることは難しいです。

一方でプレスリリースで、バフェット自らのコメントがあること(これは非常に珍しい)、長期投資であると明言していること(補佐役の二人はしばしば中期で取引を行う)、を考えるとバフェットの判断であることも匂わせます。

いずれにしても、世界的に見ると「衰退国」という位置づけの日本が、伝説の投資家に興味を持ってもらえたというのは、日本人としてうれしい限りです。

バフェットの最新ポートフォリオはこちら↓

バフェット最新ポートフォリオ(2020年6月30日時点) 2020年4月~6月までの売買実績も公開

バフェットの投資哲学は以下↓

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「事業内容を理解できる企業」~

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~城の周りの「堀」の正体~

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~誠実で有能な経営者の見分け方~

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「魅力的な価格」の正体~

以上

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[ 2020/09/01 12:03 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バフェットが日本の五大商社に投資!元商社マンが商社の先行きを分析

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<バフェットが日本の五大商社に投資!>

・バフェットは8月30日、バークシャーの子会社を通じて日本の五大商社(三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、住友商事、丸紅)に投資したことをコメント。現時点で各社の5%以上の持分を保有。総額6000億円ほど。

・長期保有意向で、株価次第で持分比率をそれぞれ最大9.9%まで引き上げる可能性あり。

・バフェット曰く、「日本と5社の未来に参加することができてうれしく思う。日本の5大商社は世界中に多くの合弁事業を保有しており、今後もそれらのパートナーシップ拡大していくだろう。将来的に相互に利益になるようなことがあればと望んでいる。」

原文:https://www.berkshirehathaway.com/news/aug3020.pdf

<コメント>

・衝撃的ニュースです。バフェットが日本の会社に投資したのは聞いたことがないからです。(あるかもしれませんが)
自分も上記の会社のいずれかに在籍していたのでうれしいです。

・一方で、中にいた身としては総合商社の先行きには若干の疑問が。

・商社は元々、貿易仲介ビジネスが主流だったものが2000年以降、事業投資に大きく舵をきり資源の分野などで大成功を収めました。一方で、近年は事業投資の分野でも行き詰っているのです。

・商社は事業に投資を行うとき、知見の浅さから事業主体にはなれないので、常に主体を担ってくれるパートナーが必要です。昔は商社のように大きな資本を出せて、低金利の日本から安い融資を引っ張ってこれたことにバリューがあったので、事業主体のパートナーからも評価を受けて共同出資が実現しました。

・しかし、昨今は世界中で低金利が常態化し、お金があふれているので、わざわざ大したバリューもないのに、異常にリスクを嫌い、それでいて高いリターンを要求する、いわばめんどくさい商社をパートナーに引き込みたいと思う事業主体が激減してきているからです。

・つまり、コバンザメのように良質資産の株主に入れてもらい、甘い蜜を吸ってこれた今までとは環境がガラッと変わってしまい、今ではそもそも投資をできる対象が激減しているのです。

・更に、投資の幅を広げて、企業への投資も行っていますが、異常にリスクを嫌う保守的な体質もあって、うまくいっている投資は多くありません。

・また、株式会社の企業形態をとっている以上、投資収益に対しても法人税は免れず、さらに会社の中の経費を賄ってあまりあるリターンを出せなければ存在意義がありません。つまり手数料が高いファンドのようなものなので、リターンが魅力的でなければ投資家が商社に投資する意味がないのです。
(通常、ファンドは「株式会社」ではなく、「投資事業組合」の形式をとっているため、パススルー課税が適用されて法人税がかかりません)

・ということもあって、魅力的な投資リターンを出すための環境が失われた現在の商社の将来性には疑問を抱かざるを得ないです。但し、めちゃめちゃ優秀な人が多いのは事実であり、このような状態からも脱却してくれる可能性はありますが。

以上

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[ 2020/08/31 10:00 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バフェットのバンクオブアメリカ株買い増しが止まらない

バフェット名言集


・バークシャーハサウェイは7月31日~8月4日の間、米銀行大手バンクオブアメリカ(BAC)を購入単価24.81ドルで、総額337百万ドル購入。

・同社は今年7月20日以降BACを大量に買い増しており(前回記事)、その額20.7億ドル。

・バークシャーの有価証券ポートフォリオ(2020年3月末時点)ではBACは既に保有比率が2番目に多い銘柄で、今回の追加投資でバークシャーの保有株数は10.3億株、時価約258億ドル(2020/8/6時点)ということになります。(保有比率1位はアップル)



