バフェット部 セミリタイアした東大卒元商社マンの米国株情報サイト

M&Aを手掛けた東大卒元商社マン(証券アナリスト資格有、現在はセミリタイアし専業投資家)が主に米国株の理論株価を全力分析!

【バフェットの教え】 イネビタブルズ(保有していなければならない企業)

バフェット名言集


【バフェットの教え】 イネビタブルズ(保有していなければならない企業)
※1996年のバフェットの手紙からの引用。(著者翻訳)

コカ・コーラやジレット(現P&G)などの企業は、「イネビタブルズ(所有していなければならない)」と表現してもいいかもしれません。これらの企業が10年後、20年後に、清涼飲料や髭剃りの分野でどれほどの業績をあげているかについて、多少異なる予想が存在するでしょう。私は、これらの企業が今後、製造、流通、包装、製品開発の面で、努力を継続する必要がないといっているわけではありません。しかし、生涯にわたる投資期間においても、コーラとジレットが世界中でそれぞれの分野における支配を強めていくだろうということに、例え彼らのライバルでさえ疑問を呈するものはいないでしょう。確実に、彼らの事業分野での支配はおそらく強まるでしょう。両社は過去10年間で既に巨大な市場シェアを大幅に拡大しており、事業の全ての面が今後10年間もそのパフォーマンスを繰り返すことを示しています。

ハイテク企業や成長の初期段階にある企業の多くがイネビタブルズよりも数段速い成長を見せるでしょう。しかし私は、素晴らしい成果を期待するよりも、確実な良い成果を好みます。

チャーリーと私は、生涯にわたってほんの一握りのイネビタブルズにしか出会えないでしょう。リーダーシップだけでは確かな結果を保証できません。長期にわたって無敵を誇ったGM、IBM、シアーズでさえ数年前に衝撃を目の当たりにしました。一部の業界または事業では、リーダーに実質独裁的な権限を与えます。その結果これらの企業は自然の法則として「肥えるものだけが生き延びる」という考えを確立する傾向がありますが、そのほとんどは生き残ることができません。したがって、イネビタブルズに見える企業の中にも、今は高波にうまく乗れていてもライバルからの攻撃に非常に弱い、多くの「詐欺師」が紛れ込んでいるのです。イネビタブルズに必要な条件を考えれば、決してNifty Fifty(突出した50銘柄)やTwinkling Twenty(きらめく20銘柄)程の数の企業探し当てることができないことを認識しています。したがって、我々のポートフォリオには、いくつかの「かなり有望な」銘柄も加えているのです。

もちろん、最高のビジネスであっても割高ということはあります。高値掴みのリスクは定期的に訪れますが、私たちの意見では現在(1996年当時)は、イネビタブルズを含め実質的に全ての株の投資家にとってそのリスクが極めて高いといえるかもしれません。過熱した市場で投資を行う投資家は、投資した企業(例えそれが優れた企業だとしても)の本質的価値が、自身が支払った価格に追いつくのにとても長い時間を要するかもしれないということを認識する必要があります。

はるかに深刻な問題となるのは、優れた企業の経営陣が横道にそれて、本業である素晴らしいビジネスを怠り、まあまあかそれより悪い他の事業に注力し始めるようなケースです。そのようなことが起こったとき、投資家の受難はしばしば長引きます。残念ながら、それは何年も前にコカ・コーラとジレットの両方で発生したのです(数十年前、コカ・コーラはエビの養殖事業を行い、ジレットが石油開発をしていたということをあなたは信じられますか?)。優れていると思われるビジネスへの投資を検討するとき、チャーリーと私が最も恐れることは「焦点が外れる」ことです。ビジネスに傲慢または退屈が存在すると、マネージャーの注意がそれ、その結果企業価値が停滞するのを、私達は頻繁に見てきました。しかし、コカ・コーラとジレットの現在の経営陣を見れば、そのようなことが再び起こることはないといえるでしょう。

STOP

・イネビタブルズの考え方は非常に示唆に富みます。全ての投資家が自身にとってのイネビタブルズを探し当てることが重要になってくるでしょう。

・一方でバフェットはイネビタブルズに必要な要素が何なのかということを具体的には教えてくれません。バフェット自身も別の手紙で、「それはどんなデータベースを用いようと数値化するのは不可能」といっております。

・しかし、「コカ・コーラやジレットは、ブランドネームの力や商品の特性、また流通システムの強さにより並外れた競争力が生み出され、将来に備えて堀が築かれて行きます」とも述べており、それらの優位性を数値化はできないにしても「見ればわかる」というのです。

・私自身も髭剃りを買うときは毎回ジレットを買ってます。なぜなんでしょうか?その他にも、日々生活する中で何気なく毎回この製品を使うというのがどんな人にもあると思います。「何気なく」だけれども「毎回必ず」その製品を使っている。無意識のうちにそれを選んでいたけど、「なぜそれを選んでいるのか?」をひも解いていけば、それぞれにとってのイネビタブルズの要素が見えてくるかもしれません。

以上

いつもありがとうございます。参考になったと思って頂けた方は応援ボタンを押して頂けますと励みになります。
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

りろんかぶお

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/05/29 11:21 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

バークシャーハサウェイ株主総会まとめ(2020年5月)

株主総会_20200503


2020年5月2日にバークシャーハサウェイの株主総会が開催されました。

今年はコロナの影響でオンライン開催。例年はバフェットとマンガーの二人による質疑応答ですが、今年はカリフォルニア在住のマンガーは不在(飛行機に乗るのを避けるため)。

会議のハイライトは以下の通りです。

1.2020年第一四半期決算と2020年4月の投資動向

同日朝、バークシャーハサウェイ は2020年第一四半期決算を発表。サマリーは以下の通り。

・純損益は$49.7 billion(約5兆円)の赤字。投資先株価下落に伴い$70.3 billion (約7.5兆円)の評価損が生じたことが主因。

・株式の購入は4,003百万ドル(約4300億円)、売却が2,166百万ドル(約2300億円)。現金及び保有国債は2019年12月末$128 billion(約13兆円) から2020年3月末時点で$137 billion(約14兆円) に増加。

・更に、4月は株式購入が426百万ドル、売却が6,509百万ドルであったことも言及。

従来、バークシャーは株価大暴落時に大規模な投資を行ってきただけあって、どの企業にどれだけの投資が行われたかが注目されましたが、「ほとんど動いていなかった」ことに多くの投資家が驚いたものと思われます。

2.「魅力的な投資は見当たらなかった」

2009年の金融危機では、危機に瀕した金融機関を中心に、優先株を通して直接企業に資本注入する形で巨額の投資を行ったバークシャーなるも、今回のコロナショック下では、「魅力的な投資はなかった」と話し、今のところ巨額の投資は行っていないとのこと。

背景には、FRBの巨額の資本供給が、バークシャーの投資機会を奪ってしまったという事実があるようです。

バフェットは、「今はお金を借りるのに非常に良い時期です。つまり、(バークシャーのように)お金を貸す側にとってはそれほど良い時期ではないのです。」とコメント。

3.「今後、株式市場に何が起きるかわからない」

「株式市場に明日何が起きるか私はわからないし、誰もがわからないだろう。」とバフェットは述べた。

「アメリカが時間とともに前進することに関して自信はあるが、2001年9月の同時多発テロや、今回のコロナショックで学んだように、市場に関していえば何が起こっても不思議ではありません。アメリカに賭けることは賛成だが、どのように賭けるかは注意が必要だ」

「感染第2波が来たときに米国社会がどう反応するのか分からない」と彼は付け加えました。

「コロナの影響がどのくらい続くかは誰にもわかりません。ほとんどの人は、ウイルスが夏の数ヶ月で拡散がある程度減少すると思っていますが、多くの人はそれがいつか戻ってくると思っています。」

