バフェット部 セミリタイアした東大卒元商社マンの米国株情報サイト

M&Aを手掛けた東大卒元商社マン(証券アナリスト資格有、現在はセミリタイアし専業投資家)が主に米国株の理論株価を全力分析!

カテゴリー  [ 6.理論株価&財務分析 ]

【セールスフォース】 顧客管理システムの雄の企業分析

rogo_CRM_2019.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

1. 企業概要

・セールスフォースは1999年に設立された、クラウドベースの顧客管理システム、営業支援システム、マーケティングオートメーションを提供する企業。

2. 業界展望

・クラウドベースの業務効率化システム業界は、今後も年率15%で拡大していくことが予想されており有望。

market_CRM_2019.png

3. 個別企業競争力

・このように、業界としては需要が拡大していくことが予想される中、セールスフォースの競争優位性とは何か?

・セールスフォースは業界の先駆者として、現時点では競合他社と比較して良質なシステムになっているかもしれませんが、基本的にはサービス内容は模倣可能です。よって、長期的に見るとシステムの”質”は差別化要因になりません。

・但し、セールスフォースには大きな競争優位性があると考えており、それは先行者利益です。セールスフォースのビジネスが先行者利益が大きいと考える主な理由は以下です。

1.顧客管理システムというのは業務プロセスの基盤となるのものなので頻繁に他社サービスに乗り換えるものではない。
2.いったん使い方に慣れてしまうと他社への乗り換えには抵抗感がある。
3.大量の重要データを格納するので、他社に乗り換えた際にその一部でも失われるリスクがあると思うとなかなか乗り換えられない。

・つまり、セールスフォースのビジネスは乗り換えコストが非常に高いため、いったん顧客を囲い込んでしまえば安定的に収益を上げることができます。

・更に、下図の通りセールスフォースは業界の圧倒的No 1であり、システム導入を考えている顧客はまずセールスフォースのシステム導入を検討するはずです。

share_CRM_2019.png

・基本的には法人の使うサービスは価格の安さよりも、評判が重視されるので、他の企業がセールスフォースを使っていて便利だと言っていれば、その時点でセールスフォースは他社と比較して圧倒的優位に立っているわけです。

・そういう意味では、セールスフォースは既存顧客からも安定的な収益が望め、新規顧客獲得も他社と比較して優位に立っているため、競争優位性が高いと考えることが言えるでしょう。

<理論株価>

現在成長途上の企業のゆえにキャッシュフローが小さく計算不可。

※1 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Sales Cloud

CRM(Customer Relationship Management)システムを使った営業支援。顧客とのやり取りや、販売データ等、あらゆる顧客データを一元管理することで業務効率化を行い、それらのデータを基にしたAIの分析を活用して生産性を向上させるシステムを提供。年間契約の毎月払い。

2. Service Cloud

コールセンターやチャットサポートなどのカスタマーサポート用のシステム。商品を購入した顧客が抱える問題を、AIチャットボットなどを活用しつつ、迅速かつ効率的に解決していくシステムを提供。年間契約の毎月払い。

3. Marketing and Commerce Cloud

顧客データなどをAIが分析し、emailやウェブ、モバイルなどを通じて、各顧客に個別で最適なマーケティング方法を提案。またEコマースのプラットフォームも提供。

4. Salesforce Platform and Other

・Customer 360 Platform:企業のデジタルトランスフォーメーションを加速
・Integration:クラウドでもオンプレミスでも、顧客のシステムやアプリケーション、データ、デバイスをつなげる
・Analytics:ビジネスデータをAIが分析
・Productivity:書類やスプレッドシートなどとCRMデータを結合

<決算情報>

・売上は17,098百万ドルと前年対比28.7%増加、新規顧客獲得及び既存顧客のアップグレードによるものが主因。特にSalesforce Platform and Other部門が好調。

・純利益は126百万ドルで前年対比88.7%減、R&D費用増加と、買収に伴う税負担増によるものが主因。

<財務情報>
kabuka_CRM_2019.png
rev_CRM_2019.png
pat_CRM_2019.png
cf_CRM_2019.png
roe_CRM_2019.png
eps_CRM_2019.png
seg_CRM_2019.png
area_CRM_2019.png
div_CRM_2019.png
seiko_CRM_2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。

[ 2020/09/15 22:33 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【マイクロソフト】 IT業界覇者の理論株価は?(2020年6月期)

rogo-MSFT.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

1. 企業概要

・マイクロソフトはビルゲイツが1981年に創業したソフトウェアを開発・販売する会社です。

・PCに搭載されるWindows OSや、Excel、Word、PowerPoint等のMicrosoft Officeなどでも広く認知されてますが、最近は法人向けにクラウドを通じた業務支援サービスなども行っております。

2. 業界展望

・マイクロソフトのビジネスセグメントを大きく二つに分けると、①従来のWindows/Office関連サービスと②クラウドサービス、になるとかと思います。

・①に関しては、近年Office 365等のサブスクリプション型でのサービス提供などもして利用者増加につながっておりますが、もはやOffice(特にエクセル)は世界の経済活動においてなくてはならないツールとなっておりますので、世界経済の拡大と共に需要も増加していくでしょう。

・②に関しては、AIやデジタル技術を活用した業務効率化などは今後どんどん増えていくでしょうから、こちらもニーズは今後莫大に増えていくことでしょう。

3. 個別企業競争力

・このように、業界としては引き続き大きな需要があることが確認できる中、その中でのマイクロソフトの競争優位性とは何でしょうか? 上述の①Windows/Office関連サービスと②クラウドサービスに分けて考えていきたいと思います。

① Windows/Office関連サービス

・既存法人向けに関しては間違いなく抜群の競争優位性を維持し続けるでしょう。企業勤めをしたことがある人ならわかると思いますが、業務の全てがワード、エクセル、パワポで回っているのです。特にエクセルは秀逸で、「エクセルを止めたら世界が止まる」と迄言われる程、企業の業務はエクセルに依存しております。
このようにMicrosoft Officeは、もう世界の経済活動に組み込まれているわけです。これは今後もずっと使われていくでしょう。

・一方で個人向けはどうでしょうか?ワード、エクセル、パワポ、Outlookのようなオフィスツールは実はGoogleなどもクラウド上で無償で提供しているため、わざわざ高いお金を払ってMicrosoft Officeを買わなくても、無料で同じような機能が使えてしまうのです。(OSに関してもGoogleが無料でChromebookを提供してます)

・実際に私自身のPCはMicrosoft Officeは搭載しておらず全てGoogleのツールを使用しています。使い方はほとんど同じですし困惑することはありません。そして最近いろんな方とやり取りさせていただくと、Googleを使っている人がかなり多い印象です。

・スタートアップ企業なども、フラットな目線でマイクロソフトとグーグルを比較するでしょう。そういう意味ではかつて競合すら存在しなかったWindows/Officeも、クラウドの普及で他社との競争にさらされるようになったために、クラウド市場でのMicrosoft Officeの優位性は今後見極めていく必要があります。

② クラウドサービス
・クラウドサービスは先行者利益の大きいビジネスなので、そういう意味でアマゾンとともに業界の先頭を走るマイクロソフトの競争優位性も持続すると考えます。

・先行者利益が大きいビジネスと考える主な理由は以下です。

1.クラウドというのは業務プロセスの中枢を担うので、そもそも頻繁に他社サービスに乗り換えるものではない。
2.いったん使い方に慣れてしまうと他社への乗り換えには抵抗感がある。
3.大量の重要データを他社サービスに全て移行するのに抵抗感がある。

・このような理由からクラウド事業というのは乗り換えコストが高く、先行者利益の大きいビジネスと考えます。

・企業がクラウド導入時にどのクラウドベンダー(アマゾン、マイクロソフト、グーグル、IBM等)を起用するかに関して競争が激しいのは事実です。各社技術力の高い企業故に、サービスの差別化というのも年を追うごとに難しくなってきて、各社のサービスが均質化していくと考えられます。

・一方で、クラウド市場の全体のパイが増えていく中で、先行している各社が顧客を着実に獲得していけば、市場が飽和状態に達するときには、信用と実績も含めそこには大きな参入障壁が生まれていると考えることができます。

<理論株価>
125ドル(2020年6月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後、米国長期平均インフレ率である2%の成長が半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Productivity and Business Processes
・Microsoft Office(ワード、エクセル、パワポ、Outlookをはじめとしたアプリケーション)のサブスクリプションやライセンス契約。
・LinkedIn(ビジネス特化型ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
・Dynamics(法人向けに業務の生産性向上、迅速/最適な経営判断をサポートするアプリケーション。特にCRM(Customer Relationship Management、企業活動における顧客接点・関係を管理すること)やERP(Enterprise Resource Planning、企業の資産(ヒト・モノ・カネ)を一元管理)の分野にフォーカス。)

2. Intelligent Cloud
・クラウドサービス部門。
Microsoft Azureではクラウドを通じて、主にIT技術者やアプリケーション開発者向けに、システムやアプリケーションを開発するまでの業務の生産性、効率性を高める為のサービス(AI、IoT、ストレージ、他)を提供。

3. More Personal Computing
・ウィンドウズOSのライセンス販売。
・Surface等のデバイス販売。
・Xbox等のゲーム関連
・Bing等の検索エンジンやウェブ広告ビジネス。

ちなみにサービス/プロダクト別売上高は以下。
やはり、Azure等の法人向けクラウドサービスがかなり伸びてきているんですね。もはやWindows OSやオフィスだけの会社ではないですね。

segment data-MSFT-2020

<決算情報>

・売上は143,015百万ドルと前年対比13.6%増加、Office 365、Azure、Dynamics 365等コマーシャルクラウドサービスが36%増収したことが牽引。

・純利益は44,281百万ドルで前年対比12.8%。クラウドビジネスは通常コストが売り上げに連動して増加するわけではないので営業利益ベースでは23.3%増しているものの、前年度はあった税控除メリットがなくなったことが影響して、純利益ベースでは売上と同程度の伸びとなった。

<財務情報>
kabuka-MSFT-2020.png
rev2-MSFT-2020.png
pat2-MSFT-2020.png
roe-MSFT-2020.png
eps-MSFT-2020.png
seg2-MSFT-2020.png
area-MSFT-2020.png
div-MSFT-2020.png
seiko-MSFT-2020.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/08/20 11:44 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【P&G】連続増配64年の株主還元王者の理論株価は?(2020年6月期)

rogo-PG.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★

1. 企業概要

・P&Gは、シャンプーや髭剃り、洗剤、おむつなどの生活必需品を販売する世界を代表する消費財メーカーです。

2. 業界展望

・P&Gが扱っている商品が上述したような生活必需品であるがゆえに、これは人類が生活を営んでいく限り必要とされる商品です。

・かつ、世界的に見れば人口が増加し、途上国が経済発展して中流国になるにつれて、P&Gのような世界的な企業が販売する優れた商品の需要は今後も増加し続けると考えます。

・更に、消費剤の為、購入サイクルが短く、ロイヤルティの高い顧客を獲得することができれば定期的に売上がたつ優れたビジネス。

3. 個別企業競争力

・P&G個社の競争力に関しては、非常に高いものがあると考えます。

・なぜならP&Gは質の高い製品を作り出すことと同等以上に商品のマーケティングに力を入れており、その優れたマーケティング力により各商品が強いブランドを持ち、一般消費者がこれを買えば間違いないと自然と手が伸びるブランドを確立しているからです。

・P&Gはブランドがまだ重要視されていなかった1931年にブランドマネジメントという概念を発表し、今ではマーケティング戦略、ブランド戦略において他企業の模範となる企業でもあります。

・ブランドマネジメントとは、個別の商品を、ブランドを単位として管理することで、売り方や広告の仕方も含めたブランドという抽象的な存在をマネジメント・育成するという考え方です。各ブランドにはブランドマネジャーが存在し、全ての分野はブランドマネージャが戦略を立て、利益の先には常にブランドマネージャがいて、マネジャー同士の競争もあります。強いブランドを作るという企業文化があるのです。

・例えば我々がシャンプーを買う時の決め手は何でしょうか?多くの人は、スーパーのシャンプーコーナーに行き、まずは多くのメーカーの商品がずらりと並んでいるのをみて正直どれを選べばいいのかわからないと悩むはずです。

・シャンプ―は自分の頭皮につけるものなので、ある程度の質は求めたいものの、そもそも商品の説明書きを見たところでシャンプーの質を定量的に測ることはできません。

・そうなると、だいたいの人は「みんなが使っているものなら間違いないだろう、商品棚で一番目立つところに多く並べらているものがいわゆるみんなが使ってるものだろう」と考え、加えてその商品が自分も知っているブランドでかつ、値段も特別安いわけではないけど、特別高いわけでもないということであれば、この商品にしよう、という購買行動になると思います。

・ここで、購買基準となるのは、「みんなが使ってる」「商品棚の一番目立つところにいっぱいおいてある」「自分が知ってる」等といった点です。(実際にはもっと違う視点もあると思いますが)

・P&Gは消費者のこういった購買行動を長年ものすごく研究し、その上で、CM等の広告を作ったり、商品パッケージを作成したり、小売店に対して商品の陳列方法の提案・交渉を行ったりしているのです。ブランド価値を高めるために、この全てが徹底的に考え抜かれているのです。

・マーケットリーダーゆえに大量生産によるコストリーダーシップがあり、それゆえに他社よりもマーケティングに予算を割り当てることができ、売れる商品だからこそ商品陳列方法に関する小売店との交渉も他社より優位に進めることができるのです。

・このようにマーケティングのプロフェッショナルであり、長年の知見も豊富で、既にマーケットリーダーで強いブランドを確立しているP&Gの競争優位性は今後も永続するものだと思います。

<理論株価>
128ドル(2020年6月30日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Beauty (全世界マーケットシェア:約20%)
シャンプ―、コンディショナー等のヘアケア用品やスキンケア用品の販売。主要ブランドは、Pantene、SK-II等。

2. Grooming (同約60%)
主に髭剃り商品の販売。主要ブランドは、Gillette等。

3. Health Care (同約20%)
歯磨き粉などのオーラルケア商品、サプリメントなどのヘルスケア商品などの販売。主要ブランドはCrest等。

4. Fabric & Home Care (同約25%)
洗濯用洗剤、食器用洗剤、消臭剤芳香剤などの販売。主要ブランドはDowny、Tide、Febreze等。

5. Baby, Feminine & Family Care (同約25%)
オムツ等の子供用商品やペーパータオルやトイレットペーパーなどの家庭用品の販売。主要ブランドはパンパース等。

<決算情報>

・売上は70,950百万ドルと前年対比5%増加、主にFabric & Home Care部門とHealth Care部門の販売数量が増加したことが要因。生活必需品分野故にコロナの影響もほとんどなし。

・純利益は13,027百万ドルで前年対比3倍、これは前年、Glooming部門で税後8000百万ドル規模の減損処理(現金支出を伴わない)を行っていたために、前年度の純利益が見た目上激減していたことが最大の要因。その要因を除くと、増収及びマージン改善に伴い増益。

・2021年6月期のガイダンスは以下。
売上:+1%~+3%
EPS:+6%~+10%

<財務情報>
kabuka-PG-2020.png
rev-PG-2020.png
pat-PG-2020.png
cf-PG-2020.png
roe-PG-2020.png
eps-PG-2020.png
seg-PG-2020.png
area-PG-2020.png
haito-PG-2020.png
seiko-PG-2020.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/08/17 10:55 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(1)

【ナイキ】 世界最大のスポーツ用品メーカーの理論株価は?(2020年5月期)

rogo-NKE-2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★

・ナイキは世界一のスポーツシューズ、スポーツウェアメーカーです。ナイキの競争優位の源泉はなんといっても「ブランド力」。ナイキ製品は売上マージン(売上―原価)が40%を優に超えますが、この超高収益率はブランド力という無形価値から生み出されております。

・筆者自身もナイキが大好きですが、その理由は、ナイキのあのロゴに対して「かっこいい」、「クールだ」、「洗練されている」、というイメージを持っており、それを身に着けることにワクワクするからです。よく街中でも歩いている人の靴をついついチェックしてしまいますが、ナイキを履いている人ってほんとに多いです。

・上記のような「なんかかっこいい」に、ナイキのブランド戦略が詰まっております。ナイキのような消費者向けの企業では、ブランド戦略が非常に重要で、ナイキは自社製品の抜群の機能性を生かして、多くのスポーツのトッププレイヤーと独占契約をして、プレー中にナイキ製品を身に着けてもらい、それをテレビで見る多くの人達にナイキブランドを植え付けていっております。筆者はスポーツ観戦も好きですが、注目されるゲームでは必ずナイキブランドを目にします。

・更に、ナイキはランニング文化を最初につくった企業でもあり、スポーツシューズやウェアが使われる機会を生み出す、Demand Creationにも非常に積極的です。これからAIやロボットの時代に移行する中、人々の働く時間が徐々に減っていき、スポーツなどのエンタメに費やされる時間が増えていくであろうことを考えるとナイキの業績は今後も引き続き伸びていくことが容易に想像できます。

・既に強力なブランドにより、大きな競争優位性を発揮しており、今後もブランド戦略を間違えなければ、この競争力は今後も維持・向上していくだろうと考えられます。

<理論株価>
67.04ドル(2020年5月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後2%(米国の平均インフレ率)で成長していくと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
・スポーツシューズ
・スポーツウェア
・スポーツ用品
・コンバース(ナイキブランド以外のシューズブランド)

<決算情報>
・売上は37,403百万ドルと前年対比4%減少。1Q-3Qは7%成長したものの、4Qはコロナの影響で実店舗の閉店を余儀なくされ38%減となったことが響いた。

・純利益は2,539百万ドルで前年対比37%減少。これも、1Q-3Qは9%成長したものの、4Qはコロナの影響で赤字となったことが響いた。

・17年連続増配銘柄。

<財務情報>
kabuka_NKE_2020.png
出典:Yahoo Finance
rev_NKE_2020.png
pl_NKE_2020.png
cf_NKE_2020.png
roe_NKE_2020.png
eps_NKE_2020.png
seg_NKE_2020.png
area_NKE_2020.png
div_NKE_2020.png
seiko_NKE_2020.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。

[ 2020/08/05 09:22 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ホームデポ】 米国最大の住宅リフォーム店の理論株価は?(2020年1月期)

rogo-HD-2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★☆☆

・Home Depotは米国最大の住宅リフォーム・建設資材・サービスの小売チェーンです。

・業界の展望としては、住宅にまつわる買い物・サービスということで底堅い需要が継続すると思われる一方、伸びは限定的ではないかと考えます。Home Depotの主要顧客層の一つにDIY(Do It Yourself)顧客がいますが、彼らは家を自由にリフォーム・改造できる持家族です。一方、近年米国では持家率が減少傾向にあり(下図ご参照)、シェア社会が主流となっている中、長期的に見たときにDIY顧客というのは減少していくと考えられるからです。

米国内の持家比率(%)
homeowner-HD-2019.png

・そんな中、Home Depotの競合他社に対する競争力はどうなのでしょうか?小売業ということでなんといっても最大の競合はやはりアマゾンです。Walmart等の総合小売りではアマゾンの影響をもろに受けていますが、Home Depotの売上及び営業利益の推移(下図)を見ると、特段アマゾンの影響を受けているようには見えません。

rev-HD-2020.png

・Home Depotの顧客層を大きく三つに分けると、一般顧客、DIY顧客、リフォーム・改修業者となります。一般顧客の購入製品の内、特に自身で体感する必要のない製品(装飾関連、電化製品、家具など。逆にソファなどは体感が必要ですね)に関してはおそらくアマゾンに取って変わられるでしょう。一方で、DIY顧客や業者は、実物を自身の目で見て、触って、試しに使ってみて、専門知識を持つ店員に色々とアドバイスをもらいながら購入するので、こういった顧客層はアマゾンに取って変わられることはないでしょう。また、Home DepotはVR(バーチャルリアリティ)の技術を使って、店舗で実際のリフォームの方法などを体感できるサービスなども提供しており、アマゾンとの差別化を図っております。

・リアル店舗の競合である業界第二位のロウズに対しても売上高、利益水準共に大きく水をあけております。これは、Home Depotは利益率の高いリフォーム・改修業者を囲い込むことに力を入れており、業者向けのウェブサイトの開設等、IT関連に大きな投資を行い顧客利便性を高め、業者からのロイヤルティーを獲得し、顧客の囲い込みに成功している為です。また、Home Depotは自社の最大の競争力の一つとして専門スタッフによる接客を挙げておりますが、店舗での徹底したサービスによってブランドを確立していると考えられます。

・上述の点を総合すると、Home Depotの売上の一部はアマゾンにとって代わられることが考えられる一方、DIY顧客、業者からの需要は堅調に推移すると思われ、より高収益企業となると考えられます。ブランド力も高く今後も競争優位性を発揮していくと思われます。

<理論株価>
122.48ドル (2020年1月期時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Building Materials
建築材料、電気、照明、木材、木工、および配管の販売

2. Décor
電化製品、装飾、フローリング、キッチン・バス、ペイントの販売

3. Hardlines
ハードウェア、屋内外園芸用品の販売

<決算情報>

・売上は110,225百万ドルと前年対比1.9%増加、顧客数及び顧客単価の増加が寄与。オンライン販売は売上の9.3%を占め、前年対比19.4%増加し。

・純利益は11,242百万ドルで前年対比1.1%増加、売上増加に伴った増益。

<財務情報>
kabuka-HD-2020.png
rev-HD-2020.png
pat-HD-2020.png
cf-HD-2020.png
roe-HD-2020.png
eps-HD-2020.png
seg-HD-2020.png
area-HD-2020.png
div-HD-2020.png
seiko-HD-2020.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/05/06 15:34 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ウォルマート】 売上高世界No 1企業の理論株価は?(2020年1月期)

rogo-2017-WMT.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★☆☆☆

・Walmartは米国最大の小売事業者で、売上高では全企業の中、世界一位です。Walmartはなぜ小売業の中でここまでの地位を確立することができたのでしょうか?その主要因の一つとしてWalmartの価格戦略であるEvery Day Low Price(EDLP)が挙げられます(つまり、どんな時でも他社よりも安く商品を提供します、ということ)。

・米国では絶えず移民が流入したことや,不況に伴うレイオフなどにより、常に低所得グループが存在し、WalmartのEDLPはそういった価格に敏感な消費者の心をつかむことができました。また、EDLPの効果は,全商品が安く売られているというイメージを作り出すことで、顧客に対しては他店との比較購買をあきらめさせ、競合他社にはウォルマートとの価格競争をあきらめさせるように作用しました。

・ではWalmartはなぜ他社が追随出来ないEDLPを達成できたのでしょうか?それは物流及び在庫管理の戦略的効率化によるものでした。Walmartは大手小売店が避けてきた郊外エリアの中でも,都市の成長が波及して将来人口増加が見込まれるところを狙って立地戦略を練り、そうしたエリアに物流センターを設置し, そのセンターがカバーできるエリアに店舗を集中的に展開して物流コストの最適化を図り、自社店舗を飽和状態になるまで配置していくことで競合他社の参入を阻み競争の少ない環境で事業展開を行うことに注力しました。また、Walmartは早くからコンピュータを駆使して、顧客や商品の動きから膨大なデータを収集し、店舗・バイヤー・本社・メーカーを結び、顧客ニーズに適した商品を調達し、タイミングよく配送することで過剰な在庫を抑えることに成功。これらのことを徹底して行うことでEDLPを達成し、他社と差別化することができたのです。

・一方、近年Amazonの台頭で、リアルな小売業は大きなダメージを受けております。いわゆるアマゾンエフェクトで、ラジオジャック、トイザらス等多くの小売業は廃業にまで追い込まれました。更にAmazonは近年、難しいだろうとされていた生鮮食品の配送サービスも開始するようになり、そういった中果たしてWalmartは生き残ることができるのでしょうか?