日付購入株数購入単価購入額(百万ドル)
07/20/20209,626,51523.51226.3
07/21/202011,116,44924.23269.3
07/22/202013,159,65924.14317.7
07/23/20202,497,52324.3560.8
07/24/20206,119,14324.37149.1
07/27/20207,807,70024.07188.0
07/28/20205,585,71624.32135.8
07/29/20206,223,68024.70153.7
07/29/20201,972,16625.2449.8
07/30/20207,399,15424.69182.7
07/31/20207,148,02024.68176.4
08/03/20202,682,06124.9566.9
08/04/20203,754,22024.9793.7
合計85,092,00624.332,070.3
(バークシャーハサウェイのSEC提出資料を参照)

以上

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[ 2020/08/06 11:08 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バフェットがバンクオブアメリカ株を大量買い増し

バフェット名言集


・バークシャーハサウェイのSEC提出資料によると、同社は7月20日~30日の間、BACを購入単価24.24ドルで、総額1733百万ドル購入したとのこと。

・バークシャーの有価証券ポートフォリオ(2020年3月末時点)ではBACは既に保有比率が2番目に多い銘柄で、今回の追加投資でバークシャーの保有株数は10.2億株、時価約250億ドルということになります。(保有比率1位はアップル)

・1,000百万ドル以上の投資はバフェット&マンガーの投資判断といわれており、BACへの投資も彼ら二人の投資判断である可能性が非常に高いです。

・SECのルール上、企業の発行済株式数の10%以上を保有する株主は、当該株式の売買実行日から2営業日以内に売買実績をSECに報告する必要があり、バフェットはこれを嫌って特にお気に入りの銘柄以外は保有株比率を10%以下にするように投資してきました(実際にこの理由でWFC株を調整売りしたことがあります)。一方、BACに関しては10%以上を保有しており、相当なお気に入りであるということがわかります。

・現在コロナに起因する融資の貸し倒れ懸念及び低金利の長期化懸念から銀行株はかなり売り込まれています。一方、銀行ビジネスに強気なバフェットはこの最もダメージを受けている局面で巨額の投資を行ったことになります。まさにバリュー株投資家の真骨頂といえる投資です。

日付購入株数購入単価購入額(百万ドル)
07/20/20209,626,51523.5105226
07/21/202011,116,44924.2261269
07/22/202013,159,65924.1416318
07/23/20202,497,52324.34861
07/24/20206,119,14324.3664149
07/27/20207,807,70024.073188
07/28/20205,585,71624.3168136
07/29/20206,223,68024.7035154
07/29/20201,972,16625.238450
07/30/20207,399,15424.6914183
合計71,507,70524.241733

(バークシャーハサウェイのSEC提出資料を参照)

以上

りろんかぶお

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[ 2020/07/31 10:56 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バークシャー株がかなり割安

バフェット名言集


<1.バークシャーの想定株主価値>

①バークシャー株主価値 (2020/3/31時点): $371,565 million (BRK Annual Report参照)
②2020年4月~現在(7/17)の想定投資損益:  $42,471 million ((参考)4.バークシャー想定投資損益、参照)
③2020年4月~6月の投資損益以外の想定税後利益: $4,900 million (前期実績を採用)
バークシャー株主価値 (2020/7/17時点): ①+②+③= $ 418,936


<2.バークシャーの想定株価>

現在 at 2020/7/17過去の自社株買基準過去5年平均
予想PBR1.11.21.4
予想株価191.01206.98241.47


<3.コメント>

・2020年1Qで約50billion(約5.5兆円)の損失を出して世間を驚かせたバークシャーですが、既に保有株の株価はかなり回復しており、損失の6割程度は取り戻している。

・バークシャーは現在も株価のさえない銀行株を大量保有しているため、これらに足を引っ張られているものの、最大保有のアップルは過去最高値を更新中で孤軍奮闘。アップルは現時点で有価証券ポートフォリオの保有シェア40%を越えているとみられる。