「ウイルスは私たちの今後の行動を決定します。たくさんの有能な人がいますが、未知のものもあります。そして、健康に関する未知のものは、経済に関する未知のものを生み出します。」とバフェットは付け加えた。

このようにバフェットは、現状に対しとても悲観的であり、今後の見通しがとても不透明であることを述べています。

バーゲンセールとも言われる今の市場において、不気味に積みあがったバークシャーの現金は、更なる大恐慌の到来をバフェットが予期していることを示唆しているのではないかと思わずにはいられません。

4.保有航空株を全売却

バフェット氏は、米国の4大航空会社であるアメリカン航空、デルタ航空、サウスウエスト航空およびユナイテッド航空に巨額の投資をしており、2019年末時点で保有時価は$10 billion(約1兆円)を超えました。

但し株主総会にてバフェットは、4月にこれらの航空会社への株式を全て売却したと述べました。

「航空業界には非常に大きな変化が起きました。航空会社にとって世界は変わったのです。今後うまくいくことを願いますが、大きな傷を負う可能性もあります。」

「人々はこのロックダウン期間飛行機に乗らないように要請されました。今後、人々が今までと同じように飛行機に乗ろうと思うかわかりません。」

バフェット氏は、今回の自粛期間を経て、人々が元の行動様式に戻るのか疑問に思っていると語りました。

バフェットは、航空客が70~80%戻ってきたとしても、航空会社が今保有している航空機の数は顧客数に対して過剰であり、この供給過剰状態が価格競争の激化をまねくのではないかと述べています。

また、航空会社は現在政府から巨額の融資を受け、更に将来政府が割引価格での株式購入できる権利を獲得している為、潜在的な巨額の売り圧力があり、これが株価の上値を重くすると見ているとも語りました。

5.オクシデンタルペトロリアムへの投資

バークシャーは、2019年4月にオクシデンタルに約$10 billion(約1兆円)の優先株投資を行いました。

一方、2020年4月末にWTI原油先物価格は1バレルあたりマイナス$ 37に急落し、オクシデンタルへの投資も心配されていました。

バフェットは、「オクシデンタルや他の石油会社に投資していた投資家は、原油価格の見通しを間違えたという意味で私と同じですね。」とした上で。

「オクシデンタルへの投資は当時の原油価格では魅力的でしたが、現在の原油価格水準では機能しません。この価格水準では、石油生産は今後数年間減少することでしょう。」と述べました。

6.ボーイング

バークシャー自身はボーイングへの投資は行っていないものの、ボーイングについても以下の通り言及。

「ボーイングは、今回のコロナ騒動においてとても状況がひどい会社の1つであり、このような事態はとても重大です。ボーイングは巨大な輸出業者であり、ボーイングの業績は多くの下請け企業に影響を与えるからです」とバフェット氏は述べています。

「航空会社は自身の未来がどうなるかわかっていないし、私自身も航空業界の先行きが見通せません。私たちは、将来的に飛行機に乗るようになるでしょうが、問題は航空会社が新たな航空機を必要とするかどうか、そして必要となるのがいつなのか、です。この問題はボーイングのみならず多くの人々に影響を与えるでしょう。」とも述べました。

7.S&P500指数をアンダーパフォーム

バフェットは、バークシャーが近年S&P 500に対すしアンダーパフォームしていることに関して、

「実際のところ、私は人々にS&P 500への投資を推奨しています。バークシャーは、時間をかけて妥当な利益を上げる他の単一投資と同じくらい健全ですが、私は今後10年間でS&P 500をアウトパフォームできるかどうかということに人生を賭けたくはないのです。」

規模が巨大化したバークシャーが、市場平均に打ち勝つことは困難ですが、バフェット氏は保険事業によってフロートを活用できるという利点があるとも述べました。

8.「Never bet against America」

不確実性が高まっている中で投資は困難な状況にあるものの、バフェットは長期的には株式は依然として米国債よりも優れた投資であると説明しました。

「株式を長期間保有する場合、株式は30年国債よりも優れた結果を生み出します。但し、これは健全な投資についてのみ当てはまります。」と述べました。

ウイルスを評価するのは難しく「想定されうるシナリオの範囲は多少狭まっているものの、経済的な側面でいうと将来のシナリオの幅はまだ非常に広いです。あなたがもし経済活動の多くの部分を自発的にシャットダウンしたときにどのようなことが起こるかわかりません。」

としつつも、過去の大恐慌や南北戦争を乗り越えたことを引き合いに「基本的には誰であってもアメリカの発展を止めることはできないでしょう」と述べました。

「Never bet against America(決して米国の成長に逆らうような賭けをしてはいけない)」ということを強調しました。

STOP

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/05/03 23:16 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

バフェットの名言集~市場の変動に対する心構え~

バフェット名言集


<バフェットの名言集~市場の変動に対する心構え~>
※全て「バフェットの手紙」からの引用。

「株式への投資時期を見計らう場合、他の人が貪欲である時には警戒すべきであり、自ら貪欲になるのは他の人々が警戒している時だけにすべきです。」

「最高のビジネスが一度きりの、非常に大きいけれど解決することができる問題に直面した時が、素晴らしい投資の機会なのです。」

「経済の中で金融混乱が時々見られるとしても、他の人が生存をかけて争う中で、私たちは財務面でも気持ちの面でも攻めに出る用意ができているのです。このため、私たちは2008年のリーマンブラザーズの破たんが起きてから25日間の混乱の中で156億ドルの投資ができたのです。」

「不合理な思惑売買で巨額な資金を動かすファンドマネジャーによってボラティリティが生じれば、真の投資家にとって賢い投資行動をとるための機会を増やすことになります。」

「投資家として成功するためには、優れた企業判断と自分自身の考えや行動を市場に渦巻く強い感情から隔絶できる能力との両方を備えることが必要なのです。」

「「市場は下落し、投資家に損失発生」という見出しを目にすれば、笑みがこぼれるでしょう。皆さんは心の中でこのように言いなおしているはずです。「市場は下落し、投資を引き上げる人々には損失発生。しかしこれから投資する人々にとっては利益に」。記者はこの自明の理を忘れがちですが、全ての売り手には買い手がおり、一方が損失をこうむればもう一方には利益となるのです。」

「短期的に見ればマーケットは票数計算機に過ぎないが、長期的に見れば体重計だ」
※これはバフェットの師ベンジャミングレアムの言葉。株価は、短期的には市場参加者の需給で決まるが、長期的には本質的な企業の内在価値に収斂する、というもの。

STOP



以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/03/02 14:16 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

2019年度バフェットからの手紙(和訳)①

berkshire.png


<2019年度バフェットからの手紙(2020年2月)>
(りろんかぶお訳)

Berkshire’s Performance vs. the S&P 500

2019年
Berkshire:11.0%
S&P500 (with dividend):31.5%

1965-2019 平均年率リターン
Berkshire:20.3%
S&P500 (with dividend):10.0%

Overall Gain – 1964-2019
Berkshire:2,744,062%
S&P500 (with dividend):19,784%

バークシャーハサウェイ社株主の皆様へ:

バークシャーの2019年純利益は814億ドル(GAAP)でした。この数字の構成要素は、営業活動に伴う純利益240億ドル、株式投資からの実現利益37億ドル、株式投資からの未実現利益537億ドル、からなります。これらは全て税引後ベースです。

この537億ドルの利益には注意が必要です。2018年に課せられた新しいGAAPルールの結果、保有証券の未実現損益も純利益に含めなければいけなくなりました。昨年の手紙で述べたように、チャーリー・マンガーも私もこの新ルールには賛同できません。

実際、会計専門家によるこのルールの採用は、彼らの考え方の途方もない変化でした。2018年以前、GAAPは、証券取引を事業とする会社を除き、保有証券の未実現利益を会社の損益に含めることを認めず、未実現損失は、「一時的ではない」と見なされた場合のみ含める、と主張していました。一方現在のルールでは、バークシャーは、多くの投資家、アナリスト、コメンテーターが重要視する各四半期純利益に、保有株式の上下動を含める必要があります。たとえそれらの変動が気まぐれであっても。

バークシャーの2018年と2019年の業績は、新しい規則に対する我々の懸念を明白に示しています。2018年は株式市場が下落した年で、バークシャー保有証券の未実現利益は206億ドル減少したため、バークシャー全体の純利益はGAAP会計上わずか40億ドルでした。 一方、2019年は、保有株式が上昇し前述の通り未実現利益が537億ドル増加し、結果としてGAAP会計上の純利益は814億ドルとなりました。株式市場の上昇が、バークシャーのGAAP会計上の純利益を1,900%増加させたのです!