・りろんかぶおとしては、大勢の見方と同様、リアルな小売りを主力とするWalmartは衰退していくと思います。なぜなら、Walmartの競争優位性の主因は価格競争力にある中、Amazonも匹敵するほどの価格競争力を持っているからです。AmazonはAmazon Prime等の会員費で稼ぐ戦略で、鼻から小売りで稼ごうと思っていない為、配送コストというデメリットがある中、自らの利益を吐き出すことで非常に競争力のある価格で商品を販売しております。よってWalmartは、自社の最大の武器である価格という点でAmazonから差別化することができません。

・WalmartはAmazonに対抗するため、オンライン上で注文しリアル店舗で商品を受け取るサービスや配送サービスまで乗り出しました。これで互角の勝負になるかと思いきや、Amazonは既にAmazon Primeで多くの有料会員を囲いこんでいる為、Walmartが今から同じようなサービスを提供しても、顧客から見たらWalmartを使う理由がないのです。

・現在は高齢者層を中心にオンラインでの買い物に抵抗がある世代も存在するため、リアル店舗が急になくなることはないとは思いますが、デジタルネイティブの世代が人口の大半を占めるような時代になった時は、リアルの小売りというのは非常に厳しい戦いを強いられると思いますし、Walmartも例外ではないと思います。

・ただし、小売業全てが全部だめかというとそんなことはないと思っております。これからのリアルな小売りで重要なのは、わくわく感や楽しいといった顧客体験を店舗で提供することではないかといわれております。例えば、イタリアの総合食材店イータリー(Eataly)は、食品スーパーと飲食店、料理教室を融合させ、食にまつわる豊かな顧客体験を提供していますし、会員制スーパーのコストコでは巨大な売場を回遊しながら、限定商品や割引商品を見つける「宝探し」のような仕掛けを組み込んだ顧客体験を提供しています。このように価格や利便性でAmazonに太刀打ちできない中、リアル店舗はリアルでしか味わえない価値を提供していく必要性があると思われます。

<理論株価>
174.34ドル (2020年1月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
1. 米国内小売業
2. 海外小売業
3. 会員制スーパー(Sam’s Club)
顧客は会費を払う代わりに、通常よりも安価に製品を買うことができるスーパー。

<決算情報>

・売上は523,964百万ドルと前年対比1.9%増加、米国内小売業とSam’s Clubの売上が堅調に伸びたことに加え、2018年8月に買収したインドEコマース最大手Flipkartの売上がフルで寄与し始めたことが要因。

・純利益は14,881百万ドルで前年対比2.3倍に増。前年はWalmart Brazilの売却損、中国EC第二位のJD.comの評価損で、8,368百万ドルの一時損失を計上しいたこと、今期はJD.comの評価益などで1,958百万ドルの一時益を計上したことが主因。
(現在の会計ルールでは上場企業であるJD.comへの投資の評価損益は毎年損益計上する必要あり。)

<財務情報>
kabuka-WMT-2020.png
rev-WMT-2020.png
pat-WMT-2020.png
cf-WMT-2020.png
roe-WMT-2020.png
eps-WMT-2020.png
seg-WMT-2020.png
div-WMT-2020.png
seiko-WMT-2020.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/05/01 10:56 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ダウ】 米国最大の素材化学メーカーの企業分析(2019年12月期)

ロゴ-DOW-2019


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★☆☆☆

・ダウは、2019年に化学・農業大手ダウ・デュポンが3分割されたことで誕生しました。元々、総合科学メーカーであった、旧ダウケミカルと旧デュポンは、両社の事業を統合して、そののちに事業を横割りで分割する、という計画の下、2017年に合併し、一時的な姿であるダウデュポンとなり、2019年に計画通り分割されたのです。

・ダウデュポンは、事業を、素材化学、特殊化学、農業関連、の三つに分け、これをそれぞれ、ダウ、デュポン、コルテバ・アグリサイエンスに分社化したのです。(下表ご参照)

分社-DOW-2019

出典:東レ経営研究所

・化学製品の大元は原油であり、そのことから石油化学製品と呼ばれたりします。石油化学製品の流れは以下の通りです。

石油化学-DOW-2019

出典:石油化学工業協会

・つまり、原油が精製されて、そこで得られたナフサを分解して、エチレンやプロピレンなどの基礎製品を得て、これに更に手を加えてプラスチックや合成繊維、合成ゴムなどの誘導品ができ、これを使って最終製品である自動車や衣料、タイヤなどを作っていくわけです。

・我々の生活の中には、プラスチック、繊維、ゴムなどの石油化学製品があふれており、もはや石油化学製品なしの生活というのはあり得ないでしょう。そういう意味では、世界人口が増え、更に中流層が増えるとされる今後の世界では引き続き大きな需要がある有望な市場といえるでしょう。

・新生ダウの主要事業である素材化学とは、文字通り、最終製品の素材となる、基礎製品の製造から誘導品までを取り扱っており、主に、包装、インフラ、コンシューマーといった成長著しい市場に注力しています。

・一般的に石油化学業界では、バリューチェーンの上流の方が低付加価値で下流の方が高付加価値といわれます。つまり、エチレンやプロピレンなどの基礎製品等は差別化できないので価格競争になりやすい一方、それらの原料や素材を組み合わせたりして特別な機能を持たせた化学製品は付加価値が高く収益性も上がります。但し、下流分野も競争が激しいので、一つ革新的な製品を作ったとしても他社がいつかは真似して商品として陳腐化してしまうので、常に新しい発明をし続けていく必要があります。

・そういった意味では、例えばコカ・コーラのように一つの製品が100年以上も消費者から支持を得ているように、消費者へのブランディングによって付加価値を付けているビジネスモデルとは異なるといえるでしょう。機能の模倣はできるけども、長年かけて築き上げたブランドの模倣は容易ではないからです。

・新生ダウは、バリューチェーンでいうと付加価値の相対的に低い上流、中流辺りで事業を行っているといえます。この分野では、競合他社も多く、長期的な競争優位性というのは形成しづらいのではないかと考えられます。

<理論株価>
2019年4月発足の為、理論株価計算に必要なβ値が未だ開示されておらず算出不可。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
1. PACKAGING & SPECIALTY PLASTICS
食品、工業、医療、自動車、インフラ向けに、ポリオレフィン製品を使った高耐久・高性能のプラスチック、包装材を販売。

2. INDUSTRIAL INTERMEDIATES & INFRASTRUCTURE
家庭器具、塗装、インフラ、オイルガス業界向けに、酸化エチレンや酸化プロピレンを用いて、製品の製造工程に欠かせない、潤滑剤やオイルなどを販売。

3. PERFORMANCE MATERIALS & COATINGS
農業・工業用の塗装、ホームケア、パーソナルケア等向けに、アクリル・セルロース・シリコーンベースの技術プラットフォームを用いて幅広いニーズに応える化学製品を販売。

<決算情報>

・売上は42,951百万ドルと前年対比13.4%減、全部門全地域で販売数量が減少したこと、原材料価格下落及び競争激化に伴う販売価格減、為替による影響が主因。

・純利益は▲1,359百万ドルで赤字転落、売上減による売上総利益減少に加え、Performance Materials & Coatings部門におけるのれん減損(1,039百万ドル)、コスト最適化プログラムによるリストラ費用などを計上したことが主因。

<財務情報>
kabuka-DOW-2019.png
rev-DOW-2019.png
pat-DOW-2019.png
cf-DOW-2019.png
roe-DOW-2019.png
eps-DOW-2019.png
seg-DOW-2019.png
area-DOW-2019.png
div-DOW-2019.png
seiko-DOW-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/04/29 14:24 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【トラベラーズ】 米国最大の損害保険会社の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-TRV-2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★☆☆

・トラベラーズは米国最大手の損保会社。個人的には損保は競合他社との差別化が難しく、基本的には保険料の安さで比較されてしまう業界なので、なかなか競争優位性を持続するのは難しいと感じる業界。

・一方、保険金支払い時等の顧客対応は唯一、顧客のロイヤルティーを獲得する上で非常に重要で、トラベラーズもこの顧客対応にものすごく力を入れています。

・保険加入時は多くの人が保険料の安さ重視で保険に加入しますが、トラベラーズとしていったん顧客を獲得した後は、自慢の顧客対応で顧客を囲いこみ、その後もずっとトラベラーズを使い続けてもらう戦略なのでストック型ビジネスに近いですね。保険料収入も長期安定的に入ってくるので、収入も安定しております(コストにあたる保険金支払いは毎年ぶれますが)。

・但し、上述の通り顧客獲得時に保険商品の差別化が難しいことに変わりははないので永続的な競争優位性があるかというと疑問。

<理論株価>
188.85ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
1. Business Insurance
ビジネス向けに、労働者災害保険、企業自動車保険、財物保険、賠償責任保険、企業総合保険を提供。

2. Bond & Specialty Insurance
信用保険、保証保険、賠償責任保険を提供。

3. Personal Insurance
個人向けに住宅保険、自動車保険などを提供。

<決算情報>

・売上は31,581百万ドルと前年対比4.3%増、全ての部門で保険料収入が堅調に増加したことが主因。

・純利益は2,622百万ドルで前年対比3.9%増、災害による保険金支払いの減少したことが主要因。

<財務情報>
kabuka-TRV-2019.png
rev-TRV-2019.png
pat-TRV-2019.png
cf-TRV-2019.png
roe-TRV-2019.png
eps-TRV-2019.png
seg-TRV-2019.png
area-TRV-2019.png
div-TRV-2019.png
seiko-TRV-2019.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/04/23 10:32 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【IBM】 IT業界の巨人の理論株価は?(2019年12月期)

ろご

<りろんかぶおコメント>
・IBM社は長年IT業界を牽引してきた企業です。多くの方がご存知の通り近年、ハードウェア中心のビジネスから、AIやクラウドといったより付加価値の高い分野に軸足を移しております。

・IBMと言えば投資家の間では、バフェットに「IBMへの投資は失敗だった」と言わしめたあまりいけていない企業として有名なのではないでしょうか?バフェットは、IBMが注力するAIやクラウドの分野では、Google、Amazon、Microsoft等の超優良企業が大規模な投資や研究開発をしており、そのような競争が激化している分野でIBMが競争優位性を発揮できるかどうかという点に疑問を持っているというものでした。実際にクラウド業界では以下グラフの通り、上述三社の後塵を拝す結果となっています。

cloud share-IBM-2019

・一方IBMは、長年法人顧客向けに業務システム等の企業内ITインフラの構築をしてきて、上述三社と比較しても法人顧客の抱える業務プロセス上の課題やニーズに対する知見が豊富で、顧客ネットワークも強いのではないかと考えます。実際にIBMは法人顧客に特化して、既存の基幹システムも有効活用した上でのクラウドやAIも組み入れた最適なITプラットフォームの構築を提供するサービスに注力しており、この点では長年IBMが築いてきた実績や顧客からの信頼というのが他社に対する競争優位性につながるのではないかと考えます。

・但し、IBMが本当に上記の分野で盤石な体制を整えられるかというのはやはりもう少し注視していく必要があるのかなと思います。

<理論株価>
191.94ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1.Cloud & Cognitive Software
・IBMが保有する有名なAIであるWatsonが、言語、画像、音声データなどを、機械学習を通して大量に解析し、顧客の業務上の課題やニーズに対してソリューションを提供するサービス。
・ハイブリッドマルチクラウドという、既存基幹システムも有効活用しながらのクラウド化及び他のクラウドサービスとの組み合わせのシステムに関するオペレーションに必要なオペレーティングシステムやプラットフォームソフトウェアの提供。
・企業内で独自に構築するITインフラに対する各種ソフトウェアの提供。

2.Global Business Services.
業務の自動化やデジタル化、効率化を志向する顧客に対するコンサルティングやソリューションを提供するサービス

3.Global Technology Services
顧客企業のITインフラのデジタルトランスフォーメンションかに必要なサービスの提供及びそのテクニカルサポート。

4.Systems
サーバーやストレージ、ソフトウェア等の、ITインフラ構築に必要なハードとソフトの提供。

5.Global Financing
ITインフラ構築の初期費用を抑えたい顧客に対するファイナンスプランの提供。


<決算情報>

・売上は77,147百万ドルと前年対比3.1%減。AIやクラウドを中心としたCloud & Cognitive Software部門の売上が増加したものの、企業内のITインフラのクラウド化に伴い、各企業独自にITインフラを構築する需要が減少しGlobal Technology Services部門の売上が減少したことでトータルでは減収。

・純利益は9,431百万ドルで前年対比8.1%増。売上減少及び費用・金利負担増加に伴い税前利益ベースでは前年対比10.6%減少なるも、前年度の税制改革の影響がほぼなくなった影響で税負担が減少したため税引き後の純利益は増加。

<財務情報>
kabuka-IBM-2019.png
rev-IBM-2019.png
pat-IBM-2019.png
cf-IBM-2019.png
roe-IBM-2019.png
eps-IBM-2019.png
seg-IBM-2019.png
area-IBM-2019.png
div-IBM-2019.png
seiko-IBM-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/04/20 11:29 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ゴールドマンサックス】 世界的投資銀行業界の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-GS.png



<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒☆☆☆☆

1. 企業概要

・ゴールドマンサックスは投資銀行業務、証券業務および投資運用業務を中心に、企業、金融機関、政府機関、個人など多岐にわたる顧客を対象に幅広い金融サービスを提供している世界有数の金融機関です。

2. 業界展望

・ゴールドマンサックスのように、投資銀行業務や投資運用業務が中心の金融機関では、業績が景気に左右されやすいものの、M&Aや資産運用ニーズは資本主義が続く限り今後も永続的に存在するものなので、業界としては緩やかに拡大していくことが予想されます。

3. 個別企業競争力

・ゴールドマンサックスがビジネスを行う分野では、JPモルガンチェース、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、クレディ・スイス、ドイツ銀行、UBS、バークレイズ等、非常に多くの競合が存在します。

・そういった中でゴールドマンサックスを他社から差別化する要因は何でしょうか?
それはやはりいかに優秀な人材がいるか、に尽きるのではないかと考えます。

・実際に、ゴールドマンサックスは自社の経営戦略の中に以下の記載あり、金融サービス事業において、いかに優れた人材が重要かが記されております。

QTE
わが社は、すべての職務に最高の人材を発掘し獲得することに並々ならぬ努力を傾注している。我々の業務は巨額の数字によって測られるが、人材は一人一人に焦点をあてて選んでいる。金融サービス事業においては、すぐれた人材なくして最良の企業たり得ないということをわが社は承知している。
UNQTE

・りろんかぶおは会社勤務時にM&A業務に携わったことがあり、FA(ファイナンシャルアドバイザリー)を起用させていただいたこともありますが、FA選択の決め手は、業界の知見及び今までの実績に加え、やはり担当者がいかに優秀かといった点が重要になります。

・ゴールドマンサックスは優秀な人材を採用するために、多額の報酬及び成果を出せばしっかり評価されて昇進できるといった人事制度に力を入れております。但し、これは競合他社にもまねできることであり、ゴールドマンサックスが将来も優秀な人を集められるかといったところはかなり不透明であり、個社の競争力を維持することが難しい業界との認識です。

<理論株価>
222.06ドル (2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Investment Banking
典型的な投資銀行業務。M&A(企業の合併・買収等)等に関するアドバイザリー業務、資金調達(株式・債券の発行等)等に関する引受業務、企業融資・買収時ファイナンス等

2. Global Markets
機関投資家に対して、主にマーケットメーカー(※https://www.ig.com/jp/glossary-trading-terms/market-maker-definition)として、金融商品の売買、資金調達、リスクマネジメント業務を行う

3. Asset Management
投資信託業務や、企業、不動産、インフラ、証券などの資産に対して投資・貸付を行う

4. Consumer & Wealth Management
投資家への運用助言サービスや、一般個人向けの消費者金融・クレジットカードサービス等を行う

<決算情報>

・売上は36,546百万ドルと前年対比0.2%減、世界的にM&Aや資金調達が減少したことでInvestment Banking部門が減収したものの、コモディティ商品や住宅ローン証券のマーケットメーカー業務が増収となり相殺した形。

・純利益は7,897百万ドルで前年対比19.9%減、売上が横ばいだった一方、貸倒引当金増、訴訟費用増、IT投資増、等、費用が増加したが要因。

<財務情報>
kabuka-GS-2019.png
rev-GS-2019.png
pat-GS-2019.png
cf-GS-2019.png
roe-GS-2019.png
eps-GS-2019.png
seg-GS-2019.png
area-GS-2019.png
div-GS-2019.png
seiko-GS-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/04/16 10:37 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ユナイテッドヘルス】米国最大のヘルスケア企業の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-UNH.png



<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★☆☆

1. 企業概要

・ユナイテッドヘルスは医療保険を軸としたヘルスケア企業で、保険料収入で世界最大の企業です。

2. 業界展望

・ユナイテッドヘルスの利益の大部分を占める米国の医療保険業界の展望については非常に明るいと思っております。米国では人口増加と高齢化により医療ニーズが高まり、これによって今後も医療保険加入者増加が見込まれております。

・懸念材料としては、現在は野党である民主党の中には「メディケア・フォー・オール(国民皆保険制度)」法案を提唱している議員がいることです。これは、オバマ大統領時代に提唱したオバマケア(既存の民間および公的医療保険制度の対象者を拡大・義務化)から更に一歩踏み込んだもので、保険加入の義務化はもちろんのこと、その加入先を全て公的医療保険にするというものです。仮にこれが成立した場合、医療システムにおける民間保険会社の役割はなくなる可能性があるため、同法案が提案された2019年2月には医療保険銘柄の株価は大幅に下落しました。長期目線では常にこういったリスクに見舞われる可能性が付きまといます。

3.個別企業競争力

・さて、このように今後も成長が見込まれる業界においてユナイテッドヘルスの他社に対する競争優位性はあるのでしょうか?競合他社には、アンセムやCVSヘルス(2018年にエトナを買収して医療保険に参入)がおりますが、ユナイテッドヘルスは保険料収入ベースでは競合他社の倍近く稼いでおり圧倒しております。

・利用者目線でいうと医療保険を選ぶときのポイントは何でしょうか?それはやはりコスパだと思います。できる限り安い保険料で、多くの補償を得られる保険が選ばれると思います。保険会社としては顧客へのサービスとなる「補償」での差別化が難しいと考えるとやはり価格競争力が非常に重要になってきます。

・ここで、米国の医療システムは日本とは違うので簡単に説明です。米国の医療システムの中にはPBM(Pharmaceutical Benefit Managemet:薬剤給付管理)が存在します。PBMは保険者、製薬企業、医薬品卸、薬局、医療機関、患者 といった様々な利害関係者の間に立って、医薬品のコストや疾病管理の観点から薬剤給付の適正マネジメ ントを行います。
PBM-UNH-2018.png

・中でも、PBMの重要な役割の一つにフォーミュラリーの作成があります。これは、PBM会社が医療保険者(ユナイテッドヘルス等)に代わって,臨床的,経済的な見地から高品質でかつ安価な薬剤を選択し,保険者に推奨する医薬品リストのことで、保険者は契約先のPBM会社がフォーミュラリーに採用した医薬品しか保険償還の対象としません。医療保険会社としては、自社のコストとなる医療費を低く抑えるために、PBMが作成するフォーミュラリーが安価に仕上がっていることが重要になってきます。

・製薬会社は自社の医薬品がフォーミュラリーにリストインされることが自社医薬品の販売増に繋がるため、何とかしてフォーミュラリーに自社医薬品を入れてほしいという思いがあります。このような構造からPBMは製薬会社より強い立場にあり、大きな価格交渉力を持っているので、ここで医療コストを下げる役割も担っているのです。

・話をユナイテッドヘルスに戻すと、ユナイテッドヘルスはOptumRxというPBMがグループ傘下におります。よって、OptumRxを通じて、製薬会社との交渉及びコスト競争力のあるフォーミュラリー作成をすることで、コストを最適化し競争優位性を築いているといえます。

・ただし、CVSヘルスは元々、薬局から始まり、現在は医療保険(エトナの買収)、PBM(PBM大手への出資参画)へも参入しており、ユナイテッドヘルスと同様、医療システムの中での守備範囲を広げて競争優位性を築こうとしております。つまり、ユナイテッドヘルスの戦略は競合他社にも模倣可能な戦略であるため、今後も価格競争が激化し、業界の中で確固として競争優位性は堅持できないのではと考えます。

・一方で、業界としては伸び行く業界なので、業界の伸びと同程度の伸びは期待できると考えます。

<理論株価>
284.46ドル (2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. UnitedHealthcare
・企業及び個人向けの医療保険
・高齢者向けヘルスケアサービス
・州向けの管理医療システム提供(医療サービスの提供を保険者側がコントロールすることによって,効率的に医療サービスを供給するシステム)
・海外での総合ヘルスケアサービス

2. OptumHealth
医療介護などのヘルスケアサービス、ファイナンスサポート等を提供。

3. OptumInsight
医療機関向けに、医療技術、医療データ、コンサルティング、医療管理サービスを提供。

4. OptumRx
医薬品メーカーと薬局の仲介としての薬剤給付管理、処方薬配送サービスを提供

<決算情報>

・売上は242,155百万ドルと前年対比7.0%増加、医療保険加入者の増加及び保険料増加、医療介護の拡大等、全部門が増収。

・純利益は13,839百万ドルで前年対比15.5%増加、上述の通り本業ビジネスが好調で、特にOptumHealthが際立った増益を達成。

<財務情報>
abuka-UNH-2019.png
rev2-UNH-2019.png
pat2-UNH-2019.png
cf2-UNH-2019.png
roe2-UNH-2019.png
eps2-UNH-2019.png
seg2-UNH-2019.png
area2-UNH-2019.png
div2-UNH-2019.png
seiko2-UNH-2019.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/04/15 10:16 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【キャタピラー】 建設機械業界の巨人の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-CAT.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