・現在の保有株の株価を基に計算した株主価値と、PBRの過去5年平均(1.4倍)を使えば、予想株価は241.47ドルであり、現在の191ドルはかなり割安に見える。

・バフェットは過去に、バークシャーが本質的価値より割安と判断できるPBR水準を1.2と言及しており(故にこれが過去の自社株買いの判断基準。現在は撤回)、足元のPBR:1.1はそれと比較しても割安と判断できる。

(参考)バークシャー想定投資損益

計算方法:3月末時点の保有株を前提(その後売却が判明している航空株は除く)に、現在(7/17)の時価から3月末時点の時価を差し引いて計算。

バークシャー保有株
(2020/3/31時点)
保有株数現在株価
(2020/7/17時点)
(a) 時価
(2020/7/17時点)
(b) 時価
(2020/3/31時点)
AAPL245,155,566386.0994,652,112,47762,340,609,000
BAC925,008,60023.9322,135,455,79819,637,932,000
KO400,000,00046.1518,460,000,00017,700,001,000
AXP151,610,70096.3214,603,142,62412,979,391,000
WFC323,212,91825.468,229,000,8929,276,210,000
KHC325,634,81834.411,201,837,7398,056,205,000
MCO24,669,778289.387,138,940,3585,217,658,000
JPM57,714,433100.015,772,020,4445,196,030,000
USB132,459,61837.564,975,183,2524,563,233,000
DVA38,095,57084.813,230,885,2922,897,549,000
BK79,765,05736.742,930,568,1942,686,487,000
CHTR5,426,609558.033,028,210,6202,367,684,000
VRSN12,815,613198.392,542,489,4632,307,964,000
DAL71,886,96302,050,935,000
LUV53,642,71301,910,218,000
V10,562,460193.52,043,836,0101,701,823,000
GM74,681,00026.852,005,184,8501,551,872,000
COST4,333,363326.271,413,846,3461,235,572,000
MA4,934,756299.351,477,219,2091,192,040,000
AMZN533,3002999.91,599,846,6701,039,786,000
LSXMK30,850,98535.581,097,678,046975,508,000
PNC9,197,984104.99965,696,340880,431,000
UAL22,157,6080699,073,000
SIRI132,418,7295.95787,891,438654,149,000
KR18,940,07933.73638,848,865570,475,000
MTB5,382,040102.52551,766,741556,665,000
AAL41,909,0000510,871,000
LSXMA14,860,36035.63529,474,627470,925,000
GL6,353,72775.97482,692,640457,278,000
AXTA24,070,00023.74571,421,800415,689,000
TEVA42,789,29512.3526,308,329384,248,000
QSR8,438,22557.87488,320,081337,782,000
STOR18,621,67422.34416,008,197337,425,000
SYF20,128,00023.75478,040,000323,860,000
LBTYA19,310,00023.09445,867,900318,808,000
STNE14,166,74840.36571,769,949308,410,000
GS1,920,180214.67412,205,041296,841,000
SU14,949,03117.08255,329,449236,195,000
OXY18,933,05417.01322,051,249219,245,000
BIIB643,022279.54179,750,370203,440,000
RH1,708,348281.89481,566,218171,638,000
LBTYK7,346,96822.74167,070,052115,421,000
JNJ327,100149.2548,819,67542,893,000
PG315,400124.7639,349,30434,694,000
MDLZ578,00053.0430,657,12028,946,000
LILA2,630,7929.5825,202,98727,676,000
LILAK1,284,0209.3912,056,94813,174,000
VOO43,000294.7712,675,11010,183,000
SPY39,400320.7912,639,12610,155,000
UPS59,400119.747,112,5565,549,000
合計217,998,050,395175,526,846,000
4月以降の投資損益
(a) - (b)
42,471,204,395

以上

りろんかぶお

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[ 2020/07/17 11:50 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

【1分解説】バークシャーが米ドミニオンのガス輸送・貯蔵部門を約1兆円で買収

バフェット2


・米エネルギー大手のドミニオンエナジーは、自社のガス輸送・貯蔵部門の大部分を、総額$9.7 billion(約1兆円。$5.7billion(約6,000億円)の負債引継含む)でバークシャーハサウェイに売却することで合意。

・売却資産(全て米国内)は以下。

ガスパイプライン・貯蔵設備:7,700 mile分
ガス液化・貯蔵設備:Cove Point LNGプロジェクトの25%分(ドミニオンは元々75%保有)
ガス貯蔵設備:900 bcf (9,000億立法フィート)