一方、私たちが考える実際の世界では、会計の世界とは対照的に、バークシャーの保有株式(平均約2,000億ドル)の本質的な価値は、この2年の期間を通じて着実かつ実質的に増加しました。

チャーリーと私は皆さんに、バークシャーの営業純利益に焦点を合わせ(2019年にはほとんど変化していない)、投資による損益は実現したものであれ未実現のものであれ無視することをお勧めします。

我々は決して、これらの投資活動がバークシャーにとって重要性が低いといっているわけではありません。時間の経過とともに、ポートフォリオとしての保有株式は(予測不可能で非常に不規則な動きをするものの)大きな利益をもたらすと、チャーリーと私は期待しています。我々が楽観的である理由を見ていくために、次のトピックに進んでください。

(続く)

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/02/28 11:56 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

リーマンショック直後にバフェットが大量購入した銘柄

berkshire.png


バフェットの名言の中に、

「周りがどん欲な時に恐怖心を抱き、周りが恐怖心を抱いている時にどん欲であれ。」

というものがあります。

つまり、大暴落時等、みんながパニックになって冷静な判断ができないときは、優良企業でさえかなりの割安水準まで売り込まれるので、そのようなときに大量に買い出動した方がいい結果が得られるというものです。

では、実際にバフェット率いるバークシャーハサウェイは、直近の大暴落相場であったリーマンショック(2008年9月)の時にどのような投資行動を行っていたかを詳しく調べてみたいと思います。

<リーマンショック時のNYダウ株価チャート>

nyダウチャート

・上図の通り、リーマンショック(2008年9月)前の最高値は2007年10月頃の14000ドル程。

・その後サブプライムショックなどの影響でリーマンショック直前までに11400ドル程迄下落。

・2008年9月15日のリーマンブラザーズ破綻を受けて一気に金融市場がパニックになり、半月で8500ドル程度の水準まで下落。

・その後、実体経済への影響なども見えてきて、2009年3月に大底の6,600ドルの水準まで下落しました。但しそこからは順調に株価を上げていくという流れでした。

<バークシャーハサウェイの投資ポジション>
※$0.5 billion (約550億円)以上の投資のみマーカーで色付け

Untitled spreadsheet
普通株(保有時価$500mil以上の企業)

2007年12月末 2008年12月末 2009年12月末

企業 企業 保有株数増減 企業 保有株数増減

The Coca-Cola Company The Coca-Cola Company -(変動せず) The Coca-Cola Company -

Wells Fargo & Company Wells Fargo & Company Wells Fargo & Company ⤴($0.7 bil)

American Express Company P&G American Express Company -

P&G ConocoPhillips ⤴($6.0 bil) P&G

Burlington Northern Santa Fe Kraft Foods Inc. Kraft Foods Inc. -

Johnson & Johnson American Express Company - POSCO -

Kraft Foods Inc. U.S. Bancorp Wal-Mart Stores, Inc. ⤴($1.0 bil)

U.S. Bancorp Johnson & Johnson BYD Company, Ltd

Tesco plc Sanofi-Aventis Sanofi-Aventis

POSCO Tesco plc - ConocoPhillips

Anheuser-Busch POSCO Johnson & Johnson

Moody’s Corporation Wal-Mart Stores, Inc. - U.S. Bancorp

Sanofi-Aventis Washington Post - Tesco plc

ConocoPhillips Swiss Re ⤴($0.8 bil) Others

Washington Post Others



Wal-Mart Stores, Inc.




White Mountains Insurance




USG Corp




Others















持分法適用会社(持分20%以上の投資先)

2007年12月末 2008年12月末 2009年12月末

企業 企業 保有株数増減 企業 保有株数増減

なし Moody’s - Burlington Northern Santa Fe


Burlington Northern Santa Fe













優先株

2007年12月末 2008年12月末 2009年12月末

企業 企業 保有額 ($ billoion) 企業 保有額 ($ billoion)

なし GE 3.0 GE 3.0


Goldman Sachs 5.0 Goldman Sachs 5.0


Wrigley 2.1 Wrigley 2.1




Dow Chemical 3.0




Swiss Re 2.7












融資

2007年12月末 2008年12月末 2009年12月末

企業 企業 保有額 ($ billoion) 企業 保有額 ($ billoion)

なし Wrigley 4.4(劣後融資) Wrigley 4.4(劣後融資)




Wrigley 1.0(優先融資)


<普通株>
※500百万ドル(約550億円)以上の投資のみ

・リーマンショック前後の大量購入した普通株はConoco Phillips(5,969百万ドル)とBNSF(26,500百万ドル(買収))が巨額です。

・Conoco Phillipsの株式購入はリーマンショック前ですが、バフェット自身大失敗であることを認めております。Conoco Phillipsは石油会社なので業績が油価に大きく左右されます。そして油価は20-08年6月の140ドル近辺をピークにリーマンショックの影響で株価以上に大暴落し、2008年末までに40ドルを切る水準まで下落してしまったのです。油価暴落を受け、当然Conoco Phillipsの株価も暴落し、2009年にはバフェットも大部分を売却していますがこの投資でかなりの大損をしました。

・BNSFは北米最大の貨物鉄道会社の一つ。バフェットは、米国における貨物輸送においてはトラックよりも鉄道が優位と見て、2006年から同社の株式購入を開始し、2009年末時点で22.5%を保有していたが、2010年に残りの全株式を購入することで合意。

・他にも、再保険会社のSwiss Reや、元々のお気に入り銘柄のWels Fargo、Walmartもこの際に大量購入しております。

Conoco Phillips
購入時期:2008年前半
購入金額:5,969百万ドル(それまでの持分とあわせると当時合計7008百万ドル投資(簿価))

COPチャート

Swiss Re
購入時期:2008年
購入金額:773百万ドル

Swiss REチャート

Wels Fargo
購入時期:2009年
購入金額:692百万ドル(それまでの持分とあわせると当時合計7,394百万ドル投資(簿価))

WFCチャート

Walmart
購入時期:2009年
購入金額:951百万ドル(それまでの持分とあわせると当時合計1,893百万ドル投資(簿価))

WMTチャート

BNSF(100%買収)
購入時期:2010年2月12日
購入金額:26,500百万ドル(それまでの持分とあわせると当時合計約27,100百万ドル投資(簿価))

<優先株・融資>

・実は、リーマンショック後に大胆な投資を行っていたのは普通株ではなく優先株及び融資でした。

・優先株とは融資と普通株の間のイメージです。多くの場合、配当や会社清算時の残余財産を普通株より優先して受ける権利を有する一方、議決権に一定の制限が付された株式のことを指します。

・バークシャーは2008年以降の2年間で、GS、GE、Wrigley、DOW、Swiss Reに約21,000百万ドル投資及び融資しているのです。そしてその多くは、10%前後の固定配当があるのに加え、期間内に優位な価格で普通株に転換出来るオプションがついています。つまりリスクを抑えて確実に儲けられるような投資を行っていることがわかります。