・Caterpillarは世界最大の建設機械メーカーです。

・業界の展望としては、今後も堅調に伸びていくことが予想されております。途上国のインフラ整備、都市化、世界人口増による鉱物資源・エネルギー資源開発関連の需要増などに伴い、建設機械の需要は今後も確実に伸びていきそうです。

・ではそういった伸び行く業界においてキャタピラーの競争優位性はいかがなものでしょうか?りろんかぶおはキャタピラーは業界内で非常に高い競争優位性を持っていると考えます。

・建機業界においてキャタピラーは世界トップですが、その最大のライバルは日本のコマツです。キャタピラーとコマツのマーケティング戦略は似ていて、製品価格自体は競合他社よりも高いことが多いものの、製品ライフサイクル全体でのコストが競合よりも低く(故障の少なさに起因する維持管理費の低さや機械の稼働効率、再販価格の高さ)、実質的な価格競争力を有していることを売りにするものです。よって両社ともに安かろう悪かろうの製品ではなく、高い品質とサービスを提供することで顧客の信頼を勝ち得ており、本業界において高いブランド力を有します。(近年はICT技術も駆使し、稼働率向上やメンテナンスコスト低減に取り組んでおります)

・但し売上高で見るとキャタピラーはコマツの二倍以上であり、シェアでは2位以下を圧倒しております。そして、建設機械の製造コストの大半は資本集約的な大型部品(エンジン、車軸、トランスミッション及び油圧ブレーキ)であり、規模の経済が大きく寄与するのです。キャタピラーは、同一部品を用いる製品ラインをデザインし、規模の経済を活かし他社よりも大規模かつ最新鋭の部品製造工場を設立することで、部品の単位当たりコストを他社よりも下げることができるのです。また、輸送コストを下げるために部品レベルで世界の需要地へ搬送し、現地の組立工場で最終製品を完成させることで、高いコスト競争力を発揮しております。

・建設機器需要は景気の良しあしに大きく左右されるため、業績のぶれは非常に大きいのですが、上述の通り規模の経済が働く業界において、圧倒的シェアを誇り、高い品質とサービスを長年提供し続けてきたことによる強力なブランドを誇るキャタピラーは、今後も競争優位性を保持し続けると考えます。

<理論株価>
130.12ドル (2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. 建設機器
主にインフラ、林業、ビル建設業者への建機販売。主な製品はアスファルト舗装機、コンパクター、切削機など。

2. 鉱山開発・運搬関連機器
主に採鉱、採石、重量構造物、運搬業者への建機販売。主な製品は、ショベルカー、運搬トラック、ロータリードリル等。

3. エネルギー・輸送関連機器
オイル&ガス、発電、海運、鉄道関連業者への建機販売。主な製品は、エンジン、ジェネレーター、推進機器、ガスタービン、電気式ディーゼル機関車等。

4. ファイナンスサポート
Caterpillar製品購入の際のファイナンスサービス。分割払いやリース等。

<決算情報>

・売上は53,800百万ドルと前年対比1.7%減、全セグメントで最終顧客需要は堅調だったもののキャタピラーからディーラーへの販売量は微減したこと(ディーラーが前年に在庫を多めに持っていた為)、ドル高によるマイナスのインパクトを、販売価格の上昇が一部相殺する形となった。

・純利益は6,093百万ドルで前年対比0.9%減、上述の販売量減とドル高の影響に加え、製造コストの増加があったが、販売価格増加と経費削減で相殺。

<財務情報>
abuka-CAT-2019.png
rev-CAT-2019.png
pat-CAT-2019.png
cf-CAT-2019.png
roe-CAT-2019.png
eps-CAT-2019.png
seg-CAT-2019.png
area-CAT-2019.png
div-CAT-2019.png
seiko-CAT-2019.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/04/14 10:21 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【シェブロン】 スーパーメジャーの一角の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-CVX.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★☆☆☆

1. 企業概要

・シェブロンはスーパーメジャーと呼ばれる世界6大石油・ガス会社の一つです。スーパーメジャー各社はエネルギー資源の探鉱・生産、輸送、精製、販売までの事業を垂直統合で行っていることが特徴です。

2. 業界展望

・石油・ガス等の化石燃料業界は、環境問題への意識の高まりとともに、徐々に衰退し行く産業では?と考えられています。国際エネルギー機関(IEA:International Energy Agency )が予測する、今後のエネルギー源別需要予測は以下の通り。

石油需要予測

Stated Policies Senario:今後気候変動に対する新たな政策や規制が施行されず、既存の枠組みのままで経済活動が行われると仮定したシナリオ

Sustainable Development Scenario:SDGsで設定されたエネルギー関連目標やパリ協定の目標を達成するために新たな政策や規制が施行され、温室効果ガス排出量を2070年までにNet ゼロにするための適切な行動がとられると仮定したシナリオ

詳細は以下ご参照↓
石油会社の未来

Stated Policies Senarioでは、石油需要は2025年までは堅調なるも、その後ゆるやかになり、2040年には2018年対比で8%増加していることになります。

このシナリオでは、石油の主要用途である自動車ガソリン需要は2020年後半にピークアウトするものの、石油化学品、船舶、航空用の需要が増加し続けていくために、結果的に微増を続けるという結果となっております。

一方、Sustainable Development Scenarioでは、石油需要のピークは今後数年間で到来し、2040年には2018年対比で32%減少していることになります。

このシナリオでは、自動車、船舶、航空用など輸送用途向け需要の顕著な減少を想定しており、自動車に至ってはEVの普及率が2040年に50%に達していることを前提としている。一方、リサイクルの取り組みが加速する中でも石油化学品需要は増加せざるを得ない想定となっている。

・このように、世界人口増加に伴うエネルギー需要増と、地球温暖化をストップすべく化石燃料消費を抑制しようという世界的な取り組みの綱引きで、今後の原油需要がどのように推移していくのかというのは非常に予測しづらいですが、超長期で見れば基本的には徐々に衰退していく業界といえるでしょう。

・但し、資源開発の業界は巨大な資金と探鉱に関する膨大な知見が必要であるため、新規参入障壁が非常に高い業界です。よって、比較的競争が少ない業界ということはいえます。

3. 個別企業競争力

・このように、業界としては引き続き大きな需要があることが確認できる中、その中でのシェブロンの競争優位性とは何でしょうか?シェブロンは最終製品として、原油、石油製品、石油化学製品を販売しておりますが、我々がガソリンを給油するときにどこの会社のガソリンかを気にしないように、製品自体の差別化は難しい分野です。

・更にその多くは指標となる市場価格が存在するため、石油会社に価格決定力はなく、特定の企業のみがプレミアムを稼ぎ出すことは非常に困難です。

・他社と差別化するには、コスト面で勝負することになります。主に探鉱コスト、資金調達コストや規模の経済を活用したコストメリットなどですが、例えばエクソンモービルと比べたときにコスト面でのアドバンテージがあるかといわれれば、目立ったものはないのではと思います。

・このように、販売製品の差別化が難しく、同規模の同業他社が多く存在する業界では競争優位性が発揮しづらいと考えられます。

<理論株価>
155.37ドル(2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. 上流
原油、天然ガスの探鉱・開発・生産

2. 下流
石油製品、石油化学製品の精製、販売

<決算情報>

・売上は139,865百万ドルと前年対比12.0%減少、原油価格及びガス価格が前年度と比較して低めで推移したことが要因。

・純利益は2,924百万ドルで前年対比80.3%減、将来の原油価格及びガス価格見通しの下方修正により、米北東部のアパラチア鉱区のシェール油田やメキシコ湾の海洋油田ビッグフットなどで、税引後$8,170 百万ドル規模の減損処理を行ったことが主因。

<原油価格の損益分岐点>

・下表は、Chevronの原油販売価格と開発コストの推移です。

・2019年時点の開発コストは、US$10.62/bllであり、原油価格がこれを上回っていれば何とか原油の販売によって利益を出せるということになります。

cost-CVX-2019.png

出典:Chevron 2019 10K

<財務情報>
kabua-CVX-2019.png
rev-CVX-2019.png
pat-CVX-2019.png
cf-CVX-2019.png
roe-CVX-2019.png
eps-CVX-2019.png
seg-CVX-2019.png
area-CVX-2019.png
div-CVX-2019.png
seiko-CVX-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/04/10 10:38 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【エクソンモービル】 世界最大の石油ガス生産会社の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-XOM.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★☆☆☆

・エクソンモービル(EM)はスーパーメジャーと呼ばれる世界6大石油・ガス会社の一つで、その中でも常にトップに君臨する最強の石油会社です。スーパーメジャー各社はエネルギー資源の探鉱・生産、輸送、精製、販売までの事業を垂直統合で行っていることが特徴です。

・石油・ガス等の化石燃料業界は、環境問題への意識の高まりとともに、徐々に衰退し行く産業では?と考えられています。一方、EMが予測する、今後のエネルギー源別需要予測は以下の通り。

outlook.png

・EMの予測では、今後環境への配慮から、省エネルギー化が進むものの、世界全体の人口増加が牽引して全体のエネルギー需要は伸びると予測しております。更に、再生可能エネルギーや電気自動車などの普及はあるものの、全体の需要をまかなうために引き続き石油は重要なエネルギー源であり続け、更に環境負荷がより少ない天然ガス需要は今後更に伸びていくとみております(よってEMはLNG事業に力を入れている)。

・一方で国際エネルギー機関によると、世界の平均気温上昇を工業化以前から2度以内に抑えることを目的としたパリ協定や、SDGsの目標を達成すべく、新たな政策がとられた場合は原油需要は2040年までに減少していくことが予測されています。

石油会社の未来

・このように、世界人口増加に伴うエネルギー需要増と、地球温暖化をストップすべく化石燃料消費を抑制しようという世界的な取り組みの綱引きで、今後の原油需要がどのように推移していくのかというのは非常に予測しづらいですが、超長期で見れば基本的には徐々に衰退していく業界といえるでしょう。

、その中でのEMの競争優位性とは何でしょうか?EMは最終製品として、石油製品や石油化学製品を販売しておりますが、我々がガソリンを給油するときにどこの会社のガソリンかを気にしないように、製品自体の差別化は難しい分野です。更に、原油埋蔵量を豊富に持つサウジアラビアやロシアの生産量調整によって、意図的に原油価格をコントロールできるので、それによってEMの業績も大きく左右されてしまいます。

・一方、例えばガソリンの給油であれば給油の需要が多い立地というのはあって(例えば高速道路沿い等)、実際にりろんかぶおが米国駐在時はやはり、そういった好立地はEMとシェブロンが抑えているなーと感じました。この業界の老舗ということだけあって、そういった好立地を抑えていることは、他社に対する競争優位性につながると考えます。

<理論株価>
36.07ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

・上流
原油、天然ガスの探鉱・開発・生産

・下流
石油製品の精製、販売

・化学品
石油化学製品の精製、販売

<決算情報>

・売上は264,938百万ドルと前年対比8.7%減。下流部門で石油製品(ガソリン、ナフサ、ディーゼル等)が低迷したこと、化学品部門で石油化学製品の価格が低迷したことが主因。

・純利益は14,340百万ドルで前年対比31.2%減。上流部門の純利益は微増したものの、下流部門及び化学品部門では石油製品や化学製品の販売価格が低迷した一方で、原油価格は前年比そこまで減少しなかったため、マージンが極端に減少したことが主因。

・37年連続増配銘柄。

<原油価格の損益分岐点>

・下表は、EMの原油販売価格と開発コストの推移です。

・2019年時点の開発コストは、US$11.51/bllであり、原油価格がこれを上回っていれば何とか原油の販売によって利益を出せるということになります。

Price and Cost-XOM-2019
出典:EM 2019 10K

<財務情報>
kabuka-XOM-2019.png
rev-XOM-2019.png
pat-XOM-2019.png
cf-XOM-2019.png
roe-XOM-2019.png
eps-XOM-2019.png
seg-XOM-2019.png
area-XOM-2019.png
div-XOM-2019.png
seiko-XOM-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/04/08 14:37 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【インテル】 半導体業界王者の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-INTL-2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★

1. 企業概要

・インテルは世界的半導体メーカーです。半導体の中でも演算処理などを行うマイクロプロセッサー(MPU)に強みがあり、PC向けのCPU(中央演算処理装置)では80%程のシェアを持っておりほぼ独占状態。インテル Core iシリーズが有名。

2. 業界展望

・半導体市場規模の推移は以下の通りです。

市場規模-INTC-2018
出典:World Semiconductor Trade Statistics (WSTS)

・半導体の歴史では、1980年代からPC向けで爆発的に需要が伸び、その後デジタル家電、スマホ、クラウドなどの需要が出てきて、拡大の一途をたどっております。

・今後、世の中に普及されることが確実視される、IoT、AI、自動運転などにおいても多くの半導体が必要となり、更にデータの世紀ともいわれる今世紀では、大量のデータを処理する必要があり、データのストレージや処理に欠かせない半導体は今後も需要が堅調に伸びていくものと考えられます。

3. 個別企業競争力

・堅調な伸びが期待できる半導体業界において、インテルの競争力はどうなのでしょうか?

・<セグメント毎ビジネスモデル>で詳細説明しますが、半導体は大きく分けると、メモリIC、ロジックIC、アナログICの三つに分けられます。インテルは中でも技術難易度が高く高付加価値のロジックICに強く、MPUやCPUなどもここに分類されます。

・現在、半導体企業としてクアルコムやエヌビディアなどが有名ですが、彼らはファブレス企業といわれ、MPUのコア技術は英ARMの技術を採用しております。演算処理を行う半導体において、最もコアとなるMPUやCPUに関する技術は特許で守られており開発コストも高いため、インテルとARMが二大巨頭で独占状態です。

・インテルはPC・データセンター向け、ARMはスマホ向けに強みがあり、各分野でほぼ独占状態。PCはスマホの台頭で既に減少傾向、スマホも既に飽和状態、データセンターはこの中では唯一未だに強い伸びがみられる分野。

・今後、莫大な半導体需要を生み出すことが確実視されるIoT、AI、自動運転に関して、既に両社莫大な投資を行っており、どちらが覇権を握るかが注目。

・但し、技術難易度が非常に高いMPUの分野において、ライバルがほぼARMに限られる中、インテルのコア技術が使われ続けることはほぼ間違いなく、今後も競争優位性は非常に高いものと考えます。

・インテルは現在、コア技術の開発から製造販売迄垂直統合で行っておりますが、今後はARMのように最も高付加価値な技術開発のところに自社ビジネスを集約させていくのではないかと思っております。

<理論株価>
43.71ドル(2019年12月28日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

・まず、半導体は大きく以下のように分類できます。

半導体-INTC-2018
出典:群馬大学 https://kobaweb.ei.st.gunma-u.ac.jp/news/pdf/2018/2018-10-16nakatani.pdf

・上記のSoC (System on a Chip)は、一つのLSIチップ上に、各種デジタル回路、メモリ回路、アナログ回路およびソフトウェアが混載された半導体です。

SoC-INTC-2018.png
出典:群馬大学 https://kobaweb.ei.st.gunma-u.ac.jp/news/pdf/2018/2018-10-16nakatani.pdf

・メモリICはロジックICに比べて技術難易度が低く低付加価値といわれ、サムスンや東芝などの日韓勢が強いです。

・より高付加価値のロジックICやSoCにおいて、PCやデータセンター向けはインテル、スマホ向けは米クアルコム、画像処理・AI向けは米エヌビディアが強いです。一方、以下の通りインテルとクアルコム・エヌビディアなどは以下の通りビジネスモデルが異なります。

type-INTC-2018.png
出典:群馬大学 https://kobaweb.ei.st.gunma-u.ac.jp/news/pdf/2018/2018-10-16nakatani.pdf

・半導体企業として英ARMは有名ですが、自社技術のライセンス販売に特化しております。低消費電力のCPU(中央演算回路)が売りでCPU分野ではインテルと並ぶ二大巨頭でインテルがPC向けCPUで8割のシェアを持つといわれるのに対し、スマホのCPUの9割はARMといわれてます。

・このようにインテルの主力製品であるマイクロプロセッサーはコンピューターの中核を担う司令塔の役割を果たします。現代のコンピューターは、プログラムに書かれている手順に従って忠実に動作します。プログラムは、マイクロプロセッサーが理解できる命令が多数並べられたもので、計算対象となるデータとともにメインメモリーに記憶されています。コンピューターは、メインメモリーに格納されたプログラムから命令を 1個ずつ取り出し、マイクロプロセッサー内部に送り込んで実行していきます。マイクロプロセッサーが命令を実行する手順は、大きく分けて以下の 4つの基本工程から成り立っています。

フェッチ:メインメモリーから命令を取り出す
デコード:取り出した命令の具体的な指示内容を解読する
実行:計算対象となるデータをメインメモリーから読み出し、命令の指示内容に従って計算処理を行う
ライトバック:計算結果をメインメモリーに書き戻す

・マイクロプロセッサーは、これらの工程を何度も繰り返すことで、複数の命令を次々と実行していきます。

・マイクロプロセッサーの役割がざっくりわかったところで、以下インテル社のビジネスセグメントを見ていきましょう。

1. Client Computing Group
主にPC向けのプロセッサー(インテル Core iシリーズ等が有名)の販売。(この分野はインテルと米AMDの2社でほぼ独占。インテルがシェア80%を占める)

2. Data Center Group
データセンター向けプロセッサー(Xceonシリーズ等)や高性能メモリ(Optane等)

3. Internet of Things Group
IoT化を志向する、工場や病院、エネルギー企業等向けへのプロセッサーやワイヤレス関連半導体などの販売。

4. Non-Volatile Memory Solutions Group
Optaneや3D NANDなどの半導体メモリの販売。

5. Programmable Solutions Group
FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略で、ユーザーが半導体ICの入手後、開発現場で書き換えることができるもの)の販売。

<決算情報>

・売上は71,965百万ドルと前年対比1.6%増加、主にData Center部門及びIoT部門の売上増が牽引。

・純利益は21,048百万ドルで前年対比横ばい、技術難易度が低い半導体メモリ事業の競争激化に伴うマージン低下を、マーケティングコスト減及び持分法利益増にて相殺した形。

<財務情報>
abuka-INTC-2019.png
rev-INTC-2019.png
pat-INTC-2019.png
cf2-INTC-2019.png
roe-INTC-2019.png
eps-INTC-2019.png
seg-INTC-2019.png
area-INTC-2019.png
div2-INTC-2019.png
seiko-INTC-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/04/06 11:09 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【JPモルガン・チェース】 時価総額世界最大の銀行の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-JPM.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

・JP Morganは時価総額が米国最大の銀行。近年日本では、フィンテックの登場や、IT企業の銀行業参入などで既存の銀行のほとんどはなくなる、等の話があります。りろんかぶおの意見としては、確かに日本でいうと地方人口の減少により地銀は経営が苦しくなりどんどん合併吸収等の再編が進むと思いますが、いわゆるメガバンク等の大きな銀行は必ず残り続けると思います。

・資本主義のシステム下では、経済発展の為の最大のエンジンは人間の利益追求欲求ですから、お金が世の中を巡れば巡るほどこの利益追求欲求が刺激され、経済が好循環となりその結果世の中が豊かになっていきます。
お金が血液だとすれば、銀行はそれを流す心臓の役割を果たしており、資本主義社会においてなくてはならない機能なのです。更に、銀行は信用創造により、お金を作り出す機能を持っており、中央銀行は金融政策などで、この銀行の信用創造の仕組みをうまく使って世の中のお金の量をコントロールしている為、もはや今の経済は銀行抜きには考えられません。

・では、どのような要素が各銀行の競争優位性となるのか?銀行業をする上での一つの大きなポイントはいかに低コストで多くのお金を集められるか、といった点です。これは、顧客にとっての利便性を究極迄極めることに加え、同じ銀行間での送金・決済が最も低コストなので、みんなが使っている銀行を使うといった規模の経済が有効に働きます。

・JP Morganは1871年設立の老舗で顧客の利便性を追求する企業です。このインターネット社会において、2017年に今後更に400店舗の支店を開設すると発表しております。多くのことがオンラインで完結するようになった現在においても、やはり、ちょっとしたことで対人で相談したいこととかっていっぱいあると思うのですが、やはりそういったニーズもしっかり満たすべく、JP Morganはオンラインもリアル店舗も充実させるという戦略の下顧客ニーズに最大限応えようとしております。このように顧客第一の経営の下、現在は米国No 1の銀行となっており、規模の経済からもJP Morganの今後の競争優位性は強固なものとなっていくのではないでしょうか。

・ちなみにバフェットは、保有有価証券ポートフォリオの内、じつに3割を銀行株が占める程、銀行株が大好きですが、インタビューで、「自分は銀行のビジネスを理解している、今の価格は魅力的、今後10年間で銀行は更に価値を生んでいくだろう、そして私のこの考えは非常に高い確率で正しいと考えている、銀行株が私を失望させることはないだろう」と語っております。バフェットが言うと説得力が増しますね。

<理論株価>
115.57ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
Consumer & Community Banking
・ATMやオンラインバンキング、住宅ローン、クレジットカード等のConsumer向け商業銀行サービス

Corporate & Investment Bank
・M&Aアドバイザリー、株式・債権発行業務、送金決済などのトレジャリーサービス、法人向け資金調達・デリバティブ関連金融サービス

Commercial Banking
法人向け銀行サービス(貸付、決済等)

Asset & Wealth Management
機関投資家向資産運用サービス、個人投資家向け投資信託商品提供

<決算情報>

・売上は115,627百万ドルと前年対比6.1%増加。融資残高拡大による金利収入の増加、投資銀行業務が好調だったこと、住宅ローン売却による一時的なキャピタルゲインが生じたことが主因。

・純利益は34,642百万ドルで前年対比12.8%増加。売上増に対し、費用増が限定的だったことが主因。

<財務情報>
kabuka-JPM-2019.png
rev-JPM-2019.png
cf-JPM-2019.png
roe-JPM-2019.png
eps-JPM-2019.png
seg-JPM-2019.png
area-JPM-2019.png
dev-JPM-2019.png
seiko-JPM-2019.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/04/03 10:41 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【アメリカンエクスプレス】 バフェットが50年以上保有し続けるクレジットカード会社の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-AXP.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★☆☆☆

1. 企業概要

・アメリカンエクスプレス(アメックス)はVISAやMaster Cardと肩を並べるクレジットカード会社です。

・ちなみに各クレジットカード会社のマーケットシェア推移は以下の通り。
share-AXP-2018.png
出典:WalletHub https://wallethub.com/edu/cc/market-share-by-credit-card-network/25531/