・ドミニオンは、2050年までのCO2純排出量ゼロを明言しており、今回の資産売却もその一環。

・バフェットは、「素晴らしい天然ガス資産を、我々のエネルギー部門傘下に加えることができて大変光栄に思う」とコメント。

Dominion Energyのニュースリリース:
https://news.dominionenergy.com/2020-07-05-Dominion-Energy-Agrees-to-Sell-Gas-Transmission-Storage-Assets-to-Berkshire-Hathaway-Energy-Strategic-Repositioning-Toward-Pure-Play-State-Regulated-Sustainability-Focused-Utility-Operations

<著者コメント>

・バークシャーは2019年、米石油大手オクシデンタル・ペトロリアムの優先株引き受けで10 billion (約1.1兆円)投資しましたが、今回も引き続きエネルギー資産を買収。

・脱化石燃料という世の中の流れがある中、エネルギー資産購入はその流れに逆行しますが、だからこそ割安に優良資産を買収できるということだと思います。

・今回バークシャーが買収したドミニオンのガス輸送・貯蔵部門の財務面(2019年)は以下。
※今回買収した資産はガス輸送・貯蔵部門の”大部分”ではあるものの”全て”ではないことには留意が必要。

売上:3,321百万ドル
純利益(コーポレート費用控除前):934百万ドル
総資産:20,900百万ドル

出典:ドミニオン社の2019年Annual Report

・つまり、簿価約20 billionの資産を9.7billionで購入したことになるので、かなり割安に買収できていることがわかります。ドミニオンのように脱化石燃料をコミットしている会社は、化石燃料資産を”売りたがっている”ので、こういうディールは買い手優位に働きやすいですね。

・ちなみに米国エネルギー情報局(EIA)の米国内エネルギー生産量の将来予測は以下。比較的クリーンなエネルギーとされる天然ガスは今後需要が伸びていくとされており、化石燃料もひとくくりで「売り」と考えると間違ってしまうということがわかります。

エナジー需要_20200706

以上

りろんかぶお

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[ 2020/07/06 11:50 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バークシャーが不動産に投資をしない2つの理由

バークシャーハサウェイ


ウォーレンバフェット率いるバークシャーハサウェイは、これまで様々な業種に投資を行ってきましたが、なぜか不動産への投資は行ったことがありません。

この理由を解説した記事がありましたのでご紹介します。

出典:https://finance.yahoo.com/news/warren-buffett-why-berkshire-hathaway-210202230.html?.tsrc=fin-srch

不動産への投資を行ってこなかった理由について、バフェットは以下の2つのポイント挙げています。

1.割安価格になりにくい

・不動産業界は他のアセットと比較してほとんどの場合において適正な価格付けがされている。

・これは、リートを含め多数の不動産投資家が存在し、不動産という単一アセットの価値評価が比較的簡単であるため、ミスプライスが発生しにくいことが理由。

2.税金の問題

・リートの場合、税前利益の90%以上を投資家に分配すれば法人税が免除されます。

・一方で、バークシャーハサウェイは「株式会社」という法人格故に、リートのような法人税免除は適用されません。

・つまり、バークシャーが不動産投資を行うと、バークシャーにおいて法人税が発生し、バークシャーが投資家に配当するときにも配当課税が発生すため二重課税になってしまうのです。

STOP

・ここから得られる考察としては、日本において今まで大手不動産会社が一手に担ってきた不動産の「開発」と「保有」というのは分業されるだろうということです。

・なぜなら、上述した通り、不動産を「保有」して得られる賃料収入には、株式会社であれば法人税がかかるものの、リートにおいては条件をクリアすれば法人税がかからないからです。

・よって、三菱地所や三井不動産などの大手不動産会社は不動産の「開発」に特化するようになり、開発した不動産をリートに売却してリートが「保有」する、というようなスキームに徐々に変化していくことが考えられます。

・なぜこのような変化が今まで起こってこなかったかというと、そもそも日本でリートが解禁されたのが2000年(米国では1960年)なので、現在はビジネスモデル変革の過渡期だからといえるでしょう。

以上

りろんかぶお

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[ 2020/06/25 11:41 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(0)

バークシャーへの投資は二重課税?