・当時は資金繰りに窮していた企業が多く、金融機関も貸し出しをかなり渋っていたので、バークシャーの巨額の支援は多くの起業を救ったのです。

Goldman Sachs
購入時期:2008年10月1日
購入金額:約5,000百万ドル
優先株配当:年率10%(固定)
バークシャーのオプション:期間5年の間、優先株を普通株43,478,260株に転換可能(つまり期限内であれば時価がいくらであれ、$115/株で5,000百万ドル分投資できるということ)
期前弁済:GSは5,500百万ドル払うことでいつでも期前返済可能

GSチャート

Wrigley
購入時期:2008年10月6日
購入金額:約2,100百万ドル
優先株配当:年率5%(固定)
バークシャーのオプション:バークシャーは2016年に売買できる権利を得る

Wrigley(劣後融資)
購入時期:2008年10月6日
融資金額:約4,400百万ドル
利子:年率11.45%
満期:2018年

GE
購入時期:2008年10月16日
購入金額:約3,000百万ドル
優先株配当:年率10%(固定)
バークシャーのオプション:期間5年の間、優先株を普通株134,831,460株に転換可能(つまり期限内であれば時価がいくらであれ、$22.25/株で3,000百万ドル分投資できるということ)
期前弁済:GEは3,300百万ドル払うことでいつでも期前返済可能

GEチャート

Swiss Re(転換社債)
購入時期:2009年3月23日
購入金額:3,000百万スイスフラン(当時約2,700百万ドル)
社債利子:年率12%(固定)
バークシャーのオプション:2012年3月23日以降、転換社債を普通株120,000,000株に転換可能(つまり期限内であれば時価がいくらであれ、25スイスフラン/株で3,000百万スイスフラン分投資できるということ)
期前弁済:Swiss Reは2011年3月23日までであれば4,200百万スイスフラン、それ以降であれば3,600百万スイスフラン払うことでいつでも期前返済可能

Swiss REチャート

Dow Chemical
購入時期:2009年4月1日
購入金額:約3,000百万ドル(3百万株)
優先株配当:年率8.5%(固定)
Dowのオプション:2014年4月以降、Dowの株価が30日間の内20営業日以上の間$53.72/株を超えた場合、Dowは1優先株あたり普通株24.201株に転換できる(つまり期間中であれば時価がいくらであれ、$41.32/株で上限3,000百万ドル分迄投資できるということ)
期前弁済:GEは3,300百万ドル払うことでいつでも期前返済可能

Wrigley(優先融資)
購入時期:2009年
融資金額:約1,000百万ドル
利子:年率5%
満期:2013年~2014年

<まとめ>

・リーマンショック後のバークシャーの投資行動としては、優先株に重点を置いていることがわかります。

・また、優先株投資を行うための資金を捻出するため、バフェットが優良株と認める、P&G、Johnson & Johnson、Moody’s等を一部売却しており、それほどまで全力投資していたことがわかります。

・次に大暴落相場が来た時も、前回と同じように積極的に好条件の優先株投資を行うかもしれません。

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/02/12 12:39 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

集中投資 vs 分散投資~バフェットの教え~

集中投資 vs 分散投資


こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

資産運用の世界で一般的に良しとされる投資方法の一つに分散投資があります。リスクを分散できるからですね。
「卵は一つの籠に盛るな」という格言と共に広く言い伝えられる投資方法です。

これには投資対象の分散と投資タイミングの分散がありますが、
具体的に言うとS&P500やNYダウへのドルコスト平均法による投資が
それに当たります。

一方で、世界一の投資家であるウォーレンバフェットは分散投資の考え方には
賛成しておらず、むしろ少数銘柄への集中投資を進めております。

「もしあなたが企業の経済状態を理解し、相応の値付けがされている重要な長期的競争力を有する企業を5~10社ほど見つけられる「物のわかった」投資家なら、ありきたりの分散は勧められません。単に収益結果にダメージを与え、リスクを増やすことになりかねないからです。」

例えばバフェットが伝説の投資家として既に有名であった1988年、
ポートフォリオは以下の通りでした。

Capital Cities/ABC, Inc.:35.6%
GEICO:27.8%
Coca-Cola:20.7%
Washinton Post:11.9%
FHLM:4.0%

時価総額合計:3,053百万ドル

なんと5銘柄に集中投資していたのです。

バフェットはこうも語ります。

「ポートフォリオを分散させる必要があるのは、企業の経済的な状態を理解していないにも関わらず、投資家がその企業をアメリカ産業の長期的な盟主になると信じているような場合です。」

多くの投資家は、投資判断をするときに過去のチャートの動きやPERなどに基づいて投資してしまいがちですが、
本質的なビジネスを理解していないので何がリスクであるかわかりません。

そうするとリスクを分散させるためには、投資対象を分散させることが最も有効な手段となります。

一方、投資対象のビジネスを理解し、そのリスクも理解している場合、
やみくもに分散投資してリスクが高いかもしれない企業を保有するよりも、
リスクが小さいとわかっている企業に集中投資する方がよっぽどリスクが低いということです。

りろんかぶおは勤務先の商社で事業投資を担当しておりますが、
事業投資において最も重要なことはリスクの見極めです。

リスクを正確に見極めることができないと、誤った投資判断をしてしまったり投資金額を誤り
リスクが顕在化した時に収益性を著しく損なうからです。

リスクの見極めに必要なことは事業構造をしっかりと理解することです。

「投資」の世界では、事業投資でも株式投資でも本質は一緒だなと思う次第です。



上述のことをまとめると、

もしあなたが平均的なリターンを上回る運用成績を上げたいのであれば、

投資対象のビジネスを理解しリスクを見極め、最も素晴らしいと思ういくつかの銘柄に集中投資すること

が必要になってくるといえます。

りろんかぶおも、この点はまだまだですので共に頑張っていきましょう!

以下記事でもバフェットの投資戦略を分析しながら、ビジネスを理解することの重要性をまとめております。

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「事業内容を理解できる企業」~

以上

りろんかぶお

今後も皆様にとって有意義な情報をお届けできるよう精進致します!
もしよろしければ応援のポチをお願い致します!
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村



(一覧表は随時アップデート中!最新版はこちら!
スマホで御閲覧の方はトップ画面から最新記事をクリックいただき最下段ご参照ください)