2. 業界展望

・クレジットカード業界の展望は個人的には厳しいと思っております。
近年QRコード等のスマホ決済が急増し、キャッシュレス決済分野の競争が激化していることが理由です。

・クレジットカード各社も近年、Apple Pay等のスマホ経由の決済を採用し始めていますが、あらゆる機能がスマホに集約されていく中、現金をクレジットカードに置き換えたのと同じように今度はクレジットカードをスマホに置き換える時代が訪れようとしていると考えられます。

3. 個別企業競争力

・さて、このように競争が激化していく業界の中、アメックスの競争優位性はあるのでしょうか?
りろんかぶおとしては、アメックスの競争優位性は発揮しづらくなってきていると感じております。

・今までのアメックスの競争優位性は、アメックスカードを身に着けていることによって得られる優越感や特別感、社会的ステータス等といったカード利用者の一種の「体験」でした。

・富裕層をターゲットにするアメックスのあの洗練されたデザインのカードを持っているだけで、自身の社会的ステータスを周囲にアピールできることや、そういった質の高い人たちの仲間に入れたことに対する特別感が、アメックスの高い年会費を許容してきたのです。

・但し、アメックス利用者が特別な体験するために必要であった「クレジットカード」という現物が不要とされる時代が訪れようとしている中、アメックスも単なる決済手段となり高い年会費の対価は高品質のサービスのみになります。

・こうなるとアメックスの競争力の源泉であった「優越感や特別感、社会的ステータス等といった利用者の体験」が大きく損なわれ、キャッシュレス決済プレイヤーの一つとして厳しい競争にさらされると思うのです。

<理論株価>
88.23ドル (2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要は
こちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧は
こちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Global Consumer Service Group (GCS)
個人向けクレジットカードサービスの提供

2. Global Commercial Service (GCS)
法人向け決済、コスト管理、コンサル、ファイナンス、国際送金サービスの提供

3. Global Merchant & Network Service (GMNS)
加盟店に対するカード取引、加盟店開拓、不正利用防止、マーケティング戦略、データ解析サービスの提供

<決算情報>

・売上は43,556百万ドルと前年対比8.0%増加、決済金額増加に伴い手数料収入が6%増加、クレジットカード会員増加に伴い年会費収入が17%増加、カードローンの増加に伴い金利収入が14%増加したことが主因。

・純利益は6,759百万ドルで前年対比2.3%減。費用増(マーケティング費用やカードメンバー向サービス費用)が売上増を相殺する形で微減。

<財務情報>
kabuka-AXP-2019.png
rev-AXP-2019.png
pat-AXP-2019.png
cf-AXP-2019.png
roe-AXP-2019.png
eps-AXP-2019.png
seg-AXP-2019.png
area-AXP-2019.png
div-AXP-2019.png
seiko-AXP-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/04/01 10:15 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ベライゾン】米通信大手の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-VZ.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

・Verizonは米国の大手通信企業です。米国では、米国全土でサービスを展開する大手通信事業者は、AT&T、スプリント、Tモバイル、Verizonの4社が存在。1984年に、それまで米国全土での長距離通信事業を牛耳っていたAT&Tが7つの地域通信事業者に解体され、そのうちの一つが他社との合併を経て、2000年にベライゾンが設立されたもの。

・この業界は、連邦通信委員会(FCC)などによる規制の多い業界で、かつ、設備投資額が巨大な為、それ自体が参入障壁となっており、競争が少ない業界です。元々通信事業は他者との差別化が難しいサービス形態(回線に快適につながればどこの会社でもよい)だとは思いますが、ベライゾンの営業利益は20%前後であり、やはりこの寡占市場での恩恵を受けている状況だと思います。

・更に、通信各社は5Gの開発を進めており、今後本格化するIoTの時代においては、通信事業が更に存在感を増すことが予想されます。寡占市場で、かつ、今後も市場規模が大きくなることが予想される業界ということで、業界全体で見ておけば堅実なリターンが期待できるのではないかと考えます。

<理論株価>
60.82ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1.Consumer Group
一般消費者向けの無線及び有線通信サービスの提供。

・Service
無線通信サービス(主に携帯の通信等。米国の一部地域では5G通信サービスも開始済み)
有線通信サービス(主に固定電話やインターネットの有線サービス等。縮小していく市場なるも、特に光ファイバー網の整備に注力)

・Wireless Equipment
無線通信用機器販売

2.Business Group
国内外の法人や、米国内の連邦及び州政府向けに、無線及び有線通信サービス、ビデオ・データサービス、組織内ネットワーク、セキュリティ、音声サービス、IoTサービス

・Global Enterprise(海外企業向けサービス)

・Small and Medium Business(米国内企業向けサービス)

・Public Sector and Other(連邦政府、州政府、教育機関向けサービス)

・Wholesale (Verizon設備を最終消費者向けに提供している企業向けのサービス)

3.Corporate and Other
現時点ではこのセグメントに、コーポレート関連の経費に加え、メディア事業が属す。Verizonは近年、AOLとYahooを立て続けに買収し、両社を合併してVerizon Mediaを傘下に置く。メディアを通じての広告収入がメイン。

<決算情報>

・売上は131,868百万ドルと前年対比0.8%増。一般消費者向けのワイヤレス事業が牽引。

・純利益は19,265百万ドルで前年対比24.1%増。無線通信事業のコスト削減、前年対比で減価償却費が少なかったこと、前年度にメディア事業にて4,591百万ドルの減損を計上していたこと、が主因。

・13年連続増配銘柄。

<財務情報>
abuka-VZ-2019.png
rev-VZ-2019.png
pat-VZ-2019.png
※2013年にWireless部門の45%を保持していたVodafoneから全持分を買収することで合意。これにより、ワイヤレス部門を完全子会社化し純利益が急増。
cf-VZ-2019.png
roe-VZ-2019.png
eps-VZ-2019.png
seg2-VZ-2019.png
div-VZ-2019.png
seiko-VZ-2019.png



以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/03/31 13:58 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【フィリップモリス】 たばこ界の最強企業の理論株価は?(2019年12月期)

logo-PM-2017.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

・フィリップモリス(PM)は言わずと知れたたばこの世界最大手。
ジェレミーシーゲル著「株式投資の未来」で、S&P500構成銘柄の中で過去半世紀において最も高いリターンを達成した銘柄としても紹介されております。

・PMは元々米国含む全世界を対象にたばこ事業を展開しておりましたが、2003年にアルトリアグループに社名変更し、その後2008年にタバコ事業国際部門としてスピンオフされたものが現在のPMとなっております。(なので米国以外の全世界が事業の対象)

・PMの代表的なブランドはタバコを吸わない人でも一度は聞いたことあるマールボロですね。
世界各国で事業を展開しそのどのエリアでもだいたいはマーケットシェアNo1かNo 2を占める、たばこ界の超最強企業。
そして最近iQOSと呼ばれる非燃焼・加熱式たばこを新たに売り出し、人気を集めております。
従来のたばこはタバコを燃焼させるため煙が出ますが、iQOSは燃やさず加熱することでニコチンを含むエアロゾルを生じさせてそれを吸引するというもの。
たばこ企業は独自の研究で加熱式は燃焼式よりも健康への害が少ないということを発表しており、近年売上を伸ばしております。

・下表の営業キャッシュフローを見ていただければわかる通り、強力なブランド力で顧客を完全に囲い込み、ほとんど投資キャッシュフローを必要としないためフリーキャッシュフローの額の大きさと安定性がえげつないです!!
但し、やはり健康に害のある商品であることは間違いなく、業界的には縮小しゆく分野、かつ規制や訴訟、かつ増税の対象になりやすい業界でもあります。

・りろんかぶおは大のたばこ嫌い!(笑)の為、きっと買わないだろうなと思っていた企業ですが、現在のPMのビジョンは「すべての従来型たばこを将来的に加熱式たばこに置き換え、健康への害を減らし煙のない未来を創ること」だそうです!
何となく素敵だなと感じちゃいました!まあ、現在の稼ぎ頭の従来たばこを悪者にしている感あり、究極のジレンマですが。。(笑)

・一方、日本呼吸器学会などの独立した機関からは、「加熱式たばこが燃焼式よりも健康リスクが低いとは言えない」「加熱式において、煙は出ないのではなく見えにくいだけであり受動喫煙リスクは軽減されない」といったことを言っており、健康への害が少ないかどうかは更なる研究が必要みたいです。

<理論株価>
68.09ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

・基本的には、全世界(米国以外)でたばこを販売することで収益をあげるというとてもシンプルなビジネスモデル!

・代表的なブランドは、Marlboro、L&M、Chesterfield、Philip Morris、iQOS等。

・Marlboroは世界で最も買われているたばこでフィリップモリスの数あるブランドの中でも販売個数でいうと全体の30%超を占めます!

・米国と中国を除いた全世界のマーケットシェアは30%弱で世界No 1。

<決算情報>

・売上は77,921百万ドルと前年対比2.4%減少、為替及びたばこ税増のマイナスの影響を、値上げが一部相殺。

・純利益は7,185百万ドルで前年対比9.2%減。製造工程の最適化を目的とした複数工場の閉鎖に伴う減損が税後362百万ドル、ロシア子会社にて過去年度の税調査による追加チャージが315百万ドル、カナダ子会社非連結化に伴い前年比239百万ドル減、が主な要因。

・12年連続増配銘柄。

<財務情報>
kabuka-PM-2019.png
rev-PM-2019.png
pat-PM-2019.png
cf-PM-2019.png
roe-PM-2019.png
eps-PM-2019.png
seg-PM-2019.png
area-PM-2019.png
div-PM-2019.png
seiko-PM-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/03/30 11:29 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ボーイング】 世界最大の航空機メーカーの理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016_BA.png


※直近のボーイングの状況に対する分析については以下ご参照。
ボーイング株は買い時なのか?①
ボーイング株は買い時なのか?②
ボーイング株は買い時なのか?③

<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★

・Boeingは米国の航空宇宙機器メーカーです。中でも主力は民間用航空機の製造・販売となります。

・民間用航空機の業界に関しては、ビデオ会議等の発達でビジネス需要の減少が見込まれたりしますが、そもそも今後の需要はどのように見られているのでしょうか?日本航空機開発協会の予測によると以下の通り、成長力の強いアジアがけん引役となり、航空旅客輸送量(×10の12乗 人・km)は今後20年で2.3倍に増加すると予想されております。
juyou-BA-2018.png
出典:日本航空機開発協会

・上述の需要増大を背景に、旅客機自体も以下の通り新規需要が拡大していく見込みです。2038 年の運航機数は 2018 年の23,904 機から 1.69 倍の 40,301 機に増加、2019~2038 年の 20 年間のジェット旅客機の納入機数は 35,312 機となると予想されております。これらを踏まえても、この業界が今後もまだまだ成長が続いていく業界であることがわかります。
demand airplane -BA-2018

出典:日本航空機開発協会

・こういった伸び行く業界の中で、Boeingの競争力はどうなのでしょうか?以下は、メーカー別ジェット機受注数の推移です。Boeingは最大のライバルである欧州のAirbusとマーケットリーダーを激しく争っておりますが、ほぼこの二社で90%程度のマーケットシェアを占めております。
jutyuu-BA-2018.png
出典:日本航空機開発協会

・旅客機は大きく、主要ジェット機(100座席以上)とリージョナルジェット機(100座席以下)の二つに分けることができますが、航空機市場全体においては主要ジェット輸送機需要が占める割合が大きいです。Boeing、Airbusともに主要ジェット輸送機の製造に注力しており、同市場はこの2社の独壇場になっておりますが、その理由は、航空会社にとって現行機と異なるメーカーの機体導入はパイロット育成に時間とコストを要することや、リージョナルジェット機と比較して主要ジェット輸送機は高い開発コストを要するという参入障壁があることなどが挙げられます。一方で、リージョナルジェット機の市場シェアは混戦状態となっています。

・航空機需要は景気動向に大きく左右されるので、景気後退期の業績の落ち込みは覚悟する必要がありますが、この伸び行く業界において、実質二社独占の状態が続いており、高い参入障壁に守られた競争優位性があるため、適正な株価で購入することができればBoeing社は長期投資に適した会社であると思います。

<理論株価>
188.95ドル(2018年12月31日時点)

※1 2019年は737MAXの運航停止という特殊要因により赤字転落したため、特殊要因を除いた理論株価として2018年末時点の理論株価を再掲。
※2 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※3 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
1. 民間用航空機
民間用航空機の製造、販売、及びアフターサービスの提供。
現在生産中の機体は、737、747、767、777、787の5種類。現在797を開発中。

2. 軍事、防衛及び宇宙関連
軍事用航空機、防衛関連機器、宇宙航空関連製品(衛星、スペースステーション等)の製造、販売。

3. サービス&サポート
自社製品のメンテナンスやアップグレード等のサービス提供。

4. ファイナンスサポート
自社製品購入顧客に対する融資などを通じたファイナンスソリューションの提供。

<決算情報>

・売上は76,559百万ドルと前年対比24.3%減少。主力製品ボーイング737MAXの事故に伴い、通常時に総売上の3~4割を占める同型機の納品が一部ストップしたことが主因。

・純利益は▲636百万ドルと赤字転落(前年は10,460百万ドルの黒字)。737MAXの売上激減に加え、世界的な同型機運航停止に伴い、顧客(航空会社)への補償費用として8,259百万ドルを計上したことが主因。

・2020年1月から737MAXの生産を一時停止していたものの、ボーイングによると5月には生産再開予定。アメリカ連邦航空局(FAA)からの運航再開に関する許可も2020年中旬に取得予定。

・737MAXは受注残に対して5%程のキャンセルが出たものの、2019年末時点でも4,398機(737MAXのみ)の受注残を抱えている状況。

・9年連続増配銘柄。

<財務情報>
株価BA_20200324
rev-BA-2019.png
pat-BA-2019.png
cf-BA-2019.png
roe-BA-2019.png
eps-BA-2019.png
seg-BA-2019.png
area-BA-2019.png
div-BA-2019.png
seiko-BA-2019.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/03/27 10:59 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(2)

【マクドナルド】 誰もが知っているハンバーガー屋の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-MCD.png

<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

・マクドナルドは外食チェーンの世界最大手企業です。主な競合他社はウェンディーズやバーガーキング、KFC、近年ではスターバックスなども競合となってきております。ファストフードのマーケットシェアの尺度は様々ですが、どれを取ってもやはりマクドナルドは業界No 1です。

・マクドナルドの競争優位性とは何か?よく言われることではありますが以下三つが挙げられると思います。

① ブランド力
やはり最も競争優位性を発揮しているのはブランド力だと思います。Interbrand社が毎年公表する、グローバルブランドランキング2018年でも10位にランク付けされております。リーズナブルな価格で、おいしいものが、手っ取り早く食べられるというイメージは誰でも持っており、そういった気分の時に「ちょっとマックにでも行こうかな」というのがマクドナルド社の大きな競争優位性となっております。一時期極端な低価格路線で失敗しましたが、現在は低価格帯と中価格帯をそろえ、カフェなどの商品のすそ野を広げることで、収益性および顧客数を維持・向上することに成功しております。

② 立地
マクドナルドのような大衆向け外食チェーンにとって最も重要なのが集客力のある立地。マクドナルドは長年の歴史の中で、価値の高い不動産を積み上げてきており、好立地を陣取ってしまうという陣取り合戦の勝者でもあり、これも強力な競争力の源泉となっております。

③ オペレーティングシステム
マクドナルドは全店舗の9割以上がフランチャイズ店舗ですが、直営店舗も保有しております。収益性の観点ではフランチャイズが勝りますが、直営店舗は新しいオペレーションシステム、商品、マーケティング手法、プライシング手法等を試験的に行い、良いものは全世界のフランチャイズ店舗にも普及させるという実験所的な役割を担っており、マクドナルドのオペレーティングシステムが洗練され続けているのはこうした改善の努力と工夫がなされている為です。こういったシステムを裏付けとして、注文して、出来立てのハンバーガーをすぐに受け取ることができるという、優れたサービスが確立され、これも大きな競争優位性になっております。

<理論株価>
126.14ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

・フランチャイズ
フランチャイズ店舗のオーナーからロイヤルティー等のフランチャイズ収入を得るもの。マクドナルド自身は、自社のグローバルブランド、オペレーティングシステム、資金、等を提供。マクドナルドはフランチャイズ店舗の割合を全店舗の95%に高める経営戦略(2018年末時点で93%)。
フランチャイズには大きく以下二つの形式あり。

① Conventional Franchise
マクドナルドが、土地や店舗などを保有し、内装や店内機器、テーブルなどの費用はフランチャイズオーナー負担。フランチャイズオーナーはマクドナルドに対し、賃貸料、売上に応じたロイヤルティー、開店時のイニシャルフィーを支払う。

② Developmental License or Affiliate
マクドナルドは自社ブランド及びオペレーティングシステムの提供のみを行い、土地や建物の手配含め全ての資金拠出はフランチャイズオーナー負担。フランチャイズオーナーはマクドナルドに対し、売上に応じたロイヤルティー、開店時のイニシャルフィーを支払う。国によっては、マクドナルドの関係会社を作り、同関係会社への出資分に応じた収入を得る。

・直営店舗
マクドナルド自身が運営する店舗。フランチャイズ収入を会社の主力収入と位置付けるものの、直営店舗はフランチャイズ店舗から提案のあった新しいオペレーションシステム、商品、マーケティング手法、プライシング手法等を試験的に行い、良いものは全世界のフランチャイズ店舗にも普及させるという実験所的な役割を担う。またマクドナルド社員が現場感を身に着ける研修の場としての機能も果たす。直営店も5%は残し続けるというのはこういった役割がある為。

<決算情報>

・売上は21,077百万ドルと前年対比0.2%増。現在戦略的にフランチャイズ店舗の比率を上げているところで、フランチャイズ店舗の売上増を、直営店舗の売上減が相殺している形。

・純利益は6,025百万ドルで前年対比1.7%増。利益率の高いフランチャイズ店舗比率が増加していることが寄与。

・44年連続増配銘柄。

<財務情報>
kabuka-MCD-2019.png
rev-MCD-2019.png
pat-MCD-2019.png
cf-MCD-2019.png
roe-MCD-2019.png
eps-MCD-2019.png
area-MCD-2019.png
seg-MCD-2019.png
div-MCD-2019.png
seiko-MCD-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/03/23 10:52 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【メルク】 米国大手製薬会社の理論株価は?(2019年12月期)

rogo_MRK_2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★☆☆

1. 企業概要

・メルクはファイザーと並ぶ世界的製薬会社。ビジネスは医薬品販売に特化しており非常にシンプル。

2. 業界展望

・製薬業界は、今後世界的な高齢化が進むことによって、今後大きな成長が見込まれ、非常に魅力的な業界。

3. 個別企業競争力

・製薬会社の競争優位を与えている最大の要因は特許です。特許があるからこその超高収益なのです。一方、特許には期限があるので、現時点で特許があることが超長期で見た場合の競争力とはなりません。

・特にメルクのような純粋な製薬会社では、一部の大型医薬品に売上高の多くを依存(メルクでは売上上位6種の医薬品で全売上高の7割超を稼ぐ)する企業にとって特許切れは業績を大きく左右します。よって、ニーズのある医薬品を生み出し続ける研究部門の強さが競争力の源泉となります。

・大きな製薬会社では、より多くの研究開発費をかけることができ、かつ多額の報酬を払うことで優秀な研究者を雇うことができ、医師とのネットワーク、大量のデータなどから効率的な研究開発をすることができます。

・よってメルクのような世界的製薬会社は今後も、優れた医薬品を作り出していくことが予想されますが、競合他社と比較したときに、特別な競争優位性というのは発揮しづらい業種ではないかと思われます。

<理論株価>
60.97ドル(2019年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. 医療用医薬品
2. 動物用医薬品

<決算情報>

・売上は46,840百万ドルと前年対比10.7%増加、稼ぎ頭のがん治療薬のキイトルーダの売上が55%増加し、これ一つで売上高約4,000百万ドルを押し上げる効果。キイトルーダの売上は11,084百万ドルに達し、総売上高の4分の1弱を占めるまでに至った。

・純利益は9,843百万ドルで前年対比58.2%増加、売上が10%伸びたのに対しコストは5%しか増えなかったこと、一部の海外で税制上の優遇措置が得られたことで支払い税金が減ったことが主因。

・2020年ガイダンスは以下。

guidance-MRK-2019.png

<補足>

1.売上トップ5の特許満了時期(トップ5の薬品で総売上の50%を稼ぐ)

Keytruda(2019年売上:11,084百万ドル):米国:2028年、EU:2028年、日本:2032-2033年、中国:2028年
Januvia/Janumet(5,524百万ドル):米国:2022年、EU:2022年、日本:2025-2026年、中国:2022年
Gardasil/Gardasil 9(3,737百万ドル) :米国:2028年/2028年、EU:2021年/2025年、日本:満了済、中国:NA/2025年
ProQuad/M-M-R II/Varivax(2,275百万ドル) :NA
Bridion(1,131百万ドル) :米国:2026年、EU:2023年、日本:2024年、中国:2020年

総売上(46,840百万ドル)

2.パイプライン(開発段階の薬品)

pipeline-MRK-2019.png

Phase 1(1~2年):ごく少人数の健康な方を対象に少量と投与を行なって作用と安全性を確認。
Phase 2(1~2年):少数の患者さんを対象に安全性の確認と、適切な容量設定を行うための試験。
Phase 3(2~3年):多数の患者を対象に有効性、安全性の確認。

<財務情報>
kabuka-MRK-2019.png
rev-MRK-2019.png
pat-MRK-2019.png
cf-MRK-2019.png
roe-MRK-2019.png
eps-MRK-2019.png
seg-MRK-2019.png
area-MRK-2019.png
div-MRK-2019.png
seiko-MRK-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/03/10 11:54 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ファイザー】 製薬業界の巨人の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-PFE.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★☆☆

・ファイザーは米国の製薬会社です。ビジネスは医薬品販売に特化しており非常にシンプル。製薬会社の競争優位を与えている最大の要因はやはり特許です。特許があるからこその超高収益なのです。

・一方、特許には期限があるので、現時点で特許があることが超長期で見た場合の競争力とはなりません。特にファイザーのような純粋な製薬会社では一部の大型医薬品に売上高の多くを依存しており、特許切れは会社の業績を大きく左右します。よって、ニーズのある医薬品を生み出し続ける研究部門の強さが競争力の源泉となります。

・但し、一般的に、一つの薬が着想され新薬となるまでには10年から20年かかり、その研究開発費は約10億ドルと言われています。また、最終的に患者さんに製品として届くものは多くありません。このように新薬が生み出されるのが長く険しい道のりであることも事実です。