バークシャーハサウェイ


バフェットの買った株を後追いで買うくらいなら、バークシャーハサウェイ自体を買えばいいという人がいます。

バークシャーを通してバフェットが投資してくれるのだからと。

また、投資ファンドにお金を預けるくらいなら、バークシャーに投資すればいいという人がいます。

投資ファンドに預ければ、高額の成果報酬(高いところでは投資収益の20%程)を支払う必要があるが、バークシャーハサウェイでは、会社自体の年間利益が100億ドルを優にこえるのに対して、天才ファンドマネジャーバフェット社長への給料は年間0.001億ドル(1100万円程)なので、つまり成果報酬は0.001%にも満たないのだからと。(実際には他経費も掛かりますが)

「個人あるいはファンドへの投資」と「バークシャーへの投資」を比較するときに一つ考えておかないといけないことがあります。

それが税金の話です。

1. 個人あるいはファンドへの投資

個人で個別株などを購入した場合、売買によって生じたキャピタルゲインや配当に対して所得税(+住民税)を払う必要があります。

日本では2020年1月時点で20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%、住民税5%)です。

またファンドへ投資した場合、そのファンドが代わりに個別株などに運用してくれてそこで発生したキャピタルゲインや配当は、ファンドの段階では課税されず、出資者である個人に分配されたときにはじめて個人の個別株投資と同様の税金(20.315%)が発生します。

これはファンド自体に課税がなされると、出資者には課税後の利益が分配され、その分配金に対してさらに所得税が課税されるという二重課税が発生してしまうので、運用委託先であるファンドではパススルー課税(ファンドでは課税されない)が適用されるのです。


2. バークシャーへの投資

バークシャーは株式会社なのでパススルー課税が適用されません

よって、バークシャー社によって企業の一部に投資する投資活動(※)で生じたキャピタルゲインや受取配当(但し受取配当は半分程度が課税所得から控除可能)に対して、バークシャーはファンドと違って法人税を支払う必要があります。(財務諸表を見るとおよそ約25%の法人税率)

バークシャー株主は、バークシャー株を売却してキャピタルゲインが発生した時や配当を受け取った時に個人として更に所得税を払う必要が出てくるので二重課税になるのです。

これはバークシャーの財務諸表からもわかりますし、バフェットからの手紙でバフェット自身も認めていることです。
ただ、バフェットの投資方針はバイアンドホールドなので実際の税金支払いはかなり繰り延べています。

※但し、バークシャーの連結子会社の場合、連結子会社レベルでの法人税支払いがバークシャー自身の法人税支払いとなるのでこのような二重課税は生じない。

3. 税金比較~「個人あるいはファンドへの投資」と「バークシャーへの投資」~

「個人あるいはファンドへの投資」
(※税金の影響のみを見るためにここではファンドに支払う手数料は省略)

キャピタルゲイン:+100
ファンドでの課税:0
個人(日本)での課税:▲20.315 (100×20.315%)
税後利益:79.685 (100 – 20.315)

「バークシャーへの投資」

キャピタルゲイン:+100
バークシャーでの課税:▲25
個人(日本)での課税:▲15.236 ((100 – 25 )×20.315%)
税後利益:59.764 (100 – 25 – 15.236)

ここまでの差が出てきちゃいます。
また、ファンドへの成果報酬がヘッジファンドで一般的な20%だとしても、バークシャーで発生する25%の法人税の方が大きいわけです。。

4. まとめ

税金の観点のみから言うと、バークシャーのような投資会社への投資というのはデメリットが大きいのも事実ということがわかりました。

但し気を付けなければいけないのがこれは「税金の観点のみ」の分析です。

例えば、バークシャーのような保険会社では、被保険者から保険料を受け取って、不測の事態が起こった時に保険金を支払うまでの間、その保険準備金を運用することができるので、その運用益で利益を上げるビジネスモデルです。

バフェットは保険準備金をフロートといっていますが、このフロートを実質的なレバレッジとして投資収益を高めています。

これは個人やファンドにはできない芸当なので、これはバークシャーならではの大きなメリットといえるでしょう。

このように、株式会社ならではのメリットもありますし、なんといっても伝説的投資家に運用してもらえることもあるので、バークシャーへの投資を否定するわけでは全くありませんが、税金に関する豆知識も頭の片隅に入れておいてもいいのかもしれません。

以上

りろんかぶお

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[ 2020/01/24 12:47 ] 12.バフェット関連その他 | TB(-) | CM(1)
プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


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