Untitled spreadsheet
NYダウ銘柄
企業名(時価総額順)
※カッコ内はS&P格付け
※企業名クリックで
財務分析が見れます
理論株価 現在株価
(ドル)
(2017/10/28)
割安度
割高度
連続増配
(5年以上のみ)
時価総額
(百万ドル)
(2017/10/28)
最新決算年
純利益
(百万ドル)
実績PER
Apple (AA+) 138 163.05 18%  高 5年 842,190 45,687 18.43
Microsoft (AAA) 36 83.81 133%  高 15年 607,667 21,204 28.66
Johnson & Johnson (AAA) 104 141.78 36%  高 54年 380,537 16,540 23.01
Exxon Mobil (AA+) 36 83.71 133%  高 34年 354,688 7,840 45.24
JP Morgan Chase (-) 79 101.77 29%  高 6年 353,111 24,733 14.28
Walmart (AA) 122 88.17 -28%  安 44年 263,382 13,643 19.31
Visa (A+) 42 109.71 161%  高 10年 249,746 6,699 37.28
P&G (AA-) 77 87.04 13%  高 61年 220,817 15,326 14.41
Chevron (AA-) (※1) 113.54 - 29年 215,159 -497 NA
Pfizer (AA) 36 35.60 -1%  安 7年 211,726 7,215 29.35
Intel (A+) 35 44.40 27%  高 207,792 10,316 20.14
United Health (A+) 136 212.60 56%  高 7年 205,554 7,017 29.29
Verizon (BBB+) 56 48.87 -13%  安 12年 199,362 13,608 14.65
Home Depot (A) 68 167.34 146%  高 7年 197,263 7,957 24.79
Coca Cola (AA-) 33 46.07 40%  高 54年 196,289 6,527 30.07
GE (AA-) 16 20.79 30%  高 179,999 8,831 20.38
Cisco Systems (AA-) 42 34.43 -18%  安 6年 170,490 9,609 17.74
DowDuPont (-) (※2) 72.54 - - 169,451 - -
Merk (AA) 55 58.24 6%  高 6年 158,841 3,920 40.52
Boeing (A) 155 256.46 65%  高 6年 152,742 4,895 31.20
Walt Disney (A) 51 98.31 93%  高 151,740 9,391 16.16
IBM (AA-) 213 153.68 -28%  安 21年 142,308 11,872 11.99
3M (AA-) 107 234.74 119%  高 58年 139,813 5,050 27.69
McDonald (BBB+) 74 165.39 124%  高 41年 133,965 4,687 28.58
United Technologies (A-) 55 119.07 116%  高 23年 95,084 5,055 18.81
Goldman Sachs (A+) 241 241.71 0%  高 6年 93,512 7,398 12.64
Nike (AA-) 34 55.96 65%  高 15年 91,300 4,240 21.53
American Express (BBB+) 73 95.79 31%  高 5年 83,145 5,408 15.37
Caterpillar (A) 49 137.81 181%  高 23年 81,442 -67 NA
Travelers (-) 192 131.06 -32%  安 12年 35,871 3,014 11.90
(※1)シェブロンは過去対象期間のフリーキャッシュフローがマイナスの為理論株価計算不可
(※2)ダウデュポンは2017年9月設立のため理論株価計算不可










NYダウ平均株価 17,019.30 23,434.19 38%  高 - 6,584,986 287,118 22.93
(※)シェブロン及びダウデュポンは現在株価を使用。


※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。




[ 2017/10/28 09:18 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「魅力的な価格」の正体~

誠実な経営者ロゴ4


こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

バフェットの投資ルールについては多方面で触れられておりますが、
ここでもう一度一つ一つ詳しく見ていきましょう!

バフェットは、株主宛の手紙の中で自身の投資戦略について以下のように述べております。

「私達が選ぶ企業の条件は、
① その内容を私達が理解し、
② 将来にわたり長期的に好ましい業績が見込め、
③ 経営幹部は誠実で有能な人々であり、
④ 魅力的な価格で購入できること

です。」

本日は④について、バフェットがいう「魅力的な価格」とは
どのように考えればよいかみていきたいと思います。

①に関する記事はこちらご参照!
②に関する記事はこちらご参照!
③に関する記事はこちらご参照!



1. 魅力的な価格


「効率的市場理論」では、市場は常に企業の適正な価格を示しており効率的である、とされます。

一方で、バフェットはこの理論に真っ向から反対しており、確かに市場はほとんどの場合において効率的だが、
一時的には企業の値付けを間違うこともあると主張しております。

バフェットは自身の考えに基づいて、企業の内在価値(適正価格)と比較して株価が非常に割安になった時に集中投資することで、
市場平均を大幅に上回る莫大な利益を得てきました。

ここで重要になってくるのが、内在価値とはどのように算出すればよいのかということになります。
バフェットは株主宛の手紙の中で以下の通り述べております。

「内在価値は、ある企業がその存続期間を通じて生む将来の全てのキャッシュフローを現在価値に割り引いたものです。しかし、内在価値の計算は難しく、金利が変動したり、将来のキャッシュフローの予測が変化した時には見直さなければなりません。マンガーと私の間でさえ、内在価値の計算結果は若干異なるものとなります。」

このように、バフェットの内在価値計算方法は、一般的には当サイトの理論株価計算でも用いているDiscounted Cash Flow法と呼ばれるものです。

当サイトでも幾度も紹介させていただいておりますが、Discounted Cash Flow法は最も本質的な価値が計算できるため、
M&Aの世界でも買収価格を算出する際に使われるメインの手法となります。

Discounted Cash Flow法の説明はこちら!

但し、バフェットが言うようにDiscounted Cash Flow法では、将来のキャッシュフロー予測に基づいて企業価値を計算するので、
キャッシュフロー予測の仕方によって結果は異なってきます。
バフェットはより正確な計算をするために以下のことを心がけております。

「より正確な内在価値を計算するために以下の二つのことを心がけております。
自分達が理解している企業にしか投資しないことで、将来のキャッシュフローをより正確に予測する。
「安全域」にある価格(内在価値よりも大幅に安い価格)でしか購入しない。」

バフェットは「安全域」の考え方を、師匠であるベンジャミン・グレアムが著した「賢明なる投資家」で学んでおりますが、
同著では「安全域」を評価価値の2/3以下の価格としております。


上述のことを全てまとめると、バフェットが考える「魅力的な価格」とは

自分が事業内容を理解していて将来を比較的容易に予測できる企業が、
その存続期間を通じて生む全てのキャッシュフローを現在価値に割り引くことで内在価値を計算し、
市場価格がその内在価値から30%以上下回った価格

ということになるかと思います。

りろんかぶおが計算する理論株価もバフェットと同じくDiscounted Cash Flow法を使っており、
その企業の直近3~5年のキャッシュフローの平均が半永久的に続く前提で計算しており、
成長率ゼロという保守的な前提で理論株価を計算しております。

よって、計算されたこの理論株価を大幅に下回る価格で投資できれば、
バフェットと同じようなバリュー投資をすることができるということになります!

りろんかぶおが計算した理論株価一覧は以下の通りですので参考にしてみてください!

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「事業内容を理解できる企業」~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~城の周りの「堀」の正体~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~誠実で有能な経営者の見分け方~

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。

[ 2017/10/13 11:47 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~誠実で有能な経営者の見分け方~

誠実な経営者ロゴ


こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

バフェットの投資ルールについては多方面で触れられておりますが、
ここでもう一度一つ一つ詳しく見ていきましょう!

バフェットは、株主宛の手紙の中で以下のように述べております。

「私達が選ぶ企業の条件は、
① その内容を私達が理解し、
② 将来にわたり長期的に好ましい業績が見込め、
③ 経営幹部は誠実で有能な人々であり、
④ 魅力的な価格で購入できること

です。」

本日は③について、バフェットがいう「誠実で有能な経営者」の見分け方についてみていきたいと思います。

その他バフェットの4つの投資戦略に関しては以下ご参照!
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「事業内容を理解できる企業」~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~城の周りの「堀」の正体~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「魅力的な価格」の正体~



1. 誠実で有能な経営幹部


バフェットは株主宛の手紙の中で、誠実で有能な経営者の特徴として以下の点を挙げております。

① 事業で得た利益を自分達より優先して株主に還元するという点で信頼が置ける経営者
② 企業の持つ潜在力を生かし切る能力を持つ経営者


①については比較的わかりやすく、株主還元を重視しているかどうかということですね。

資本主義においては、企業に資本を提供する株主がその企業の所有者であり、
その資本の運用を株主に任されているのが経営者です。

よって、経営者の責務は株主利益の最大化であり、
経営者が株主の方を向いているかどうかの判断基準は
株主還元政策(配当・自社株買い)を見ればある程度分かるでしょう。

米国では多くの企業で株主還元が重要視されており、
実際に30年以上の連続増配銘柄が100社以上も存在します。

連続増配年数ランキングはこちらご参照!