・ファイザーは、研究所のネットワーク効率化、科学者との連携強化等、自社資源を最大限有効活用するための研究開発体制を完備し、更に、臨床データから得られる情報を速やかに次の臨床試験計画に反映させるため、各国の医師および規制当局と連携をとりながら臨床開発を行っており、研究開発の生産性を上げるために、世界トップクラスの体制を敷いております。

・そしてこの研究体制を基盤として、毎年8000百万ドル前後の研究開発費を投じているので今後も優れた医薬品を作り出していくことが予想されるますが、競合他社と比較した時に特別な競争優位性というのは発揮しづらい業種ではないかと思われます。

<理論株価>
42.55ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

・Pfizer Biopharmaceuticals Group
主に、内科、ワクチン、がん、炎症・免疫、希少疾患、減菌・抗感染などに関する特許医薬品販売。

・Upjohn
特許が既に失効しているか、近い将来に特許の期限が到来する医薬品の販売。

<決算情報>
・売上は51,750百万ドルと前年対比4%減少。主要因は以下。
⇒ファイザーの稼ぎ頭の一つであるリリカ(口腔内崩壊錠)が欧州に続き2019年6月に米国でも特許満了。これにより1,600百万ドルほどの減収効果。
⇒市販薬販売事業をグラクソスミスクライン(GSK)の同部門と統合し、同事業が連結対象外になったことで1,436百万ドルの減収効果(※)。(同JVは持分法利益として計上)
⇒米ドル高によって1,352百万ドルの減収。

・純利益は16,273百万ドルで前年対比46%増。市販薬販売事業をGSKの同部門と統合したことにより税引前8,086百万ドルの一過性のキャピタルゲイン(※)が発生したことが主要因。

(※)GSKとの事業統合では新たにJVを設立。GSKが68%,ファイザーが32%を保有することになり、市販薬販売事業はファイザーの財務諸表からは連結対象外になったため減収効果。但し、この取引によってファイザーが譲渡した市販薬販売事業の時価よりも、ファイザーが受け取った新JVの持分32%の価値の方が高かっため(統合によるシナジー効果?)、一過性のキャピタルゲインを計上。

・9年連続増配銘柄。

・2020年ガイダンスは以下。

guidance-PFE-2019.png


<補足>

1.ファイザーの売上トップ5の特許満了時期(トップ5の薬品で総売上の20%を稼ぐ)

Prevnar 13/Prevenar 13(2019年売上:5,847百万ドル):米国:2026年、日本:2029年
Ibrance(4,961百万ドル):米国:2023年、EU:2028年、日本:2028年
Eliquis(4,220百万ドル) :米国:2026年、EU:2026年、日本:2026年
Lyrica(3,321百万ドル) :米国:満了済み、EU:満了済み、日本:2022年
Xeljanz(2,242百万ドル) :米国:2025年、EU:2028年、日本:2025年

総売上(51,750百万ドル)

2.ファイザーのパイプライン(開発段階の薬品)

pipeline-PFE-2019.png

Phase 1(1~2年):ごく少人数の健康な方を対象に少量と投与を行なって作用と安全性を確認。
Phase 2(1~2年):少数の患者さんを対象に安全性の確認と、適切な容量設定を行うための試験。
Phase 3(2~3年):多数の患者を対象に有効性、安全性の確認。

競合のメルクはPhase 2が18、Phase 3が23(2020年2月21日時点)なのでファイザーのPipelineの強さがうかがえる。

<財務情報>
kabuka-PFE-2019.png
rev-PFE-2019.png
pat-PFE-2019.png
cf-PFE-2019.png
roe-PFE-2019.png
eps-PFE-2019.png
seg-PFE-2019.png
area-PFE-2019.png
div-PFE-2019.png
seiko-PFE-2019.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/03/09 10:55 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ジョンソンエンドジョンソン】 世界でたった2社にしか与えられないS&P最高格付AAA企業の理論株価は?(2019年12月期)

rogo-JNJ-2016.png


<りろんかぶおコメント>

・ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)は米国の大手ヘルスケア企業です。JNJといえば、S&P格付けにおいて世界中でたった2社にしか与えられていないAAAの称号を与えられている超優良企業です(もう一社はマイクロソフト)。

・JNJは、消費者向製品、医療用医薬品、医療用機器の大きく三つの部門があり、どの部門も非常に競争優位性がありますが、中でも随一は医療用医薬品です。売上に対する税前利益率はなんと30%を超える超高収益の分野です。

・医療用医薬品に関して言えば、競争優位を与えている最大の要因はやはり特許です。特許があるからこその超高収益なのです。一方、特許には期限があるので、現時点で特許があることが超長期で見た場合の競争力とはならず、長期的に見ればニーズのある医薬品を生み出し続ける研究部門の強さが競争力の源泉となります。

・この点、JNJは長年のノウハウがあり、研究施設も充実しており、優秀な人材の採用にも力を入れ、なんといっても、毎年$10 bil前後の研究開発費を投じているので、ここが他社を寄せ付けない競争力の源泉となっており、今後も競争優位性は持続するのではないかと考えます。

<理論株価>
155.75ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
・Consumer
消費者向け製品販売。主力製品はスキンケアのニュートロジーナやアビーノ、バンドエイド、コンタクトのアキュビュー等。

Pharmaceutical
・法人向け医療用医薬品販売。がん、免疫疾患 、精神・神経疾患(中枢神経・疼痛)、ワクチン 、代謝・循環器疾患の5つの疾患領域における医薬品がメイン。

Medical Devices
・法人向け医療機器販売。外科、整形外科、眼科、循環器、がんなどの分野の治療に関する医療機器がメイン。

<決算情報>
・売上は82,059百万ドルと前年対比0.6%増加。地域別ではアジア・アフリカが牽引、セグメント別では医療用医薬品の増収が牽引。
・純利益は15,119百万ドルで前年対比1.2%減少。オピオイド問題で40億ドルの訴訟費用を計上したことを、ASPビジネス(医療器材を洗浄・消毒・滅菌する装置の製造・販売)の売却による20億ドルのキャピタルゲインが一部相殺。
・57年連続増配銘柄。

<財務情報>
kabuka-2019-JNJ.png
rev-2019-JNJ.png
pat-2019-JNJ.png
cf-2019-JNJ.png
roe-2019-JNJ.png
eps-2019-JNJ.png
seg-2019-JNJ.png
are-2019-JNJ.png
div-2019-JNJ.png
seiko-2019-JNJ.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/03/05 09:45 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【コカ・コーラ】世界最大の清涼飲料水メーカーの理論株価は?(2019年12月期)

rogo-2016-KO.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★☆

・コカ・コーラ社は世界最大の清涼飲料水メーカーです。コカ・コーラ社は世界中で500以上のブランドを保有しており、炭酸飲料水の世界Top 5の内、4製品がコカ・コーラ社の製品です(コカ・コーラ、ダイエットコーク、ファンタ、スプライト)。そんな中、同社の競争力の源泉は、なんといってもコカ・コーラというエッジの利いた製品とそれを優れたマーケティングで世界トップクラスのブランドに仕立て上げたことだと思います。

・コカ・コーラ社のミッションは以下と定義しているのですが、同社製品を飲むことで、「さわやかだ」、「ハッピーだ」、等のポジティブな感情を抱いてもうようにうまくマーケティングをしております。よって同社は、コカ・コーラなどの製品を通じて、そういったポジティブな感情を味わってもらうという”体験”を提供しているのであり、これはたとえ同じ味のものでも”コカ・コーラブランド”の製品でなければこういった感情は味わえないのです。こういったブランドを確立したことが、他社に対する強力な競争優位性となっております。

1.世界中にさわやかさをお届けすること
2.前向きでハッピーな気持ちを味わえるひとときをもたらすこと
3.価値を生み出し前向きな変化をもたらすこと

・筆者も米国駐在中のオフィスではコーラが無料で常備されていた為、毎日ダイエットコークを飲んでいたほどコーラは大好きです。コーラの味は何となく中毒性があるというか何度も飲みたくなりますし、コーラの味に特化すればペプシ以外、他に競合がいないのでやはり強いです。コカ・コーラのレシピは超極秘扱いされていることは有名で、この時代では珍しく他社にまねできない製品を持っているという点も強力な競争優位性の一要素となってます。

・一方、近年世界的に健康意識が高まっており、糖分の多いコーラには逆風となっております。コカ・コーラ社も、糖分の少ない、或いはシュガーレスの商品を拡充させており、現に新発売したコカ・コーラゼロシュガーは大幅に販売数量を伸ばしております。

・ただ、個人的にはコカ・コーラ社を100年以上支えてきた屋台骨はやはりコカ・コーラであり、これが主力製品になりえないようであれば、コカ・コーラが他社に勝る競争優位性というのは大幅にそがれると考えます。りろんかぶおとしては、現時点でのコカ・コーラの長期的な競争優位性という点では少々疑問符がつかざるを得ず、今後、健康意識の高まった環境の中で、いかにコカ・コーラ製品を売り込んでいくかを見ていく必要があると思います。

<理論株価>
39.27ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

・Concentrate Operations
飲料の原液となるシロップを卸売業者に販売するビジネス

・Finished product operations
飲料の最終製品を卸売業者に販売するビジネス

bisuness model

コカ・コーラは近年、製品開発とマーケティングという中核事業に注力すべくFinished product operations部門を縮小中。ちなみにコカ・コーラの主要ブランドは以下。

・Sparkling soft drinks:
Coca-Cola, Diet Coke/Coca-Cola Light, Coca-Cola Zero Sugar, Fanta, Schweppes, Sprite, Thums Up

・Water, enhanced water and sports drinks:
Aquarius, Dasani, glacéau smartwater, glacéau vitaminwater, Ice Dew, いろはす, Powerade;

・Juice, dairy and plant-based beverages:
AdeS, Del Valle, innocent, Minute Maid, Minute Maid Pulpy, Simply, ZICO;

・Tea and coffee:
綾鷹, Costa, FUZE TEA, Georgia, Gold Peak, HONEST TEA.

<決算情報>
・売上は37,266百万ドルと前年対比9%増。販売量の増加による影響が+1%、製品価格による値上げの影響が+5%、為替が-4%、コスタコーヒー(英カフェチェーン最大手)の買収・CHI(ナイジェリアの食品飲料会社)の買い増しによる影響が+7%。
・営業利益は10,086百万ドルで前年対比10%増。上述のとおり製品値上げと買収によるプラスの影響があったことに加え、シロップ販売が伸びたこと、コスト削減が寄与したことが要因。
・純利益は8,920百万ドルで前年対比39%増。上述の要因に加え、前年は営業外で1,674百万ドルの減損処理を行っていたことで利益が押し下げられていたことが要因。
・58年連続増配銘柄。

<財務情報>
kabuka-2019-KO.png
rev-2019-KO.png
PAt-2019-KO.png
cf-2019-KO.png
eps-2019-KO.png
seg-2019-KO.png
area-2019-KO.png
haito-2019-KO.png
seiko-2019-KO.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2020/03/04 10:26 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【3M】 ビジョナリーカンパニーの中の最優良企業の理論株価は? (2019年12月期)

logo-3M-2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★☆

・3Mは世界最大手の化学品メーカーです。3Mで思い出されるのは、世界中でベストセラー本となった“ビジョナリーカンパニー”(世界で最も卓越した企業群の研究に関する本)での次の一節。

「今回調査した十八社の中で、今後50年間、100年館、成功を続け、環境の変化に対応していく企業を一社だけ選べと言われれば、私たちは3Mを選ぶだろう。」

・“ビジョナリーカンパニー”では3Mの競争力の源泉を企業文化にあると説明しています。3Mでは15%ルール(勤務時間の15%迄を自分で選んだテーマや創意工夫にあてるよう奨励するルール)に代表されるように、個人の創意工夫を最大限に促すような制度がふんだんに整えられております。各社員にチャレンジを奨励し、小さなアイデアを大事にし、必要なだけの自由を与える、長年にわたって形成された3Mの企業文化こそが3Mが今後も反映し続けると確信できる最大の要因と説明します。

・3MのROEは40%を超え、営業利益率は約20%に達します。少ない資本で製品を製造し、一つ一つの製品に大きな競争力があるがために大きな営業利益率を確保できるのです。

・具体的な製品を見ていくと、3Mの売上の多くは、万が一にも間違いがあってはいけない自動車、船舶、飛行機などの工業向けや、人命にかかわる医療・セーフティ向け製品、からなっており、こういった分野では長年の実績が信頼につながり、「ほかに安い製品はあるけど、万が一それが原因で大きな事故につながったら取り返しがつかない。それだったら実績が十分な3Mの製品を買おう」となるわけです。このような顧客が抱く3Mへの信頼が他社との差別化要因・競争力の源泉になっていると考えられます。

<理論株価>
98.26ドル(2019年12月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

Safety and Industrial
・個人用保護具や安全対策製品などのセーフティ関連製品の販売。
・自動車、船舶、飛行機やその他工業向けの化学製品販売。主にテープ、研磨剤、接着剤、塗装、充填材等。

Transportation and Electronics
・貨物船、電車、スクーター等、幅広い輸送手段の製造に必要な製品の販売。
・コネクトケーブル、表面保護テープ、半導体部材等のエレクトロニクス関連製品販売。

Health Care
・医療用機器、スキンケア、感染防止関連の製品販売。

Consumer
・ポストイット、テープ等の家庭用品、文房具関連などの製品販売。

<決算情報>
・売上は32,136百万ドルと前年対比1.9%減。米国内事業が牽引。
・純利益は4,570百万ドルで前年対比14.6%増加。主要因は以下。
⇒昨年度はCommunication Markets部門の売却に伴う税前509百万ドルの一過性の利益があった。
⇒今年度は中国市場での売り上げが軟調
⇒営業効率改善のためのリストラ(組織改組やビジネスモデルの改革)で278百万ドルの費用を計上
⇒M*Modal及びAcelityの買収に伴い、今年度は両社からの利益より買収コストが上回ったことにより減益要因
・62年連続増配銘柄。

<財務情報>
kabuka-2019-MMM.png
rev2-2019-MMM.png
pat2-2019-MMM.png
cf-2019-MMM.png
roe-2019-MMM.png
eps-2019-MMM.png
seg-2019-MMM.png
area-2019-MMM.png
haitojisya-2019-MMM.png
haito-2019-MMM.png



以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2020/03/03 10:38 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ディズニー】 世界中で愛されるディズニーの理論株価は?(2019年9月期)

rogo-DIS-2016.png




<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★

1. 企業概要
・世界最大のエンターテインメント企業。ディズニーは強力な独自コンテンツ(ミッキーマウス、トイストーリー、スターウォーズ等々)を持ち、それをテーマパーク、テレビ、映画、音楽などを通して世界中で展開。

・日本にいると東京ディズニーランドのイメージが強くテーマパークの会社と思いがちですが、ディズニーはコンテンツ開発を行い、それを映画で全世界に周知し、そのキャラクターをテレビやテーマパークなどの有料課金プラットフォームで稼ぐというのが常套手段です。

2. 業界展望
・今後AIが急速に発展し世の中の生産活動が更に効率化されることで、人々の労働時間が短縮され、より余暇を楽しむ生活スタイルになるものと思われます。(例えば日本では昭和の時代は週休1日が一般的で、それが今では週休2日が普通となり、現在徐々に週休3日の企業が出始めてきている)

・よって、よりエンターテインメントを楽しむ人が増えることが予想されるので業界としては今後需要が増えていくものと思われます。

3. 個別企業競争力
・今後需要の増加が見込まれるエンターテインメント業界においてディズニーの競争力はどうなのでしょうか?

・ディズニーのような企業にとって、最大の競争要因はなんといってもコンテンツの強さです。そしてディズニーは今後も、他者と比較してもより強靭なコンテンツのラインナップを維持・拡大し続けることができると考えます。

・なぜなら、強いコンテンツを持つためには自社開発のみに頼る必要はないからです。ディズニー傘下の人気コンテンツであるトイストーリー、アバター、アベンジャーズ、スパイダーマン、スターウォーズ、インディジョーンズ等は全て買収によって獲得しました。

・そして、ディズニーは獲得したコンテンツを、映画、テレビ、テーマパーク、ネット配信、グッズ販売等、幅広いチャネルを通して収益化することができます。また、この収益化の過程でそれぞれのコンテンツが育ち更にブランド力に磨きがかかるという好循環がうまれます。

・この優れたコンテンツ収益化プラットフォームにより莫大な利益を得ることができるため、その利益を新たなコンテンツ開発や、優れたコンテンツの買収にあてることができ、更に収益が増加していくという好循環が生まれるのです。

・このように、優れたコンテンツ収益化プラットフォームを基に、強靭なコンテンツのラインナップを維持・拡大し続けることができるディズニーの競争優位性は今後も永続するものと考えます。

<理論株価>
62ドル(2019年9月28日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Media Networks
以下コンテンツを通して、ケーブルテレビ会社からのアフィリエイト収入、広告収入、ライセンス収入を得るビジネス。
・ケーブルテレビチャンネル(Disney、ESPN(スポーツ関連)、Freeform(若年層向け番組)、FX(ドラマやコメディ)、National Geographic(ドキュメンタリー))
・ABCブランドでのブロードキャスティング事業
・その他(テレビ制作、雑誌等)

2. Parks, Experiences and Products
・ディズニーランド(米フロリダ、米カリフォルニア、パリ、香港、上海、東京)
・クルーズ、ホテル、ディズニーアドベンチャーズ、ディズニーリゾートアンドスパ(ハワイ)などの他エンターテインメント
・キャラクターなどのグッズ販売。

3. Studio Entertainment
・映画(Walt Disney Pictures, Twentieth Century Fox, Marvel, Lucasfilm, Pixar, Fox Searchlight Pictures, Blue Sky Studios)
・舞台、劇場(Broadwayなど)
・音楽
・他

4. Direct-to-Consumer & International
・自社保有チャンネルの海外放送
・ネット配信サービス(Disney+、ESPN+、Hotstar、Hulu)
・他デジタルコンテンツ、出資

<決算情報>

・2019年3月にTFCF(21世紀フォックスの映画・テレビ部門)を買収。これにより21世紀フォックスが保有していたタイタニックやアバター等の超人気作もディズニーの傘下に。

・元々ディズニーはHuluの株式の30%を保有していたが今回のTFCF買収で同社保有の30%も追加され、単独で6割超えとなりHuluを連結子会社化。

・売上は69,570百万ドルと前年対比17%増加、主にTFCFとHuluの連結化が寄与。

・純利益は11,054百万ドルで前年対比12%減少、TFCFとHuluの連結化により、売上の増加幅以上にコストが増加したことで純利益が減少(つまりは赤字会社を連結化したということ)。

<財務情報>
kabuka-DIS-2019.png
rev-DIS-2019.png
pat-DIS-2019.png
cf-DIS-2019.png
roe-DIS-2019.png
eps-DIS-2019.png
seg-DIS-2019.png
area-DIS-2019.png
div-DIS-2019.png
seiko-DIS-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2019/12/13 11:36 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【VISA】 クレジットカード業界を牛耳る企業の理論株価は?(2019年9月期)

rogo-V-2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

1. 企業概要

・VISAは主にカード決済のネットワークを提供する企業です。クレジットカードのビジネスモデルは意外と複雑ですので、後述の「セグメント毎ビジネスモデル」もご参照。

2. 業界展望

・以下は世界のキャッシュレス決済額の推移です。

noncash-V-2019.png
Source:World Payments Report 2019

・キャッシュレス決済は毎年10%程度の増加を見せております。現金のやり取りが不要なキャッシュレス決済が便利で効率的なのは火を見るより明らかであり、今後もキャッシュレス決済額が世界中で伸びていくことは確実です。

・一方、キャッシュレス決済にも以下のように様々な種類があります。
 ICチップカード(主にクレジットカード、デビットカードなど)
 非接触決済(スイカなどの電子マネー系)
 QRコード、バーコード(PayPay、LINE Payなどのスマホ決済系)

・従来はICチップカードによるクレジットカード決済が主流でしたが、近年急速にQRコード・バーコード決済などが普及してきております。

・これは、コード読取が技術的に容易、プリペイド方式なのでユーザーの審査不要、店舗側も専用端末が不要(紙に印刷されたQRコードを置いておくだけでよい)な為、導入コストが極めて低く新規参入が容易な為です。

・りろんかぶおもクレジットカードとQRコードの両刀使いですが、クレジットカードと比較した時のQRコード決済のメリットデメリットを以下にまとめてみました。
QRコード-V-2019

・(導入時期ということもあり各QRコード決済企業は大規模なポイント還元キャンペーンを行っておりますが、このキャンペーン合戦はいずれ終息するでしょう)

・正直ユーザー目線でのQRコード決済の魅力は、ポイント還元キャンペンーンを除いて考えれば一長一短です。今頑張ってQRコード決済を使っている人も、やはり高いポイント還元が魅力的だからだと思います。ポイント還元の源泉は主に加盟店手数料なので、クレジットカードとビジネスモデルが同じである以上、ユーザーへのポイント還元もクレジットの平均と同程度に収束していくはずです。

・ユーザー視点で見た時QRコード決済もクレジットカードも大差ないということになりそうな一方、大差がないからこそQRコード決済は今後一定程度のシェアを確保していくものと思われます。つまり、今までキャッシュレス業界をほぼ独占していたクレジットカード側から見れば自分のシェアが奪われるので、キャッシュレス決済全体の伸びとシェア低下のせめぎ合いになる環境がしばらく続くのではと思います。

3. 個別企業競争力

・そんなクレジットカード業界におけるVISAの競争力はどうなのでしょうか?以下が国際ブランド別の決済額です。

brand compere-V-2019
Source:VISA 2019 Annual Report

・VISAが圧倒的シェア持ってますね。皆さんが使うクレジットカードもVISAの方がほとんどなのではないでしょうか?