一つの目安としては、直近の業績悪化時(例えばリーマンショック直後など)にも
増配を行っているとしたら、それはかなり株主還元を重視している企業といえるのではないでしょうか。



②については少し抽象的でわかりづらいですね。
これを理解する手掛かりとして、バフェットは手紙の中で以下のようなことも述べております。

「優れた企業への投資を考える場合、最も恐れるのが、「焦点が外れること」です。企業の思い上がりや倦怠感が取り巻くことで、経営者たちの関心が横道にそれてしまった例は枚挙にいとまがありません。」

前回記事でも触れましたがバフェットが思う素晴らしい企業の特徴は
「企業としての特徴が比較的明快かつ安定している企業」です。

こういった企業は強いブランド力をもち、商品ラインナップがとても少ないシンプルな企業です。

バフェットは企業の競争力を強めることが企業価値の向上につながると考えているので、
経営者に求められるのは、企業の持つ最高の商品の競争力を更に引き上げることに注力することなのです。

一方で大きな企業であればあるほど、会社をもっと大きくするためにビジネスの領域を広げようとしたがります。
但し、自社に特別な競争力のない分野に投資を行っても平凡なリターンしか得られず資産が膨らむだけで株主価値は向上しません
(資産が大きくなれば企業価値が上がるのであれば、株価低迷に嘆く企業は資産をたくさん買い増せばいいだけになります。投資した資産から得られるリターンが株主の期待リターンを上回らなければ企業価値は向上しないのです。)

バフェットが手紙の中で、イネビタブルズ(所有しなければいけない企業)と称すコカ・コーラの連続増配年数は54年であり、
最高の商品であるコーラを筆頭とする清涼飲料水は、その分野でものすごく長い間市場で圧倒的なシェアを確保してきました。

単一商品では需要の飽和が懸念されますが、グローバルに商品を展開することで、
潜在的な市場は未だにいくらでもあるのです。


これらをまとめると、誠実で有能な経営幹部の判別方法は具体的には
以下の観点で見ていけばいいといえるでしょう。

・連続増配や自社株買いの観点で株主還元を重視している会社かどうかを判断。
(例えば直近の業績悪化時(例えばリーマンショック直後など)にも増配しているかどうか)

・看板商品に経営資源を注力しているか?
(企業の売上構成比率をみて、自社の競争力を持たない分野にもむやみやたらにビジネスを展開していないか)


こういった観点で、投資を行っていくとバフェットのような素晴らしいリターンを得ることができるようになるでしょう。

その他バフェットの4つの投資戦略に関しては以下ご参照!
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「事業内容を理解できる企業」~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~城の周りの「堀」の正体~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「魅力的な価格」の正体~

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2017/10/12 13:35 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~城の周りの「堀」の正体~

バフェット2


こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

バフェットの投資ルールについては多方面で触れられておりますが、
ここでもう一度一つ一つ詳しく見ていきましょう!

バフェットは、株主宛の手紙の中で以下のように述べております。

「私達が選ぶ企業の条件は、
① その内容を私達が理解し、
② 将来にわたり長期的に好ましい業績が見込め、
③ 経営幹部は誠実で有能な人々であり、
④ 魅力的な価格で購入できること

です。」

本日は②について、バフェットがいう「長期的に好ましい業績が見込める企業」とは
どのように判別すればよいかみていきたいと思います。

その他バフェットの4つの投資戦略に関しては以下ご参照!
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「事業内容を理解できる企業」~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~誠実で有能な経営者の見分け方~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「魅力的な価格」の正体~



長期的に好ましい業績が見込める企業


バフェットは株主宛の手紙の中で、「長期的に好ましい業績が見込める企業」の例として、
コカ・コーラとジレットを挙げてこう述べております。

「コカ・コーラやジレットは長期にわたって、世界市場をNo 1のシェアでリードしてきました。両社は、ブランドネームの力や商品の特性、また流通システムの強さにより並外れた競争力が生み出され、財政の「城」の周囲には、将来に備えて「堀」が築かれていきます。」

「コカ・コーラやジレットのような企業は「イネビタブルス(所有していなければならない)」な企業といえるでしょう。両社が今後も、製造、流通、梱包、商品開発の面で、今後もたゆまざる努力を続ければ今後も長期にわたってシェアを拡大し、それぞれの業界で世界をリードし続けるであろうことに疑問を抱くことはないはずです」

どうやら「長期的に好ましい業績が見込める企業」を理解するためには、
「イネビタブルズ」や「堀」とは何かを知る必要がありそうです。

「バフェットからの手紙」を注意深く読んでいくと、
バフェットが考える「イネビタブルズ」や「堀」の特徴として以下3つの点が挙げられております。

① 大きな変化が起きそうにない企業や業界
例えばハイテク分野等の変化の多い業界では将来の長期的な業績は予測困難で、長期業績の予測が比較的容易な変化の少ない業界を選ぶべき。

② コアビジネスに焦点を絞っている
コカ・コーラであればコーラ、ジレットであれば髭剃りという最高の商品を持っているので、そのような最高の商品に焦点を絞った経営こそが更なる競争力を生み出す。

③ 市場を独占し、シェアを伸ばし続ける
これは、企業が長期的な競争力を持つ「堀」を持っているかどうかの判断基準。「堀」が深ければ深いほど、市場を独占しそれがまた「堀」を深くする。

①と②についてはある程度納得感があるのですが、
やっぱり③の「堀」が具体的に何なのかわからないですね。

残念ながら「バフェットからの手紙」ではこの「堀」について具体的には述べられておりません。
しかし、バフェットは手紙の中で「コカ・コーラとジレットが業界で世界をリードし続けるであろうことに疑問を抱くことはないはずです」といっています。

つまり、企業がもつ「堀」というのは、手紙を読んでいる読者にも感覚的にはわかるはずといっております。

りろんかぶおがここから読み取った「堀」とは、
我々が商品や企業へ抱く「信頼」だと思います。

以下に具体例を挙げてみます。

りろんかぶおは米国駐在している時、毎日オフィスで必ずコーラ(無料)を飲んでいました。
(無料だからですが。日本ではいつも無料の水を飲んでます。。)
何種類もある飲み物の中から必ずコーラを選んでいたのは、
「冷たくておいしいものを飲みたい」といった自分の欲望を満たすのに「間違いない」のはコーラだったからです。

髭剃りもいつもジレットを買います。でもジレットよりも安い髭剃りっていくらでもありますよね?それでもジレットを選ぶのは「ジレットであれば多少値段が高くても質もいいだろうし長持ちするだろう」というジレットへの信頼があるからです。

他にもスマホであれば洗練されたイメージを身に着けたくて必ずiPhoneを買いますし、ネット検索であれば検索技術が売りのグーグルを必ず使います。PCのOSは使い慣れているWindows、カフェに入るなら雰囲気のいいスタバ、クレジットカードなら世界中どこでも使えるVISAが絶対いいです。

このように企業が持つ「堀」というのは、「これを選べば間違いない」、「ちょっと高いけど絶対これがいい」、「これを持っていればかっこいい」というような消費者が企業へ抱く「信頼」なのだと思います。

このような「堀」を持つ企業を見つけるには、実際に消費者である自分が
「これを選べば間違いない」という商品を扱っている企業を調べるのが一番の近道です。

バフェット銘柄を買っても、後乗りでは平凡なリターンしか得られません。
事業内容及び堀(=競争力の源泉)を完全に理解できる企業というのは人それぞれ違いますが、
そういった企業に長期投資することで、自分ならではの世界最強のマイポートフォリオが出来上がるのです!

りろんかぶおも皆さんと一緒に最強のマイポートフォリオを目指して今後も精進いたします!

その他バフェットの4つの投資戦略に関しては以下ご参照!
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「事業内容を理解できる企業」~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~誠実で有能な経営者の見分け方~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「魅力的な価格」の正体~

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。

[ 2017/10/11 11:07 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「事業内容を理解できる企業」~

バフェット


こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

本日はバフェットの投資ルールについて一つ一つ詳しく見ていきましょう!

バフェットは、株主宛の手紙の中で以下のように述べております。

「私達が選ぶ企業の条件は、
① その内容を私達が理解し、
② 将来にわたり長期的に好ましい業績が見込め、
③ 経営幹部は誠実で有能な人々であり、
④ 魅力的な価格で購入できること

です。」

本日は①について詳しく見ていきましょう!