・ユーザーがクレジットカードをつくるときの国際ブランドの選別基準は何でしょうか?単純に、最も多くのお店で使えるブランドを選びたいですよね。クレジットカードが使えるお店でVISAが使えないところはない、VISAなら世界中どこでも使える、というのが我々の頭の中にあるのでVISAを選ぶのです。

・このように、世界中どこでも使えるという基盤を作り、そのイメージをユーザーの頭の中に植え付けられた時点で今後も誰もがVISAを選ぶ構図が出来上がってしまっているのです。

・後述のビジネスモデルでも示しますが、VISAは決済プラットフォームの提供に専念し、店舗開拓やカード利用者開拓は第三者に委託しており、加盟店手数料などもその第三者が享受できるような仕組みです。

・VISAが強くなればなるほど、VISAのブランドを使って店舗開拓をして稼ごうとする人がたくさん出てくるので、これが加速度的にVISA加盟店の網を世界中に広げられた所以だと思います。(逆にAmerican Expressなどは店舗開拓やカード利用者開拓も自社で対応)

・このように、強いブランドが今後もどんどん強くなっていく構図なのでクレジットカード業界においてVISAは非常に強い競争優位性を持っていると考えます。

<理論株価>
64ドル(2019年9月30日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
・クレジットカードの決済の仕組みの中には以下5つの登場人物あり。
Biz Model-V-2019

・登場人物それぞれの役割は以下。VISAや加盟店管理及びカード発行は行っておらず、以下の国際ブランドの役割のみ果たす。(一方American Expressは国際ブランドのみならず加盟店管理及びカード発行まで自社で完結)

<国際ブランド(VISA、Master Card、JCBなど)>
1. 役割:
  決済ネットワークの運営
  カード発行会社や加盟店管理会社に対するライセンス契約の管理
  国際ルールの作成・運営
2. 収入源(VISAの場合):
  収入源は全てカード発行会社及び加盟店管理会社の両方から

Service Revenue:決済ネットワーク提供に伴うサポート料。収益は決済金額に連動。

Data Processing revenues:支払の認証、清算、決済、ネットワーク利用、その他メンテナンスやサポー ト等、情報処理に関するサービスの手数料。収益は処理件数に連動。

International transaction revenues:国境をまたぐ決済、送金、両替に関する手数料。収益は決済金額に連動。

Other revenues:ライセンスフィーなど。

<カード発行会社>
1. 役割
  国際ブランドとライセンス契約締結の上でのカード発行業務
  加盟店管理会社への代金建て替え
  カード所有者からの代金・年会費・金利徴収、ポイント付与など
2. 収入源
  カード所有者からの年会費、キャッシングや分割払いに伴う利息収入など。

<加盟店管理会社>
1. 役割
  加盟店を増やす為の営業活動
  加盟店の審査
  カード発行会社からの料金を徴収し、加盟店へ支払い
2. 収入源
  加盟店からの加盟店手数料。収益は決済金額に連動。

<決算情報>

・売上は22,977百万ドルと前年対比11%増加、全セグメントが増収で、特に決済処理件数増加に伴うData Processing収入の増加が牽引。

・純利益は12,080百万ドルで前年対比17%増、ビジネスモデル的に、売上とコストの連動性が小さく、上述のような売上増があったものの、コストの上昇は限定的(5%増)だったため。

<財務情報>
kabuka-V-2019.png
rev-V-2019.png
pat-V-2019.png
cf-V-2019.png
roe-V-2019.png
eps-V-2019.png
segV-2019.png
area-V-2019.png
div-V-2019.png
seiko-V-2019.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2019/11/28 12:21 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ウォルグリーン】 米国最大の薬局チェーンの理論株価は?(2019年8月期)

Image WBA 2018


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★

1. 企業概要

・Walgreen Boots Alliance(WBA)は世界最大手の薬局チェーン。Walgreenが米国事業、Bootsが欧州事業、Allianceが医薬品卸売事業。

2. 業界展望

・医薬品小売業界は、今後世界的な高齢化が進むことによって、今後大きな成長が見込まれ、非常に魅力的な業界。

3. 個別企業競争力

・薬局事業といえば、2018年にAmazonがオンライン医薬品郵送サービスを展開するPillPackを買収し、薬局業界に参入したことでWBAや他同業他社の株価が暴落したことが直近の話題です。

・りろんかぶおは、Amazonによって一定程度のシェアは奪われるものの、以下の理由で比較的WBAの先行きに関して楽観的です。

① 薬局事業におけるメイン収入の処方箋医薬品販売では、まずはお医者さんから処方箋をもらう必要あり、病院に行くために外にでて、その足で病院の目の前にある薬局で薬をもらって帰るということになるのが普通のパターン。これを踏まえると外に出る手間が省けるという郵送サービスの利点が必ずしも生かされないと思いますし、すぐに薬がほしい状況下、家に帰ってオンラインで注文して翌日迄薬を待つというのはあまりないのではと考えます。(定期的に飲む薬の場合はオンライン郵送がメリットありますが)

② 医者に行くほどではないけど、どの薬を買えばいいかわからないときに近くの薬局で気軽に薬剤師に相談できるというのはリアル店舗を持っている薬局の強みだと思いますしこのニーズは今後も残り続けるでしょう。(りろんかぶおも米国在住時に、首の皮膚が少しかぶれてしまった時に近くの薬局に行って薬剤師に相談して、薬を勧めてもらって、その薬でかぶれが治ったという経験をし、便利だなーと感じました)

STOP

・上記理由で薬局事業ではやはりリアル店舗の需要は今後も大部分を占めると思っております(米国小売最大手のウォルマートもアマゾンの脅威で一時期相当売り込まれましたが現在は当時の底値の2倍の株価となっており史上最高値更新中です)。

・そんな中、リアル店舗の競争力はなんといっても立地。その点WBAは競争力の高い立地に非常に強く拘って今まで100年以上も事業展開をしてきたので、価値の高い不動産を多く持っていることが他社に対する競争優位性となり、今後高齢化で需要が伸びていく医薬品業界で更なる成長を期待できると考えております。

<理論株価>
105ドル(2019年8月31日時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

Retail Pharmacy USA
・Walgreenブランドの下、米国で薬局事業を展開

Retail Pharmacy International
・米国以外の薬局事業。イギリス、タイ、ノルウェー、アイルランド、オランダ、メキシコ、チ等で事業展開中。

Pharmaceutical Wholesale
・主にAllianceブランドの下、医薬品の卸売事業を展開。

<決算情報>

・売上は136,866百万ドルと前年対比4.1%増加。

・純利益は3,982百万ドルで前年対比20.7%減、2015年から実施中のCost Transformation Program (組織の最適化やIT活用促進などで2022年までに$1.5bil/年のコスト削減を目指すプログラム)及びStore Optimization Program(2017~2019年に低競争力店舗を合計600店舗閉鎖するプログラム)の実施に伴う一時的なコストが発生していることが主因。

<財務情報>
kabuka-WBA-2019.png
rev-WBA-2019.png
pat-WBA-2019.png
cf-WBA-2019.png
roe-WBA-2019.png
eps-WBA-2019.png
seg-WBA-2019.png
area-WBA-2019.png
div-WBA-2019.png
seiko-WBA-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2019/11/13 10:31 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【アップル】 時価総額世界最大企業の理論株価とは?(2019年9月期)

rogo-AAPL-2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★☆☆

1. 企業概要

・アップルはiPhoneやiPad、Macなどを販売するIT企業です。インターブランド社が毎年公表するブランド価値ランキングでは7年連続一位を獲得中。ブランドという無形な価値から利益を生み出すことにいかに優れているかがわかります。

・近年、バフェットがCEOを務めるバークシャーハサウェイの保有上場銘柄のシェアトップになったことでも有名ですね。

2. 業界展望

・アップルの売上比率の内、実に半分以上を占めるのがiPhoneです。現在は動画配信等、iPhone一本足からの脱却を図ろうとしておりますが、やはりiPhoneの売れ行きがアップルの今後を大きく左右します。

・iPhoneが分類されるスマホは今や1人1台が当たり前、必須の時代なので、将来的な需要もかなり底堅いでしょう。

・スマホはこの10年程で急速に普及し、若干飽和気味になってきているので今までのような成長は期待できないかもしれませんが、今後も堅調な伸びを見せていくと考えられます。

3. 個別企業競争力

・ほぼ確実なスマホ需要が期待される中、アップルの他社に対する競争優位性はどうなのでしょうか?日本ではスマホ市場シェアにおいてiPhoneは6割程を占め、他社を圧倒しております。

・アップルの戦略はユーザーエクスペリエンスの追求です。デザイン性の優れたアップルストアでの製品の購入、シックな箱、洗練されていてシンプルなデザイン、そしてiPhone、iOS、アプリを自社仕様で一貫することによって生み出される最強のユーザーインターフェース。これらによってアップルは最高の顧客体験を演出し、アップル製品を持っているというそれだけで何となく優越感に浸れるというブランド価値を築いています。

・一方、世界におけるスマホの市場シェアを見てみましょう(下図)。

share-AAPL-2019.png

・なんとアップルは世界市場で見ると3番手です。日本にいるとアップルが圧倒的なイメージを持ちがちですが、アメリカでさえ意外とサムスンユーザーが多かったりします。その理由について以下三つが挙げられるのではないかと思います。

① 価格設定
・iPhoneは他社製品と比較して高価格で有名ですね。アップルは近年とにかくiPhone価格を上げに上げてiPhone Xではついに10万円越えとなりました。

・その分新機能も追加されているのですが、さすがに機能に対して価格が高すぎるということで長年のiPhoneユーザーも愛想をつかし、iPhone Xあたりから他のメーカーに乗り換えた人が急増しました。

・高価格設定にすることで、ブランド価値を高める戦略だったと思うのですが、スマホのように機能面も重視される製品では、消費者が求める無形な価値への重要性は相対的に下がります。よって、価格に対して機能面の裏付けが乏しいと判断されユーザーの離反が起きたと思われます。

・iPhone 11では6万円台~と大幅に値下げしましたが、大幅な値下げというのはアップルのようなブランド企業においては、ブランド価値を損なう行為であり、果たして一度離反したユーザーが戻ってくるどうかは今後注目です。

② 機能性
・冒頭で説明の通り、アップルはハードとソフトを自社仕様で仕立てることでユーザーインターフェースを極限まで追求しています。よってiPhoneは「説明書なしでも直感的に操作できる」というのが売りで、当初はこれがアンドロイドに対する大きな差別化要因でした。

・ところが近年の技術向上で、アンドロイドも機能面においてiPhoneと全く遜色がところまで来てます。機能面においてユーザーがiPhoneを選ぶ理由がなくなってきているのです。

・実はスマホの使い勝手の良さだけでいうとアップルより、サムスンの方が優れているという意見が多いです。アップルは自社の新製品を作る時に「これが未来だ」という感じで消費者の潜在欲求に応えるような商品を今まで出してきましたが、サムスンは消費者の現在のニーズを極限まで追求する戦略です。

・よって、革新的な商品はアップルから生まれますが、消費者の現在のニーズを的確に反映させて使い勝手の良い商品を出してくるのはサムスンです。汎用製品となったスマホにおいて、どちらが優れた戦略といえるのでしょうか?

③ デザイン性
・iPhoneも究極まで洗練していて、とてもシンプルなデザインです。だからこそ飽きることもなく長い間愛される製品になっております。

・一方、シンプルゆえに他社にもまねしやすいデザインではあります。アップルが他社に対して強固なブランドイメージを維持できないようであれば、デザインによる優位性というのはないといえるのではないでしょうか。

STOP

・以上の通り、機能性、デザイン性において他社との差別化が難しくなっており、コスパを重要視する大半のユーザーからみてiPhoneの高価格の裏付けが乏しく、超高価格のiPhone Xによりユーザーの離反が起こりました。

・他メーカーに乗り換えたユーザーが、「なんだ他の機種でも全然便利に使えるじゃん、iPhoneに固執する必要ないじゃん」と思い、そこへきてiPhone 11で大幅な値下げが起きて「iPhone =高尚なもの」といったようなイメージも崩れ、「iPhoneも他のメーカーと変わらんな」、と思ったユーザーが多かったのではないでしょうか。

・スマホが汎用製品化している中、iPhoneの独自性・優位性が崩れつつあり、私個人的な意見としてはアップルの長期的な競争優位性は強くないと考えていて、スマホメーカーのプレイヤーの一社として厳しい競争の中で戦っていかなければならないと思います。

<理論株価>
165ドル(2019年9月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. iPhone
2. Mac
3. iPad
4. Services(App Store, iCloud等)
5. その他(AirPods, Apple TV, Apple Watch等)

<決算情報>

・売上は260,174百万ドルと前年対比2.0%減少、iPhone Xの売上減少をAirPodsとApple Watchが一部相殺。

・純利益は55,256百万ドルで前年対比7.2%減少、上述の通りiPhone Xの売上減少が主要因。

<財務情報>
kabuka2-AAPL-2019.png
rev-AAPL-2019.png
pa-AAPL-2019.png
cf-AAPL-2019.png
roe-AAPL-2019.png
eps-AAPL-2019.png
seg-AAPL-2019.png
area-AAPL-2019.png
div-AAPL-2019.png
seiko-AAPL-2019.png



以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2019/11/12 13:00 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【シスコシステムズ】世界最大のPCネットワーク機器メーカーの理論株価は?(2019年7月期)

rogo-2017-CSCO.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★★★★

1. 企業概要

・シスコシステムズは世界最大のデジタルネットワーク関連機器メーカーで、ルータ、スイッチ、セキュリティ、無線LAN、ビデオ会議端末、サーバ等の様々な装置の販売を行っている企業です。

2. 業界展望

・シスコの主力製品であるルータやスイッチは簡単に言うと、ネットワークの中であらゆるデータが飛び交う中、ある端末からある端末にデータを送信するときに最も効率よく正確にデータの運搬を行うための司令塔となる装置です。

・このようなネットワーク関連機器は、世の中が今後更にデジタル化、IoT化が進み、データ輸送が更に膨大になることが予想される中、肝となる機器なので、今後も業界としては堅実な需要が見込まれると考えます。

3. 個別企業競争力

・シスコは主力製品であるスイッチとルータで全社売上の半分近くを稼ぎ出しますが、他社に対する競争優位性はどうなのでしょうか?以下はスイッチとルータの市場シェアの推移です。

market share-CSCO-2019

・シスコは常に50%以上のシェアを持っており他社を圧倒していることがわかります。実はシスコは20年以上、この業界で圧倒的なシェアを誇っており、他社を寄せ付けない強さを持っております。この強さの源泉は何なのでしょうか?

・インターネットに接続されたPCは世界標準の通信規約を利用して通信を行うので、ルータなどもこの規約に準拠した仕様となっております。但し、この通信規約の解釈の仕方が各メーカーによって微妙に異なるようなので、異なるメーカー同士の製品は互換性が完全ではなく、同じメーカーの製品同士の方が相性がいいようです。そうなると、ユーザーとしては多く使われているメーカーのルータを使うのが都合よく、マーケットリーダーが更に強くなっていくという構図のようです。

・また、ルータやスイッチのようなハイテク機器は仕組みが複雑で,その操作が高度に専門的で高い知識を必要とし、かつ,そうした技術や知識がベンダー固有のものであることから,技術情報を入手しやすいベンダー製品の方が,ユーザーにとっては利便性が高いということになります。したがって,ユーザー数が多いベンダーほど他ユーザーからの情報入手が容易になり、ますますユーザーが増加するという正のフィードバック現象が起こります。

・また上述の通り、仕組みが複雑で操作が高度に専門的な製品故に、みんなが使っている首位企業の製品が安心といった心理が働きやすいというのも大きいです。

・上述のような理由からも、シスコは強い競争優位性を保持しており、営業利益率も20%台後半という異次元の強さを誇ります。このような観点から見て、今後もシスコが他社に対して強い競争優位性を維持し続けるのではないかと考えます。

<理論株価>
44ドル(2019年7月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Infrastructure Platforms
・スイッチ
(ネットワーク内で端末間の接続を行うネットワークデバイスのひとつで、受信データの宛先を解析し、該当する端末が接続されている宛先のみにデータを高速に送信することを可能にする装置。関係のない宛先には不要なデータを送信しない為、回線混雑の低減が主な役割。)
ここがわかりやすいです↓
https://www.allied-telesis.co.jp/library/nw_guide/device/switch.html

・ルータ
(スイッチが端末と端末を接続するデバイスであったのに対し、ルータはネットワーク(LAN(Local Area Network)とLAN,LANとWAN(Wide Area Network))間の接続を行うデバイス。)
ここがわかりやすいです↓
https://www.allied-telesis.co.jp/library/nw_guide/device/router.html

・ワイヤレス(WiFiのアクセスポイントやワイヤレスコントローラ等)
・データセンター内各種機器


2. Applications
・ソフトウェア(ネットワーク関連装置を管理、操作するソフトウェア)
・コラボレーション(ビデオ会議システム、IP電話等)
・IoT

3. Security(ネットワーク内のデータやユーザを外部から保護するためのセキュリティ製品)

4. Other Products
・クラウド
・システムマネジメント

5. Services
・自社製品に関するテクニカルサポート
・コンサル

<決算情報>

・売上は51,904百万ドルと前年対比5.2%増加、主にApplicationとSecurityセグメントが牽引。

・純利益は11,621百万ドルで前年対比105倍、前年度は税制改正により一過性の税負担が生じていたことが要因。

<財務情報>
kabuka-CSCO-2019.png
rev-CSCO-2019.png
pat-CSCO-2019.png
cf-CSCO-2019.png
roe-CSCO-2019.png
eps-CSCO-2019.png
seg-CSCO-2019.png
area-CSCO-2019.png
div-CSCO-2019.png
seiko-CSCO-2019.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2019/11/07 14:29 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ユナイテッドテクノロジーズ】 世界を代表する複合企業の理論株価は?(2018年12月期)

rogo-UTX2016.png


<りろんかぶおコメント>

りろんかぶおの競争優位性評価(5段階評価)⇒★★☆☆☆

1. 企業概要

・ユナイテッドテクノロジーズは、エレベーター・エスカレーター、空調システム、航空用エンジン、航空宇宙関連システムなどの製造、販売、メンテナンスなどを行っているコングロマリット企業です。

・エレベーター・エスカレーターはOtisというブランドで事業展開しており世界シェアトップ、航空用エンジンはPratt & Whitneyブランドで世界3位。

2. 業界展望

・エレベーター・エスカレーター、空調システムなどは、今後途上国の都市化が進む上で、必ず伸びてくる需要の為追い風。

・航空用エンジン及び関連システムに関して、日本航空機開発協会の予測によると以下の通り、成長力の強いアジアがけん引役となり航空旅客輸送量(×10の12乗 人・km)は今後20年で2.3倍に増加すると予想されており、これに伴い航空機需要も増加することが見込まれているのでこちらも追い風。

juyou-BA-2018.png
demand airplane -BA-2018

3. 個別企業競争力

・このように、業界としては引き続き大きな需要があることが確認できる中、その中でのユナイテッドテクノロジーズの競争優位性とは何でしょうか?コングロマリットですのでセグメント毎に考えてみます。(各セグメント概要は下の<セグメント毎ビジネスモデル>をご参照)

(1). Otis
・エレベータ・エスカレータに関して、Otisは現時点で世界シェアトップを誇るものの、競合他社との差別化ってできるのでしょうか?

・我々利用者として、「このエレベーターは乗り心地が良いが、あのエレベーターは全然だめだ」と思うことがないように、エレベータ・エスカレータがどこのメーカーであるかを気にする人はいません。

・技術的にも難易度は低く、差別化及びブランディングが非常に難しく、競争優位性を作り出すことは困難な分野であると考えます。

(2). Carrier
・空調システムやビルオートメーションシステム等に関して、現在このセグメントがユナイテッドテクノロジーズの一番の稼ぎ頭になっております。

・Carrierはセキュリティやガス、コントロールシステム等、ビルなどの大きな建物に必要なものをトータルで提供できることが強みで、Carrierに一任すれば全部やってくれるというのを売りに、営業利益率も20%あり非常に利益率の高いセグメントです。

・個別技術の差別化は難しいですが、トータルソリューションでの差別化を図っており、これはある程度の競争優位性を発揮し続けられる分野ではと思います。

(3). Pratt & Whitney(PW)
・航空用エンジンは、人命を預かる航空機の最も肝となる部分ですので、過去の実績が非常に重視される分野で、確固たる技術を持ったうえで実績を作ってしまえば高い利益を望める分野です。

・PWは、GEとロールスロイスと並んで3大航空用エンジンメーカーと評されており実績は十分です。
但し、技術力及びシェアではGEが群を抜いており、巨大推進力が必要な大型航空機へのエンジン等はやはりGEが強いようです(これが利益率が高い)。

・GEがこの部門で営業利益率20%以上を稼ぐのに対して、PW、ロールスロイスは1桁であり、3大メーカーの中でも格差が生まれてしまっている状況ゆえ、大きな期待をできる部門かというとそうでもないかもしれません。

(4). Collins Aerospace Systems
・航空宇宙システムに関して、これも航空用エンジンと同様、過去の実績が評価される分野と思います。

・この部門は、Carrierに次いで2番目の稼ぎ頭となっており、ユナイテッドテクノロジーズが今後更に技術を磨き、実績をしっかりと作っていくことで競争優位性を発揮できる分野だと思います。

<理論株価>
70ドル(2018年12月末時点)
※1 直近3年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>

1. Otis
エレベータ・エスカレータの製造、設置、メンテナンスサービス。(ちなみに、築20年のうちの団地のエレベーターもOtisでした。日本でも結構昔から普及してるんですねー。)

2. Carrier
エア・コンディショナーなど空調システム、ビルオートメーションシステム等の製造販売

3. Pratt & Whitney
航空用エンジンなどの設計・製造・販売・メンテナンス

4. Collins Aerospace Systems
商業や軍事、国などへの航空宇宙システムの設計・製造・販売

<決算情報>

・売上は66,501百万ドルと前年対比11.1%増加、米国内需要が旺盛だったことが要因。

・純利益は5,269百万ドルで前年対比15.8%増、上述の通り米国内で特に空調システム関連が好調だったことが要因。

<財務情報>
kabuka-UTX-2018.png
rev-UTX-2018.png
pat-UTX-2018.png
cf-UTX-2018.png
roe-UTX-2018.png
eps-UTX-2018.png
seg-UTX-2018.png
area2-UTX-2018.png
div-UTX-2018.png
seiko-UTX-2018.png

以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2019/10/29 12:09 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【GE】 世界最大のコングロマリットの理論株価は?(2017年)

GE rogo

<りろんかぶおコメント>
・GEの主力ビジネスだった電力タービン事業がREの台頭によりかなり厳しい状況で、事業縮小を決めているGE Capitalがいまだにお荷物状態だが、航空機エンジンとヘルスケアは好調。
・特に航空機エンジンに関しては、今後も航空機需要が伸びていくことが予想される中かなり有望なビジネス。かつ、航空機のように巨大かつ空を飛ぶ乗り物における命ともいえるエンジンに関しては、今までの実績が最も他社との差別化要因になるため、今後も競争力を保ち続けることが予想される。
・他事業が足を引っ張り、株価が大暴落中なるもAviationビジネスがある限り、GEは磨けば光るダイヤの原石か?

<理論株価>
10.37ドル(2017年12月31日時点)
※1 直近5年間のフリーキャッシュフローの平均が今後半永久的に続くと仮定し、Discounted Cash Flow(DCF)法で計算。
※2 DCF法の概要はこちらご参照。

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<セグメント毎ビジネスモデル>
1. Power
ガスタービン発電機、蒸気発電システム、配電関連設備の販売及び関連サービスの提供。

2. Renewable Energy
・陸上及び洋上風力発電の風力タービン・ブレードの販売及び関連サービスの提供。
・水力発電設備の設計、危機調達、建設、試運転、

3. Oil & Gas
・陸上及び海底の油田開発に関わる全て(油田の評価、掘削、生産、閉鎖まで)の設備販売及びサービス提供。
・油ガス田開発に関わる、ガスタービン発電機やコンプレッサー、駆動装置などの販売。
・Oil & Gas,発電所、航空などの分野における、危機のメンテナンス、制御、監視などに関するデジタルサービスの提供。

4. Aviation
・民間航空機用のジェットエンジン及びプロペラ機用エンジン、軍事用航空機やヘリコプター、軍艦等向けのジェットエンジンの販売及びメンテナンスサービス。
・民間用及び軍事用航空機向けの、電力システム、操業効率化システムなどのシステム提供。
その他GE傘下企業(Concept Laser、Arcam EBM, 、AP&C、AddWorksTM、GeonX等)を通じた付随サービスの提供。
・機器販売よりもサービスで稼ぐビジネスモデル。

5. Healthcare
・画像診断機器(X線、MR等)、臨床システム(超音波、心電図、骨密度測定等)の機器販売及びメンテナンスサービスの提供。
・新薬開発の為の機器販売及びサービス提供。
・医療の品質向上及びコスト低減などの為のデジタルサービス(クラウド、AI等)の提供。

6. Transportation
・高馬力のディーゼル電気機関の販売及び操業効率向上のためのデジタルサービス、鉱山機械の販売、掘削装置向けのディーゼルエンジンの販売。

7. Lighting
LED照明器具、省電力システムの販売。

8. Capital
上述7セグメントにおけるファイナンス(融資や保険等)サービスの提供。

<決算情報>
・売上は122,092百万ドルと前年対比1%減少、2016年に家電ビジネス等の売却で一時的な収益があったことと、GE Capitalでの減損が主な原因。
・純利益は▲6,222百万ドルで前年対比176%減、赤字転落。GE Capitalの保険ビジネスで6,200百万ドル規模の減損が発生、更に再生可能エネルギ―の台頭で営業利益が45%減少したことが主因。

<財務情報>
kabuka-GE-2017.png
uriage-GE-2017.png
CF-GE-2017.png
ROE-GE-2017.png
EPS-GE-2017.png
Segment PAT-GE-2017
Area PAT-GE-2017
haito-GE-2017.png
haitoseiko-GE-2017.png


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2018/12/01 15:28 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【スターバックス】 世界で最も有名なカフェテリアの理論株価は?(2017年)

こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

このサイトではあらゆる企業の財務分析及び理論株価を広く共有し、
「どの銘柄を、いつ買えばいいのか?」の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!

今回の銘柄は、オシャレなカフェとして世界中に店舗を展開する

スターバックス

です!

りろんかぶおも、ゆっくり本を読みたいとき、勉強したいとき等、
カフェに行くならどうしてもスタバを選んでしまいます。

周りの友人もみんなスタバ大好きですし、
米国に住んでいる時に感じましたがアメリカ人もやはりスタバ大好きです。

カフェといえばスタバ!というのは世界中の多くの人にしみついており、
これがスタバの大きな競争力となっております!

これは、スタバの戦略がコーヒーを提供することではなく、
3rd Place(第三の空間)を提供することに力を注いだ結果といえるでしょう。

そんなスタバの直近10年間の株価推移は以下の通り(Yahooファイナンス抜粋)。

kabuka-SBUX-2017.png

今回も以下の順でスタバ株を分析していきます。

目次
1. 財務分析
2. 配当及び自社株買い
3. 理論株価
4. 結論






1.財務分析

uriage-SBUX-2017.png

売上・純利益は右肩上がりで増加しております。
前年対比では売上が5%増ですが、
これは主に中国を中心としたアジア地域での店舗数拡大に起因するもののようです。

また営業利益率は18%あり
収益力の高さがうかがえます。

uriagekousei-SBUX-2017.png

売上高構成比率を見ると、ほとんどが直営店舗からの収入になりますが、
一部ライセンス契約での店舗展開もしているようです。

主力のカフェテリアにフォーカスしているという点では、
とてもシンプルなビジネスモデルですね。

uriagearea-SBUX-2017.png

地域別営業利益を見ると、北中南米が圧倒的に多いですね。
但し、現在急速に利益を伸ばしてきている中国は、
今後も有望なマーケットとなりそうです。

欧州の割合が少ないのが意外ですが、これはスタバ進出前から欧州ではコーヒー文化が発達しており、
スタバの入り込む余地が少なかったのが原因といわれております。


2.配当及び自社株買い

haito-SBUX-2017.png

配当利回りは、2017年11月5日現在で

1.81%!(低い。。)

スタバは連続増配も8年ですし、
正直ちょっと物足りないですね。

一方で、スタバは自社株買いをたくさん行っている企業です。
配当と自社株買いを合わせた株主還元総額の利回りは4.43%となります!

どうしても配当に目が行きがちですが、
株主還元としては自社株買いもしっかり見ていく必要があります。


3.理論株価


それでは、お待ちかねの理論株価です!

理論株価の計算には、
M&Aのファイナンシャルアドバイザーなどがメインで使用するDiscounted Cash Flow(DCF法)を使います。

スタバの過去3年間のフリーキャッシュフローの平均が、
今後も永久に続くと仮定した場合、
DCF法による理論株価は、










なんと

33ドルとなります!!(2017年11月5日現在56.03ドル)

※ DCF法の概要説明はこちら!

これが適正株価だとすると、
現在の株価は70%割高ということになります。。


4. 結論


・スタバは世界中でカフェテリアを展開しており、強力なブランドを築いている。

・2017年は売上22,387百万ドル、純利益2,885百万ドル。

・8年連続増配、配当と自社株買いを合わせた株主還元総額の利回りは4.43%(2017年11月5日現在)。

・理論株価は33ドル(2017年11月5日現在56.03ドル)で70%割高。。

シンプルなビジネスモデルで、圧倒的なブランド力を誇る企業ですので、
株価がもっと下がった時に購入したいですね♪

NYダウ銘柄理論株価一覧はこちらご参照ください!

<NYダウ銘柄以外の理論株価一覧>

Untitled spreadsheet
企業名
※企業名クリックで
財務分析が見れます
理論株価
(ドル)
連続増配
(5年以上のみ)
最新決算年
純利益
(百万ドル)

Wels Fargo 55 6年 21,938
AT&T 50 33年 12,976
Phillips 66 32 5年 1,555
Google 378 - 19,478
Starbucks 33 8年 2,885








以上

りろんかぶお

今後も皆様にとって有意義な情報をお届けできるよう精進致します!
もしよろしければ応援のポチをお願い致します!
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。




[ 2017/11/05 07:54 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【Google】インターネット界を牛耳る巨人の理論株価は?

rogo-2016-GOOGL.png


こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

このブログではあらゆる企業の財務分析及び理論株価を広く共有し、
「どの銘柄を、いつ買えばいいのか?」の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!

今回の銘柄は、検索エンジンとして知らない人はいないであろう

Google

です!

Googleは1998年に設立されたインターネットサービス企業で、
現在の時価総額ランキングはアップルに次いで世界2位です。

Googleの共同創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは、
スタンフォード大学博士課程在籍中、に共同で検索エンジンに関する論文を書き、
それをサービス化することを目的としてGoogleを設立しました。

そのような経緯もあり、Googleは検索エンジンにものすごい力を入れており、
ユーザーが探し求めている情報を的確に提供することに莫大な労力を費やしてきました。

だからこそ、検索で何か探す時はどうしてもGoogleを使う人が多いのではないでしょうか?
「ググる」や「グーグル先生」という言葉があるのも、Googleの検索技術の裏付けがあります。

そんなGoogleの直近10年間の株価推移は以下の通り(Yahooファイナンス抜粋)。
kabuka-2016-GOOGL.png

今回も以下の順でGoogle株を分析していきます。

目次
1. 財務分析
2. 理論株価
3. 結論
4. NYダウ銘柄以外理論株価一覧






1.財務分析
(1)売上高・純利益推移


uriage-2016-GOOGL.png

Googleが有名になってから、もう10年以上たつと思いますが、
未だに売上・純利益はぐんぐん伸びておりますね。

これは単純にGoogleサービスのユーザー数増加に伴う広告収入が増えている為です。
インターネットの普及が発展途上の地域もまだありますので、今後も売上を拡大できる余地はまだまだありそうです。

次に売上高構成比率を見てみましょう。
uriagekouksei-2016-GOOGL.png

各構成要素の具体例は以下の通りです。

Googleサービス: 検索エンジン、Google Map、Gmail、Youtube
第三者サービス: Google AdSense等(例えばブログ等第三者のメディアにGoogleの広告を張り付けてもらうもの)
その他: アプリ販売、ライセンス収入、ハードウェア等

Googleは自身のサービスに広告を張り付けることで
広告収入を得るというビジネスモデルです。

売上の7割はGoogle自身のサービス経由での広告収入となっております。
確かにGoogleで検索すると、検索結果の上から2~3個は広告だったりしますよね。

確かな技術に裏付けされた検索エンジンゆえ、既に世界的にも強力なブランド力を有しており、
既存のユーザーを離さないだけでなく、今後も新たなユーザーを獲得し続けていくことでしょう!

次に地域別売上高を見ていきましょう!
uriagearea-2016-GOOGL.png

米国での売上げが半分を占めます。
Googleほど世界的企業でも売上の半分が米国というのは少し驚きです。

これは逆に、海外ではまだまだ伸びしろがあるということでもありますので、
今後も業績拡大余地はまだまだありそうですね。


(2)配当金・自社株買い推移


Googleは現時点で配当を出しておりません

Googleのような成長段階の企業では、稼いだお金を新規投資して事業拡大を優先するというのはので、
当分は株主還元はほとんどないかもしれませんね。

その分、業績拡大が株主の期待を上回ればさらに企業価値を増加させ、
株主としてメリットを享受できるでしょう!


2.理論株価


それでは、お待ちかねの理論株価です!

理論株価の計算には、
M&Aのファイナンシャルアドバイザーなどがメインで使用するDiscounted Cash Flow(DCF法)を使います。

Googleの過去3年間のフリーキャッシュフローの平均が、
今後も永久に続くと仮定した場合、
DCF法による理論株価は、










なんと

378ドルとなります!!(2017年10月15日現在1,007.87ドル)

※1 DCF法の概要説明はこちら!

※2 リンク先記事と本記事の理論株価が異なるのは計算前提が異なるためです。リンク記事では、2016年時点のフリーキャッシュフローが今後永久に2%ずつ成長していく前提で計算しておりますが、今回は本サイトで他銘柄にも適用している保守的な計算前提(直近3年間のフリーキャッシュフロー平均、成長率0%)を使っております。

FANG銘柄を買ってはいけない理由

これが適正株価だとすると、
現在の株価は167%割高ということになります。。

但し、上記※2の通り、理論株価の計算前提はかなり保守的な前提を使っておりますので、
今後も順調に成長していくであろうことも加味すると、理論株価はもっと大きくなります。


3.結論


・Googleは確かな技術に裏付けされた検索エンジンを中心として、オンライン広告ビジネスを展開

・2016年は売上90,272百万ドル、純利益19,478百万ドル。

・成長フェーズゆえ配当はゼロ。

・理論株価は378ドル(2017年10月15日現在1,007.87ドル)で167%割高。。但し、Googleの成長を織り込むと理論株価はもっと高くなるはず。

とてもインターネットサービスの中では絶大なるブランド力を構築しておりますので、
割安感が出てきたら買いたい銘柄ですね♪


4. NYダウ銘柄以外理論株価一覧

(NYダウ銘柄の理論株価一覧表最新版はこちら!
スマホで御閲覧の方はトップ画面から最新記事をクリックいただき最下段ご参照ください)






Untitled spreadsheet
企業名
※企業名クリックで
財務分析が見れます
理論株価
(ドル)
連続増配
(5年以上のみ)
最新決算年
純利益
(百万ドル)

Wels Fargo 55 6年 21,938
AT&T 50 33年 12,976
Phillips 66 32 5年 1,555
Google 378 - 19,478


以上

りろんかぶお

その他の人気記事はこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。



[ 2017/10/15 14:06 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(2)

【フィリップス66】バフェットポートフォリオの7番手の理論株価は?

rogo-2016-PSX.png



こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

このブログではあらゆる企業の財務分析及び理論株価を広く共有し、
「どの銘柄を、いつ買えばいいのか?」の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!

今回の銘柄は「投資の神様ウォーレン・バフェット」のポートフォリオの中で、
ここ数年バフェットがコツコツ買い続け、
ついにポートフォリオの中でも7番目に保有比率の高い銘柄となった

フィリップス66

です!

フィリップス66は
2012年4月にコノコフィリップスの中位・下位事業がスピンオフされて
分離独立した企業で、石油精製と石油製品の販売を行う会社です。

そんなフィリップス66の過去10年間の株価推移は以下の通り(Yahooファイナンス抜粋)。
kabuka-2016-PSX_convert_20170911113258.png
今回も以下の順でフィリップス66株を分析していきます。

目次
1.財務分析
2.理論株価
3.結論

詳細

1.財務分析
(1)売上高・純利益推移


uriage-2016-PSX.png
売上高推移をみると2015年・2016年に大きく落ち込んでいます

これは、2014年後半から石油価格が大幅に下落したためです。

米国の原油価格指標となるWTI価格は、
2014年半ばまで100ドル近辺で取引されていたものの、
2014年後半に大暴落し、一時期70%以上も値を下げました

これにより、石油製品販売を主力とするフィリップス66の売上高は大きく下落しているのです。

純利益推移をみると、こちらも大幅に悪化しております。

これは販売製品の価格も下落してしまったために、
各製品のマージンが減少したことが原因です。

次に純利益構成比率です。
uriagekousei-2016-PSX.png
石油製品販売、化学品分野が多いですね。

2015年までは、石油精製が最も比率が高かったのですが、
マージンの減少によって、かなり利益が減ってしまっております。


(2)配当金推移

haito-2016-PSX.png
配当利回りは、2017年9月11日現在で

3.33%!

フィリップス66は2012年にConoco Phillipsからのスピンオフで誕生した会社ですが、
一応それ以降、毎年増配は続けております。

今後の、配当及び自社株買いで株主還元に対する姿勢が問われるところですね。


2.理論株価


それでは、お待ちかねの理論株価です!

理論株価の計算には、
M&Aのファイナンシャルアドバイザーなどがメインで使用するDiscounted Cash Flow(DCF法)を使います。

フィリップス66の過去5年のフリーキャッシュフローの平均が、
今後も永久に続くと仮定した場合、
DCF法による理論株価は、










なんと

32ドルとなります!!(2017年9月11日現在84.70ドル)

※DCF法の概要説明はこちら!

これが適正株価だとすると、
現在の株価は165%割高ということになります。。


3.結論


・2012年4月にコノコフィリップスの中位・下位事業がスピンオフされて分離独立した企業で、石油精製と石油製品の販売を行う会社。

・2016年は売上85,777百万ドル、純利益1,555百万ドル。

・配当利回りは3.33%(2017年9月11日現在)、5年連続増配。

・理論株価は32ドル(2017年9月11日現在84.70ドル)で165%割高。

以上を見る限りではあまり好んで投資したくなるような銘柄ではないと感じてしまいますが、
バークシャーハサウェイが大量購入しているのには理由があるはずなので、今後も要チェックです♪

理論株価一覧
(一覧表は随時アップデート中!最新版はこちら!)

Untitled spreadsheet
NYダウ銘柄
企業名 理論株価
(ドル)
現在株価
(ドル)
(2017/9/9現在)
割安度
割高度
連続増配
(2016年迄)
(5年以上のみ)
時価総額
(百万ドル)
(2017/9/9時点)
S&P格付
(2016/12/31時点)

アップル 138 158.63 15%  割高 5年 819,360 AA+
マイクロソフト 56 73.98 32%  割高 15年 571,164 AAA
ジョンソン エンド ジョンソン 104 130.98 26%  割高 54年 351,550 AAA
エクソンモービル 36 78.82 119%  割高 34年 333,969 AA+
JPモルガン・チェース 79 88.42 12%  割高 6年 311,147 -
P&G 78 92.84 19%  割高 60年 236,743 AA-
ウォルマート 122 78.88 -35%  割安 44年 235,630 AA
シェブロン (※) 110.78
29年 209,928 AA-
GE 16 23.82 49%  割高 206,232 AA-
ファイザー 36 34.1 -5%  割安 7年 202,805 AA
コカ・コーラ 33 46.3 40%  割高 54年 197,484 AA-
ユナイテッドヘルス 136 197.75 45%  割高 7年 191,197 A+
VISA 33 104.43 216%  割高 9年 191,041 A+
ホームデポ 68 159.66 135%  割高 7年 188,210 A
ベライゾン 56 46.11 -18%  割安 12年 188,102 BBB+
メルク 55 64.27 17%  割高 6年 175,287 AA
インテル 35 35.19 1%  割高 165,710 A+
シスコシステムズ 38 31.48 -17%  割安 6年 157,402 AA-
ウォルトディズニー 51 97.07 90%  割高 149,826 A
ボーイング 155 238.78 54%  割高 6年 141,139 A
IBM 213 142.45 -33%  割安 21年 132,755 AA-
マクドナルド 74 159.71 116%  割高 41年 129,365 BBB+
3M 107 205.69 92%  割高 58年 122,749 AA-
ユナイテッドテクノロジーズ 55 109.55 99%  割高 23年 87,506 A-
ゴールドマンサックス 241 217.21 -10%  割安 6年 84,033 A+
アメリカンエクスプレス 73 84.25 15%  割高 5年 74,475 BBB+
デュポン 16 84.72 430%  割高 73,521 A-
キャタピラー 49 117.82 140%  割高 23年 69,628 A
ナイキ 37 52.2 41%  割高 15年 68,494 AA-
トラベラーズ 192 119.76 -38%  割安 12年 33,047 -
(※)シェブロンは過去対象期間のフリーキャッシュフローがマイナスの為理論株価計算不可








NYダウ銘柄以外の主要バフェット銘柄
ウェルズファーゴ 55 49.58 -10%  割安 6年 246,112 A
フィリップス66 32 84.7 165%  割高 5年 43,324 BBB+








上記以外の りろんかぶお銘柄
AT&T 50 35.59 -29%  割安 33年 218,522 BBB+









以上

りろんかぶお

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2017/09/11 11:36 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【ウェルズファーゴ】バフェットの永久保有銘柄の理論株価は?

rogo-2016-WFC.png


こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

このブログではあらゆる企業の財務分析及び理論株価を広く共有し、
「どの銘柄を、いつ買えばいいのか?」の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!

今回の銘柄は米国で第二位の銀行、

ウェルズファーゴ

です!

ウェルズファーゴは「投資の神様ウォーレン・バフェット」のポートフォリオの中でも
ビッグ4と呼ばれる銘柄の一つで

ポートフォリオ比率でも2番目に位置しております。

ウェルズファーゴは堅実な経営方針で、
バフェットが「永久保有銘柄」と認定する銘柄です。

そんなウェルズファーゴの過去10年間の株価推移は以下の通り(Yahooファイナンス抜粋)。
kabuka-2016-WFC.png
今回も以下の順でウェルズファーゴ株を分析していきます。

目次
1.財務分析
2.理論株価
3.結論

詳細

1.財務分析
(1)売上高・純利益推移


uriage-2016-WFC.png
直近5年間、売上高・純利益は非常に安定しておりますね!

ウェルズファーゴの収入源は、大きく以下2つ。

① 債券、貸付、住宅ローン等の利息収入

② 預貯金、カード、保険などの手数料収入

これらの安定した収入源で、9兆円もの売上を計上しており、

今後も安定した利益を上げていくことが容易に想像できますね。

次に純利益構成比率です。
uriagekousei-2016-WFC.png

個人向けが多いですね!

これは個人が貯金したお金の運用益や、個人向け住宅ローン収入などになります。

りろんかぶおは現在米テキサス州に住んでおりますが、
テキサスでは街中にウェルズファーゴがあります。

一方で、最大手のJPモルガンはほとんど見ないのですが、
以前ニューヨークに旅行した時は、JPモルガンだらけでした。

恐らく各社、強い州と弱い州があるのでしょうね。

また、ウェルズファーゴは売上のほとんどが米国に依存しております。
地理的なポートフォリオとしては少し微妙ですね。


(2)配当金推移

haito-2016-WFC.png
配当利回りは、2017年9月9日現在で

3.13%!

ウェルズファーゴは連続増配も6年のみで、
他の連続増配銘柄と比べると見劣りしますね。

ただ、ウェルズファーゴは自社株買いを積極的に行っている会社で
直近3年間では以下の通り自社株買いをしております。

単位:百万ドル
2014年:9,414
2015年:8,697
2016年:8,116

自社株買いを行うと、企業の価値が一定のまま市場に出回っている株数が減るので、
理論的には株価が上がるので、これも配当と同じく重要な株主還元になります。

更に、株数が減るとその後の配当総額が同じだとしても、一株当たりの配当金額が上がるので、
バフェットは配当よりもこの自社株買いをする企業を好みます。


2.理論株価


それでは、お待ちかねの理論株価です!

理論株価の計算には、
M&Aのファイナンシャルアドバイザーなどがメインで使用するDiscounted Cash Flow(DCF法)を使います。

ウェルズファーゴの過去5年のフリーキャッシュフローの平均が、
今後も永久に続くと仮定した場合、
DCF法による理論株価は、










なんと

55ドルとなります!!(2017年9月9日現在49.58ドル)

※DCF法の概要説明はこちら!

これが適正株価だとすると、
現在の株価は10%割安ということになります!!


3.結論


・ウェルズファーゴは米国2位の商業銀行で、バフェットの永久保有銘柄の一つ。

・2016年は売上88,267百万ドル、純利益21,938百万ドル。

・配当利回りは3.13%(2017年9月7日現在)、6年連続増配。積極的に自社株買いを行う会社。

・理論株価は55ドル(2017年9月9日現在49.58ドル)で10%割安。

ウェルズファーゴは、バフェットが認める企業でもありますし、
割安のうちに購入を検討したい銘柄ですね。

理論株価一覧
(一覧表は随時アップデート中!最新版はこちら!)