その他バフェットの4つの投資戦略に関しては以下ご参照!
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~城の周りの「堀」の正体~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~誠実で有能な経営者の見分け方~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「魅力的な価格」の正体~



事業内容を理解できる企業


バフェットは株主宛の手紙の中でこう述べております。

「私たちは自分たちが理解していると思える企業にしか投資しません。投資対象は、企業としての特徴が比較的明快かつ安定していなければなりません。複雑だったり常に変化するような企業の将来の業績は、私たちの能力では予測できないからです。」

確かにバフェットのポートフォリオ上位を見ると、アップル、コカ・コーラ、アメリカンエクスプレス等、
日本人である我々ですら知っている身近な商品を取り扱っており、
その上商品ラインナップはとても少なくてシンプルな企業達です。

バフェットはこうも言います。

「ごく普通の投資家でも、消費者の動向や企業の長期的な競争力を左右する要因をある程度理解していれば、これらのリスクを識別するのは決して難しいことではありません。相対的に数少ないが容易に理解できる事例に限定すればそれなりに知的で努力家であれば、ある程度の正確さで投資リスクを判断することが可能です。」

つまり、事業内容をしっかり理解していなければ、
将来も継続してしっかりと稼いでいけるビジネスなのかわからないので、
良い投資パフォーマンスは得られないということです。

とは言っても、企業というのはビジネスが多岐にわたっており、
ビジネスモデルも複雑でなかなかその全てを知るということは難しいですよね。

そこで最も簡単なアプローチは、
我々の身近にあるものを売っている企業を調べることだと思います。

日常生活でどうしても買ってしまうような、お茶、缶コーヒー、ビール、菓子パンでもいいと思います。
一度は商品に触れたことのある企業でないとなかなか具体的なイメージが持ちづらいですよね。

そういう意味で我々個人投資家にとっては消費者向けビジネスを行っている企業が
投資対象として適していると思います。(バフェットポートフォリオの上位もほとんど消費者向け企業)

更に、テクノロジ-の世界では技術革新のスピードが速く、技術がすぐに陳腐化してしまいますが、
我々の身近な世界では何十年にも渡って常に人気な商品ってありますよね?
実はこういった分野に、バフェットの投資戦略「②将来にわたり長期的に好ましい業績が見込める」素晴らしい企業というのは存在していると言えます。
(ちなみにりろんかぶおは高校時代コッペパンが大好きだったのですが、コッペパンは今でも店頭に並ぶ人気商品です!今日久しぶりに買いましたが、やっぱりうまい!)

米国企業でも、P&G、マイクロソフト、Google等々、我々の身近な商品を扱っている企業はたくさんあります!
そういった企業を徹底的に調べ上げることが成功への近道となるかもしれません。

一方でりろんかぶお自身も、今保有している銘柄の事業内容を完璧に理解できているとは言えません。
反省です。。

この企業は何で儲けているのか、その競争上の優位性は何なのか、
といったようなところを誰にでも説明できるくらい徹底的に調べ上げる必要がありますね。

りろんかぶおのポートフォリオはこちら!

読者の皆様も、もしご自身の保有銘柄の事業内容を完璧に理解できていない方がいらっしゃれば、
今からでも遅くないので是非この機会に徹底的に調べ上げましょう!

その他バフェットの4つの投資戦略に関しては以下ご参照!
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~城の周りの「堀」の正体~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~誠実で有能な経営者の見分け方~
バフェットの4つの投資戦略に学ぶ!~「魅力的な価格」の正体~

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2017/10/10 17:22 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

バフェットからの手紙和訳~米国経済は奇跡だ~

こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

本日は、2016年のバフェットからの手紙に、米国経済の力強さに対するバフェットの自信
記されておりますので紹介させていただきたいと思います。

ちなみにですが、バフェットがバークシャーハサウェイの経営権を握った1965年から
2016年末までのリターンをS&P500(配当込)と比較した表が以下です。
(バークシャーハサウェイの2016年アニュアルレポート参照)

Berkshire vs SP500

底辺にへばりついているのがS&P500です。。

このグラフは1964年に1ドルをバークシャーとS&P500にそれぞれ投資した時の比較ですが、
2016年末時点では以下の通りとなります。

バークシャー:19726ドル
S&P500:127ドル


バークシャーに投資していれば、S&P500の155倍の利益が得られたことになります。

バフェットの異次元の天才っぷりがわかりますね。

そんなバフェットが、米国経済に対して今後も大いに期待できると語った2016年のバフェットからの手紙を一部要約してみましたので、
良かったら参考にしてみてください。(バフェットの手紙はかなり長文ですので該当部分のみ要約しております)

(一応りろんかぶおは米国駐在経験もあるので、和訳はそんなに間違っていないはずです!!)

目次
1. バークシャーからの手紙和訳~米国経済は奇跡だ!~
2. NYダウ銘柄理論株価一覧






1. バークシャーからの手紙和訳~米国経済は奇跡だ!~


・バークシャーの利益を最大化させようとする我々の努力は、今後も米国経済の力強さに支えられるだろう。米国経済は一言でいえば「奇跡」だ! 米国は、人間の創意工夫、市場システム、才能溢れる野心的な移民、法のルールを組み合わせ、先祖代々にわたり豊かさをもたらしてきた。

・中でも、米国の豊かさを生み出してきたのは、資本・頭脳・労働力を巧みに導いてきた米国経済・市場システムである。また、このシステムは富の配分にも重要な役割を果たしてきた。

・初期の米国人は、それ以前の世紀を築いてきた人々よりも、賢くもなければハードワーカーでもなかった。しかし、先見の明があった先駆者たちは、人間の潜在力を解き放つシステムを作り出した。

・このような米国経済は、将来的に我々の子孫にも豊かな富をもたらすだろう。富の蓄積は時折短期間中断されることはあるかもしれないが、止まることはない。私は今まで言ってきた以下のことを将来にもわたって繰り返し言うことになるだろう。

「今日米国に生まれた子供たちは歴史上最も幸運な子供達だ」

・20世紀中、NYダウは66ドルから11,497ドルへと17,320%増加し、これは着実に増加した配当によるところが大きい。21世紀に入っても2016年迄に、72%上昇して19,763になった。

・米国ビジネスは、イノベーション、生産性の向上、起業家精神、豊富な資本により今後もはるかに価値があるものとなるだろう。

・市場のダイナミズムの副産物として、多くの企業が後退し、一部の企業は失敗するかもしれない。時には、市場の暴落をもたらすこともあるだろう。しかしこのようなことがいつ起きるかは誰にもわからないのだ。私やマンガーにさえも。

・そのような市場暴落期に、決して以下2つのことを忘れてはいけない。
① 市場の暴落は、優良企業を割安で購入できるチャンスをくれる、我々投資家の強い味方だ。
② 個人的な恐怖はあなたの敵だ。


高くて不必要な費用を避け、大規模で保守的な米国企業に長期投資する投資家であれば、ほぼ確実にうまくいくだろう。

・バークシャーの場合、その規模の大きさが魅力的なリターンを妨げることになるが、それでもバークシャーが保有する、強靭な財務基盤、株主重視の文化、良いビジネスを持つ企業達は、今後もまともな結果をもたらすはずです。


2. NYダウ銘柄理論株価一覧

(一覧表は随時アップデート中!最新版はこちら!)