Untitled spreadsheet
NYダウ銘柄
企業名 理論株価
(ドル)
現在株価
(ドル)
(2017/9/9現在)
割安度
割高度
連続増配
(2016年迄)
(5年以上のみ)
時価総額
(百万ドル)
(2017/9/9時点)
S&P格付
(2016/12/31時点)

アップル 138 158.63 15%  割高 5年 819,360 AA+
マイクロソフト 56 73.98 32%  割高 15年 571,164 AAA
ジョンソン エンド ジョンソン 104 130.98 26%  割高 54年 351,550 AAA
エクソンモービル 36 78.82 119%  割高 34年 333,969 AA+
JPモルガン・チェース 79 88.42 12%  割高 6年 311,147 -
P&G 78 92.84 19%  割高 60年 236,743 AA-
ウォルマート 122 78.88 -35%  割安 44年 235,630 AA
シェブロン (※) 110.78
29年 209,928 AA-
GE 16 23.82 49%  割高 206,232 AA-
ファイザー 36 34.1 -5%  割安 7年 202,805 AA
コカ・コーラ 33 46.3 40%  割高 54年 197,484 AA-
ユナイテッドヘルス 136 197.75 45%  割高 7年 191,197 A+
VISA 33 104.43 216%  割高 9年 191,041 A+
ホームデポ 68 159.66 135%  割高 7年 188,210 A
ベライゾン 56 46.11 -18%  割安 12年 188,102 BBB+
メルク 55 64.27 17%  割高 6年 175,287 AA
インテル 35 35.19 1%  割高 165,710 A+
シスコシステムズ 38 31.48 -17%  割安 6年 157,402 AA-
ウォルトディズニー 51 97.07 90%  割高 149,826 A
ボーイング 155 238.78 54%  割高 6年 141,139 A
IBM 213 142.45 -33%  割安 21年 132,755 AA-
マクドナルド 74 159.71 116%  割高 41年 129,365 BBB+
3M 107 205.69 92%  割高 58年 122,749 AA-
ユナイテッドテクノロジーズ 55 109.55 99%  割高 23年 87,506 A-
ゴールドマンサックス 241 217.21 -10%  割安 6年 84,033 A+
アメリカンエクスプレス 73 84.25 15%  割高 5年 74,475 BBB+
デュポン 16 84.72 430%  割高 73,521 A-
キャタピラー 49 117.82 140%  割高 23年 69,628 A
ナイキ 37 52.2 41%  割高 15年 68,494 AA-
トラベラーズ 192 119.76 -38%  割安 12年 33,047 -
(※)シェブロンは過去対象期間のフリーキャッシュフローがマイナスの為理論株価計算不可








NYダウ銘柄以外の主要バフェット銘柄
ウェルズファーゴ 55 49.58 -10%  割安 6年 246,112 A
フィリップス66 32 84.7 165%  割高 5年 43,324 BBB+








上記以外の りろんかぶお銘柄
AT&T 50 35.59 -29%  割安 33年 218,522 BBB+









以上

りろんかぶお

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2017/09/09 22:36 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【デュポン】 大手化学品メーカーの理論株価は?

rogos-2016-DD.png


こんにちは!
バフェット部のりろんかぶおです!

このブログではあらゆる企業の財務分析及び理論株価を広く共有し、
「どの銘柄を、いつ買えばいいのか?」の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!

今回の銘柄は、化学品メーカー大手の

デュポン

です!

デュポンは世界化学品業界の中でもだいたい10位くらいの企業で、
世界1位ばかりのダウ銘柄の中では「なんでデュポンがダウ銘柄?」と思ってしまうような銘柄ではあります。(失礼!)

但し、今般デュポンは米国最大のダウケミカルと経営統合することを合意しました!
(経営統合は2017年中に行われる予定)

統合後は「ダウデュポン」となり、
独BASFを抜いて世界最大の化学品メーカーとなります!

そんなデュポンの過去10年間の株価推移は以下の通り(Yahooファイナンス抜粋)。
kabuka-2016-DD_convert_20170826120610.png
今回も以下の順でデュポン株を分析していきます。

目次
1.財務分析
2.理論株価
3.結論

詳細

1.財務分析
(1)売上高・純利益推移


uriage-2016-DD.png
2015年の売上及び純利益が2014年対比でがくっと減ってますね。
また2015年から2016年にかけても微妙に売上が減少しております。

これらの主な原因はドル高の影響によるものです。

特に2015年はドルが世界的に独歩高の状態で、
グローバルで売上を上げる米国企業を苦しめております。

また2016年の営業利益構成比率は以下の通りです。
uriagekousei-2016-DD.png
何となく意外だったのっですが、農薬などの農業用化学品が収益の柱なのですね。

今の時代、効率的に作物を育てるために、
農薬や殺虫剤などはとても重要なアイテムとなっているようです。

次に地域別売上高を見ていきしょう。
uriagearea-2016-DD.png
売上の半分は以上は海外で儲けており、
グローバルでの地位の高さがうかがえます。


(2)配当金推移

haito-2016-DD.png
配当利回りは、2017年8月26日現在で

1.84%!(低い!)

デュポンは2016年に減配しており
株主還元という意味では微妙です。

かつ配当性向も少し高めなので、今後も高配当は期待できないかもしれないという状況。。


2.理論株価


それでは、お待ちかねの理論株価です!

理論株価の計算には、
M&Aのファイナンシャルアドバイザーなどがメインで使用するDiscounted Cash Flow(DCF法)を使います。

デュポンの過去4年のフリーキャッシュフローの平均が、
今後も永久に続くと仮定した場合、
DCF法による理論株価は、










なんと

16ドルとなります!!(2017年8月26日現在82.67ドル)

※DCF法の概要説明はこちら!

これが適正株価だとすると、
現在の株価は417%割高ということになります。。

かなり割高になっておりますが、直近4年のフリーキャッシュフロー平均が1500億円程度で、
時価総額が7兆円を超えているので、当然の結果なのかもしれません。。


3.結論


・デュポンは大手化学品メーカーで農薬、工業用化学品が収益の柱。
2017年内にダウケミカルと合併し世界最大の化学品メーカーとなる見通し。

・2016年は売上2兆5000億円、純利益2500億円。
ドル高の影響で売上、純利益共に減少傾向。

・配当利回りは1.84%、2016年に減配、配当性向は52%で株主還元は微妙。

・理論株価は16ドル(2017年8月13日現在82.67ドル)で417%割高。。

業績が下落傾向にあり、株価もかなり割高ということで、
投資先としては少し微妙なところでしょうか。。

ダウとの合併で、どのように変わるか注目です!

理論株価一覧

Untitled spreadsheet
NYダウ銘柄
企業名 理論株価
(ドル)
現在株価
(ドル)
(2017/8/26現在)
割安度
割高度
連続増配
(2016年迄)
(5年以上のみ)
時価総額
(百万ドル)
(2017/8/26時点)
S&P格付
(2016/12/31時点)

アップル 138 159.86 16%  割高 5年 825,713 AA+
マイクロソフト 56 72.82 30%  割高 15年 562,208 AAA
ジョンソン エンド ジョンソン 104 131.68 27%  割高 54年 353,429 AAA
エクソンモービル 36 76.72 113%  割高 34年 325,071 AA+
JPモルガン・チェース 79 91.89 16%  割高 6年 323,358 -
ウォルマート・ストアーズ 125 78.63 -37%  割安 43年 237,030 AA
P&G 78 92.51 19%  割高 60年 235,902 AA-
GE 16 24.49 53%  割高 212,033 AA-
シェブロン (※) 108.23
29年 205,096 AA-
ベラゾンコミュニケーション 56 48.68 -13%  割安 12年 198,586 BBB+
ファイザー 36 33.39 -7%  割安 7年 198,582 AA
コカ・コーラ 33 45.57 38%  割高 54年 194,370 AA-
VISA 33 103.35 213%  割高 9年 189,065 A+
ユナイテッドヘルス・グループ 136 194.36 43%  割高 7年 187,919 A+
ホームデポ 68 149.65 120%  割高 7年 176,410 A
メルク 55 62.94 14%  割高 6年 171,660 AA
インテル 35 34.67 -1%  割安 163,261 A+
ウォルトディズニー 51 102.41 101%  割高 158,068 A
シスコシステムズ 38 31.44 -17%  割安 6年 157,202 AA-
ボーイング 155 235.89 52%  割高 6年 139,431 A
IBM 213 143.74 -33%  割安 21年 133,957 AA-
マクドナルド 74 158.82 115%  割高 41年 128,644 BBB+
3M 107 202.13 89%  割高 58年 120,625 AA-
ユナイテッドテクノロジーズ 55 115.07 109%  割高 23年 91,915 A-
ゴールドマンサックス 241 222.47 -8%  割安 6年 86,068 A+
アメックス 73 85.47 17%  割高 5年 75,554 BBB+
デュポン 16 82.66 417%  割高 71,733 A-
ナイキ 37 53.9 46%  割高 15年 70,725 AA-
キャタピラー 49 115.35 135%  割高 23年 68,169 A
トラベラーズ 192 126.47 -34%  割安 12年 34,899 -
(※)シェブロンは過去対象期間のフリーキャッシュフローがマイナスの為理論株価計算不可








NYダウ銘柄以外の主要バフェット銘柄
フィリップス66 32 83.42 161%  割高 5年 42,670 BBB+
ウェルズファーゴ 55 51.77 -6%  割安 6年 256,983 A








上記以外の りろんかぶお銘柄
AT&T 50 37.99 -24%  割安 33年 233,258 BBB+









以上

りろんかぶお

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2017/08/26 12:07 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

【AT&T】 世界最大の通信会社の理論株価は?

ATT.png


こんにちは!バフェット部のりろんかぶおです!

このブログではあらゆる企業の理論株価を広く共有し、
皆様の株式投資の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!

今回の銘柄はアメリカ最大手の通信会社である、

AT&T

です!

AT&Tは、19世紀におけるアメリカの二大発明家でもあるグラハム・ベルが興したベル電話会社が前身のようです。
りろんかぶおも知りませんでした。

また、かつてはNYダウ採用銘柄でもあり、
一時期バフェットも少量ですが保有していた銘柄です。
ちなみにりろんかぶおも保有しております。

AT&Tの株価推移は以下の通り(Yahooファイナンス抜粋)。
kabuka-T-2016.png
今回も以下の順でAT&T株を分析していきます。

目次
1.財務分析
2.理論株価
3.結論

詳細
1.財務分析
(1)売上高・純利益推移

Uriage-T-2016.png

売上高推移をみると年々堅調に増加している様がうかがえますね!

2015年、2016年は特に売上が伸びておりますが、2015年に買収したDIRECTV(北中南米地域において衛星放送サービスを提供)による売り上げの伸びが主な要因のようです。

但しDIRECTVによる費用も同じく膨れ上がっているので、純利益ではほとんど影響がない状況です。

また売上高の構成比率は以下の通りです。
Uriagehiritu-T-2016.png

主にWirelessサービスで儲けているようです。

今後もWirelessサービスはどんどん普及していくでしょうし、
今でも人口が増え続けている米国ですので、米国最大の通信会社であるAT&Tは今後も盤石な収益を上げていくことでしょう。

(2)配当金推移
Haito-T-2016.png

配当利回りは、2017年7月12日現在で

5.30 %!たかっ!!

しかもAT&Tは2016年迄で33年連続増配中!

こんなにいい企業で、連続増配もめちゃめちゃ長年してて、配当利回りがこんなに高いってなぜ??

ちなみに、同業他社のベライゾンも配当利回り5.31%(2017年7月12日現在)と高いです。

詳しくはわからないのですが、
AT&Tもベライゾンも収益のほとんどを米国に依存しており、
かつ米国市場はすでに飽和状態でもあるので、
今後の成長性を見込みずらいゆえに、割安に放置されているのかもしれません。

2.理論株価

それでは、お待ちかねの理論株価です!

理論株価の計算には、
M&Aのファイナンシャルアドバイザーなどがメインで使用するDiscounted Cash Flow(DCF法)を使います。

AT&Tの過去5年のフリーキャッシュフローの平均が、
今後も永久に続くと仮定した場合、
DCF法による理論株価は、










なんと

50ドルとなります!!(2017年7月12日現在36.72ドル)

これが適正株価だとすると、
現在の株価は27%割安ということになります!!

これだけ、いい条件で放置されているのはますます不思議ですね。

3.結論

・AT&Tは主にWireless事業で儲けており、安定した収益を稼ぐ力あり。

・配当利回りは5.30 %(2017年7月12日)で、2016年迄で33年連続増配中!配当狙いの投資家には最高の銘柄!

・株価は理論株価よりも27%割安!

この結論を見ると、今すぐにでも買いたくなるような銘柄ですね♪
りろんかぶおも買い増しを検討しようかな。

理論株価一覧
Untitled spreadsheet
NYダウ銘柄
企業名 理論株価 (ドル) 現在株価 (ドル) (2017/7/12現在) 割安度 割高度 連続増配 (2016年迄) (5年以上のみ) 時価総額 (百万ドル) (2017/7/12時点) S&P格付 (2016/12/31時点)
アップル 138 144.91 5%  割高 5年 755,538 AA+
マイクロソフト 56 70.8 26%  割高 15年 546,612 AAA
ジョンソンアンドジョンソン 104 132.26 27%  割高 54年 356,286 AAA
エクソンモービル 36 81.32 126%  割高 34年 344,574 AA+
JPモルガン・チェース 79 92.59 17%  割高 6年 328,954 -
GE 16 26.65 67%  割高 231,428 AA-
P&G 78 87.24 12%  割高 60年 223,126 AA-
ウォルマート・ストアーズ 125 73.76 -41%  割安 43年 222,349 AA
ファイザー 36 33.41 -7%  割安 7年 199,386 AA
シェブロン (※) 104.35
197,698 AA-
コカ・コーラ 33 44.6 35%  割高 54年 190,556 AA-
ホームデポ 63 153.05 143%  割高 7年 182,980 A
ユナイテッドヘルス・グループ 136 186.69 37%  割高 7年 179,906 A+
VISA 33 96.21 192%  割高 9年 177,628 A+
ベラゾンコミュニケーション 56 43.16 -23%  割安 12年 176,066 BBB+
メルク 55 62.9 14%  割高 6年 172,042 AA
ウォルトディズニー 51 103.99 104%  割高 7年 162,732 A
インテル 35 34.15 -2%  割安 160,812 A+
シスコシステムズ 38 31.36 -17%  割安 6年 156,802 AA-
IBM 213 153.72 -28%  割安 21年 144,419 AA-
マクドナルド 74 155.58 110%  割高 41年 126,809 BBB+
3M 107 211.83 98%  割高 58年 126,513 AA-
ボーイング 155 207.98 34%  割高 6年 125,533 A
ユナイテッド・テクノロジーズ 55 124.42 126%  割高 23年 99,689 A-
ゴールドマン・サックス 241 228.78 -5%  割安 6年 90,055 A+
ナイキ 37 58.53 58%  割高 15年 77,349 AA-
アメックス 73 84.89 16%  割高 5年 75,873 BBB+
デュポン 16 83.64 423%  割高 72,519 A-
キャタピラー 49 109.35 123%  割高 23年 64,424 A
トラベラーズ 192 125.6 -35%  割安 12年 35,095 A
(※)シェブロンは過去対象期間のフリーキャッシュフローがマイナスの為理論株価計算不可







NYダウ銘柄以外の主要バフェット銘柄
フィリップス66 32 82.90 159%  割高 5年 42,784 BBB+
ウェルズファーゴ 55 55.15 0%  割高 6年 275,602 A







上記以外の りろんかぶお銘柄
AT&T 50 36.72 -27%  割安 33年 225,754 BBB+

以上
りろんかぶお

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2017/07/12 23:36 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)

DCF法による理論株価の計算方法

こんにちは!バフェット部のりろんかぶおです!

このブログではあらゆる企業の理論株価を広く共有し、
皆様の株式投資の判断材料の一つとしていただくことを目的としております!

今回はりろんかぶおが理論株価を計算する際に使用している、
Discounted Cash Flow法(DCF法)について以下の順で解説いたします。

1. DCF法とは何か?
2. DCF法による企業価値の計算方法
3. 具体的な例を用いた企業価値計算


1. DCF法とは何か?



DCF法とは企業価値を計算するための評価方法の一つです。

簡単に言うと、評価したい企業が将来生み出すキャッシュフロー(現金)を、
現在の価値に割り引いて
企業価値の計算をするものです。

実際の将来のキャッシュフローに基づいた価値となっている為、
企業価値評価方法の中でも最も本質的な企業の価値を計算でき、
世界中の企業買収などの際に幅広く用いられる最も主流な評価方法です。

またバフェットも株主宛に毎年出すバフェットの手紙の中で、
以下のように述べております。

「私が考える投資を学ぶ生徒に必要なことは、
二つの科目を徹底的に学習することだけです。
それは「企業価値の評価法」と「市場価格のとらえ方」です。」


またバフェットは手紙の中で、「投資価値理論―株式と債券を正しく評価する方法」で述べられている

「今日では株式や債券、企業などの価値は全て、
その資産価値が存在する限りにおいて起こりうる、
現金の流入量または流出量を適当な利率で割り引いたものが
どれほどであるかによって決定される」


という内容を引用しこの考えに賛成しております。

つまり、バフェットも適正株価を評価する際にDCF法を使っているものと思われます。

例えばある企業のバランスシートが以下だとすると、
DCF法では事業用資産の事業価値を計算することになります。

図1

企業価値=事業価値+非事業用資産(現金等)

株式価値=企業価値―純有利子負債

株価=株式価値÷発行済株式数

のように求められます。

このようにDCF法を用いることで、本質的な企業の価値に基づいた株価を計算できる為、
これを知ることによって、その企業の適正株価の目安を知ることができ、
現在の市場株価が割安なのか割高なのかを判断することができます。


2. DCF法による企業価値の計算方法



まず、事業用資産から得られるCash FlowをFree Cash Flow(FCF)と呼び、
以下の通り計算されます。

FCF=税後営業利益+減価償却(及びその他非現金項目の足し戻し)-運転資本増加額-設備投資額

で表されます。

ここで重要なのは、税後営業利益を基にFCFを算出している為、
営業外費用である支払い金利は含まれないという点です。

なぜなら、債権者と株主がお金を出し合って作った事業用資産から得られるCash Flowが知りたいので、
債権者や株主への利益の配分(金利、配当)前の純粋な資産の稼ぐ力を知りたいからです。

例えば以下のようにFCFを稼ぎ出す企業があると考えます。
図2

上記のように考えるとDCF法による、事業用資産の現在価値は以下の通りとなります。
図7

ここで出てくるWACCは債権者と株主の期待利回りの加重平均となります。

ここで、疑問になるのはなぜ(1+WACC)で割っているかですね。

例えば、WACCが10%の場合、この企業の債権者と株主は、
現在100円をもっていれば、

1年後には100円×(1+10%)=110円、
2年後には100円×(1+10%)^2=121円

・・

に増やすことができます。

図8

逆に言えば、この企業の債権者と株主にとって、

1年後にもらえる100円は現時点では100円÷(1+10%)=91円、
2年後の100円は100円÷(1+10%)^2=83円



となる。

図5

これが「現在価値」という考え方です。

よって、1年後にもらえるFCF1も2年後にもらえるFCF2も現時点の価値にするには、
WACCで割り引かなければいけないということです。

このように事業用資産の価値はDCF法によって以下の通り計算されます。

事業用資産価値=FCF1/(1+WACC) + FCF2/(1+WACC)^2 + FCF3/(1+WACC)^3 + ・・・・

これに非事業用資産を足したものが企業価値となり、
そこから有利子負債額を差し引いたものが株式価値となります。

図1

企業価値=事業用資産価値+非事業用資産

株式価値=企業価値-有利子負債額


3. 具体的な例を用いた企業価値計算



次に理論株価を求めるまでの計算方法を、具体例を用いて説明していきます。

今回は自動車会社を考えてみましょう。

この自動車会社のバランスシートは以下の通りです。

図6

この自動車会社は事業用資産として工場を持っており、この工場で自動車を製造し、販売して利益を得るというビジネスモデルとなります。

この会社では自動車販売によって以下のような成績を上げております。

税後営業利益=1.5兆円
減価償却費=2,000億円
運転資本増加額=1,000億円
税後利益を維持するために必要な工場のメンテナンスのための設備投資=6,000億円

よってフリーキャッシュフローは以下の通りとなります。

FCF=税後営業利益+減価償却(及びその他非現金項目の足し戻し)-運転資本増加額-設備投資額
=1.5兆円+2,000億円-1,000億円-6,000億円
=1兆円

この自動車会社が、今後半永久的にFCF=1兆円を稼ぎ続けると仮定した時の事業用資産の価値は以下の通りあらわされます。(債権者及び株主の期待収益(WACC)は10%)

事業用資産価値=1兆円/(1+10%)+1兆円/(1+10%)2+1兆円/(1+10%)3+1兆円/(1+10%)4・・・・・

この式をもっとすっきりとあらわすには以下の計算を行います。

① 事業用資産価値=1兆円/(1+10%)+1兆円/(1+10%)2+1兆円/(1+10%)3+1兆円/(1+10%)4・・・・・

② ①×(1+10%)
事業用資産価値×(1+10%)=1兆円+1兆円/(1+10%)+1兆円/(1+10%)2+1兆円/(1+10%)3・・・・・

③ ②-①
事業用資産価値×(1+10%)-事業用資産価値=1兆円
事業用資産価値×10%=1兆円
事業用資産価値=1兆円/10%=10兆円

これにより事業用資産価値は10兆円であることが求められました。

よって企業価値、株主価値、理論株価はそれぞれ以下の通り計算されます。

企業価値=事業用資産のDCF法による資産価値+非事業用資産
=10兆円+1兆円
=11兆円

株主価値=企業価値―有利子負債
=11兆円―4兆円
=7兆円

株価=株主価値÷発行済株式数
=7兆円÷70億
=1,000円

よってこの企業の理論株価は1,000円となり、
市場の株価が1000円以下であれば、割安であり、1000円以上であれば割高ということになります。

このように理論株価を分析して投資を行うことは株式投資をする上で非常に重要であり、
あのバフェットも同様の方法で株価分析をしているので、皆様も是非参考にしてください。

以上

りろんかぶお

その他の米国株関連人気ブログはこちら↓
にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

※当ブログで紹介する理論株価は、いくつかの前提条件をりろんかぶおが独自に設定している為、その前提条件次第では計算結果が異なってきます。また当ブログは、投資に関する情報を掲載していますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。また、読者が当ブログの情報を用いて行う投資判断の一切について責任を負うものではありません。


[ 2017/03/19 11:47 ] 6.理論株価&財務分析 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

りろんかぶお

Author:りろんかぶお
【名前】:りろんかぶお
【生年】:1987年
【出身】:千葉
【性格】:感情の起伏ゼロ。声低め。
【学歴】:東京大学大学院卒
【職業】:現在はセミリタイアし専業投資家。元総合商社勤務(M&A等)
【資格】:証券アナリスト
【趣味】:投資・麻雀・ランニング
【目標】:資本を通じて社会に貢献すること


プロフィール詳細はこちら

PR
株式投資本の王道






















米国株人気ブログ紹介
ブログランキング
その他人気ブログはこちら