Untitled spreadsheet
NYダウ銘柄
企業名(時価総額順)
※カッコ内はS&P格付
※企業名クリックで
財務分析が見れます
理論株価
(ドル)
現在株価
(ドル)
(2017/10/5)
割安度
割高度
連続増配
(5年以上のみ)
時価総額
(百万ドル)
(2017/10/5)
最新決算年
純利益
(百万ドル)
実績PER
Apple (AA+) 138 153.48 11%  高 5年 794,464 45,687 17.39
Microsoft (AAA) 36 74.69 107%  高 15年 574,664 21,204 27.10
Johnson & Johnson (AAA) 104 132.89 28%  高 54年 352,194 16,540 21.29
Exxon Mobil (AA+) 36 81.79 127%  高 34年 345,875 7,840 44.12
JP Morgan Chase (-) 79 96.36 22%  高 6年 340,777 24,733 13.78
Visa (A+) 33 105.31 219%  高 9年 241,117 5,991 40.25
Walmart (AA) 122 79.09 -35%  安 44年 234,346 13,643 17.18
P&G (AA-) 77 92.42 20%  高 61年 234,015 15,326 15.27
Chevron (AA-) (※1) 117.58
29年 222,530 -497 NA
Pfizer (AA) 36 35.96 0%  安 7年 214,521 7,215 29.73
GE (AA-) 16 24.48 53%  高 212,726 8,831 24.09
Verizon (BBB+) 56 49.90 -11%  安 12年 201,360 13,608 14.80
Home Depot (A) 68 165.29 143%  高 7年 193,350 7,957 24.30
Coca Cola (AA-) 33 45.50 38%  高 54年 191,086 6,527 29.28
United Health (A+) 136 200.48 47%  高 7年 190,897 7,017 27.20
Intel (A+) 35 39.34 12%  高 183,449 10,316 17.78
Merk (AA) 55 64.60 17%  高 6年 176,051 3,920 44.91
Cisco Systems (AA-) 42 33.44 -20%  安 6年 167,129 9,609 17.39
DowDuPont (-) (※2) 70.45 - - 164,499


Walt Disney (A) 51 100.55 97%  高 154,132 9,391 16.41
Boeing (A) 155 255.76 65%  高 6年 151,311 4,895 30.91
IBM (AA-) 213 146.48 -31%  安 21年 136,678 11,872 11.51
McDonald (BBB+) 74 157.21 112%  高 41年 127,137 4,687 27.13
3M (AA-) 107 216.52 102%  高 58年 126,968 5,050 25.14
United Technologies (A-) 55 117.63 114%  高 23年 93,894 5,055 18.57
Goldman Sachs (A+) 241 240.31 0%  安 6年 93,102 7,398 12.58
Nike (AA-) 34 52.08 53%  高 15年 85,139 4,240 20.08
American Express (BBB+) 73 91.01 25%  高 5年 80,036 5,408 14.80
Caterpillar (A) 49 126.74 159%  高 23年 73,706 -67 NA
Travelers (-) 192 123.90 -35%  安 12年 34,030 3,014 11.29
(※1)シェブロンは過去対象期間のフリーキャッシュフローがマイナスの為理論株価計算不可
(※2)ダウデュポンは2017年9月設立のため理論株価計算不可









NYダウ平均株価 17,200.04 22,661.64 32%  高 - 6,391,183 286,410 22.31
(※)シェブロン及びダウデュポンは現在株価を使用。


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2017/10/07 13:24 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)

株式市場の下落は天からの賜りもの?~バフェットの教え~

こんにちは!バフェット部のりろんかぶおです!

本日はバフェットの教えの一つを紹介させていただきます。

バフェットが年次報告書で株主宛に手紙を書くことは有名ですが、
ある年の手紙でこんなことを言っています。

「株式市場の低迷は我々にとって天からの贈り物です」

多くの投資家にとって株式をロングしている限り、株式市場の上昇が天の贈り物であることはあっても、
株価の低迷が天からの贈り物になることはないと思います。

バフェットが上記のように言う理由は以下二点のようです。

1. 株式市場が低迷することで、魅力的な価格で株式を購入することができる。

2. バフェットの主力銘柄である、コカ・コーラ、ウェルズファーゴ、IBMなどは
自社株買いを恒常的に行っており、彼らが安い価格で大量に自社株を購入できれば、
1株当りの価値が増加するため、バークシャーハサウェイにとっても大きな利益になる。

これを読むと確かに、株式市場の低迷が天からの贈り物といっている意味が分かりますね。

但し、これはバフェットがバークシャーハサウェイの株主に対して、
同社株式価値を長期のスパンで向上させていくことを明言しており、
また現在の株主の大半も、バフェットの考えに賛同し長期保有を望む人達だからこそ可能なスタイルだと思います。

通常のファンドマネージャーは、毎年1年単位で結果を出すことが求められます。

そうするとなかなかバフェットのように長期のスパンで投資することはできず、
どうしても短期で結果を出すようなスタイルになってしまいます。

通常のファンドでは一般的に保有銘柄が、ある一定の株価を下回ったら、
損を出してでも売却するという損切ラインを明確に持っております。

そうすると株価下落時には多くのファンドの損切ラインをヒットする為、
それが負の連鎖となって株価大暴落となるわけです。

また株式の新規購入に関しても、先行きが不透明故に下落している特定の銘柄を大量に購入することは、
投資家に対して説明がつかず、手が出せないわけです。

りろんかぶおも現在総合商社に勤めておりますが、
総合商社は昨今の資源価格大暴落により、
多くの資源関連資産で巨額の減損を出しました。

そして社内では、

「資源はだめだ、急いで非資源で稼ぐ体制を作るんだ!」

と、大規模な方針転換をしております。

バフェットに言わせると、こんなのはばかげているといわれてしまうのでしょうね。

資源価格が低迷している今だからこそ、資源関連の優良資産を安値で積み上げるチャンスなんだと。

社員もみんなそんなことはうすうす感じてます。

でもできないんです。

これだけ資源で損を出しておいて、資源を買い増すというのは株主に説明つかないからです。。

バークシャーハサウェイはバフェットのこれまでの圧倒的なパフォーマンスがあるため、
長期の視点での投資を株主も認めておりますが、
通常誰かのお金を預かって運用するファンドでは
なかなかそのような投資スタイルはできません。

しかし、我々個人投資家がバフェットのスタイルを真似するかどうかは自由です。

世の中に必要とされる企業は、株価が一時的に暴落しても、
必ず適正価格まで株価は戻ってくるでしょう。

日頃から企業分析を行い、世の中に必要とされる優良企業を把握しておき、
株価が大暴落した時に、複数回に分けて買っていけばいいのです。

これはファンドに対して、情報の質、量、スピードで劣る個人投資家の唯一の利点ともいえるでしょう。

ちなみにりろんかぶおは、銘柄を選ぶとき優良銘柄であることに加え、
連続増配銘柄を選ぶようにしております。

連続増配銘柄のように安定して配当を出す企業を株価暴落時に買えば、
当然利回りも高くなりますので利回りのいい債権を買ったと思って、
世の中に必要とされる企業である限りバフェットのいうようにまさに永久に保有して永久に高利回りの配当をもらうような気持で、株式を買っております。

このような気持ちで、株を購入すればその後の株価の変動があまり気にならなくなります。

バフェットの投資法は、個人投資家としてとても参考になります。
以下「バフェットからの手紙」はバークシャーハサウェイの年次報告書にのった株主宛の手紙から重要と思われるものを抜粋・整理することで、バフェットの投資術をわかりやすく伝えるバフェット関連本の中でも随一の名著です!



是非バフェット流投資を勉強して、皆さんで経済的自由を手に入れましょう♪

りろんかぶお

その他の米国株関連人気ブログはこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村


[ 2017/01/22 12:16 ] 11.バフェットの投資哲学 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:2019年にセミリタイアし現在は専業投資家。
元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【家族】:妻、子供2人
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること
【投資デビュー】:大学3年生(小遣い稼ぎのつもりがぼろ負け。。)

プロフィール詳細はこちら

PR
株式投資本の王道






















米国株人気ブログ紹介
ブログランキング
その他人気ブログはこちら